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2018年9月22日(土)

『COD:BO4』はプレイヤーが何年も遊べるタイトルに――メディアセッションをリポート【電撃PS】

文:電撃PlayStation

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)より10月12日発売のPS4ソフト『コール オブ デューティ ブラックオプス 4(COD:BO4)』。本作は、全世界に数多くのファンを持つ『コール オブ デューティ』シリーズの最新作です。今回は第2次世界大戦から近未来までの戦いを描く『ブラックオプス』が3年ぶりに登場します。

Bo4メディアセッション

 SIEは、千葉・幕張メッセにて9月20~23日まで開催中の“東京ゲームショウ2018”に合わせ、本作のメディア向けセッションを実施。『ブラックオプス』を手がける開発会社“Treyarch”でコミュニケーションディレクターをつとめるJohn Rafacz氏が登壇し、発売まであと3週間となった本作のプレゼンテーションを行いました。

Bo4メディアセッション
▲TreyArchのJohn Rafacz氏

『COD:BO4』はオンラインで長い間楽しめる、3つのモードを搭載

 プレゼンテーションは、本作の概要と柱となる3つのモードの紹介からスタート。『COD:BO4』は、Treyarchが手がけたなかで最もソーシャルなゲームとのことで、前身となる『Call of Duty: World at War』(日本未発売)から数えて10年目を迎える『ブラックオプス』シリーズのコミュニティが数年にわたってプレイすることを想定して制作しているそうです。

 本作は、対戦モード“マルチプレイヤー”と協力プレイ“ゾンビモード”、そして新モードとなるバトルロイヤル“ブラックアウト”の3つのモードで構成されていて、いずれもオンラインで複数人とプレイできます

チームプレイに主眼を置いた“マルチプレイヤー”

 対戦モード“マルチプレイヤー”は、チームで行動して勝利をつかむことを主眼において制作されているとのこと。前作のスラストジャンプやウォールランはなく、プレイヤーは“地に足をつけた”戦略的なバトルが楽しめます。

 10ポイントの範囲内で自由な装備のカスタマイズが行える“Pick10”システムや、特殊な固有装備を駆使して戦う“スペシャリスト”といった、前作で評価の高いシステムを踏襲しつつ、任意のタイミングで体力を回復できたり、味方キャラの周囲の状況のみミニマップを可視化する索敵システム“Fog of War”を採用。従来作のような個人の活躍はもちろん、味方と協力してより戦略的な立ち回りができるよう作られています。

新旧の3つの物語が楽しめる“ゾンビモード”

 “ゾンビモード”は、もはや『ブラックオプス』シリーズ伝統となった4人協力プレイモード。このモードがはじめて登場したのは『Call of Duty: World at War』で、このときはキャンペーンをクリアした後で遊べるおまけ的な要素でしたが、これがプレイヤーから高い評価を受け、現在ではシリーズに欠かせないモードにまで成長しました。

 本作では、発売当初から3種類のマップから好きなものを選んでプレイ可能とのこと。従来作の“ゾンビモード”の世界観が好きな人は“Blood of the Dead”で新たな物語が展開します。さらに、本作は新たな主人公たちによる2つの物語“Voyage ofDespair”と“IX(ナイン)”が登場、時代や場所がまったく異なるマップでそれぞれ特色あるゾンビモードが楽しめます。

 そして、今回はゲーム内容をカスタムして挑戦することも可能で、参加人数や腕前といったプレイヤー側のスタイルに合わせて遊べるとのことでした。

シリーズの世界バトルロイヤルを行う“ブラックアウト”

 今作の新モードかつ目玉でもある“ブラックアウト”は、『ブラックオプス』シリーズの世界観を再現したマップとキャラクターで戦うバトルロイヤルです。

 ゲームモードは参加者全員が敵同士となる個人戦“SOLO”のほか、2人でチームを組む“DUOS”や4人チームで戦う“QUADS”の3つがあり、1人はもちろんフレンドを誘っていっしょに遊ぶこともできます。

 80人以上ものプレイヤーが参加する大規模戦だけに、マップのほうもかなり広大。マップ内には、『ブラックオプス』シリーズの各種モードに登場したなじみ深いロケーションが内包されているほか、ゾンビが乱入してくるハプニングも。参加者は、徒歩のほか陸海空の乗り物を利用してマップ上を移動することが可能とのことです。

ベータテストのフィードバックをもとの発売にのぞむ

 プレゼンテーションでは8月に実施された“マルチプレイヤー”、9月実施の“ブラックアウト”のベータテストを基にした改善点についても説明がありました。

 “マルチプレイヤー”では、索敵システム“Fog of War”の表示範囲のほか、リスポーン位置や“タック・デプロイ”の調整、装備品の“ボディーアーマー”や“音響センサー”の性能調整について言及がありました。

 “ブラックアウト”については、ベータテスト中に広報チャンネルが実施されたアップデート内容を常にプレイヤーにアナウンスことに挑戦したそうで、「プレイヤーとこれまでにないコミュニケーションがとれた」とのこと。フィードバックを受け、プレイヤーが聞こえる周囲の音やボディアーマーの性能と出現頻度が調整されるほか、拾ったアイテムの管理システムの改善が予定されているそうです。

Bo4メディアセッション

 各モードの改善点については、SIEが運営する本作のプレイヤーズインフォメーションにまとめられているので、気になる方はぜひチェックしてください。

質疑応答では多岐にわたる話題が登場

 プレゼンテーション後には、ゲームのさまざまな部分についての質疑応答が行われました。

――“マルチプレイヤー”で重要視しているプレイフィール(感覚)はどこでしょうか?

John Rafacz氏(以下、Rafacz):“マルチプレイヤー”は、早くスムーズで戦略的であること、そしてチームプレイに主眼をおきたいと考えています。

――“ブラックアウト”は、ベータテストのTwitch配信が視聴数1位となりましたが、この出来事について予想はしてましたか?

Rafacz:私たちとしては、ただひたすらに最高のゲームを作ることに集中していてました。それを多くの人たちに評価してもらえたのはうれしいことだと思っています。

――今回、“ブラックアウト”としてバトルロイヤルを導入した理由について教えてください。

Rafacz:私たちは、これまで各タイトルのコミュティのプレイヤーをつなげる、ソーシャルなゲームを作りたいと考えていました。それに加えてこれまでの『ブラックオプス』の世界観を生かすということにあたって、バトルロイヤルが適したゲームモードだと判断したのが理由です。

――今作は、ストーリーを楽しむ“キャンペーンモード”を搭載していませんが、もし『ブラックオプス 5』を作ることになったら復活しますか?

Rafacz:それはとてもいい質問なのですが、今の私たちとしては『ブラックオプス 4』発売までの3週間をなんとか生き延びることに集中しているところですので、もう少々お待ちください。

――“ブラックアウト”モードでeスポーツ的なことを行う予定はありますか?

Rafacz:これは「とてもおもしろい質問ですね」というのが答えとなります(笑)

 10月12日にいよいよ発売となる本作。従来の対戦や協力に加え、大人数で戦うバトルロイヤルモードを搭載し、これまで以上に幅広いプレイヤーが楽しめる内容が期待できます。電撃PS編集部でも、快適かつエキサイティングなバトルが楽しめるまでのあと3週間を楽しみに待ちたいと思います。

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