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2018年10月16日(火)

あの大人気Youtuberも登場! 『ディビジョン2』舞台設定の秘密や開発の裏側が明らかに【UBIDAY 2018】

文:hororo

 10月14日にベルサール秋葉原で行われたUBIDAY 2018では、2019年3月15日に発売予定のPS4/X Box One/PC用ソフト『ディビジョン2』のステージイベントが開催! そのイベントの様子や会場内に設置されていた同作の試遊の感想などをお伝えします。

『ディビジョン2』

 ステージイベントでは、開始前から多くのファンが詰め寄り、本作に対する期待の高さを実感。イベント開始とともに、大きな拍手が巻き起こりました。

 登場したのはクリエイティブディレクターのジュリアン・ギャリティ氏。同社のタイトルのローカライズを数多く担当してきた岩本けい氏も登場し、通訳と解説を担当していました。

『ディビジョン2』
▲左がジュリアン・ギャリティ氏、右が岩本けい氏。

 イベント前半では、ジュリアン氏自ら『ディビジョン2』の壮大な世界がどのように作られたのかを解説。特徴やこだわりなど、本作ならではの見どころを紹介していきます。

ワシントンDCをキャラクターに見立てて制作

 まず、本作の舞台としてなぜワシントンDCを選んだのか、なぜバイオテロから7カ月後の世界なのかといった、設定の背景について言及されました。

 高層ビルが立ち並ぶニューヨークを舞台にした前作ではマップ内の景観の変化が乏しかったため、今回はバラエティに富んだ舞台にしたかったとのこと。真冬で雪がちらついた前作に比べ、本作の舞台は夏となり、コントラストを感じるように制作しているようです。

『ディビジョン2』

 また、前作ではテロが起こってそれほどの時間が経っていなかったため、一般人は不安に怯えて外出を控えていましたが、7カ月が経過した本作では環境に慣れ始め、新たな生活を送る人々の姿を見ることができるようです。

 ちなみに、主人公たちが所属する組織“ディビジョン”は超法規的組織なため、通常の法は適用されず、彼らに命令を下せるのは大統領のみ。その大統領がいるワシントンを舞台としたことには、秩序の帰還という意味を持たせているように感じました。

『ディビジョン2』

 フィールドにもっとリアリティを持たせるために、現職の政治、消防、警察、医療従事者などへ取材を行い、ウィルスが蔓延した世界でどう対応するかなどを訪ねたそうです。その内容を収めた映像が流されましたが、なんと一般公開されるのは今回が初めてとのこと。

『ディビジョン2』

 音にも相当こだわっているようで、例えばワシントンDCのメインストーリーとから路地へ入ったときの音の響き方の違いなどを細かく調査し、再現しているようです。人が多い都市なため日中の収録は難しく、夜遅くや朝早くなどに行わなければならなかったという苦労話も……。

『ディビジョン2』

 『ディビジョン』といえば、ほぼリアルスケールのニューヨークの街並みを再現したことで話題になりましたが、それは本作も同様。ワシントンDCの再現は大変だったとのことで、地理情報システムを使えるようにゲームエンジンを改良し、ゲーム内と実際の街を1:1で再現できるようにしたと話しました。

 また、ただ再現するだけでなく、『ディビジョン』の世界に合わせて作り直す必要があったということです。木々の侵食、鳥の糞の蓄積といった表現を例としてあげ、大規模テロから7カ月経過したことをビジュアルから感じられるようにするための工夫を説明しました。

『ディビジョン2』

 さらに気を使ったのが、没入感のある空間にするということ。汚染が始まったときにいち早く逃げられた場所としてジョージタウンを例にあげて説明していました。

 この地区は避難がすぐに始まったために荷造りをしている暇はなく、生活感が残っている家が多いようです。クリスマスツリーが残っていたり、貴重品が残されていたりと、当時の生活を想像することができ、かつそれをそのまま置いていかねばならないほど火急の事態だったということが想像できるでしょう。

 続いて、ワシントンDCのマップを色分けした地図を表示しながら、多種多様な区画を説明していきます。自然豊かなルーズベルト記念公園や、権力を象徴する建物が密集する区画、居住区に商業区など、それぞれが異なる環境であることを強調し、コントラストを意識していることを語りました。

『ディビジョン2』

 各地には象徴的な建物、ランドマークがあり、リンカーン記念堂といった現実に存在する重要な建物もしっかりと再現されているとのこと。

 特に国立航空宇宙博物館は数多くの弾薬が貯蔵されているという設定になっており、ディビジョンはもちろん、ほかの敵対勢力も興味がある建物として紹介。つまり、ミッションで戦場となる可能性についても示唆していました。

『ディビジョン2』

 ジュリアン氏は、“忠実な再現”、“多種多様なものを含んだ環境”、“象徴的なシーン”という特徴を挙げつつ、ワシントンDC自体をひとつのキャラクターとして考えて作っていると語り、本作の紹介を締めくくりました。

 そして、イベントはジュリアン氏への質問コーナーへと移行。来場者からの質問とジュリアン氏の回答は以下の通りでした。

Q1:ベータ時期はいつを予定していますか?

A:詳細は言えませんが、来年の早いうちを予定しています。

Q2:ダークゾーン(PvPができる区域)は存在しますか?

A:もちろん存在しますし、いろいろ改良されているので楽しみにしていてください。詳細については、おそらく12月ごろに発表できるでしょう

Q3:前作で物語に大きく関わっていたアーロン・キーナーは『ディビジョン2』でも事件に関わってきますか?

A:もちろん! でもここで言うと楽しみを奪ってしまうので、言えません。期待していてください。

Q4:どんな敵勢力が出てくるのでしょうか?

A:公開されているトレーラーに登場するのはトゥルーサンズという勢力です。武器を持って力を誇示している、ガキ大将のような組織ですね。すべての勢力を一新していますので、続報をお楽しみに!

Q5:アーマーを着ていた敵はなんでしょうか?

A:トゥルーサンズに所属するヘビータイプの敵です。強固な防具に身を包んでいますが、弱点もあります。前作同様、敵に合わせた攻略法を探すことも重要です。

おついち氏のサプライズ出演!

 両氏がステージを降りた後は、実機プレイの様子を配信することに。来場者とのマルチプレイが画面に映されますが、なんとここで部隊を率いるリーダーとして、人気Youtuberのおついち氏がサプライズ出演し、会場から大きなざわめきが……!

『ディビジョン2』

 おついち氏は遠方から接続しているためかコントローラーの接続の調子が悪く、銃を撃つと接続が一時的に切れるという状態になってしまったものの、そのアクシデントを逆手に取り会場を笑いの渦に巻き込んでいました。

 そんなハンデを背負いつつも、他の参加者を積極的に救援したり、隠されたアイテムボックスの位置まで先導したりと、チームを引っ張っていきます。惜しくも制限時間内でのクリアは逃したものの、会場で見ていたファンたちからは多くの笑いと拍手が起こり、盛り上がっていました。

『ディビジョン2』

 会場では『ディビジョン2』の試遊台が20台以上設置されているにもかかわらず、待機列が群を抜いて長くなるほどの盛況ぶり! 本作への期待の高さを改めて感じました。

前作のよさはそのままに正統進化

 最後に、イベント会場で本作を試遊した感想をお届けします。

 試遊台で体験したのはステージイベントのデモと同様、4人1組になってミッションに挑むマルチプレイ形式のものです。それぞれのキャラクターは事前にカスタマイズが済ませてあり、各自が異なるスキルを装備していました。

 自分が担当したのは“シャープシューター”という名前のクラスで、“アサルトドローン”というスキルを持っています。

『ディビジョン2』

 アサルトドローンは、展開すると周囲の敵を察知して自動で攻撃してくれる優れモノ。前作でも地面に設置して攻撃してくれるタレットは存在しましたが、アサルトドローンは自由に飛び回り、敵が隠れている障害物を無力化できるような角度から攻撃してくれるので、かなり使い勝手がよかったです。

 プレイ感は前作から変わらず、カバーからカバーへの高速移動など気持ちのいいアクションはそのまま。ですが、敵の数が多くレベルも高かったので、かなり苦戦を強いられます。

 15分という短い試遊時間のなかでは、たびたび到着する増援をすべて倒しきるのは困難で、残念ながら時間切れとなってしまいました。

『ディビジョン2』

 まさに正統進化といった形ですが、イベントステージでも語られていたように、寒々しい景色だった前作から一転した明るい色調が新鮮で、違うゲームをしているような感覚にもなります。敵を倒してよりよい装備を手に入れていくハクスラ感も健在なので、遠慮なく自分のキャラをどんどん強化していける製品版が待ち遠しいですね!

(C) 2018 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Tom Clancy’s The Division 2, Ubisoft, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries.

データ

▼『ディビジョン2』
■メーカー:ユービーアイソフト
■対応機種:Xbox One
■ジャンル:RPG
■発売日:2019年3月15日
■希望小売価格:未定
▼『ディビジョン2』
■メーカー:ユービーアイソフト
■対応機種:PC
■ジャンル:RPG
■発売日:2019年3月15日
■希望小売価格:未定

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