2018年11月28日(水)
レオの姿はジードに大きく影響した!? 『ウルトラマンレオ』Blu-ray化を記念して坂本浩一監督に独占取材
12月21日にBlu-ray BOXが発売される『ウルトラマンレオ』。本作の魅力を深く知る坂本浩一監督のインタビューをお届けします。
▲坂本浩一監督。ちなみにフィギュアはBOXに同梱されませんのでご注意を。 |
商品名:HD Remaster2.0『ウルトラマンレオ』Blu-ray BOX
発売元:円谷プロダクション
販売元:バンダイナムコアーツ
販売価格:49,800円+税
品番:BCXS-1393
発売日:2018年12月21日
『ウルトラマンジード』のメイン監督をはじめ、数々のウルトラマンシリーズの制作に携わってきた坂本監督は、業界屈指の『ウルトラマンレオ』ファンとしても知られています。そんな坂本監督に『レオ』の魅力を伺いました。すると、『ジード』などの作品にも『レオ』からインスパイアされている部分があることなどがわかりました。『レオ』ファンはもちろん、『ジード』をはじめとした坂本監督の作品のファンにも読んでいただきたい興味深いインタビューとなっていますので、ぜひチェックしてくださいね。
HD Remaster2.0『ウルトラマンレオ Blu-ray BOX』PV
●インタビュアー:三茶たままる
――それではまず、できたばかりの『ウルトラマンレオ Blu-ray BOX』のジャケットをご覧いただき、ご感想をお聞かせください。
坂本監督:いいですね! 僕もこのBlu-rayシリーズはいちファンとしてとても楽しみで、発売されるたびに「今度はどんなデザインなんだろう?」と期待しているんです。対象年齢が高いこともあると思いますが、すごく渋くておしゃれなデザインでかっこいいんですよね。今回も、中に名場面のスチール写真がプリントされていて、ファンにとってはたまらないアイテムですよ。
――ディスクもすべてピクチャーレーベルになるそうです。
坂本監督:すばらしい! 僕は『レオ』のDVDも全部持っているんですが、これはまた購入することになりそうです(笑)。
――『レオ』ファンには見逃せないBOXになりそうですので、ぜひ監督にもお手にとっていただきたいです(笑)。監督は、昔からレオが大好きとお聞きしていますが、レオとの出会いや思い出についてお聞かせください。
坂本監督:僕は1970年生まれなので、テレビで最初に放送された時からずっと大好きです。物心ついて、最初に見たウルトラマンは『ウルトラマンA(エース)』で、それより前のシリーズとなると再放送で見ていました。
僕は、ウルトラマンの光線技も好きですが、格闘アクションがなぜか好きだったんですよ。その当時、ブルース・リーが流行っていたことから、レオはアクションが主体となったそうですが、僕はまだブルース・リーの作品は見ていませんでした。
後になってから、テレビで放送されたブルース・リーの映画も見たんですけど、その時もまだ幼かったので、血が出るようなアクション映画は“怖いイメージ”があったんです。ブルース・リー自身も激しい声を上げたりして、子どもにとってはけっこう怖いじゃないですか。でも、レオは“ヒーロー”として格闘技を使っていて、かっこいいと思っていたんです。
その後、『あしたのジョー』や『エースをねらえ!』といったスポ根アニメを大好きになったんです。でも、一度負けてからトレーニングして強くなっていったり、師弟関係の話であったり……そういった部分が好きなのは、やっぱり『レオ』を見たことが根底にあったんだと思います。
その後に大好きなジャッキー・チェンの映画にドップリとハマるのですが、僕の格闘アクション好きの原点と言えるのは、実は『レオ』なんです(笑)。
――どんな経緯で格闘アクションものが好きになっていったのか、お聞かせいただけますでしょうか?
坂本監督:単純な話で、ジャッキーとのファースト・コンタクトは9歳の時でしたが、『レオ』の放送時は4歳か5歳ごろで、レオを目にしたほうが早かったんですよ。今にして思い返せば、格闘アクションに魅了された最初のきっかけは、この作品だったんだな……と思いますね。
――“一度負けてから特訓して強くなる”ということから、当時の子どもたちの中では“レオは弱い”という印象も持たれていたと聞いていますが、坂本監督の目には、むしろそこがかっこよく映っていたんですね。
坂本監督:そうですね。どんなヒーローをかっこいいと感じるかには個人差があって、僕はレオの“はじめは負けるけど、自分を鍛えて強くなる”姿に共感できて、好きだったんです。カンフー映画でも、話の冒頭で師匠を殺されて、弟子が特訓して強くなって仇を討つ、というのは王道で、そのプロセスがとても好きなんですよ。
人によっては、最初から強いヒーローが好き、ということもあるでしょう。たとえば、アメコミのヒーローで言えば、スーパーマンなんかは最初からとても強いですし、基本的には負けない。でも、僕はなぜか、“一度負けるけど、あきらめずに努力して強くなっていくヒーロー”が大好きなんです。僕が好きなヒーローを思い返すと、全員そういうヒーローなんですよね。アスリート系と言いますか……。
昔の香港アクション映画、特にジャッキーの映画では、ヘンテコな特訓をして強くなるんですけど、『レオ』もジープに追いかけられたりしています(笑)。そういう要素も好きなんだと思います。
――そんな大好きなレオを登場させたのが、監督作品である『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』でした。ウルトラマンゼロの師匠としてレオを登場させたのは、やはり坂本監督のアイデアだったのでしょうか?
坂本監督:はい。もう10年も前になりますが、僕が日本で初めて撮る作品として円谷プロさんからオファーを頂いたのが『ウルトラ銀河伝説』で、その時にまず聞かされたのは、「今回は、光の国を含めて、すべて新しくリブートし直します」ということでした。そして台本をいただいたら、“セブンの息子のゼロは、お仕置きを受けて、どこか遠くの星に追放されている”とあるだけで、細かい部分はまだ決まっていなかったんです。
そこで、師匠としてレオを登場させて、追放されたドラ息子をレオが鍛えて(笑)、ゼロが強くなる……この流れなら、カンフー映画の王道のようになると思ったんです。自分の師匠であるセブン、その息子をレオが鍛えるプロセスは、まさに僕が望んでいたシチュエーションそのものだったんです。それで、「ぜひ、レオを出させてください!」とお願いしたら、快くOKを頂けました。
レオの修行を受けたことで、ゼロの構えもレオと似たものになっています。そうやって技を受け継いでいくというところが、“体育会系ウルトラマン”の系譜になったと思います(笑)。そういう事情がありまして、レオとゼロの特訓シーンは、ものすごく気合いを入れて撮りました。
――特訓シーンはすごい迫力でしたし、『ウルトラ銀河伝説』自体が、それまでどちらかと言えば“テレビの延長線上”といった感じがあった『ウルトラマン』の映画とは一線を画した、迫力のある映像作品になっていたと思います。
坂本監督:ありがとうございます。先ほども言った通り、あの作品の狙いは“ウルトラの歴史のリブート”で、『ウルトラマンタロウ』で登場した光の国を今の映像で撮ったらどんなふうになるか? というアイデアからはじまっていました。
たとえば、それまでのウルトラマンシリーズを知らない方が見た時に、シリーズの歴史をたどって、どんな人たちがウルトラマンになっていったのかまで含めて、全部わかるように……という考えがありました。ですから、僕にとっては「ここでレオをはずすわけにはいかない!」という、強い使命感があったんです(笑)。
――確かに、『ウルトラ銀河伝説』以来、レオは現代の子どもたちにも人気のあるキャラクターになりました。まさか坂本監督が仕掛け人だったとは……。
坂本監督:僕のレオ布教作戦が大成功だったってことですね(笑)。
――その作戦は、さらに『ウルトラマンジード』まで続いていたんですね!(笑) 『ジード』は、『ウルトラ銀河伝説』からはじまったウルトラマンベリアルの物語の最終章という位置づけでもあると聞きましたが、ここでもレオは“ソリッドバーニング”の形でジードに力を貸しています。このソリッドバーニングにおいて、レオのエッセンスはどのように取り入れられたのでしょうか?
▲『ウルトラマンジード』より。 |
坂本監督:基本的には、蹴り技などの格闘技ですね。ジードは、基本タイプの“プリミティブ”では、姿勢を低くした獣のようなスタイルで戦うということに決めたので、戦い方自体がスマートではないんです。ひっかいたり、かみついたり、飛びついたり、投げたり……という戦闘スタイルを、まず1話と2話でしっかり見せました。
そして、3話でセブンとレオの合わせ技のソリッドバーニングになって、パンチやキックといった格闘技を使うようになります。そういったスタイルの違いを出したかったので、ソリッドバーニングになるといきなり、まっすぐ立って格闘技の構えを取るんです。
『ジード』は、元々はウルトラマンベリアルの息子として生まれたジードが、最終的に誇りある正義のウルトラマンとして認められる作品にしよう、というテーマでスタートしました。最初は正式なウルトラマンではないけれど、いろんな出会いや冒険を経て、最後にはウルトラの父や母、ウルトラマンキングからも認められて、ウルトラマンの1人となりました。
ウルトラマンレオも、38話と39話でひどい目に遭わされて(一同笑)、その後にウルトラマンたちに認められてウルトラ兄弟の一員になったので、“最初は異端児として扱われていたのが、戦いの中で認められて正式なウルトラマンとなる”という大きなテーマは、『ジード』と『レオ』は同じなんです。
レオも、ウルトラの星の出身ではなく、不幸な生い立ちを抱えながら努力して頑張っていった……という経緯があります。ジードも同じような運命をたどりながらも、セブンの息子であるゼロのアドバイスを受けて戦い続ける部分で、『レオ』とは世界観的に深くつながっているんです。
▲『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』より。 |
――『ジード』に、そこまで深く『レオ』のテーマが関わっていたとは驚きました……。今少し触れていた『レオ』の38話“決闘! レオ兄弟対ウルトラ兄弟”と、39話“レオ兄弟 ウルトラ兄弟 勝利の時”は、ババルウ星人がアストラに化け、レオとウルトラ兄弟を対立させる……という、今や伝説のように語られる回です。その時に登場していたウルトラマンキングも、『ジード』ではかなり重要なキャラクターとして扱われていますね。
坂本監督:ウルトラマンキングを頂点とする世界観も、『レオ』と『ジード』では共通しているんですが、僕が『ジード』の打ち合わせの段階から、「今回はウルトラマンキングを深く関わらせたいんです!」とずっと言い続けていたんです。そして、『ジード』の世界の根幹となる存在であったり、最強フォームがウルトラマンキングとウルトラマンベリアルの力をフュージョンライズした“ロイヤルメガマスター”ということになりました。
▲『ウルトラマンジード』より。 |
ベリアルを封印したのはキングだったので、その因縁も含めて、『レオ』と『ウルトラ銀河伝説』と『ジード』は世界観が繋がっています。
――ということは、『レオ』を見てから『ウルトラ銀河伝説』を見て、それから『ジード』を見て、また『レオ』に戻って何度も見ると、今まで気づかなかった共通点がたくさん見つかりそうですね。
坂本監督:ぜひ、『レオ』のBlu-ray BOXを手に入れて、そのくり返しをしてもらいたいですね(笑)。『ジード』を見ていたけどまだ『レオ』を見ていないという人は、じっくり『レオ』を見れば「ああ、アイツここからパクったんだな」というのがわかると思います(笑)。
――パクリじゃなくてリスペクトとかオマージュとかですよ!(笑)
坂本監督:確かに。リスペクトです!(笑) それと、『ジード』にはもうひとつ大きなテーマがあったんです。それは、ジードが毎回、泥だらけになったり水びたしになったりと、ドロドロになって戦うこと。僕の撮った回は、すべて水の中や泥の中、雨の中で戦っているんです。
これも、僕の中に強く残っていたレオの姿によるものです。僕にとって、レオは泥臭いアクションで、常に水に濡れている印象があったんですよ。あの、濡れたところがすごくかっこいいじゃないですか。スーツアクターの二家本辰己さんは死ぬ思いでやってらしたそうですけど。
ちょうど『ジード』の撮影に入る前に、二家本さんとお話しする機会がありまして、「僕がもし次にウルトラマンを撮ることになったら、ドロドロになって戦うウルトラマンをやりたいんです!」という話をしたばかりだったんです。そこで『ジード』が決まって、「よし! これはもうやるしかない!」と(一同笑)。
それで、打ち合わせの時に、「昔のような大きな撮影用プールを作ることはできないかもしれないけど、今できる範囲でプールを作って、そこで水の中でのアクションシーンを撮りたいです」と言ったら、許可をいただけて。そして、『レオ』1話と2話のオマージュ、である“夜の街での水上戦”を『ジード』の1話で実現できたんです。
▲『ウルトラマンジード』より。 |
それをきっかけに、「どうやったら泥の中でのアクションができるか?」とか、「どうすれば雨の中で戦わせられるか?」をずっと探りながら、美術部と相談しながらクリアしていきました。それが、僕にとっては大きなレオへのリスペクトだったんです。ですから、『ジード』と『レオ』を一緒に見れば、同じ魂を感じられるかもしれません。
『ジード』にはあまり特訓要素は入っていませんが、平成ウルトラマンの持つ“きれい”なイメージではなく、“泥臭い”“汚れた”ウルトラマンというあたりは要素として強く入れ込んでいるんです。
――言われてみれば、特訓要素のあるゼロでさえ、あまり泥に汚れたような感じはありませんね。
坂本監督:ゼロの活躍は宇宙ばっかりでしたからね(笑)。でも、ジードは撮影中にカットがかかって、スタッフがスーツを拭いてきれいにしようとしても、「拭かないで! その泥がいいんだよ!」と止めて、汚れたままで撮影していたんです。昭和2期のウルトラマンは、『帰ってきたウルトラマン』も砂ぼこりのイメージがありますよね。そういった、少し汚れたようなウルトラマンを今の時代に持ってくると、新鮮みがあるんじゃないか……と思ったんです。
――昭和2期シリーズといえば、今でも語り継がれるような、印象深いエピソードも数多くある作品ばかりですよね。坂本監督にとって、『レオ』の中でも特に印象深いエピソードはどの回でしょうか?
坂本監督:好きな話というか、インパクトを残した話といえば、やっぱり先ほども話に出た38~39、そして40話ですよね。僕を含めた多くの子どもたちにトラウマを残した回じゃないですか(一同笑)。
『レオ』の話はバラエティに富んでいて、他にも“民話シリーズ”や“怪奇シリーズ”なども、とても楽しく見ていました。僕が子どもの頃に見ていた同時期に、ちょうど『Gメン'75』という作品をやっていて、この作品も夏になると“怪談シリーズ”をやったり、僕の師匠でもある倉田保昭先生が活躍する“香港空手シリーズ”をやったりしていました。そういった“◯◯シリーズ”が楽しみだったんです。でも、レオの“円盤生物シリーズ”に入る前の38~40話は、子ども心にすごくショッキングでした。
子どもの頃に持っていた光の国のイメージは『ウルトラマンタロウ』に登場するようなキラキラした感じだったんですよ。それがいきなり荒れ果てた荒野が出てきて、しかもウルトラ兄弟は地下からバーンと出てきて、「なんでお前らそんなところにいるんだよ?」って思うじゃないですか!(一同笑)
しかも、それまではウルトラマン同士が戦う展開なんてなかったですよね。あのアストラも、本当はババルウ星人が化けたもので、本物のアストラではないんですけど、見ている子どもには最初はそれがまったくわからない。しかも、レオは必死でアストラをかばっているのに、ウルトラ兄弟が「俺たちはアストラを殺す!」なんて言い放つし(笑)、子どもにとってはものすごいショックですよ。
アストラの設定はすごく燃えるシチュエーションなので、子どもの頃はアストラが出てくる回をいつもすごく楽しみにしていたんです。それもあるから、よりショックが強かったですね……。
最終的には、レオとアストラが地球もウルトラの星も両方救って、ウルトラマンとして認められる、すばらしい大団円になるんですけど、そこまでの過程がとてもつらいものがありました。そこはやはり、『帰ってきたウルトラマン』で「怪獣使いと少年」を担当された、東條昭平監督によるメリハリの利いた演出なんだな、と思います。
子どもとしては、ウルトラマンがたくさん出てくるだけで、もうテンションが上がる回なんですけど、それだけでなく、すごい衝撃を受けるシーンもありながら、ちゃんとしたウルトラマンシリーズの物語になっていく部分も含めて、印象に残っています。
続く40話「MAC全滅! 円盤は生物だった!」は、MACの隊員たちが全員死んじゃうところから始まりますからね。誕生日パーティだったのが、何の前触れもなく襲われて全滅して、しかもそれがAパートの前半で、地球に戻ったらスポーツクラブの仲間たちや子どもたちまで死んでしまっている。「これからどうしたらいいんだ……」と悩むわけでもなく、Bパートになるともう普通の日常風景になっているっていう、その構成がものすごくショッキングでしたね。
この業界に入って考えると、節目節目にはいろいろ事情があるとわかるんですけど、子どもの頃は「えっ!?」「うわあ……!」という感じでしたよね。何が何だかわからないような状態で(一同笑)、度肝を抜かれたことで、非常に印象が強いです。野戦病院のような場所で、次々に死亡者の名前が貼り出されていくシーンも、すごく怖く感じましたね。あれは、まだ戦争を経験した方々が現場に残っていたからこそ出たリアリティだったんだと思います。
今思うと、火の扱いも近いですよね。役者側に近いし、大きいし、高い。今でも本物の火を使うと熱いのに、あれだけ大きな火が近いと、とんでもなく熱かっただろうな……と思いますけど、今はその想像しかできない。実際の経験があるからこそできる演出は、やはり違うものだな、と感じますね。
――現代の作品では、そういった意味での怖さというのは薄くなりつつありますが、“悪”としての恐ろしさは、ウルトラマンベリアルは飛び抜けて強く現れているように感じます。
坂本監督:僕の世代では『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーなどが代表的ですが、悪くて強くてかっこいいヒール(悪役)がいると話が盛り上がるんですよ。そんな背景もあって、ベリアルを強く見せたいという思いは、『ウルトラ銀河伝説』の頃からあったんです。それから今まで、ベリアルは実は地球に降りてきたことがなかったんですが、『ジード』の16、17話でベリアルが初めて地球に降りることになって、あえて手前のビルに布団を干したり、ゴミ箱を置いたりして、生活感がある景色にベリアルを登場させました。
▲『ウルトラマンジード』より。 |
そういう場所に立つベリアルの姿は今までなかったので、やってみたかったんです。しかも青空ではなく、“巨大な悪魔が降りてくる”イメージだったので、暗雲が立ちこめた暗い街の中。生活感があるのに、そういう空の下でベリアルが暴れ出したら怖いんじゃないかな……という狙いで、ああいう構成になっています。
――現代の平和な世界に現れるからこそ、一層その恐ろしさが強く感じられる……そんな演出なんですね。恐ろしさにしても、強さにしても、現代と『レオ』の頃では異なり、現代では根性論もあまり好まれない風潮にあると思います。その中で、あえて『ジード』にも根性や泥くささを取り入れたのはなぜでしょうか?
坂本監督:僕らが子どもの頃と今とでは、教育方針も違いますし、情報量や内容も異なります。たとえば、運動ひとつ取っても、昔はスポーツでウサギ跳びをしていたのが、今では体に悪いからやってはいけない、と言われている。そうやって、情報はいろいろと変わっていきますが、それはあくまで“成長してからついた知識”であって、ウルトラマンを見る子どもたちというのは、まだそこまでの知識を持っておらず、素直に作品を見てくれます。ですから、“頑張って強くなって戦う”という精神は、理屈を抜きにした、人間の根本的なところに触れる魅力があると思うんです。
『ジード』が多くの方々に支持していただけたのは、お父さんやお母さん世代が感じる懐かしさがあったのかもしれませんが、子どもたちに対しては、人間としての本能を魅了する、昔から受け継がれているものとして映ったのではないかと思います。
子どもの時に自分が刺激されたものというのは、新しい知識が増えていったとしても、本質的に心に響くものがあるんじゃないかな、という気がします。
それに、前に流行したものが回り回ってまた流行する、ということもあります。今もフィットネスブームが起こっていて、体を動かす人が増えている。運動することは、人間という動物として生まれた上で、すがすがしいというか、達成感があると思うんですよね。『レオ』の体育会系な部分を受け継いだ『ジード』が皆さんに高評価をいただけたのも、そういう部分が作用しているのかもしれません。
――『レオ』の基本となる“一度負けたけど、鍛えて逆転して勝利する”流れも、大きな達成感がありますね。
坂本監督:まさにそれですね。リクは、ライハやペガやレイトなど、まわりに仲間たちがたくさんいて、先輩ヒーローたちの力も借りていました。でも、ゲンにはダンがいたけれど、最終的には自分1人で戦っていました。不幸な自分の身の上を抱えながらも努力していく……という、とてもピュアな努力や根性という精神論で戦っていた人なので、今見る人たちにも新たな刺激があるんじゃないかと思います。
――『レオ』本編だけで見た場合、レオにとっては弟のアストラが唯一の味方でしたね。先ほども、坂本監督はアストラが大好きとおっしゃっていましたが、アストラのどんなところが魅力だと思われますか?
坂本監督:アストラは、全体的なイメージで言うと「影が薄い」とか「弱い」と言われるかもしれないんですけど、不幸を背負ったキャラクターなんですよね。設定としては、マグマ星人に囚われていた時に拷問を受けていたり、その時に付けられた“マグマチックチェーン”がまだ足に付いていたり……。でも、レオがピンチになると駆けつける、そんな健気なところが僕は好きなんですよ。
だから、僕の作品には必ずアストラも登場させていて、『ウルトラ銀河伝説』でも『10勇士』(『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』)でも、キングの隣にそっと立ってたりします(笑)。『ウルトラファイトビクトリー』で、やっとアストラがレオと一緒に戦う活躍シーンを作れたんですけど、アストラを出すシチュエーションというのはなかなか難しいんですよ(笑)。
▲『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』より。 |
――もっと出してください(笑)。
坂本監督:出したいんですよ!(笑) 無理矢理にでもそういうシチュエーションを見つけて出して、兄弟戦士として活躍させてあげたいんです! 最新作の『ウルトラマンR/B』なんてまさに兄弟戦士の話ですし、僕が参加させてもらえていればレオとアストラを出してたのに!! ぜひ『ウルトラマンR/Bファイト』をやらせてください(一同笑)。
――ぜひお願いします!!(笑) 坂本監督はアストラに加えて、ウルトラマンキングの活躍の場も広げていますから、本当に『レオ』の世界を広げている立役者ですね……。
坂本監督:リアルタイム当時に『レオ』を見ていた身としては、やっぱりキングには特別感があるんですよ。僕は『タロウ』でのウルトラの父と母に対する「すごい!」というイメージもあるんですけど、さらにそれを凌駕するというか、謎の存在であるキングの印象はとても強かったんです。
先ほど言っていた『レオ』の第38、39話でも、レオ兄弟とウルトラ兄弟が戦っているところにキングが現れて争いを止めますよね。ババルウ星人なんて放っておけとか、ウルトラキー折っちゃったりとか、雑な作戦にも思えますけど(一同笑)。でも、やっぱり「伝説の超人」という、すごい存在感を持つキャラクターなんです。そういうことがあったので、僕が描くウルトラの世界というのは、キングを頂点として広がる世界なんです。
『ジード』では、(ジードが暮らす)宇宙を守った存在ですし、『ウルトラ銀河伝説』でも、最後にキングの演説で締めくくる。そういう偉大な存在としての印象は、決して僕だけが持っているものではなく、皆さんが持っているものだと思うんですが、ここ最近は、僕の作品群がその印象を後押しした部分もあるかとは思います。
こんな形で僕が『レオ』の世界観を布教していることで、最近の子どもたちから「レオはかっこいい!」という声が上がるようになってきたことについては、僕自身としては「あぁ、地道な努力がやっと報われた!」という嬉しさでいっぱいですね(笑)。
――その布教活動を始めた『ウルトラ銀河伝説』から10年、この作品でデビューしたウルトラマンゼロも10周年になりますね。『ジード』では、ウルトラマンベリアルの決着がつきますが、元々のライバルであったゼロとの因縁に決着をつけるのではなく、息子のジードがその役割を担っています。ゼロではなく、ジードを決着の相手に選んだ理由は?
坂本監督:『ジード』の企画会議でも、「ゼロじゃなくていいのか?」という話は出ていました。でも、世代を超えて決着をつけるおもしろさがあると思ったんです。
ゼロはゼロで、10年間で様々な出会いと冒険を経て成長してきているし、レイトやその家族と生活してふれあうことで、人間の温かみや家族の大切さ、子どもの大切さというのを学んでいるので、ゼロなりの決着を迎えられる形にしたかったんです。ですから、ベリアルとの戦いではなく、精神的な面も含めての決着をつけることを、『ジード』でのゼロのゴールにしようと思いました。
「世代を超えて決着をつける」というのは、僕の中では『がんばれ元気』のフォーマットでして(笑)、お父さんが成し得なかった「ライバルに勝つ」という夢を子どもの元気が叶える、という部分です。ジードもこうした血縁関係があるんですが、ゼロの場合は血縁ではなく因縁ですよね。だからゼロがジードに「お前がやるんだ」と一歩譲ってやる、という形がいいのかな、と考えたんです。
――『ウルトラ銀河伝説』から考えると、ゼロも大人になったんだな……と感慨深いものがありますね。
坂本監督:そうなんです、あの頃のゼロだったら、ジードを押しのけてでも「俺がやる!」と言っていたと思います。でも、ゼロも成長したし、守るべきものができたということもあったりする。それに、ジードのことを認めたということもあります。同じように、ウルトラマンキングやウルトラの父もジードを認めた、ということを最終回では出してあげたかった。そうすることで、ベリアルと因縁のあったすべてのウルトラマンが、ジードを認めて応援して、ジードがそれを背負って戦う……という美しい形にできると思ったんです。
――そう聞くと『ジード』も全話見返したくなりますね。『ジード』のBlu-ray BOXも好評発売中ですので、皆さんぜひお買い求めください(笑)。さて、改めて『ウルトラマンレオ Blu-ray BOX』についてですが、以前発売された「デジタルウルトラシリーズ」から、さらに美しくなった映像を楽しめるそうです。
坂本監督:実は僕、まだBlu-rayになった映像を見てないんですよ。『デジタルウルトラシリーズ』のDVDを持っていて、初めて見た時には「なんてきれいなんだ!」と衝撃を受けました。それがさらに、時代の進化とともに美しくなってBlu-rayになったら、あの水しぶきや泥もすごい迫力なんだろうなと思って、とても楽しみにしてるんですよ。特典映像もいろいろ入っていると聞いたので、そちらも楽しみです!
――毎回恒例となっている企画書などのほか、今回が初お目見えとなる秘蔵映像も収録されています。このBlu-ray BOXの制作中に発見された、5分ほどの“アウトテイクラッシュフィルム集”もあると伺っています。
坂本監督:よくそんな映像が残ってましたね!? 昔の予告編はアウトテイクをつないで作っていたそうですから、それが残っていたのかな? 昔はデュープ(複製)するとお金がかかってしまったので、NGテイクで予告編を作っていたんです。だから、ちょっとずっこけたりする場面が映っていたり(笑)。
予告編やアウトテイクと本編を見比べて、どこが違っているか……というマニアックな楽しみ方もできますね。ああ、ノーバなんかも映っていますね。今の時代になってノーバのソフビが発売されるなんて思ってもいませんでした(笑)。
新たに発見されたフィルムって、どこでこんなフィルム発見されたんですか?(笑) 『ウルトラセブン』のファンの皆さんにも見ていただきたいですね。レオ編のほうが短いのは、レオのほうが光線技などが少ないので、合成に関するフィルムが少なかったからかもしれませんね。これは映像資料としても価値がありますね!
僕が『ウルトラ銀河伝説』を撮った頃には、もう仕上げはすべてデジタルでしたし、フィルムに直接加工するのは、僕の世代でもあまりやっていません。ですから、当時の手作業の部分というのは、作る側から見てもおもしろいです。
――解説書には、レオのマスクデザインのNGカットなどが収録されるそうです。こちらも、資料としての価値がありそうですよね。
坂本監督:最初は角のデザインが違ったりしたんですよね。それに胴にも柄が入っていたりして。NGマスクのデザインは、バルキー星人の元になったそうですけど、NGデザインのほうじゃなくてよかったですよね。作りにくそうだもん(一同笑)。
――この他に、坂本監督もご登壇された『ウルトラマンフェスティバル2018』での“ウルトラマンレオ Blu-ray BOX発売記念プレミアムイベント スペシャルトークショー”も、映像特典として収録されています。
坂本監督:あの時は、監督としてではなくただのファンとして参加していたようなものでした(笑)。憧れのヒーローを演じていた皆さんと同じ舞台に立たせていただけるというのは、すごく恥ずかしいというか、なかなか同じ立場になるというのは難しかったです。「レオが好きだ!」ってさんざん言い続けていたらイベントにまで出させていただけて、大変光栄でした。
もちろん、作品を撮っている時には、監督としての立場でお話しているんですが、このイベントでは、真夏(竜)さんや森次(晃嗣)さんがお話されているのを、ただの一ファンとして横から「ふむふむ……」と聞いている気分でしたね(笑)。
――坂本監督の珍しい姿も見られるということですね(笑)。
坂本監督:「コイツ、普段と比べたらおとなしいな」って思うんじゃないかな(一同笑)。
――イベント中、「レオの新作を撮りたい」というお話もされていましたね。
坂本監督:僕の夢です! もし、真夏さんと森次さんで新しい作品を作れるんだったら最高ですよ。スタローンだってまだ『ランボー』やっているんですから!(一同笑) 平成ウルトラマンが集う作品はあるんですから、昭和のウルトラマンが集った重厚感のある作品もいいと思うんですよ。
今、ウルトラマンシリーズだけに限らず、特撮ヒーロー作品全体が佳境に入ってきていると思うんです。今までは子どもたちに向けて作っていたけれど、少子化によって子どもはどんどん少なくなってしまっている。そうなると、マニア層もですが、僕のように子どもの頃にヒーロー作品を見ていたという大人たちにも、おもしろいと思ってもらえるような作品を目指さなければいけないと思います。
様々なニーズがある中で、子どもたちが見ておもちゃを欲しくなるような作品と、マニアの皆さんにも満足してもらえるような作品、昔見ていた大人たちが興味を持つような作品……といった、複数の形が必要になってくるんじゃないでしょうか。今後、ウルトラマンシリーズがどんなふうに発展していくかはまだわかりませんが、対象年齢による作品の差別化や住み分けも、あってもいいんじゃないかと思います。
ウルトラマンシリーズのいいところは、50年以上経つ作品でも、そのキャラクターがまだ現役で“生きている”ところだと思うんです。今の子どもたちでも、歴代のウルトラマンたちを現行のヒーローと同じように覚えているし、名前だってすらすら言える。しかもそのヒーローたちが、テレビにしろ映画にしろイベントにしろ、いつでも現役で活躍している。他のシリーズではなかなかないことだと思います。
だから、それを大切にして、これからも広げていって、古くならない“ウルトラマンブランド”をキープしてほしいと思いますね。別に僕は円谷プロの人間じゃないので、こんなことを言える立場じゃないんですけど!(一同笑) でも、オファーをいただけたらいつでも作りますよ!
――それぞれ違った魅力のあるウルトラマンたちが、違った雰囲気の作品で活躍する姿というのは、ファンとしてとても見てみたいと思います! そうした多くのウルトラヒーローの中でも、坂本監督にとっての“Myウルトラマン”であるウルトラマンレオの最大の魅力とは、どんなところだと思いますか?
坂本監督:やっぱり、「努力して強くなっていくヒーロー」という部分につきます。拳で貫き、道を切り開いていくというところですね。子どもの頃からずっと、この部分が一番好きなところです。
造形に関して言うと、このとがった角なんて、当時から考えても一風変わっていますよね。今見ても古くない造形でかっこいいと思いますし、ソリッドバーニングのデザインに落とし込んでも、現代のウルトラマンとしてかっこよくなるんですよ。キャラクターとしての魅力、造形としての魅力、どちらを取っても本当に大好きで、僕にとってのレオというのは、やっぱり特別な存在なんだと思います。
また、僕の世代にとってはタロウまでのウルトラ六兄弟も大きな存在ですが、レオと六兄弟はまた枠が違うじゃないですか。監督として、六兄弟を撮る時にもとても燃えながら撮るんですけど、それ以上に燃える存在というのはやっぱりレオなんです。
――レオのマスクの造形は、変身前の“おゝとり(おおとり)ゲン”を演じる真夏さんのお顔のイメージに重なります。これによる“ゲン=レオ”という印象も、ゲンが特訓してレオが強くなるという一体感を高めているような気もしますね。
坂本監督:その印象はとても大きいですね。ウルトラマンシリーズは地球人に憑依するタイプの作品が多いですが、ジードもレオと同じで、リクがジード本人なんです。そこにもレオへのリスペクトが入ってるんですよ(笑)。
――坂本監督の『レオ』への思いが、『ウルトラ銀河伝説』を経て『ジード』へつながっていく過程が、本当によくわかりました。ぜひとも、さらに新しい作品へもつないでほしいです。
坂本監督:つなげる、という意味では、『10勇士』でもつながっているんです。ゼロがギンガとビクトリーに修行をつけて、その修行をつけてもらったビクトリーが、さらに『ウルトラマンX』で大地を鍛える。そうやって受け継いでいく体育会系の系譜は、ウルトラマンシリーズではなかなかないんですが、僕の作品ではずっとつながっていて、絶やさないように要所要所で入れています(笑)。
――では、レオが戦ってきた怪獣や宇宙人の中で一番好きなキャラクター、またはご自分の作品で出したいキャラクターを教えていただけますか?
坂本監督:最初に登場したブラックギラスとレッドギラスをリメイクしたいんです。あれも兄弟怪獣なので、レオ兄弟と対決させたいですね。僕にとっては“1話でセブンをやっつけた、すごく強い怪獣”という印象がとても強くて、ことあるごとにリメイクしようとしてるんですけど、怪獣としての存在はそれほどポピュラーではないので、なかなかあの2体をリメイクするのは難しいんです(笑)。
マグマ星人やババルウ星人、ノーバなど、『レオ』に登場する怪獣や宇宙人は、以後の作品でもけっこうフィーチャーされることが多いんですけど、あの2体は1、2話ですごいインパクトを出しながらも、それ以降出てきていないので、いつか出したいですね。
――それでは最後になりますが、これまでずっと『レオ』を愛し続けてきた、坂本監督にとっては同志であるファンの皆さんと、『ジード』などで興味を持ち、これからBlu-ray BOXで『レオ』を見る新たなファンの皆さんへ、一言メッセージをお願いします!
坂本監督:レオ好きの方々には、アウトテイク集や企画書、デザインといった、資料的な価値もある特典が数多く収録されているということで、とても楽しめると思いますし、『レオ』好きなら持っていなくちゃいけないアイテムだと思います。
もちろん、Blu-rayの美しい映像をいつでも楽しめることは最大の魅力で、きれいになったものを改めて見直すと、懐かしさだけでなく新しい発見があるんじゃないかと。これからもずっと、『レオ』を美しい映像として持っていられることは、僕もずっと待っていたことですから、皆さんにもぜひ手にとってもらいたいと思います。
そして、まだ『レオ』の本編を見たことがない方々には、初めて見る昭和『ウルトラマン』がこれだと、少々ショッキングかもしれませんが(一同笑)、特に『ジード』は『レオ』の世界観をそのまま引き継いでいる作品なので、『ジード』を好きだった方がこれを見ると、「あ、これはこういう風につながっていたんだ」という発見がいろいろあると思います。
多彩なストーリーや、毎回違った趣向で楽しませてくれる作品ですし、今ではあまり見られなくなった“スポ根”ものの要素もふんだんに入っているので、何かしら心が動くものがあると思います。
まだ昭和ウルトラマンを見たことがない人は、ここからさかのぼって『タロウ』や『A(エース)』などを見て、初代まで行ってまた『レオ』に戻ってくると、ちょっと人とは違った体験ができるんじゃないでしょうか(笑)。僕も、いまだに見直すことがありますが、本当におもしろい作品です。まだ『レオ』を知らない方は、是非このきれいな映像で『レオ』を楽しんでください!
商品名:HD Remaster2.0『ウルトラマンレオ』Blu-ray BOX
発売元:円谷プロダクション
販売元:バンダイナムコアーツ
販売価格:49,800円+税
品番:BCXS-1393
発売日:2018年12月21日
【映像特典】
■ウルトラマンフェスティバル2018『ウルトラマンレオ』 Blu-ray BOX発売記念プレミアムイベント スペシャルトークショー ~レオの映像特典公開収録!~
(出演 真夏 竜/森次晃嗣/冨永みーな/坂本浩一)
■キャストインタビュー
(出演 真夏 竜/森次晃嗣/冨永みーな)
■HDリマスター版 ノンテロップOP
■アウトテイク集
■約40年の時を越えた新録! 瑳川哲朗インタビュー
■デジタルギャラリー(静止画)
・番組企画書
・企画書
・番組強化案メモ
・番組延長に関する強化案メモ
・設定図解
・番組強化案打ち合わせメモ
・番組商品化資料
【封入特典】
■作品解説書 76P/オールカラー
【音声特典】
■16mmシネテープMIX版
第2話/第8話/ 第10話/第15話/第19話/第24話/第25話/ 第29話/第34話/第39話/ 第41話
【仕様】
・特製スリーブ
・三方背収納ケース
・特殊ジャケット仕様
・ピクチャーレーベル
※収録内容は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
『ウルトラマンジード』Blu-ray BOX I、II
『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』BD&DVDも好評発売中!
(C)円谷プロ
(C)2009 「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」 製作委員会
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