2018年11月22日(木)
新拡張パッケージ『ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ』が発表された『FFXIV』北米ファンフェスティバル。今回は、その初日に行われたピアノコンサートを終えたうえでの、本作サウンドディレクター・祖堅さん&ピアニストのKeikoさん&歌手のスーザン・キャロウェイさんによるミニインタビュー形式の公式コメントが到着したので、さっそくお届けしていきます。
――あらためて、本日の感想をお願いいたします。
祖堅正慶氏(以下、敬称略):色々ありましたが、初日(ピアノパート)が無事に終わってよかったなと。いつもどおり、スーザンさんはすごいなと思いましたし、Keikoさんもすごいな……というか、どうやったらあんな上手に弾けるの? じつは連弾の為にコッソリ練習したんですけど、結局上手に弾けませんでした(笑)。
あと、オタマトーンが意外とウケたので、やってよかったですね。アメリカの方には、もしかしたら理解されないんじゃないかなって思っていたんですけど、爆笑してくれたので、コンポーザーとしても、エンターテイナーとしても満足しました。
Keiko氏(以下、敬称略):“Dragonsong”以外の曲は、人前で演奏するのが今回初めてで、皆さんの反応がどうなるか不安でしたし、緊張しました。ただ思っていた以上に、お客さんの反応が温かくて驚きました。
そもそものメロディに魂がこもっていますので、それをどう色付けして、どうアレンジして、どう演奏しようか……、ということを考えていました。お客さんは、何回もゲーム中に聴いている曲ですので、ピアノのメロディで、1曲の中に静と動を入れ込むことを意識しながら弾いてみました。
スーザン・キャロウェイ氏(以下、敬称略):いつもこの音楽を楽しんでいるファンの皆さんの前で歌えることが、ファンフェスの素晴らしいところです。普段はゲームの中でしか私の歌を聴くことはできませんが、それをいつも聴いて下さっているファンの皆さんの前で実際にライブ演奏する事で、1人1人と繋がっていくことができたことを、とてもうれしく思います。特に今回のピアノとボーカルのアレンジは、より自由に自分の感情を表現できたので、素敵な演奏になっていると思います。また、とても素晴らしいミュージシャンと共演ができました。彼らと同じステージで歌えたことはとても素晴らしい時間でした。
――(スーザンさんへ)“美の謀略~蛮神ラクシュミ討滅戦~”と“Revolutions”のアレンジを聴いて、歌ってみてどうでしたか?
スーザン:どちらも素敵でした! “美の謀略~蛮神ラクシュミ討滅戦~”はメロディーが複雑ですが、とても芸術的な曲ですので、うまく歌えるかとても心配でした。歌うのは難しかったのですが、とても美しい曲に仕上がっていると思います。もう一曲の“Revolutions”もとても温かくて素敵な曲です。どちらの曲も生で歌うのは今回が初めてでしたが、ここで歌えることができてうれしかったです。
――(Keikoさんへ)今回のピアノアレンジで苦労したことはありましたか?
Keiko:一番はグブラ(「万世の言葉~禁書回収グブラ幻想図書館~」)ですね……。アレンジする時は、参考データとしてMIDIファイルをもらうのですが、基本的には耳コピで音をとっていきます。グブラに関しては、拍子感や、チューニングもわざとずらされていたりして、色々な工夫が詰め込まれた曲なので、カフェでずっと聴いてました(笑)。耳コピにすごい時間がかかった曲ですね。そのままピアノにしてしまうと、アレンジとしてはつまらないものになってしまうので、原曲の工夫をピアノアレンジに取り入れるのが、苦労しました。キツかった(笑)。それと、グブラだけでなくて新曲は、前作、前々作のピアノアレンジとは変化をつけることを意識してアレンジしました。
――(祖堅さんへ)連弾はどうでしたか?
祖堅:Keiko先生はね……攻めてきましたね。キタキターッて(笑)。本番はわりとノリでやっているので、リハの時とも違いますね。お客さんに乗せられて楽しめたかなと。ただ、今までで一番難しかった。こんな練習したのは、中学生以来でした。無事に終わってよかった…(笑)。
――今後の公演への意気込みやメッセージをお願いします。
スーザン:また世界中のファンの皆さんの前で歌えるのをワクワクしています。パリと東京は素晴らしい都市なので行けるのが楽しみです。普段できない特別な音楽体験をしに是非来てください。心を込めて歌います。
Keiko:東京まであと4か月くらいあるので、さらに演奏の精度を上げつつ、もしかしたら祖堅さんから新たなリクエストがあるのかな? と思っています。私自身も何か出来たらいいなって思っていますし、楽しみにしています。やれればですけど(笑)。
祖堅:パリも東京も頑張ります! 今回、次の拡張版が発表されたので、『紅蓮のリベレーター』までの集大成といえるコンサートにしたいと思っています。また是非お2人にも来ていただいて、素敵な演奏をしてほしいなと思ってます!
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