2018年11月29日(木)
本日ついに発売を迎えた『ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス(PQ2)』。連載第3回となる今回は、本作の攻略本編集者によるレビューをお届け!
電撃より12月21日に発売となる『ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス 公式コンプリートガイド』。一足先にサンプルROMにてゲームをクリアし、現在最高難易度で2週目に挑戦している担当編集が、本作の魅力を紹介しつつ序盤のアドバイスもしちゃいします!
連載第1回や第2回でも軽く触れましたが、本作はメメントスを探索していた心の怪盗団(『ペルソナ5(P5)』のキャラクターたち)が不思議な映画の世界に迷い込んでしまう場面から物語の幕が上がります。
▲明智が心の怪盗団に加わったあたりの時期に起きたエピソード。 |
映画の世界は出口のない映画館とつながっており、心の怪盗団はそこから抜け出す手がかりを見つけるべく、映画の世界を探索することになります。そして探索のなかで、同じく映画の世界に迷い込んでしまった同じ力を持つ“ペルソナ使い”たちと出会うのです。
▲ストーリーの進行とともに、少しずつ仲間が増えていきます。 |
このように『P5』での日常を彷彿とさせるシーンから始まりますが、そこから展開していくストーリーは『P5』や『ペルソナQ』から続くものでも、はたまた『ペルソナ3(P3)』や『ペルソナ4(P4)』の続編でもありません。
ですが、だからといって歴代人気キャラクターが一同に介してただただ大騒ぎするだけのお祭りシナリオでもなく。ペルソナ使いたちや本作のオリジナルキャラクターであるひかりの心の成長や絆を描いた、『ペルソナ』シリーズらしいストーリーが展開していくのです。ネタバレになってしまうため詳しく書けないのが本当に残念!
▲心の怪盗団と同じく映画館に迷い込んだ少女・ひかり。映画館から脱出するためのカギを握る、重要なキャラクターです。 |
『ペルソナQ2』のジャンルは3DダンジョンRPG。「『ペルソナ』シリーズは好きなんだけど、このジャンルは苦手」という方! ブラウザバックはちょっと待ってください。
本作はニンテンドー3DSの下画面を使ってダンジョンの地図を描くことができますし、ショップで販売されているアイテム(激安!)を使えばいつでもダンジョンから脱出することが可能となっています。3DダンジョンRPG初心者でも、快適にダンジョンを探索できること請け合いです。
▲アイコンでギミックの配置をマーキングしたり、気になる地点にメモを残したり……。自分だけのマップが描けます。また、オートマップ機能も選択できます。 |
察しの良い方はお気づきでしょうが、この仕様は本作と同じ発売元であるアトラスの人気シリーズ『世界樹の迷宮』に近いものです。ダンジョン探索だけでなく、バトルシステムも『世界樹の迷宮』に近く、さまざまなスキルを持つキャラクターから5人を選んでパーティを編成し、敵と戦っていくことになります。
▲スキルや耐性のバランスを考えて編成するもよし、好きなキャラクターだけで揃えるもよし。 |
そして注目してほしいのは、バトルに盛り込まれた『ペルソナ』らしさの部分。スキルで敵の弱点を突けばダウン状態にすることができ、すべての敵をダウンさせれば総攻撃(ボコスカ)で大ダメージを狙えます 。
▲前作では弱点を突いたときに確率でダウンが発生しましたが、今作では必ずダウン状態になります。また、全敵ダウンで必ず総攻撃が発生し、狙いやすくなったため、バトルの爽快感が大幅にアップしています。 |
また、手に入れたペルソナ(サブペルソナと呼びます)を合体させて、さらに強力なペルソナを生み出すこともできます。自身のレベルや装備を鍛えるだけでなく、弱点を突けるサブペルソナを生み出すことも攻略の秘訣となるのはまさに『ペルソナ』!
▲サブペルソナは、時折出現するレアな敵を倒したときなどに入手できます。 |
▲『ペルソナ』本編では主人公だけがペルソナを付け替えられましたが、本作ではすべてのキャラクターが自身のペルソナ(メインペルソナと呼びます)のほかにサブペルソナを1体セットできるので、カスタマイズは無限大! |
そして、逆に敵から弱点を突かれ、一気にパーティが半壊してしまう……スリリングな難易度も『ペルソナ』ですよ。
本作には、『P3』『P3P』『P4』『P5』という4つのシリーズ作品より総勢28人のペルソナ使いが登場しますが、最初から全員が揃っているわけではありません。ここでは、冒頭~第1シアター(最初のダンジョン)のボス戦までに仲間に加わる8人のキャラクターの能力やスキル、弱点&耐性を紹介していきます。プレイの参考にしてください。
P5主人公/ジョーカー(声優:福山 潤) |
---|
・耐性:呪怨
・弱点:氷結、祝福
・メインペルソナのスキル:シングルショット、エイハ、夢見針、反逆の先導者 など
主人公らしくステータスのバランスに優れます。“反逆の先導者”は、味方一列のクリティカル率を1ターンのあいだ上昇させるスキル。
坂本竜司(声優:宮野真守) |
---|
・耐性:電撃
・弱点:疾風
・メインペルソナのスキル:突撃、ラインガード、ヘッドバット、ジオ など
耐のステータスがズバ抜けて高いうえに、同列の味方への攻撃をかばう“ラインガード”を習得します。頼れる壁役!
高巻 杏(声優:水樹奈々) |
---|
・耐性:火炎
・弱点:氷結
・メインペルソナのスキル:アギ、ディア、ドルミナー、パトラ など
メインペルソナが攻撃・回復・補助のスキルをバランスよく習得。魔のステータスが群を抜いているので、属性スキルの扱いはピカイチ。
モルガナ(声優:大谷育江) |
---|
・耐性:疾風
・弱点:電撃
・メインペルソナのスキル:ガル、ディア、ラッキーパンチ、猫足ステップ、メディア など
魔と速のステータスが高い。味方全員のHPを回復する“メディア”をいち早く習得するため、回復役として大活躍してくれます。
喜多川祐介(声優:杉田智和) |
---|
・耐性:氷結
・弱点:火炎
・メインペルソナのスキル:大切断、スクカジャ、間食の技術、ブフ など
力と速のステータスに優れた物理アタッカー。“間食の技術”で毎ターンHPが回復するため打たれ強い。
佐倉双葉(声優:悠木 碧) |
---|
・耐性:-
・弱点:-
・メインペルソナのスキル:ミニリカバリー、スニークガイド など
ナビ役。バトルには参加しませんが、ダンジョンの探索において彼女のサポートは必要不可欠です。
明智吾郎(声優:保志総一朗) |
---|
・耐性:祝福
・弱点:呪怨
・メインペルソナのスキル:コウハ、ツインスラッシュ、リフレッシュ、連鎖の打撃 など
“リフレッシュ”は、味方一列のHPを小回復し、状態異常も解除するというスキル。攻撃役だけでなく回復役としての活躍も期待できます。
P3女性主人公(声優:井上麻里奈) |
---|
・耐性:なし
・弱点:電撃、呪怨
・メインペルソナのスキル:アギ、連鎖の炎撃、タルンダ、連撃の心得 など
第1シアターの3番街にて合流。遠距離攻撃が可能な武器を装備できるので、後列に配置するのもアリです。
かわいくデフォルメされたキャラクターの見た目もあり、本作を『ペルソナ』シリーズの外伝的な作品ととらえられる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、先述したようにストーリーもバトルも本編に比肩するほどのクオリティに仕上がっていますし、サブペルソナやサブストーリーにあたる“特別上映”の総数も相当なボリュームで収録されています。
『ペルソナ』シリーズや『世界樹の迷宮』シリーズのファンの方はもちろん、この冬に遊ぶ作品を探しているRPG好きの方にもオススメの1本です。年末年始の休暇はテレビやパソコンで映画を見ながら、ニンテンドー3DSで映画の世界の探索も合わせて楽しんでみるのはいかがでしょうか。
そして! 連載最終回となる次回は『ペルソナQ2』開発スタッフのスペシャルインタビューをお届けします。こちらもお楽しみに!
(C)ATLUS (C)SEGA All rights reserved.
データ