ガスト作品を支えたアーティストが集結。ガスト25周年記念プレミアムライブの熱気をレポート【電撃PS】

文：電撃PlayStation

　今年で創立25周年を迎えたコーエーテクモゲームスのガストブランド。『アトリエ』シリーズや『サージュ・コンチェルト』シリーズなど、多くの人気タイトルを支えてきたのが、“ガストサウンド”と称される実力派クリエイターやアーティストたちが紡ぐ音楽です。

　そんな名曲たちのなかから厳選された楽曲を楽しめる“ガスト25周年記念プレミアムライブ”が、11月24日にチームスマイル／豊洲PITにて昼夜2公演で行われました。

▲当日は物販ブースも大盛況。

　公演はそれぞれで演目が一部異なるなど、両公演に参加する人も大満足のセットリストで構成。今回は昼公演の模様をレポートします。

ガストの歴史を感じる多種多様な21曲が演奏！

　ガストのライブで弾ける楽曲といえばACRYLICSTAB（アクリルスタッブ）！　というわけで、まずはACRYLICSTABさん、南壽あさ子さんによる『黄昏』シリーズメドレーからスタート。ボーカルのUYUさんの掛け声で、会場のボルテージは開幕からMAXへ。そしてそのまま南壽さんにバトンタッチされ、動から静へと会場の空気も一気に変化。弾き語りでしっとりと“flora”を歌い上げていました。

　そのあとは『不思議』シリーズや『ネルケと伝説の錬金術士たち ～新たな大地のアトリエ～』のキャラクターデザインを務めるNOCOさんが、シリーズ楽曲の想い出と、最新作『ネルケと伝説の錬金術士たち ～新たな大地のアトリエ～』に期待するファンへのメッセージをビデオレターで披露。ここではその言葉を抜粋してお届けします。

「『アトリエ』シリーズは、日常のイベントなどでは緊張感のあるシーンはあまりないのですが、楽曲でピリッと引き締めてくださったり、奥行きをすごく出してくださったりしているなと思っていました。曲を作られる方はすごくそういうことを想像されて作っているんだな、すごいなという思いがあります。

　また、主題歌も本当にいつも素晴らしい曲を作っていただいて、自分ががんばってきた想いとともに見ると、いつも聞くたびになんだか泣けてしまうんですね。作曲者さん、歌手のみなさんにはステキな曲と歌を作っていただいて、本当に感謝と尊敬の念でいっぱいです。」

　NOCOさんのビデオレターのあとは、Ceuiさんが『フィリスのアトリエ ～不思議な旅の錬金術士～』のエンディング曲「Into the Journey」を壮大に歌い上げ、真理絵さんが『マナケミア２ ～おちた学園と錬金術士たち～』のオープニング曲「My Silly Days」をノリよく歌い、会場は『アトリエ』シリーズが持つ温かくほっこりする空気感に包まれていました。

　次に壇上に上がったのは、霜月はるかさんと山本美禰子さんのお2人。2人は『リディー＆スールのアトリエ ～不思議な絵画の錬金術士～』のアバンオープニングテーマ“マスターピース！”を披露。違う歌詞が重なるパート、そしてシンクロするパートと、壇上でシンクロした動きと併せながら歌い上げる姿が印象的でした。

　そんな明るいテンションに続けとばかりに、片霧烈火さんが『リーズのアトリエ ～オルドールの錬金術士～』のオープニング曲“タカラモノ”を熱唱。“ホイホイ”という会場を巻き込む掛け声もあり、ほっこりした空気感に会場は包まれていたのですが、奇才のゲームクリエイター・土屋暁さんが手掛けた『アルトネリコ』シリーズの楽曲“METHOD_HYMMELI/.”のパートに入ると、その流れは一変!!　まさに“世界が変わる”という言葉がふさわしい、ファンタジックな楽曲と歌唱で観客を魅了していました。

　そのあとに続いたのは、同じく『アルトネリコ2 ～世界に響く少女たちの創造詩～』で歌姫を務めたYukoさん。しっとりと、そして厳かに2曲を歌いあげ、激しくとがった印象の前曲からまたガラッと空気感が変わる流れに。同じタイトルながら、これだけ印象が変わる作品はなかなかないと、あらためて作品の魅力を考えさせられたパートでした。

　そして次に壇上に上がったのは、ガストサウンドの立役者の1人で、現在はフリーランスで活躍中の浅野隼人さん。浅野さんが手掛けた『BLUE REFLECTION　幻に舞う少女の剣』のBGMメドレーをキーボードで披露しました。オープニングの静、バトルの動、ボスバトルの激と激しさを増す構成で、ブルー一色に染められたサイリウムの揺れも激しくヒートアップ！　“浅野ワールド”に引きずり込まれていました。

　10曲目のみとせのりこさんが歌う「Class：：EXSPHERE_NOSURGE；」は、土屋さんが手掛けた『アルノサージュ ～生まれいずる星へ祈る詩～』の楽曲で、ひと言で表すならば“不旋律の嵐”。聴く者を不安にさせる楽曲はインパクト抜群で、ライブならではの爆音もあり、存在感抜群のパートでした。

　そんな不安感をあおるパートから一転、次に歌われた『リディー＆スールのアトリエ ～不思議な絵画の錬金術士～』のオープニング曲“クローマ”は、riya（eufonius）さん、Ceuiさんのお2人がデュエットで歌う明るい楽曲に。公演終了時のコメントで「じつは2人で歌う姿を披露するのはこのライブがはじめて」とおっしゃっていただけに、ライブだからこその壇上での動きも含め、そのハーモニーに魅力されっぱなしでした。

　続いては美少女従魔RPGとして高い評価を得た『よるのないくに』から、ヒロインであるリュリーティスが歌う“predge”を、リュリーティス役の五十嵐裕美さんが熱唱。なお、こちらは浅野さんが作詞・作曲を手掛けた名曲の1つです。

　楽曲終了後、NOCOさんに続いてビデオレターで登場したのは、ガストブランドを代表するクリエイターの土屋暁さん。ビデオレターではガスト25周年についての想いと、自身がガストに在籍して20年目であることを明かし、なんと『エリーのアトリエ ～ザールブルグの錬金術士2～』制作時に作られた限定のワイン（1998年もの）で、祝杯をあげるというサプライズを披露。

　ワインのコルク抜きに苦戦するなどちょっとしたハプニングがあったものの、無事に乾杯できたところで、自身が手掛けたソーシャルゲーム『拡張少女トライナリー』の話題へ。惜しまれつつも今年の夏でサービスが終了してしまいましたが、作品と演奏される楽曲への想いをメッセージで伝えていました。

　そんな土屋さんの紹介のもと、“オルタナティブアーティスト”として登壇したのは、國政綾水を演じた中恵光城さんと、FreyMENOW（フレイメノウ）を演じた平山笑美さんのお2人。キャラクターのセリフを交えながら、それぞれの個性を見事に歌として歌いあげていました。

　そしてライブはクライマックスに向けてヒートアップ。壇上にはmaoさん、山本美禰子さん、真理絵さんが顔をそろえ『アーランド』シリーズメドレーを披露。『トトリのアトリエ ～アーランドの錬金術士2～』のオープニングや『メルルのアトリエ ～アーランドの錬金術士3～』で人気のノリノリソング“錬金少女メルルのうた”など、幅広い楽曲で盛り上がりました。

　熱いライブのトリを飾ったのは、2019年1月31日に発売される『ネルケと伝説の錬金術士たち ～新たな大地のアトリエ～』の２曲。オープニングの“Alchemia”を中恵光城さん、エンディングの“Birth”を霜月はるかさんが熱唱しました。ゲームプレイはまだながらも、“Birth”では“ラララ”の合唱が起こるなど、そのノリのいい歌詞やメロディに会場は見事に一体化していました。

　ひとまずこの時点で演目は終了となりましたが、もちろん巻き起こったのはアンコールの大合唱。というわけで、その声に応えて霜月はるかさん、maoさん、みとせのりこさん、riyaさんが壇上に上がり、『アーシャのアトリエ ～黄昏の大地の錬金術士～』の挿入歌“夢を織る家”を歌う形に。

　楽曲終了後はライブ出演陣が各自あいさつを行って終演……かと思いきや、ラストのラストに壇上の全員で霜月はるかさんの代表曲でもある『イリスのアトリエ グランファンタズム』の“schwarzweiβ ～霧の向こうに繋がる世界～”を歌うというサプライズ展開に。楽器を担当したメンバー紹介も挟み、まさにグランドフィナーレにふさわしい盛り上がりで、約2時間半にわたるプレミアムライブは幕を閉じました。

『ルルアのアトリエ ～アーランドの錬金術士4～』の発売日告知も！

　ライブ終了後には『ルルアのアトリエ ～アーランドの錬金術士4～』の“特別映像”が公開され、そこで本作が2019年3月20日に発売されることが発表されました。

　また、会場の入口では“『アトリエ』シリーズ20周年記念＃アトリ絵展覧会”の入賞作品が展示されていました。

▲ボード両面に入選イラストが掲載。歴代イラストレーターたちのサイン色紙も展示されていました。

(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.　※画面はPS4で開発中のものです。　撮影：大山雅夫

• 『ルルアのアトリエ ～アーランドの錬金術士4～』公式サイトはこちら
• 『ネルケと伝説の錬金術士たち ～新たな大地のアトリエ～』公式サイトはこちら

データ

関連サイト

• ネルケと伝説の錬金術士たち ～新たな大地のアトリエ～ 公式サイト
• ルルアのアトリエ ～アーランドの錬金術士4～ 公式サイト
• ガスト25周年プレミアムライブ公式サイト