2018年12月13日(木)
異端者に制裁を!『ウォーハンマー 40,000:Inquisitor - Martyr』の魅力を紹介
海外タイトルのローカライズを中心にラインナップを構えるオーイズミ・アミュージオ社から12月20日に発売される『ウォーハンマー 40,000:Inquisitor - Martyr』は、海外で絶大な人気を誇るミニチュアゲーム“ウォーハンマー 40,000”の世界観をモチーフにしたアクションRPG。見下ろし型視点で群がる敵を倒しながら進む、いわゆるハクスラ(ハック&スラッシュ)と呼ばれるジャンルの作品です。
独特の用語やシステムに慣れれば非常におもしろい作品なのですが、一見しただけではその魅力が少し伝わりにくいのも事実。そこで、2回に分けて本作が秘める魅力について紹介していこうと思います。
自分のキャラクターを育て、好みの武装で敵を一掃する爽快感
ハクスラとは、とにかく敵を倒しまくり、その敵から得た装備などで自らを鍛えていくサイクルを楽しむジャンルを指します。強大な敵と集中して戦うというより、無数のザコ敵を相手にすることが多く、お気に入りの武器で群がる敵をなぎ倒していくのは、このジャンル特有の快感です。
加えて、敵が落とす装備をひとつずつ吟味し、自分に合った性能を持つ装備を探すのも楽しみの1つ。敵が大量に出現するということは、それだけ敵が落とす装備品の数も多いということ。1つのミッションをクリアするたびに強くなっていく感覚を味わうことも醍醐味と言えるでしょう。
本作では、最初にキャラクターを作成する場合に3つのクラスから1つを選びます。といっても、キャラクターは複数作成できるため、気軽に決めてしまっても問題ナシ。それぞれのクラスの特徴は以下のようになっています。
【クルセイダー】
重装甲・重火力が特徴の重量級クラス。両手持ちの巨大な射撃武器や近接武器&盾の組み合わせといった装備や、ミサイルランチャーにオートタレットの設置など、火力で敵を圧倒する戦術が得意
【アサシン】
敵の攻撃を華麗に回避し、返す刃で反撃する、身軽な暗殺者。殺傷力の高い長剣を使った二刀流や、遠距離から敵を射抜く高威力のスナイパーライフルなどを使用できる。回避アクションを取れるため、敵との距離を保ちつつ攻撃しやすい。
【サイカー】
サイキック(超能力)を扱うクラス。使用するサイキックを自由にセットすることができ、強大な破壊力を振るうことができる。ただし、短時間に使いすぎると歪みの脅威に襲われ、戦場にさまざまな影響を巻き起こす。
ちなみにクラスを選んだ後に「専門分野」というものを選べるのですが、これは初期装備や武器のアンロックレベルが違う程度の差なので、どれを選んでもプレイに大きな影響はありません。
各武器には4つの攻撃スキルが設定されており、戦闘ではこれらを使って敵と戦っていくことになります。武器は2セットまで装備できるので、それぞれ異なる得意分野を持った武器を選ぶことで、幅広い戦局に対応することが可能です。
ちなみにサイカーは少し特殊で、武器には2つのスキルしかないものの、代わりに習得したサイキックを自由にセットすることで、攻撃手段を増やしていくことができます。
ハクスラの魅力の一端でもある、装備品のランダム生成ももちろん存在します。装備の付加効果がランダムで設定されるため、名前が同じものでも性能はまったく異なります。手に入れたさまざまな装備品を見比べ、自分のプレイスタイルに合った装備構成を考えていきましょう。
戦場にはさまざまな障害物があり、それらを遮へい物として活用する「カバー」アクションがあるのも本作の特徴! カバー中は敵からの射撃攻撃を一定確率で回避できるため、射撃戦ではいかにカバーを生かして戦うかが重要です。
敵も同様にカバーを行うことがあります。そんなときは、遮へい物を破壊してしまうのもひとつの手段。各オブジェクトには耐久値があり、攻撃し続けると破壊することも可能! なかにはオブジェクトに対して大ダメージを与える攻撃を持った武器も存在します。
もう1つの特徴が「抑制」ゲージの存在。抑制ゲージは、簡単に言えばコンディションのようなもので、攻撃を受け続けると抑制ゲージが減少していきます。ゲージは緑→黄色→赤と色が変化していき、黄色や赤のときに攻撃を受けると、態勢を崩したり状態異常効果を受けたりします。
抑制ゲージを持っているのはプレイヤーと、強力な敵のみ。武器のスキルには状態異常攻撃が付与されているものも多いため、強敵との戦いでは相手の抑制ゲージを削って有利な状況を作り出すことが重要になります。なお、抑制ゲージは一定時間ダメージを受けずにいれば自然と回復していくので、危ないと思ったら一時撤退することも大切です。
ダークファンタジーとSFが交じり合った、独自の世界観は必見!
「ウォーハンマー 40,000」の世界は、人類が宇宙に進出してから約4万年が過ぎた世界。じつは1980年代から現在にいたるまで紡がれ続けている歴史ある世界観です。それだけに独自の用語も多く、ストーリーを把握するのが困難かもしれません。ですが、ダークファンタジー的なモチーフを取り入れた、SFとしては珍しい世界設定は、独自の魅力を放っています。
この世界観を「専門用語が難しくてわからない」という理由でスルーしてしまうのは、あまりにもったいない! ということで、物語の流れがつかみやすくなるように、この世界の背景を紹介していこうと思います。
私たちが生きる現代の人類は、“皇帝”と呼ばれる人物によって統一され、宇宙に巨大な《帝国》を築き上げました。ですが皇帝は約1万年前に起こった内乱によって瀕死の重傷を負ってしまいます。一命は取り止めたものの、黄金の玉座と呼ばれる生命維持装置につながれ、今もなおその身体だけが生き続けています。
その間にも帝国は拡大を続け、やがて数々の異種族と邂逅。戦争状態へと入ります。人類よりも強大な技術力を持っていたり、膨大な数で圧倒したりする異種族との戦いの中で、人類は疲弊していきました。
戦い、勝ち続けることでしか版図を維持できない《帝国》は、皇帝という偶像を頂点に据えたファシズム的な政治体制へとなっていきます。人類という種族の存続こそ重要視はしているものの、一般市民一人の命は非常に軽い。ある種のディストピア的世界といってもいいでしょう。
そういったバックグラウンドがある中で、本作では突如宇宙空間に出現した要塞修道院船“マーター”を軸とした物語が展開していきます。
プレイヤーは《帝国》の機関の1つ“異端審問庁”に仕える異端審問官として、この船の調査に乗り出します。異端審問庁とは、悪魔や渾沌崇拝、異種族といった《帝国》に害を成す存在を抹消するための特殊機関。そういった存在による汚染の兆候が見られた地域へ赴き、“浄化”するのが任務です。
そして調査の結果、マーターも渾沌崇拝者の巣窟と化しており、ディーモンによる影響も大きいことがわかります。しかし、調査を始めてまもなく、さまざまなトラブルが発生。結果的に、マーターは再びワープ空間へと進入し、いずこかへと姿を消してしまいます。プレイヤーはさまざまなミッションを経て、マーターの行方を追うというのが、本作の大筋となっています。
物語そのものはもちろんですが、マーターの船内や、さまざまな惑星の作り込み、ログなどの収集要素にも注目してみてください。レトロフューチャーとファンタジーが組み合わさったような機械群、人間を生態コンピューターとして使っているブラックユーモア感など、この世界ならではのダークさがこれでもかと再現されています。これを機に“ウォーハンマー 40,000”の世界を知り、興味を持ってもらえればと思います。
なお、次回はよりゲームプレイにフォーカスしたTips集などをお届けする予定なので、そちらもご期待ください!
Warhammer 40,000: Inquisitor - Martyr (C) Games Workshop Limited 2018. Inquisitor - Martyr, the Warhammer 40,000: Inquisitor - Martyr logo, GW, Games Workshop, Space Marine, 40K, Warhammer, Warhammer 40,000, 40,000, the ‘Aquila’ double-headed logo, and all associated logos, illustrations, images, names, creatures, races, vehicles, locations, weapons, characters and the distinctive likeness thereof, are either ARE (R) or TM, and/or © Games Workshop Limited, variably registered around the world, and used under licence. Published by Bigben Interactive and developed by Neocore Games. Licensed to and published in Japan by Oizumi Amuzio Inc. All rights reserved to their respective owners.
データ