2018年12月19日(水)
数々のアップデートを重ね、2019年1月に配信1周年を迎えるコロプラのiOS/Android用アプリ『アリス・ギア・アイギス(アリスギア)』。
本作は、数多くのプラットフォームでゲーム開発を手がけた老舗ゲームメーカーであるピラミッドが開発・運営を行うアクションシューティングゲームで、キャラクターデザインに島田フミカネ氏、そしてメカニックデザイナーの海老川兼武氏や柳瀬敬之氏を起用するという、近年稀にみる豪華な布陣の“メカ少女”ゲームだ。
1周年を目前にし、徐々に盛り上がりつつある『アリスギア』の魅力を、本稿ではあらためて紹介していきたい。
『アリスギア』の最大の魅力は、女の子たち……ではなく! 見た目に反して、カッチリと作り込まれたガチガチのアクションシューティングゲームであるということだ。
片手で操作できる操作系統であるにもかかわらず、移動、回避、射撃、格闘、ステップ、スキル発動、SPスキル(必殺技)がいとも簡単に使いこなせる。
▲スマホに最適化された『アリスギア』の操作性。一見シンプルだが、慣れればバリバリのアクションで敵を華麗にせん滅できる奥深さも兼ね備えているのがポイント。 |
そして、特に推しておきたいのは、単純な操作性ながらもさまざまなテクニックが存在しており、いわゆる“ステップキャンセル”(ステキャン。動作をステップでキャンセルする技術の事を指す)や、スキル発動による無敵回避など、格闘ゲームのような技を応用できてしまうのだ。
▲格闘攻撃をステップでキャンセルしてさらに格闘で追撃……という動作を繰り返すと怒涛の連撃になる。これは攻撃だけでなく、一気に距離を詰める場合にも有効なテクニックだ。 |
▲敵の危険な攻撃をスキル発動時の無敵時間でやり過ごすことも可能。STGでは定番のボム使用による緊急回避と同じ感覚だ。 |
このように、『アリスギア』はガチなゲームメーカーが本気のアクションシューティングゲームとして作り込んでいるため、プレイヤースキルを磨けば磨くほど、それに応えてくれる作りになっている。高難易度のステージでも、プレイヤーが上級者であればノーダメージクリアが現実的に可能なのである。
それは、つまり、“上質なアクションゲームである”という何よりの証拠だ。
次に、『アリスギア』の大きな魅力といえば、やはりビジュアル面だろう。『ストライクウィッチーズ』や『ガールズ&パンツァー』で著名な島田フミカネ氏によるアクトレスたちはあまりにも可愛らしい。
▲主人公格の比良坂夜露(ひらさかよつゆ)と、吾妻楓(あがつまかえで)。キービジュアルでもセットで写ることが多い2人だけに、ゲーム内でも活躍の機会が多い。 |
そして、キャラクターデザインには、なんとメカニックデザイナーの海老川兼武氏や柳瀬敬之氏が参加している。このお2人の名前を聞いてピンとくる人は、今すぐに『アリスギア』をダウンロードした方がいい。そう断言できるほどのビッグネームだ。そう、『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』などのメカデザインにも携わるほどの大御所デザイナーだ。
▲海老川兼武氏がデザインを担当したバージニア・G(グリンベレー)。射撃の腕は超一流のアメリカ人で、筆者が個人的に最推しのアクトレスだ。 |
▲柳瀬敬之氏デザインの小鳥遊玲(たかなしれい)。クールな見た目通り、性格も言動も超クール。その戦闘力はゲーム中でもトップクラスの逸材。 |
メカ少女モノというと、女の子のビジュアルが先行しがちだが、本作はメカデザインも超本気(マジ)である。……だって、「ガンダムのデザイナーが2人も関わっている」んですよ? これが本気じゃなくて、何なんです? っていうハナシです。
「ロボットは好きだけど、女の子はなあ……」と『アリスギア』を食わず嫌いしている人は、このメカニックデザイナー陣を見てから考えてみてくれ、と言いたい。
▲ガチなメカニックデザイナーたちの監修のもと、完成したメカ少女は神々しいまでのフォルムに仕上がる。 |
さて、『アリスギア』がいかに“本気”と書いて“マジ”なゲームなのか理解(わか)っていただけたと思う。
今度は、本作がいい意味でおバカなゲームであるということも触れておきたい。「え、さっきガチなゲームだって言ったじゃない?」って言いたいでしょうけども、少し待っていただきたい。
ここで言う“おバカ”とは、本気でやるバカなことを指している。例えば、夏の祭典、コミックマーケットが開催されるころを見計らって、『アリスギア』のゲーム内でも“コミマ”という謎のイベントで同人誌を探すイベントをピッタリ時期をあわせて開催したり、何故かそのイベント内で一切本編と関係のない官能小説のようなアドベンチャーパートが展開される(実話)など、やることが“意味不明”なのである。
▲問題の“コミマ”イベント。掲載しているシーンはごく一部でしかないが、実際にはもっとひどい内容だ(褒め言葉)。 |
他にも、つい先日まで開催されていた商店街を発展させるイベントでは、“ロシアンメイドカフェ”なる怪しげなお店を開き、そこで働くアクトレスをスカウトするという流れがイベントシーンで展開されるのだが、これもひどい。
▲日本の文化を研究してモスクワで作られたというメイド服。色々ときわどいが、それにしても服装に対して「殺傷能力が高い」と評するのはいかがなものか。 |
▲極めつけはこの一言。あまりのインパクトに、ユーザーの間でも広まった迷言。「スラーヴァ モスクワ!」 |
『アリスギア』といえば、メカ少女。メカ少女といえば、立体物! そう、『アリスギア』関連の立体物も見逃せない。
すでに吾妻楓さんがコトブキヤの“メガミデバイス”シリーズからプラモデルキットとして発売されている他、マックスファクトリーのアクションフィギュアである“figma”シリーズとして、夜露ちゃんも2019年3月に発売予定となっている。
▲組み立て式のプラモデルとして立体化されている吾妻楓さん。パーツ点数が多いので組み上げるのはたいへんだが、素組でも十分すぎるほどのクオリティだ。 |
この他にも、予定されているだけでも、メガミデバイス「兼志谷 シタラ」、メガミデバイス「一条 綾香」、メガミデバイス「相河 愛花」、figma「小鳥遊 怜」など、怒涛のラインナップで続々と展開する予定だ。……っていうか、展開速すぎませんか!? 鳥山とりをプロデューサー、休んでいいんですよ?
駆け足気味ではあったが、『アリスギア』の魅力を紹介してきたが、いかがだっただろうか。
とにかく、まだ『アリスギア』をプレイしていない人に伝えたいのは、「ロボットゲームが好きな人、メカ+ミリタリー系が好きな人はマジでプレイしてくれ!!」ということ。これは確信を持って、断言できる。現時点で、スマホで、このクオリティで、この熱意溢れるゲームが他には存在しないんです。
▲ホーム画面1つとっても、愛が溢れているゲーム。 |
▲ちょうどメガミデバイス「SOLラプター」発売記念イベント中なので、ジオラマが設置されていたり。 |
▲さらに言うと、時計がリアル時間とちゃんと連動している。 |
具体的なタイトルを挙げると、『アーマード・コア』だとか、『バーチャロン』、『カスタムロボ』などをプレイしていた人は、『アリスギア』も楽しめること間違いないだろう。『ストライクウィッチーズ』が好きな人も、当然対象になるだろう。
いずれにしても、ロボットだとか、カスタマイズだとか、アクションシューティングだとか、そういったワードに少しでも反応するのであれば、『アリスギア』を今すぐにダウンロードしてプレイして、“調査任務”が開放されるまでじっくりと遊んでみてほしい。
続けるかどうかは、そこから判断していただければ幸いだ。適性がある人ならば、立派な“調査兵団”になっているはず!
サービス開始1周年となる2019年1月22日に、『アリス・ギア・アイギス』の公式設定画集が電撃より発売される。
本書では、サービス開始から2018年10月までの間に実装された、30名のアクトレスのビジュアルや設定画などを収録している。島田フミカネさん、海老川兼武さん、柳瀬敬之さん、かこいかずひこさんらが手がけたアクトレスやギアのデザインをじっくり見たい人のための本ということで、本のサイズはもちろんA4判!
1周年の記念にふさわしい本となっているので、ファンはぜひ予約して手に取ってみてほしい。
(C)2017-2018 Pyramid,Inc. / COLOPL,Inc.
(C)KOTOBUKIYA・RAMPAGE (C)Masaki Apsy
データ