2018年12月27日(木)

子作りもダンジョン探索もたっぷり楽しめる! 新要素もある『コンセプション プラス』体験版レビュー

文:カワチ

 スパイク・チュンソフトより2019年1月31日に発売される、PS4用ソフト『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!(コンセプション プラス)』。本作の体験版が本日2018年12月27日に、PS Storeで配信開始されました。

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』

 『コンセプション プラス』は12人の巫女との間に子供を作り、その子供たちとパーティーを組んで戦う“エンドレス子作りRPG”。もともとは2012年4月にPSP用ソフトとして発売された作品で、オリジナル版からグラフィックや演出が強化されている他、新キャラクターなどの新要素も追加されています。

●『コンセプション プラス』キャラクタートレーラー

 オリジナル版をプレイしていなかった人は『俺の子供を産んでくれ!』という直球なタイトルに驚かれるかもしれませんが、中身はやり込み要素満載のRPGなんです。

 体験版では最初の迷宮の地下5階までをプレイできますが、ヒロイン全員と子供を産みだす“愛好の儀”ができる他、地下5階のボスを倒すまで延々とやり込むこともできるため、十分に楽しめる内容になっています。

 新キャラクターのアーフィーは、体験版の範囲内でも出会えるようですが……、条件的にはかなり厳しいようです。体験版やり込みを目指す方は、アーフィーと出会うことを目的にしてもいいかもしれません。

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
▲アーフィーは“育て屋”ですが、その正体は“蛇遣座の巫女”! 製品版では彼女との愛好の儀もできちゃいますし、もちろん子供も産まれますよ!

かわいい巫女たちと子供を作って世界を救え!

 本作のストーリーは主人公・弓削イツキが、いとこの粉月マヒルから「妊娠したかもしれない」と伝えられるという衝撃の展開からスタートします。

 なお、オリジナル版ではイツキにマヒルが詰め寄るような展開でしたが、本作ではマヒルの性格がリファインされており、性格が丸くなっています。オリジナル版をプレイした人は、見比べてみるとおもしろいかもしれません。

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
▲知り合いの女の子から妊娠を告げられる衝撃のプロローグ。その子は……誰の子なんだ!

 その後、イツキとマヒルは突如として魔法世界・グランバニアに召喚されます。マヒルは巫女として転移したため、体内のケガレを吐き出すために妊娠と同じ状況になっていたことが判明します。

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』 『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
▲産まれてきたのはかわいい赤ちゃんではなく、マッチョなモンスター。なんてこった!

 グランバニアの救世主である“マレビト”となったイツキは、巫女と“愛好の儀”を行って星の子を産み出し、彼らとともに迷宮に出没するケガレたちと戦っていくことになります。

 “愛好の儀”で産まれる星の子は“マトリョーシカ”に魂を注ぎ込むことによって誕生するため、我々の想像する通常の子作りとは違うので残念……いや、安心してください。

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』 『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
▲ムーディな音楽とともに巫女と手をつなぐと子供が産まれます。なんて健全なんだ。

 ただ、“愛好の儀”に挑むヒロインたちのリアクションを見ると、明らかに子作りを意識しているような描写ばかりなのでドキドキしてしまいます。もう明らかに狙っているようなセリフのオンパレードです。(いいぞ、もっとやれ!)

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
▲“愛好の儀”を行う前や行った後は、かなり意味深なセリフが。ドキドキ……。

 ……しかし、世界を救うという大義名分があるものの、恋人展開をすっ飛ばして“子作り”から入るという世界観の『コンセプション プラス』。PSP版の時も度肝を抜かれましたが、改めてプレイしてもそのインパクトは変わらないですね(笑)。

 「産まれてきたばかりの赤ちゃんが戦力になるの?」という疑問もあると思いますが、星の子は戦うために産まれた特別な存在であり、最初から強く成長も早いという特徴があります。ここはシステムとも関わってくるので、後で詳しく解説しましょう。

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
▲星の子は産まれながらの戦士!

不思議系美少女からワガママお嬢様まで! 多彩なヒロインたち

 続いて愛好の儀を行うことになる12人+1人のヒロインを紹介します。アーフィー以外の巫女たちはゲーム序盤から出会うことができ、好きな人物を選んで交流ができます。好感度を上げるほど星の子の能力も高くなるので、積極的に仲よくなりましょう!

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』

粉月マヒル(声優:加藤英美里さん)

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』

 イツキと一緒にグランバニアへ召喚され、乙女座の巫女に選ばれた人間。イツキとはいとこで幼なじみ。1つ屋根の下で暮らしています。

アリー(声優:遠藤綾さん)

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』

 教会で修道女として神に仕える牡羊座の巫女。普段は教会に訪れる人々の対応や、子供たちの世話をしている心優しいお姉さんです。

タルア(声優:杉山里穂さん)

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』

 牡牛座の巫女で、見習い郵便配達員です。「手紙には書いた人のキモチが入っている」という親方の教えにより、常に手紙を早く届けることを考えています。

リリス / リリィ(声優:阿澄佳奈さん)

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』

 2つの人格を持つ双子座の巫女です。強いショックを受けると、おっとりとした性格のリリスと、イタズラ好きでちょっと乱暴なリリィの人格が入れ替わります。

ルカ(声優:大本眞基子さん)

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』

 街にある孤児院で育った蟹座の巫女。触れるだけで相手の心を読むことができる“ツクヨミ”という力を持っており、人とのかかわりを極力避けています。

フェミルナ(声優:藤田咲さん)

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』

 獅子座の巫女で、グランバニアでも有名な大富豪の一人娘。ワガママで、自分勝手で、プライドが高いという典型的なお嬢様です。

ミレイ(声優:小林沙苗さん)

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』

 グランバニアで宮廷魔術師をしている天秤座の巫女。頭脳明晰で、何よりも自分の研究が大切であり、恋愛などバカらしいと考えています。

レオーネ(声優:山口由里子さん)

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』

 王国の宮廷医師を勤める蠍座の巫女です。マレビトや巫女たちの体調管理もしています。男子の扱いに慣れているようで、言動がいちいちセクシー。

スゥ(声優:喜多村英梨さん)

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』

 射手座の巫女。動物のことが大好きで、学園内の飼育小屋にいる動物たちの面倒を見ています。彼女にとって動物の世話が一番大事なことのようです。

ファルン(声優:荒浪和沙さん)

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』

 世界各地を旅していた踊り子で、山羊座の巫女。巫女に選ばれたため旅に出ることができなくなり、現在は街の酒場で自慢の踊りを披露しています。

コレット(声優:下田麻美さん)

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』

 パン屋で働いている水瓶座の巫女です。カリスマ・パンシェフを自称し、祖父の作ったパン屋を1人で明るく切り盛りしているキュートな看板娘。

ユズハ(声優:藤井ゆきよさん)

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』

 絵を描くことを生業としている魚座の巫女。引っ込み思案で、自身のアトリエに引きこもっており、巫女としての役目も乗り気ではないようです。

アーフィー(声優:加隈亜衣さん)

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』

 育て屋で星の子を訓練する少女で、13人目の蛇遣座の巫女。実は彼女自身、30年前に産まれた星の子であり、当時行われた“星の子の巫女化計画”の被験者でした。

 ヒロインたちの数は多いですが、どの女の子もとても魅力的! 世間知らずだけど、実は素直な性格で憎めないフェミルナなど、それぞれ人となりがわかることで、ヒロインがさらにかわいく見えてきます。

 また、相手の心を読むことができる能力を持っているルカをはじめ、それぞれ交流の中で描かれるストーリーも、先が気になる展開になっています。ぜひお気に入りのヒロインと交流してみてください。

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
▲各ヒロインとのイベントだけでなく、季節にちなんだイベントなども存在します。

バトルは戦略性豊かなポジショニングバトル!

 “愛好の儀”で産まれた星の子は最大4人で1つのチーム扱いとなり、迷宮には3つのチームを連れて行くことができます。

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
▲ヒロインとの交流や迷宮の宝箱から手に入れたKP(KIZUNA POINT)を消費して“愛好の儀”を行います。
『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
▲“愛好の儀”で誕生した星の子は、必要な条件を満たしている職業に就かせることができます。

 チームの能力は4人の各種ステータスの合計で決まるので、戦略に応じてチームメンバーを入れ替える必要があります。

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
▲4人の中の誰かがスキルを覚えれば、そのスキルをバトルで使用可能です。

 戦闘は“ポジショニングバトル”というシステムで、敵に対して4方向から攻撃できます。敵によって弱点となる方向があり、弱点を攻撃するとクリティカルになります。

 また、チェインゲージというものも存在し、ゲージが最大になると敵が鎖でロックされて行動速度が激減。この間に全員でラッシュを叩き込むことが可能です。

 ゲージは敵が攻撃準備している方向から攻撃したほうが溜まりやすいため、弱点を狙うかチェインを狙うかといった戦略性もバッチリです。

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
▲チェインゲージが溜まると一気にチャンスに! さらに強力なオーバーチェインも用意されています。

 一方で戦闘はオートで自動で戦えたり、レベル差がある敵は触れるだけで倒せるといった便利機能もあり、サクサク進むことが可能になっています。

星の子の成長と街の発展、ヒロインとの交流が1つにつながるシステム

 星の子たちは巫女たちとの会話やバトルで入手したKPを消費して産み出すことになります。しかし、主人公のレベルが低く、さらに好感度の低い状態で産まれた子供は能力も低く、すぐに最大レベルになって限界まで成長してしまいます。

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
▲序盤に産まれた星の子たちはすぐにレベルが最大になります。

 そんな時は、星の子を独り立ちさせましょう。独り立ちさせた星の子は、パーティーメンバーから外れてグランバニアの街を発展させてくれます。

 プレイヤーが星屑の迷宮で獲得した経験値の一部を自動的に受け取れるようになる“育て屋”をはじめ、便利な機能が次々にオープンしていくので、どんどん独り立ちさせましょう。

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
▲子供たちとお別れするのは辛いですが、独り立ちをさせて手助けしてもらいましょう。
『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』 『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
▲街のレベルが上がるとお店の品物がグレードアップしたり便利な施設ができたりします。

 星の子を独り立ちさせて街を発展させながら、ヒロインたちと会話をしてKPをゲットし、新たに産まれた強い星の子たちと迷宮に挑んでいく……という流れが楽しいんです! この楽しさは体験版でも十分に堪能することができます!

 体験版のデータは製品版に引き継ぐことも可能なので、年末年始にやり込んでプレイしてみてはいかがでしょうか?

『CONCEPTION PLUS 俺の子供を産んでくれ!』
▲かわいい(?)マスコットも登場しますよ!

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