2018年12月27日(木)
2019年1月13日よりTOKYO MX、テレビ愛知、MBS、BS11にて放送が開始されるTVアニメ『荒野のコトブキ飛行隊』。12月12日に東京・新宿ピカデリーで開催された第1話完成披露上映会の模様を詳しくレポートします。
第1話の上映終了後、キリエ役の鈴代紗弓さん、エンマ役の幸村恵理さん、ケイト役の仲谷明香さん、レオナ役の瀬戸麻沙美さん、ザラ役の山村響さん、チカ役の富田美憂さんの6名が登壇して、キャストトークがスタート。
▲完成披露上映会に登壇した声優陣。左からザラ役の山村響さん、レオナ役の瀬戸麻沙美さん、チカ役の富田美憂さん、キリエ役の鈴代紗弓さん、ケイト役の仲谷明香さん、エンマ役の幸村恵理さん。 |
キャストトークの司会は、本作のプロデューサーであるバンダイナムコアーツの有澤亮哉さんが務めました。
キャストの皆さんは、完成した第1話を事前に見ていたそうですが、この完成披露上映会で、映画館の大画面と音響で上映されるのを見て、作品のスゴさを改めて感じたそうです。
瀬戸さんによると、キャストの皆さんも上映を少しだけ見ていたとのことですが、これから盛り上がるというところで、準備などのために惜しくも空戦シーンを見ることができなかったそうです。
また、当日は会場に来られなかった水島努監督から観客の皆さんへのメッセージが、司会の有澤さんによって代読されました。その文面は「ほめなくていい。率直な感想を聞かせてほしい」というものでした。
監督のメッセージを受け有澤さんが「皆さん本当におもしろかったですか?」と問いかけると、会場からは大きな拍手が返ってきて、観客の皆さんの満足ぶりが伝わってきました。
本作の大きな魅力となっているのが、レシプロ戦闘機のリアルな表現です。ヒロインたちが操縦する隼一型について聞かれた鈴代さんは、「シュッとしてカッコイイ!」と回答。
アフレコの前に作中で流れる隼一型のエンジン音などを聞いて気持ちを高めているという鈴代さんは、「この後もいろんな戦闘機が出てくるので、もっと詳しく知りたいし、見ている人も興味を持つのではないでしょうか?」と語っていました。
ここで、第1話の放送終了後の1月16日より、公式Web番組『コトブキ通信』の配信が開始されると発表されました。こちらの番組のパーソナリティは、キリエ役の鈴代紗弓さんとエンマ役の幸村恵理さんのお2人が担当し、毎週水曜日に更新されます。
そして番組内のコーナーとして“ナツオ整備班長の戦闘機講座”が用意されています。こちらは大久保瑠美さんの演じる整備班長のナツオが、キリエとチカに解説するという形で、戦闘機に関するさまざまな知識を覚えられるというもの。
ちなみに鈴代さんと幸村さんは、番組のパーソナリティを務めるのは初めて。すでに第1回の収録は終えているそうですが、そこで「『コトブキ』独自のあいさつを決めよう」という話になったのだとか。
「おはパンケーキ」といった案が出たなかで、幸村さんの提案した「おはやブサ」でいこうと決まったそう。さらに「ばいばいブサ~」というあいさつもできたと話していました。山村さんによると、アフレコ現場で“おはやブサ”が決まった経緯をすっ飛ばして「“ばいばいブサ~”になったんです!」と言われて、戸惑ったのだとか。
「今日のイベントも“ばいばいブサ~”で締めくくろう」と壇上が盛り上がると、提案したお2人は「もう変えられない」と恥ずかしそうにしていました。
続いて、作品の今後の見どころについての話題となりました。「1話だけではまだ、私たちのキャラクターがどういう性格をしているのか、ちょっとわからないところもありますよね」と山村さん。
第1話のセリフや描写の端々にも、各キャラに関するいろんな話が盛り込まれていたので、物語が進むにつれて「そういうことだったのか!」という“気付き”があると語っていました。
本作は登場人物がかなり多いようで、個性の強いキャラクターがぞくぞくと登場してくるとのこと。アフレコ現場のテストでも思わず笑ってしまうぐらい、個性的な演技が見られるそうで、水島努監督がその場でセリフをブラッシュアップして、さらにおもしろくなっているのだとか。
この点については司会の有澤プロデューサーも、「ガヤのセリフもよく聞くとヘンなことを言っていておもしろい」と語っていました。
ここでチカ役の富田さんから「第2話を見てもらわないとチカの話ができない」とのツッコミが入りました。(なんで富田さんがこう話しているのかは、1月13日より放送開始となる第1話をご覧ください)
そこで会場のスクリーンで、第2話の予告編を上映することに。ちなみにこの予告編は、チカによるナレーション付きで作成された特別なもので、これは上映会会場だけでしか見られないのだそうです。
その内容は、他のキャストの皆さんが「ナレーションの3割ぐらいがババババーッ! とかの擬音だった」とコメントするほど擬音が多く、騒がしいと言っていいくらいにぎやかで、勢いにあふれたもの。最後は実際の第2話のサブタイトルではなく「遅れてきた主人公、チカ!」と、ウソのサブタイトルで締めくくっていました。
ナレーションのなかでチカは、とくにキリエを挑発していて、鈴代さんによると「キリエとチカが顔を合わせると、すぐに小学生みたいなケンカが始まる」とのこと。富田さんも「このナレーションで、チカがどういう子なのか伝わったかな」と語っていました。
また富田さんは「チカの機体のしっぽ(尾翼)についているマークが気になる」そうで、ここからはコトブキ飛行隊が操縦する隼一型の塗装の話題に。
各機の尾翼には6人それぞれのパーソナルマークが入っているのですが、有澤プロデューサーによると「チカのマークだけ異色すぎて、6機並べた時に浮いてしまう」のだそうです。
また、機体にはまだら模様の迷彩が施されており、こちらのパターンも各キャラクターごとに異なるというこだわりぶりです。有澤プロデューサーとしては「あんまり複雑なものは……」と思っていたそうですが、水島監督のこだわりを尊重して現状のものに決定したみたいです。
このように複雑な迷彩を、放送前からすでにプラモデルで自作して再現している人がいるとのこと。実際に作ったことのある人を客席に聞いてみると、チラホラと手が挙がり、これにはキャストの皆さんも「すごーい!」と驚いていました。
『荒野のコトブキ飛行隊』ではアニメ以外にも多彩な展開が、放送開始前からすでに多数予定されています。
2019年冬配信予定のiOS/Android用アプリ『荒野のコトブキ飛行隊 大空のテイクオフガールズ!』のティザービジュアルがスクリーンに映し出されると、キャストの皆さんは「どれも美味しそう」「唐揚げが大きい」と、なぜかテーブルの上に並んだ食べ物で盛り上がっていました。さらに、本作の最新PVが初公開されました。
このPVは、キャストの皆さんも先ほど見たばかりそうで、「キャラクターの絵が可愛い」「戦闘機のカラーリングを変えられるのが嬉しい」といった感想を語り合っていました。
続いては、フィギュアに関する情報が公開されました。“Figuarts mini(フィギュアーツミニ)”のキリエとケイトが1月26日に発売決定し、発売日にはキリエ役の鈴代紗弓さんとケイト役の仲谷明香さんによる、お渡し会が開催されると発表されました。
“Figuarts mini”はこのあとも、エンマとチカが2月に、レオナとザラが3月にそれぞれ発売予定となっています。
こちらの4人のキャストの皆さんからは「私たちもお渡し会をやりたい」との声が挙がり、それに対して有澤プロデューサーは「キリエとケイトが頑張ってくれれば実現できる……かも?」と答えていました。
また、10月に開催されたイベント“TAMASHII NATION 2018”の会場に参考出展されていたフィギュアシリーズ“フィギュアーツZERO”のうち、キリエとエンマの商品化が正式決定したことも発表されました。
残りの4体も含めたヒロイン6名のフィギュアが、会場である新宿ピカデリーのロビーに展示されているという話になると、幸村さんは「こうやって確認できますね」と下からのぞき込むような動きを見せて、会場の笑いを誘っていました。
さらに、キャラクターグッズの発売情報も発表されました。なかでもプレミアムバンダイでは、コトブキ飛行隊の6名それぞれをモチーフにした万年筆と、それに合わせたレコードブック(手帳)が発売されます。
ここでキャストの皆さんが、それぞれ自分のキャラクターをモチーフにした万年筆を手にして登壇していたことが明らかに。そのなかで山村さんは、当日の衣装がベレー帽をかぶった装いだったので、他の皆さんと一緒に「漫画家さんみたい」と盛り上がっていました。
関連情報の最後は音楽です。ZAQさんの歌うオープニング主題歌『ソラノネ』のCDが1月23日に、またメインキャスト6名が歌うエンディング主題歌『翼を持つ者たち』のCDが1月30日に、それぞれ発売されます。さらに『ソラノネ』のカップリング曲として『荒野のコトブキ飛行隊 大空のテイクオフガールズ!』の主題歌が収録されることも発表されました。
鈴代さんと幸村さんのお2人は『翼を持つ者たち』が初めてのレコーディングだったとのこと。「もっと厳しいダメ出しがくるのかと思ったら、優しい人ばかりで安心しました」と幸村さん。
一方で、仲谷さんが「ケイトは声を張らない無口な子なので、歌うのが大変でした」と説明したのに対して、富田さんは「収録は私がいちばん最初だったので、好きなように歌ってくださいと言われて、本当に好きなように歌わせてもらいました」と語っていました。
さらに3月13日には、ヒロイン6名のソロ曲を収録したキャラクターソングミニアルバム『コトブキ飛行隊、一曲入魂!』が発売されると発表されました。こちらの楽曲もすべて、オープニングやエンディングと同様に、ZAQさんがプロデュースします。
アニメについての話題から関連情報まで、盛りだくさんの内容となったキャストトークも、終了の時間となりました。
「本編の放送開始も来月であっという間ですが、『荒野のコトブキ飛行隊』を好きになっていただけたらいいなと思います」と富田さん。
事前に1話を見て、すごい迫力で自然と口が開いていたという山村さんは「これからどうなっていくのか、皆さんと同じ気持ちで放送が楽しみです」と語っていました。
「私自身も“この作品はおもしろいぞ”と自信を持って登壇させていただける作品」と語った瀬戸さんは、「本編が始まったらまた、皆さんと感想を語り合いたいです」とのことでした。
「1つの作品をみんなで作るというのが好きで、私は声優になったんです」という仲谷さんは、「この作品は、水島監督をはじめとする制作陣のロマンと努力の結晶のような作品です」とアピールしていました。
……と、ここまでの皆さんのコメントを聞いて、「言うことがどんどんなくなる」と不安な様子を見せていた幸村さん。「今日はエンマヘアーで来ました」と自身のヘアースタイルを紹介しつつ、「オンエアを楽しみに待って、年を越してもらえればと思います」と語っていました。
「こんなにたくさん話す役は今回が初めてで、私にとって宝物のような作品です」と鈴代さん。「まだ最後まで録り終えていないので、私たちもどうなっていくのか楽しみです。皆さんもこの作品を好きになってもらえたら嬉しいです」と、キャストのあいさつを締めくくりました。
最後は、隊長のレオナを演じる瀬戸さん「コトブキ飛行隊!」のかけ声に続いて、会場の全員で「一機入魂!」とコール。そしてトークで話題になったとおり、全員で「ばいばいブサ~!」と手を振って、完成披露上映会を終えました。
アニメの迫力ある映像や音響と、6名のキャストの皆さんの和気あいあいとしたにぎやかな雰囲気のギャップが、なんとも楽しいイベントとなっていました。来年1月のTV放送開始をお楽しみに!
■TVアニメ『荒野のコトブキ飛行隊』
【放送情報】
TOKYO MX:2019年1月13日より毎週日曜22:30
テレビ愛知:2019年1月13日より毎週日曜26:05
MBS:2019年1月15日より毎週火曜27:00
BS11:2019年1月15日より毎週火曜24:00
【スタッフ】(※敬称略)
監督・音響監督:水島努
シリーズ構成:横手美智子
メインキャラクター原案:左
キャラクターデザイン:菅井翔
ミリタリー監修:二宮茂幸
ミリタリー設定:中野哲也、菊地秀行、時浜次郎
設定協力:白土晴一
副監督:神戸洋行
3D監督:江川久志
テクニカルディレクター:水橋啓太
アセットディレクター:小薬健太郎
総作画監督:中村統子
作画監督:上野翔太
美術監督:小倉一男
美術設定:須江信人、志和史織、小川さくら
色彩設計:山上愛子
撮影監督:篠崎亨
編集:吉武将人
音楽:浜口史郎
音響効果:小山恭正
サウンドミキサー:山口貴之
制作:デジタル・フロンティア
アニメーション制作:GEMBA
作画制作:ワオワールド
【出演声優】(※敬称略)
キリエ:鈴代紗弓
エンマ:幸村恵理
ケイト:仲谷明香
レオナ:瀬戸麻沙美
ザラ:山村響
チカ:富田美憂
マダム・ルゥルゥ:矢島晶子
サネアツ:藤原啓治
アンナ:吉岡美咲
マリア:岡咲美保
アディ:島袋美由利
ベティ:古賀葵
シンディ:川井田夏海
ナツオ:大久保瑠美
ジョニー:上田燿司
リリコ:東山奈央
(C)荒野のコトブキ飛行隊製作委員会
(C)BANDAINAMCO Entertainment Inc