2018年12月22日(土)
『ARK』Studio WildcardのMMOアクション『ATLAS』が明らかに! 大海原に飛び出して大冒険
『ARK:Survival Evolved(アーク:サバイバル エボルブド)』を手がけたStudio Wildcardによる新作『ATLAS』のアーリーアクセス版が、Steamにラインナップされています。
『ATLAS』は冒険・生存・征服の3つのテーマを柱としたアクションアドベンチャー。『ARK』で培ったサバイバル要素に加えて、大きな海原を舞台とした冒険や見つけた島々の征服など、『ARK』の魅力をさらに拡大したような体験が待ち受けます。
以下では、Studio Wildcardが来日した際に行われたメディアセッションの内容をもとに、本作の特徴や魅力を紹介していきます。
▲Studio WildcardのCEOのDoug Kennedyさん。 |
▲開発をてがけるMarc Dianaさん。 |
最大5万人同時接続できる広大な世界と、ランダム生成された島々が待ち受ける
注目すべきはその規模の大きさ! 『ARK』では1つのサーバーを使って1つの世界を作り出していましたが、『ATLAS』では225個ものサーバーをひとつなぎにして、広大な世界を形作っているのが特徴です。大きく分けて24種類のバイオーム(環境)が設定されており、登場する島々はすべてランダム生成されます。最大5万人が同時接続可能で、MMORPGのような楽しみ方ができるとのことです。ローンチ時には750もの異なる島が実装されるということからも、規模の大きさを感じます。
各バイオームには独自の素材があり、独自の生態系が築かれているようです。登場するクリーチャーも違うため、それぞれの環境に見合った戦いかたをすることが重要! 登場するクリーチャーは一般的な動物に加えて、サイクロプスやヒドラのような架空のクリーチャーも存在する、ややファンタジックな世界観となっています。ちなみに、『ARK』同様、登場するクリーチャーの多くはペットとしてテイム(飼い慣らし)することができるとのこと。
おもしろいのが、使用した素材によって道具や装備の見た目が変わる点。バイオームによって取れる資源が異なる本作では、木をベースにしたものや石をベースにしたものなど、同じアイテムでも見た目が変わるそうです。
たどり着いた島に、意味ありげな洞窟などが存在することも。クリーチャーとの戦闘は避けられないかもしれませんが、奥に財宝が眠っているかもしれません。サーベルやフリントロック式拳銃など、豊富な武器を使った戦闘も本作の醍醐味のひとつです。
イカダから大型帆船まで! 自分だけの船を作り冒険へ漕ぎ出そう
プレイヤーは船を使うことで島から島へ自由に移動でき、さまざまな島をめぐって冒険するのが本作の基本の楽しみかた。サーバー間の移動はシームレスに行われるため、一度ゲームからログアウトするような処理は必要ありません。
ゲーム開始時は“フリーポートタウン”という町から開始。本作の基本を学びつつ、最初の船を作って大海原に旅立っていくことになります。早く本作の軸である冒険の要素に触れられるように、1時間くらい遊べば小さなイカダを作って、島を出ることが可能にしてあるとのことです。
ただし、海には凶暴なクリーチャーや海賊船といった存在もいるため、備えもなく漂っているのは危険そう。最初こそ小さなイカダしか作れませんが、ゲームを進めていくとさまざまな種類の船を作れるように。大きさや見た目など、種類はかなり豊富に用意されているようでした。
船の積み荷もカスタマイズ可能となっています。他の船に飛び移るロープや、設置できる砲台の数など、大きい船ほどできることが増えるようです。海賊船から身を守るために大砲をたくさん積むのもありですが、大砲を積めば積むほど総重量が増え、船に乗せられる積み荷の容量が減ってしまうというデメリットも。積載量を生かして多くの財宝を持ち帰る船にするか、安全を優先して多くの大砲を積むかなど、船のカスタマイズにも個性が表れそうです。
なお、船については、その大きさに合わせてクルーとなるNPCを雇う必要があるとのこと。クルーには食事や報酬などが必要らしく、大型船の運用には相応のハードルが求められます。チームメンバーがNPCの仕事を代わりに行うことはできるようなので、チーム一丸となって大きな船を動かすといった楽しみかたもできるかもしれません。
なお、船が損壊・沈没してしまうこともあるようですが、沈没した船をサルベージして修理することは可能なようです。また、もとから海底にある沈没船を探索することで財宝を見つけることもあるとか。
島を支配・管理して、独自の領地を運営
本作の持つ野心的な特徴のひとつが、発見した島を征服・支配できるということ。プレイヤーが支配した土地に独自の政府を打ち立て、管理することが可能なようです。支配した土地には店を構えて他のプレイヤーに対して商売もできます。おもしろいのが、入手できる素材などは島ごとに違うらしく、それを利用した商売も可能だろうということ。その島でしか取れないものがあれば、関税をかけてお金を徴収したりすることも想定しているようで、多彩な遊びかたを楽しめます。
もちろん、支配という要素がある以上、他のプレイヤーから攻撃を受ける場合もあるでしょう。そのため、各土地の地形を把握して、有利な場所に拠点を作るといった、PvPの定石も考えねばなりません。
本作は場所によってPvPとPvEエリアが区切られているらしく、どこでも他人を襲えるわけでありませんが、主な冒険の舞台となる海洋や島々ではPvPは発生すると考えておいたほうがよさそうです。なお、他のプレイヤーが別のプレイヤーが支配する町の町人を殺した場合、賞金首として手配されることもあるようですのでご注意を……。
『ATLAS』は大海原を船で旅するというのがベースとなっていますが、動物が引く馬車のような乗り物で走ったり、ウィングスーツを来て空を滑空したりと、『ARK』のような自由さも垣間見られます。また、今後DLCで空に浮かぶ浮き島を追加するビジョンがあったり、他の種族も用意したいとのコメントもあったり、この先の展開からも目が離せません。
なお『ARK』にあったように、ユーザーがサーバーを借りてクローズドの環境でプレイできるような要素については、「技術的には可能」という答えでした。ただし冒頭で触れたように、『ARK』のときは1つのサーバーで1つの世界を管理していたからできたことで、『ATLAS』でそれをやろうとすると少しの島しか存在しない小さな世界にしかならず、本作の魅力を十分に味わえないかもしれないそうです。
2019年にコンソール版が発売予定ですが、日本での発売は現状未定。年内はPC版のみとのことなので、英語に抵抗がない方は先んじてプレイしてみてはいかがでしょうか。