2019年1月9日(水)
Switch版『クラナド』が今春配信。5.1chサラウンド、タッチスクリーン操作に対応
プロトタイプは、ビジュアルアーツのブランド“Key”の恋愛アドベンチャーゲーム『CLANNAD(クラナド)』のNintendo Switch版を、ダウンロード専売ソフトとして今春に配信します。価格は未定。
『クラナド』は『Kanon』、『AIR』を送り出し、恋愛アドベンチャーゲーム市場に“泣きゲー”というジャンルを確立させたビジュアルアーツのブランド“Key”の3作目として制作された作品です。
PC版が2004年4月に発売されて以来、TVアニメや劇場映画、コミック、小説、ドラマCD、音楽CD、キャラクターグッズなど、多数のメディアミックス展開が行われてきました。
家庭用ゲーム機では、PS2版、PSP版、Xbox 360版、PS3版、PS Vita版、PS4版と順々に発売され、Android用アプリとしても配信中です。
“家族”というテーマを通して人と人との絆を描いた壮大なシナリオ、美しいグラフィックと感動の音楽をNintendo Switchで楽しめます。
ストーリー
「はぁ」
ある地方都市の丘の上に建てられた高校。
校門へと続く長い坂道を前に、その日、3年生になったばかりの主人公“岡崎朋也”はためいきをついた。
「はぁ……」
別のためいきに振り返ると、同じ3年生の、だけど見慣れない少女が立っていた。彼女の名は“古河渚”。
初対面の2人は、ほんの少し言葉を交わしただけで、お互いが少し救われた気持ちになり、1人では登れなかった坂道を上がり始める……。
そこから始まる物語は、その町で暮らす人々を温かく包み込みながら、未来へと続いていきます。
俺たちは登り始める。長い、長い坂道を。
Nintendo Switch版の特徴
5.1chサラウンド対応
オープニングムービーなども含むすべての音楽と一部のボイスが5.1chサラウンドに対応しており、臨場感が大幅にアップしています。
サラウンドスピーカーシステムやサラウンドヘッドホンをSwitchに接続すると、美しい音楽に包まれながらキャラクターたちが周囲を駆け巡る体験を味わえます。絶叫とともに引きずられる春原を、泣きながら駆け抜けて行く早苗さんを堪能してみてください。
なお、従来の2chステレオモードにも切り替え可能です。
タッチスクリーン操作にフル対応
Joy-Conをセットした携帯モードでの使用はもちろんのこと、タッチスクリーン操作にフル対応しているためJoy-Conを外した本体のみの状態でもプレイできます。ポータビリティーが向上しています。
また、テーブルモード、TVモード時には、Joy-Con(R)1つですべての操作が行えるため、片手プレイも可能です。
テキストは日本語と英語の2カ国語対応
テキストは日本語と英語の2カ国語に対応しています(ボイスは日本語のみ)。ゲーム本編はもちろん、環境設定やデジタルマニュアルなども2カ国語に対応しており、ゲーム中いつでも言語の切り替えが可能です。
“Dangopedia”搭載
ゲーム中に出てくる日本文化などの用語を解説する“Dangopedia”を搭載しています。
※“Dangopedia”は英語のみで、日本語には対応していません。ゲーム中の言語を英語に切り替えた場合のみ使用できます。
登場人物
岡崎朋也(おかざきともや)
主人公。舞台となる町の進学校に通う3年生。父親と2人暮らし。毎日のように学校に遅刻しているため、校内では不良として扱われています。
スポーツ特待生でしたが、父親との些細ないさかいで怪我をし、その傷がもとで未来を絶たれます。進学もすでに諦めていて、受験勉強に勤しむクラスメイトたちを斜に見ています。
古河渚(ふるかわなぎさ)[声優:中原麻衣]
「もし、できるなら…演劇部をまた、作りたいです」
主人公と同じ学校の3年生。長期休学から復学を果たした日、校門へと続く長い坂の下で思い悩んでいるところ、主人公と出会います。学校ではたくさんの困難が待ち受けていましたが、主人公とともに頑張っていきます。
若干人見知りの気がありますが、いつも一生懸命。こうと決めたら折れない強さもありますが、いつも他人のことを思いかばっています。
藤林杏(ふじばやしきょう)[声優:広橋涼]
「もしさ、あんたのこと好きって娘がいたら付き合う?」
主人公の隣のクラスの女の子。委員長をしています。2年生の時は、主人公と同じクラスでした。口が悪くおおざっぱな性格をしていますが、面倒見がよいです。
内緒で校則違反となるバイク通学中。おとなしい妹の椋とは異なり、活発なキャラクター。
一ノ瀬ことみ(いちのせことみ)[声優:能登麻美子]
「今日もご本に囲まれて、しあわせ」
主人公の同級生で、学年トップの秀才。でも、授業に出ずに図書室で本を読んでいることが多いです。
ちょっと浮世離れしていて、会話が噛み合わないことが大半ですが、人の言うことはちゃんと聞いています。
坂上智代(さかがみともよ)[声優:桑島法子]
「当然だ。付き合って、不幸になどなってたまるものか」
主人公の学校に、この春から編入してきた2年生の女の子。この学校では隠しおおせていますが、じつは、男が束になってもかなわないぐらい喧嘩が強い。主人公からすると年下ですが、ぜんぜん年下らしくありません。
伊吹風子(いぶきふうこ)[声優:野中藍]
「自分で言うのもなんですが、可愛くできました」
主人公の通う学校の1年生。いつも1人で、ナイフ片手に木片を彫っている大人しい印象の女の子。でき上がった彫刻を、できるだけたくさんの人にプレゼントしたいと思っています。
宮沢有紀寧(みやざわゆきね)[声優:榎本温子]
「それは、人の心が変わってしまったからではないでしょうか」
忘れられた資料室に籠もっている2年生。学校のこと、町のことをよく知っています。とても礼儀正しく、主人公のことを先輩と呼びます。
藤林椋(ふじばやしりょう)[声優:神田朱未]
「占いはあくまで占いですから」
主人公と同じクラスの女の子。隣のクラスで委員長をしている姉の杏とは双子の姉妹。姉と違い、消極的で大人しいですが、やっぱりクラス委員長をしています。占いが好きですが、絶対に当たりません。
春原陽平(すのはらようへい)[声優:阪口大助]
「そん時は、僕の背中はおまえに任せるぜっ」
主人公の悪友。スポーツ推薦で入学してきましたが、喧嘩をやらかして停学、そのまま退部に追い込まれます。それからは怠惰な学校生活を送ることに。主人公とは春原的には親友。主人公的にはパシリ(?)。
相楽美佐枝(さがらみさえ)[声優:雪野五月]
「ほら、あんたたちっ、自分の部屋掃除なさーーいっ!」
春原が暮らしている学生寮の寮母。元気な姉御肌で、寮生たちのよき相談相手。主人公たちの通う学校のOGでもあり、本人曰く“学生時代は清楚な美少女”だったらしい。
古河秋生(ふるかわあきお)[声優:置鮎龍太郎]
「この町と、住人に幸あれ」
渚の父。妻の早苗とともにパン屋を自営。不良少年が更生しそこねて、そのまま大人になったような性格で、口は悪くおまけに少し下品。ですが、近所の人たちには好かれているらしく、暇を見つけては、近所の子どもたちと野球をしています。
古河早苗(ふるかわさなえ)[声優:井上喜久子]
「食べてみてください、自信作ですっ」
渚の母。娘の渚と同じくらい子どもっぽい性格で、泣き虫。パン屋の仕事を手伝う傍らで、小学生を集めて勉強を教えたりしています。
伊吹公子(いぶきこうこ)[声優:皆口裕子]
風子の姉。3年前まで、同校で美術の教師をしていました。どんな人に対しても優しく接することができ、渚が学校で唯一慕っていた人物でした。
幸村俊夫(こうむらとしお)[声優:青野武]
舞台となる学校に勤める教師で、1年のころから主人公の面倒を見ています。公子さんの、教師時代の恩師でもあります。
春原芽衣(すのはらめい)[声優:田村ゆかり]
春原の妹。利口でちゃっかりものですが、本当は兄思いの女の子。田舎から兄の元を訪ねたため、新しいものを見ると目を輝かせます。元ロックバンドのギター、現・電気工の芳野祐介の大ファン。
芳野祐介(よしのゆうすけ)[声優:緑川光]
電気工の青年。かつては音楽で飯を食っていたらしい。その時の癖が残っているのか、たまにロックな魂を叫びます。
柊勝平(ひいらぎかっぺい)[声優:白石涼子]
神出鬼没の少年。町の至る所に現れます。本人曰く、人生の目標は“男らしく生きること”。
岡崎直幸(おかざきなおゆき)[声優:中博史]
主人公・岡崎朋也の父親。男手1つで朋也を育てますが、朋也が高校2年生の時に些細なことで親子喧嘩をし、朋也にケガをさせてしまいます。
その時、意固地になった朋也は、治療を拒み、結果として右腕が肩より上に上がらなくなり、バスケのスポーツ特待生としての選手生命を絶たれてしまいます。以後、直幸は息子と距離を置くようになり、また、事業にも失敗して無気力な日々を送るようになります。
(C)2019 Key/VISUAL ARTS/PROTOTYPE
データ
- ▼『CLANNAD(クラナド)』
- ■メーカー:プロトタイプ
- ■対応機種:Switch
- ■ジャンル:ADV
- ■配信日:2019年春
- ■価格:未定