2019年1月28日(月)
バンダイナムコエンターテインメントが、2019年2月13日に配信するiOS/Android用アプリ『荒野のコトブキ飛行隊 大空のテイクオフガールズ!(以下、テイクオフガールズ!)』。本作のレビューをお届けします。
『荒野のコトブキ飛行隊』は、監督・水島努さん、シリーズ構成・横手美智子さんをはじめ、豪華制作スタッフが手掛けるオリジナルTVアニメーションであり、1月13日から放送がスタートしています。
そのTVアニメと並行して展開していくのがアプリ『テイクオフガールズ!』です。TVアニメに登場するキャラクターや戦闘機のみならず、オリジナルのキャラクターを操って空戦バトルを楽しんだり、TVアニメとは異なる新たな物語を体験できたりと、『荒野のコトブキ飛行隊』の世界観をより深く堪能できるようになっています。
▲かつて大空を駆けたレシプロ戦闘機が、アニメさながらのドッグファイトを繰り広げる。本格的でアツい空戦バトルが見どころです。 |
本作のチュートリアルなどでまずパイロットとして使えるのは、“コトブキ飛行隊”に所属する6人のパイロットたち。彼女らはスゴ腕の雇われ用心棒で、飛行船で運んでいる積荷を空賊から守る仕事をしています。この物語は、空賊からの襲来が絶えない彼女たちの日常を描いたものであり、“コトブキ飛行隊”のストーリーに関してはTVアニメのダイジェスト版となっています。
▲コトブキ飛行隊のメンバー。左からキリエ、チカ、ケイト、エンマ、レオナ、ザラ。ゲーム中では3DキャラがTVアニメを再現しています。 |
本作で語られる物語は、“コトブキ飛行隊”のものだけではありません。ゲームのオリジナルチームとして“ハルカゼ飛行隊”が登場します。このチームもコトブキ飛行隊と同じように6人の美少女たちが所属しています。
ゲームオリジナルのストーリーでは、彼女たちの視点から物語が展開。まだ見習いの身である彼女たちがどのように成長していくかが描かれています。
▲ユーカ(声優:本渡楓) | ▲エリカ(声優:白石晴香) |
▲アカリ(声優:七瀬彩夏) | ▲ベル(声優:石見舞菜香) |
▲ダリア(声優:黒沢ともよ) | ▲ガーベラ(声優:高野麻里佳) |
ネタバレをさけるため物語やキャラクターについて多くは語れませんが、個性あふれる美少女たちが多数登場するので、いわゆる“推し”は見つかることでしょう。
▲物語以外でも3Dキャラの彼女たちがくつろいでいる姿を見られます。これを眺めているだけでも楽しいものです。 |
▲入手したキャラクターは、ゲームに収録されているボイスをいつでも聴くことができます。参加声優陣も豪華で、声優ファンにとってもうれしいポイントとなっています。 |
このゲームをプレイしてみて感じたのは、難しいことを考えず気軽に『荒野のコトブキ飛行隊』の世界観を体感できるゲームであること。ここからは、筆者の注目ポイントや感想を添えてゲームシステムを解説していきます。
ゲームの進行としては、クエストをクリアして報酬を得て、パイロットと戦闘機を育成してさらに難易度の高いクエストに挑戦していく……という流れとなります。
▲いくつかのエリアに分かれており、エリアごとにクエストがあります。クリアするごとにひとつ難易度の高いクエストが開放されていく仕組みです。 |
物語はエリアごとに用意されており、“コトブキ飛行隊”の物語は“ラマハ”のクエスト、“ハルカゼ飛行隊”の物語は“カイチ”のクエストによって開放されていきます。
物語の開放はクエストの進行状況とほぼ関係がなく、クリア報酬で得られるポイントを溜めることで開放されるので、簡単なクエストを繰り返すだけでも次の物語を見られる優しい作りになっています。
クエスト以外にも空戦バトルの場は用意されていて、他プレイヤーが防衛設定に登録した編成と戦いランキングを競う順位戦、プレイした時点では詳細はわかりませんでしたが、所属している同盟がかかわる同盟戦などもあります。
▲演習の一環として行われる順位戦はPvP。ランキングが高いほど報酬もよくなっていくので、育成に力が入ります! |
育成に関しては、大きく分けてパイロットと戦闘機の2つがあります。
パイロットの育成要素は、レベルアップ、上限突破(最大レベル上昇)、昇格(レアリティアップ)、スキル強化の4つ。それぞれやることは決まっていて、経験値は“パンケーキ”、上限突破は“装備”、昇格は“同名のパイロット”、スキル強化は“アノマロパン”とそれぞれ専用のアイテムを入手するという、わかりやすい育成方法になっています。
育成面での注目ポイントは、★4、Lv40あたりまでの序盤の育成がかなりサクサク進められること。難易度の高いクエストをこなすには、有利色に合わせて複数のパイロットを育てる必要があるゲーム性ですので、育成の取っ掛かりが簡単なのはうれしい限り。
ガシャで引ける最高レアリティは★3なのですが、★1でもそれほど苦労することなく★3~4まで昇格させられます!
▲★3のレアリティのパイロットは、独自の一枚絵となります。同じキャラクターでもレアリティ-違いが存在します。 |
▲★2以下のパイロットは立ち絵となり、★3昇格時にイラストが変化します。画像は昇格前(左)と昇格後(右)のもの。これ以降は、昇格前と昇格後の2つのイラストを自由に選択できます。 |
戦闘機の育成要素は、製造、強化、ブースター装着&強化の3つがあり、加えて塗装を変更するカスタマイズもあります。製造と強化にはそれぞれの専用アイテムを使用し、ブースターは入手できる専用クエストがあるので、こちらもわかりやすい育成となっています。
戦闘機を製造するための開放条件があったり、戦闘機の育成に使う専用アイテムの入手がやや難しかったりするので、普段はパイロットの育成が中心となります。
▲戦闘機のリアル感がすごい! 戦闘機ごとにステータスが細かく設定されていて、空戦バトルに影響します。 |
▲塗装によって好みの戦闘機に変えられます。角度やズームを変えたりして戦闘機のビジュアルも堪能できます。 |
▲アニメ第1話にもちょっとだけ登場していた“赤とんぼ”も製造可能です。 |
空戦バトルをするには、まず飛行隊を編成する必要があります。パイロットの戦闘タイプは、攻撃型、機動型、回避型、補助型とあり、それぞれ前衛向けと後衛向けに分かれます。
また、赤・青・黄・緑・黒といった相性も存在しており、難易度の高いクエストほど、この相性を考えることが重要になってきます。前衛向けか後衛向けか、そして色の相性はどうなのかを考えて、うまく編成する必要があります。
▲編成では、前衛と後衛の2人1組を3組作ります。前衛のほうが敵機の攻撃を受けやすいという特徴があります。 |
▲クエストには“有利色”が設定されており、同じ有利色のパイロットを出撃させると“与ダメージアップ”“被ダメージ減少”といった恩恵があります。 |
空戦バトルでは激しいドッグファイトが繰り広げられますが、基本的にオートで進行していくので操作的に難しいことはありません。前述した飛行隊の編成が非常に大切というワケです。
とはいえプレイヤーにも、やることはあります。それは“スペシャルスキル”を発動することです。スペシャルスキルは、キャラアイコンの下のSPゲージが満タンになった時に使える必殺技のようなもの。
各キャラが持つスペシャルスキルを“いつ発動するか”“誰に当てるか”を考えるだけで空戦バトルをこなせるので、遊びやすいシステムになっています。
ちなみに、スペシャルスキルの自動発動や戦闘スピードの倍速といった設定も用意されています。慣れないうちや、余裕で勝てる相手は自動発動&倍速化、強敵の場合は手動に切り替えるなど、遊びやすいスタイルでプレイしてみてください。
空戦バトルで特に注目したいのは、さまざまな視点から戦闘をながめられることですね。戦闘機を中心とした4つのカメラ視点にいつでも切り替えられる他、戦場全体を把握できる戦況画面も確認できます。
キャラアイコンをタップすることで、そのキャラが操縦する戦闘機にカメラをフォーカスすることも可能なので、あらゆる角度から空を舞台にした激闘を楽しめます!
そしてこちらは、戦況画面に切り替えたところ。戦場全体を映すレーダー画面になり、敵戦闘機の耐久も確認しやすくなります。
このゲームは、“遊びやすさ”を十分に考えられていて快適にプレイでき、『荒野のコトブキ飛行隊』の世界をたっぷりと楽しめるものになっています。また各種パラメータなどもしっかりと設定されているため、こだわり派の人もしっかりとこだわった遊び方を楽しめそうです。
アクション的なプレイヤースキルが求められるシューティングゲームではないので、カメラの切り替えなどで迫力ある空戦の様子をじっくりと堪能できます。スペシャルスキルを手動で使う際にもゲーム進行が停止しますし、アクションが苦手な人でも楽しめるシミュレーションゲームになっています。
まだTVアニメを見ていない人でも、放送された物語のダイジェスト版をゲーム内で見られます。また“コトブキ飛行隊”以外の登場キャラクターも多く、新たな発見や物語の広がりも感じられるでしょう。ダウンロード無料のゲームですので、『荒野のコトブキ飛行隊』が気になった方はぜひプレイしてみてください!
(C)荒野のコトブキ飛行隊製作委員会
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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