2019年1月26日(土)
スクウェア・エニックスから1月25日に発売されたPS4/Xbox One用ソフト『KINGDOM HEARTS III(キングダム ハーツIII)』。その特別企画として、『KH』シリーズの物語の振り返りをお届けする。
本作は、ディズニーとスクウェア・エニックスから生まれた『キングダム ハーツ』シリーズの最新作。主人公のソラが、ディズニーの作品を舞台にしたワールドを駆けめぐり、爽快かつ派手なアクションを楽しめる。
発売を迎え、ファンの興奮は最高潮に達していると思われる。ただ、なかには「シリーズの物語を思い出せない」や「遊んでいないタイトルがあることが気になる」と感じている人もいるかもしれない。今回は、『KHIII』をスムーズにプレイできるよう、シリーズの物語を簡単におさらいしていく。シリーズ初心者はもちろん、経験者も復習の意味でぜひチェックしてほしい。
最新作の『KHIII』へとつながるシリーズ過去作は、大きく分けて9つある。それぞれの作品を時系列にそって紹介していこう。
▲画像は『キングダム ハーツ ユニオン クロス』のもの。 |
現在もサービスが続いているiOS/Android用アプリ。2015年にサービスを開始した『KH アンチェインド キー』が、2017年に改名されて誕生したのがこの作品だ。シリーズ最古の物語であり、おとぎ話の時代の出来事が描かれる。
主人公はプレイヤー自身で、キーブレード使いの1人となって世界中を冒険。5人の“予知者”がそれぞれ結成するユニオンに属して、任務をこなしていく。しかし、平穏な日常はやがてキーブレード戦争へと行き着き、物語は次なるステージへ……。
関連作として、予知者たちの視点を描いた『KH キー バックカバー』という作品もある。
2010年に発売されたPSP作品。初代『キングダム ハーツ』の約10年前の物語で、その後の作品に続く重要な伏線が多く隠されている。
▲画像は『キングダム ハーツ -HD 1.5+2.5 リミックス-』のもの。 |
主人公はテラ、ヴェントゥス、アクアの3人。キーブレードマスターを目指してマスター・エラクゥスのもとで修行する彼らは、マスター・ゼアノートの失踪を機に外の世界へ旅立つ。マスター・ゼアノートの陰謀はここから始まっており、巻き込まれた3人の若者はそれぞれ悲劇的な結末を迎えることに……。
2002年に発売されたPS2作品。記念すべき1作目であり、シリーズの原点となる物語が描かれる。
▲画像は『キングダム ハーツ -HD 1.5+2.5 リミックス-』のもの。 |
明るく元気な少年・ソラは、ある日、故郷のデスティニーアイランドが闇に飲まれたことで、親友のリクや幼なじみのカイリと離ればなれになってしまう。その事件の際にカギ型の武器“キーブレード”を手にしたソラは、ドナルドやグーフィーとの出会いを通じて、外の世界を旅することを決意。キーブレードに選ばれた勇者の、友だちを捜す壮大な冒険が始まる。
2009年に発売されたニンテンドーDS作品。1作目の終盤から繋がるエピソードで、物語は『KHII』に直結する。
▲画像は『キングダム ハーツ -HD 1.5+2.5 リミックス-』のもの。 |
いずれソラたちと敵対するXIII機関側の裏の物語が展開。ゼムナスに拾われて機関の一員となったロクサスは、教育係のアクセルや新メンバーのシオンと友情を深めていく。しかし、ささいなすれ違いや明るみになっていく事実から3人の関係は崩れていき、やがてシオンとロクサスはそれぞれ大きな決断を下すことに。
2004年に発売されたGBA作品。1作目の旅の直後から始まり、シリーズにおいて重要な“XIII機関”が敵として前面に出てくる。
▲画像は『キングダム ハーツ -HD 1.5+2.5 リミックス-』のもの。 |
闇の探求者アンセムとの戦いを終えたソラたちは、旅の途中で“忘却の城”と呼ばれる奇妙な施設にたどり着く。そこは何かを手に入れる代わりに他のものを失う城で、ソラは城内を進むうちに忘れていた“ある少女”の存在を思い出す。物語はソラ編とリク編の2つがあり、リク編ではソラのシナリオの裏で動いていたリクの戦いが語られる
2005年に発売されたPS2作品。1作目から約1年がたち、見た目が大きく成長したソラの新たな冒険が描かれる。
▲画像は『キングダム ハーツ -HD 2.5 リミックス-』のもの。 |
夕日の街・トワイライトタウンで、友だちとの日々を過ごすロクサス。彼の残り少なくなった夏休みが終わりを告げた時、ソラは眠りから目覚める。世界を脅かすXIII機関から世界を守り、今度こそ親友のリクと故郷へ帰るために、ソラはドナルドやグーフィーとともに再び旅立つ。
2009年に携帯電話用で配信された作品(現在は配信終了)。『KHII』から少しあと、ディズニーキャッスルで起こった出来事が明かされる。
▲画像は『キングダム ハーツ -HD 1.5+2.5 リミックス-』のもの。 |
ソラたちの旅を記したメモを整理していたジミニーは、メモのなかに謎のメッセージを発見。王様はそのメッセージを解明するため、メモをデータ化して分析することに。しかし、メモの中身を再現したデータ世界は、原因不明のバグに侵食されていた。異変を取り除くべく、王様たちはメモの世界にデータ化したソラを送り込む。
2012年に発売されたニンテンドー3DS作品。『KH コーデッド』から少しあと、ソラとリクの次なる冒険を描く。
▲画像は『キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナルチャプタープロローグ』のもの。 |
2度の冒険で、闇の探求者アンセムとXIII機関のリーダー・ゼムナスを倒したソラたち。しかし、それはマスター・ゼアノートの復活を意味していた。きたるマスター・ゼアノートとの戦いに備え、ソラとリクは夢の世界を舞台にしたマスター承認試験を受ける。その裏で、マスター・ゼアノートの魔の手が忍び寄っているとも知らずに……。
2017年に発売されたPS4作品『キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ』の収録作の1つ。『KH3D』から続いて『KHIII』へと直結するお話で、ゲーム部分は『KH バース バイ スリープ』の直後の出来事を回想する形になっている。
▲画像は『キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ』のもの。 |
『KH バース バイ スリープ』での激闘後、闇の世界に1人残されたアクア。思い出すら壊していくこの世界で、あてもなくさまよい続ける彼女がやがて目にしたのは、かつて冒険した地が闇に飲まれた光景だった。
ここまで紹介した9作のうち、8作はPS4で、『キングダム ハーツ ユニオン クロス』のみスマートフォンでプレイ可能。
PS4で発売されている『キングダム ハーツ -HD 1.5+2.5 リミックス-』と『キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ』を遊べば、最新作『KHIII』への予習はバッチリだ。また、これら2作と『KHIII』がセットになった『KH インテグラムマスターピース』も用意されている。
■『KH HD -HD 1.5+2.5 リミックス-』収録作
●『KH ファイナル ミックス』
●『KH Re:チェイン オブ メモリーズ』
●『KH 358/2Days』(※映像作品)
●『KHII ファイナル ミックス』
●『KH バース バイ スリープ ファイナル ミックス』
●『KH Re:コーデッド』(※映像作品)
■『キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ』収録作
●『KH ドリーム ドロップ ディスタンス HD』
●『KH 0.2 バース バイ スリープ -フラグメンタリーパッセージ-』
●『KH キー バックカバー』(※映像作品)
これまでのシリーズ作の物語は、すべてマスター・ゼアノートの野望に端を発しており、総称して“ダークシーカー編”と呼ばれる。『KHIII』は“ダークシーカー編”の最終章にあたり、マスター・ゼアノートとの因縁についに決着がつくという。
まさに集大成と呼ぶにふさわしい、クライマックス感のあるストーリーに注目してほしい!
そんな『KHIII』の物語は、おなじみディズニーの作品を舞台にしたワールドで繰り広げられる。過去作にも出た『ヘラクレス』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』の他に、新たな世界として『モンスターズ・インク』や『ベイマックス』などの作品を舞台にしたワールドが登場する。
●トイボックス(from『トイ・ストーリー』)
●モンストロポリス(from『モンスターズ・インク』)
●アレンデール(from『アナと雪の女王』)
●ザ・カリビアン(from『パイレーツ・オブ・カリビアン』)
●サンフランソウキョウ(from『ベイマックス』)
●オリンポス(from『ヘラクレス』)
●トワイライトタウン
●キングダム・オブ・コロナ(from『塔の上のラプンツェル』)
●100エーカーの森(from『くまのプーさん』シリーズ)
なお、次回の記事では、シリーズに登場するメインキャラクターについて紹介するので、あわせてチェックしてほしい。
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