2019年2月13日(水)
ニコニコチャンネルの月額有料会員数が90万人を突破。全チャンネルの累計収益は100億円以上に
ドワンゴは、同社が運営する動画サービス“niconico”の“ニコニコチャンネル”における月額有料会員数が90万人を突破したことを発表しました。
2008年3月にサービスが開始された“ニコニコチャンネル”は、企業・団体・一般ユーザーが動画や生放送、記事コンテンツを配信できるプラットフォームです。専門知識不要でチャンネルを立ち上げることができ、有料チャンネルでは収益を得られます。
2018年も、音楽やエンタメなど幅広いジャンルの新チャンネル群の好調が寄与し、本サービスの月額有料会員数は1年間で約24万人増加、5年間で約6.5倍に増加し、90万人を突破しました(2019年2月時点)。
▲“ニコニコチャンネル”月額有料会員数の推移 |
また、ニコニコチャンネル月額有料会員数1位である“メンタリスト DaiGo の「心理分析してみた!」”は、月額有料会員数が8万人(2019年2月時点)を突破した他、累計収益は総額2億5千万円、単月収益でも3千万円以上になるなど、企業コンサルティングや講演と並び、“ニコニコチャンネル”が同氏の新たな活動の場となっています。
▲月額有料会員数上位50チャンネル(五十音順) |
※“累計収益”とは、各チャンネルの開設時を起点として、配信者がニコニコチャンネルの月額課金を通じ、収益として受け取った金額の累計です。
212チャンネルが累計収益1千万円超え
“ニコニコチャンネル”の月額有料会員数の増加に伴い、チャンネル運営者が受け取ることのできる収益も増加しています。2018年12月時点で、5年前の約20倍となる212チャンネルが累計収益1千万円を達成した他、“ニコニコチャンネル”の全チャンネル合計では5年前の約30倍となる累計収益100億円を突破しました。
このように“ニコニコチャンネル”は、幅広いジャンルのチャンネル運営者によって月額有料会員数を着実に伸ばしており、多くのクリエイターたちの新たなビジネス展開の場として成長し続けています。
オンライン寄せ書き“yosetti(ヨセッティ)”とのサービス連携開始
“ニコニコチャンネル”は、コミュニティ活性化の一助を担う新たなサービスとして、オンライン寄せ書きサイト“yosetti(ヨセッティ)”とのサービス連携を開始しました。
本サービスは、URLをチャンネル会員に共有するだけで寄せ書きを無料で作成できるWEBサービスで、“ニコニコチャンネル”とサービス連携を開始したことで、ユーザーがより積極的にチャンネル内の企画に参加できるようになるなど、配信者とファンの関係性がより深まりやすい仕組みが強化されました。
実際に、バーチャルYouTuber“ときのそら”さんのデビュー1周年のお祝いには、“ときのそらチャンネル”会員がお祝いの寄せ書きを贈るなど、チャンネル内のコミュニティ活性化に利用されています。
“niconico(く)”のこれまでのサービス改善と数値報告
“niconico(く)(クレッシェンド)”スタートからの改善と、その後の数値結果が発表されました。
■ニコニコ動画のサービス改善内容
【2月13日までの主な改善】
ニコニコ動画がログイン不要で視聴可能に
動画再生時、回線環境に応じて最適な動画画質への自動切り替え
フルHD画質(1080p)動画の投稿・視聴が可能に
動画画質の向上(再エンコード後ビットレートの向上、解像度を維持する再エンコードルールの導入、品質基準エンコードの導入)
新カテゴリ“ASMR”、“MMD”、“バーチャル”、“鉄道”、“TRPG”を追加
一般会員も動画の途中から再生(シーク再生)可能に
HTMLタグを入力しなくても、動画説明文の編集・装飾が可能に
一般会員でもスマートフォンブラウザから動画投稿ができるように
不安定な回線状況で動画を投稿したとき、通信が途切れてしまっても途中からアップロードを再開できる機能(レジューム投稿)を実装
プレミアム会員であれば、自動的に動画広告が非表示に。スマートフォンブラウザ・niconico アプリ(iOS・Android 版)ではバナー広告も非表示に
【今後の対応予定】
ランキング・カテゴリ見直し
シリーズ動画機能の実装
“ニコる”の復活 他
■ニコニコ生放送のサービス改善
【2月13日までの主な改善】
ニコニコ生放送がログイン不要で視聴可能に
HD画質(720p)での配信・視聴が可能に
番組内容が一目で分かるように、配信映像を自動的に番組サムネイルとして表示
配信枠の自動延長機能を実装
HTML5版プレーヤーを実装
タイムシフト視聴時の画質を改善
新ニコニ広告(生放送)がクリエイター奨励プログラムに対応
新しい機能を実験する“実験放送”を開始し、ギフト機能や追っかけ再生機能などを導入
【今後の対応予定】
生放送視聴中の追っかけ再生機能
Androidアプリでの公式生放送のアンケート参加 他
スマートフォンからの動画投稿の本数が大幅に増加
サービス改善の結果、これまで前年割れが続いていた動画投稿数・動画投稿者数は前年比約105%となりました(2018年12月時点)。要因として、カテゴリ“バーチャル”、“MMD”の新設や音楽系カテゴリ“歌ってみた”、“VOCALOID”、“音楽”、ゲーム系カテゴリ“ゲーム”、“実況プレイ動画”の人気が挙げられます。
また、2018年6月28日からは一般会員でもスマートフォンブラウザから動画投稿ができるようになったことから、スマートフォンブラウザからの動画投稿本数はリリース前と比較して約247%(リリース前後6カ月同士で比較)となった他、2019年1月29日には、ニコニコ動画の総再生数が1,000億回を突破しました。
その他のサービスにおいても、“ニコニコチャンネル”は、2018年10月に月額有料会員数が90万人を突破、同時に、“niconico ch”アプリも70万ダウンロードを達成しています。さらに、ニコニコのニュースサイト“ニコニコニュース”の月間アクティブユーザー数に関しては、2017年の平均と比べて約141%の787万MAU(2018年平均)、2019年1月には過去最高の1,034万MAUを達成しました。
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