2019年2月25日(月)
電ファミニコゲーマーを代表するロングインタビュー連載企画“ゲームの企画書”が、『ゲームの企画書(1) どんな子供でも遊べなければならない』として書籍化されます。
本書籍はKADOKAWAから刊行され、角川新書として3月9日に発売されます。全264ページ、価格は860円+税。Amazonでは予約受付が開始されています。
“ゲームの企画書”は、名作と呼ばれるゲームがどのように作られたのか、さまざまなゲームクリエイターに彼らの目線や考え方を通しながら“ヒットする企画(ゲーム)”とは何かを聞いていく企画です。
時代を超えて共通する普遍性、ゲームに込められた創意工夫、どのようなものに影響を受けて次世代に影響を与える架け橋となったのかを聞き、日本のビデオゲーム史を探訪していきます。本書は“ゲームの企画書”の第1回~第4回を収録しています。
第1回は遠藤雅伸さんを中心に、ゲームフリークの田尻智さんと杉森建さんを迎えて『ゼビウス』の企画書や仕様書を見ながら、『ゼビウス』がどのように生まれたのか背景に迫ります。
第2回は国民的ボードゲーム『桃太郎電鉄』を題材に、制作者のさくまあきらさん、聞き手に桝田省治さんを迎えて、“どんな子どもでも遊べなければいけない”という『桃鉄』の哲学に迫ります。本書のタイトルにもなっているインタビューです。
さらに第3回は、『不思議のダンジョン』シリーズを題材に、スパイク・チュンソフトの中村光一さんと、ディレクターの長畑成一郎さんに話を聞いています。『トルネコの大冒険』や『風来のシレン』など奥深さと遊びやすさが両立したゲームは、どのように作られているのでしょうか。
第4回は、コーエーテクモゲームスの襟川陽一さんと襟川恵子さんの夫妻を中心に、聞き手に佐藤辰男さんを迎え当初期の光栄の歴史を紐解きます。日本にシミュレーションゲームというジャンルを提示し、定着させた初期の光栄から、女性向け恋愛シミュレーションゲーム『アンジェリーク』はどのように生まれたのでしょうか。
本書はタイトルが『ゲームの企画書(1) どんな子供でも遊べなければならない』となっている通り、続きの刊行も念頭に置いています。Webで掲載されたインタビューですが、本として手にとって読むと、また違ったゲームの文脈、歴史の意義が見えてくるかもしれません。
【目次(敬称略)】
第1章:伝説のアーケードゲーム『ゼビウス』 遠藤雅伸×田尻智×杉森建
第2章:国民的ゲーム『桃太郎電鉄』 さくまあきら×桝田省治
第3章:1000回遊べる『不思議のダンジョン』 中村光一×長畑成一郎
第4章:“信長”から“乙女ゲーム”まで 襟川陽一×襟川恵子×佐藤辰男
データ