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2019年4月9日(火)

ゴールデンボンバーの歌広場 淳氏×プロゲーマーふ~ど氏による格闘ゲーマー座談会全文掲載!【電撃PS】

文:電撃PlayStation

 芸能界随一の格闘ゲーム好きであるゴールデンボンバーの歌広場淳氏(@Junjunmjgirly)と、チームCygames Beastのプロゲーマーであるふ~ど氏(@TheFuudo)が、夢のコラボレーション!

 ここでは電撃PlayStation Vol.674(3月28日発売)に掲載された“歌広場 淳×ふ~どの格闘ゲーマー座談会!”の全文を紹介。格闘ゲームを愛する2人が、eスポーツとして世間から注目を浴びる“格闘ゲーム”業界の近況について語る!

 なお、インタビュー当日には電撃オンラインchにて、歌広場 淳氏のPS4版『ストリートファイターV アーケードエディション』“50人組手”も配信されたため、記事内ではそちらの企画についても触れている。2人のあふれる格闘ゲーム愛がeスポーツ業界をさらに燃え上がらせる!

歌広場氏×ふ~ど氏格闘ゲーマー座談会

ガチゲーマーの2人が格闘ゲームの魅力を熱く語る!

歌広場氏×ふ~ど氏格闘ゲーマー座談会
歌広場 淳氏:ヴィジュアル系エアーバンド“ゴールデンボンバー”のベース担当。格闘ゲームを深く愛するゲーマーでもある。
歌広場氏×ふ~ど氏格闘ゲーマー座談会
ふ~ど氏:Cygames Beast 所属のプロゲーマー。『ストリートファイターV』を中心とした世界大会で活躍する。

――お二人の出会いについてお聞かせください。

ふ~ど氏(以下、ふ~ど):歌広場さんは、もちろんTVで知っていましたし、イベント会場などで挨拶はさせていただいたことはあります。ただ、実際にお話をするのは今回の組手企画が初めてでしたね。

歌広場淳氏(以下、歌広場):組手では、まるで友だちのようなテンションで話していましたが、きちんとお話させていただいたのは、じつはほぼ初だったんですよね(笑)。

ふ~ど:そういう雰囲気を出さなかっただけです(笑)。

歌広場:僕は格ゲーファンなので、プロゲーマーのふ~どさんのことは以前から知っていました。じつは僕、高校生の頃にふ~どさんと同じ空間にいた時期があるんですよね。千葉県内のゲーセンであった『バーチャファイター4 エボリューション』大会予選で、ふ~どさんが優勝しているのを見たことがあるんですよ。

 で、僕が使っているリオンというキャラがふ~どさんと一緒だったので、ガチで尊敬していました! ある意味、そこが初めての出会いかも。

ふ~ど:同じ『バーチャファイター』プレイヤーというだけで親近感がわきますね! この作品は本当に思い出のゲームです。

歌広場:『バーチャファイター』こそ、最強のコミュニケーションツールですよ!

ふ~ど:歌広場さんが、そこまで『バーチャファイター』に思い入れがあったなんて(笑)。今でも『バーチャファイター』の大会はときおり開催されていて、僕も日程があえば必ず参加しています。昔のゲームなのに100人以上は普通に集まるからすごいですよね。

――今日の50人組手を終わってみての感想をお願いします。

歌広場:いやー……プロたちはいつもこんな戦いをやっているのかと思いましたね。なんとなくわかっているつもりだった自分が恥ずかしいですね。自分の思っていたより負けたし、勝てたし、疲れたしで、すべてが新鮮な体験でした!

ふ~ど:組手の最終結果は20勝でしたね。僕は歌広場さんの実力を知っているので、もっと勝てたはずだと思うんですがね。いやー、普段と比べてかなり緊張なさっていましたね。正直、歌広場さんはTV出演などもされている方なので、配信で緊張するというところに親近感を感じました。

歌広場:いやー、僕もビックリですよ! 自分でも緊張しないほうだと思っていたのですが、いざ対戦になると普段やれていることが全然できない……。やっぱり、僕にとって格闘ゲームは本当に特別な存在なんですよね。

 TV番組の視聴者さんは、たぶん何百万人もいると思います。今回の配信視聴者数はそれに比べたらとても少ないですが、恐らくそのなかの視聴者には格闘ゲーマーの方が何人もいらっしゃったはずなんですよ。同じ格闘ゲーマーに見られていると思うと、いつも違うプレッシャーを感じるというか……。

ふ~ど:あー、確かにTVやライブの観覧者さんたちとは立ち位置が違いますもんね。同じ土俵のライバルたちが見ているようなものですし。

歌広場:そうなんですよ! だから、この人たちの前でカッコイイプレイを見せたいっていう気持ちがあって緊張したんだと思います。勝敗に関係なく魅せるプレイを目標にしていたので、それができなかったのは少し悔しいですね……!

ふ~ど:そもそも、配信で話しながら対戦をするっていうのが難しいですからね。たぶん、こういう経験は初めてですよね?

歌広場:そうですね。組手という形で配信するのは初めての経験です。でも、すごい楽しかったので、これからもう1回やりたいぐらいです!

――お2人が先日参加したEVO Japanについての感想をお聞かせください。

ふ~ど:『ストリートファイターV』をメインに活動しているプロゲーマーは、1年通して世界各地で開催されるプロツアーの大会でポイントを稼いで、年末に行われるプロツアーの決勝大会にあたるカプコンカップを目指すのが基本的な目標になります。3月の2週目ぐらいからプロツアーが始まるので、1月、2月と今の時期はオフシーズンの期間なんですよ。

 その前に開催されるEVO Japan(以下、EVOJP)は今年の調子を確かめるのに最適なので、いい成績を取ることを目標に望みました。トーナメントは途中でルーザーズに落ちてしまいましたが、最終的には準優勝というところまで行けました。優勝できなかったのは残念ですが、手応えはしっかりと感じましたね。今年はいい流れでプロツアーに挑めると思いました。

歌広場:僕は、本戦の前に行われるプール(予選)で負けてしまったので反省です! ただ、ずっとあこがれだったEvolution(以下、EVO)に参加できたので気持ち的には最高でした。

 アメリカで行われる本家のEVOが開催されるときって、僕らゴールデンボンバーの活動が一番忙しい時期なので絶対に行けないんですよ。だから、会場に行って『ストV』に触れたとき……それだけでボクは夢が叶った気分になりました。個人的には、ふ~どさんがバーディーというキャラを使って活躍していたのもファンとしてうれしかったです。なんだろう、自分のプレイに納得しているという感じが見えたんですよね。

――ふ~どさんは、以前はミカを使われていましたが、なぜバーディーになったのですか?

ふ~ど:1番の理由はミカの性能が変わらなかったからです。『ストV』はシーズンごとにキャラの追加や調整が入るのですが、ミカはシーズン2で大きな変更があって以来、シーズン4の今日までほぼ据え置きの性能なんですよね。そうなると、仕事とはいえ、やっぱり飽きてしまうじゃないですか。

 基本的にゲームは楽しくできないとプレイの頻度が下がります。プレイをしなくなるってことは、キャラの練度も上がらなくなるし、新しい発見もできなくなる。そうなると、結果的にはキャラが弱体化したのと変わらなくなります。

 だから、自分のモチベーションを高めるために新しいキャラを使ってみようと思いました。バーディーはとても強いキャラなのですが、プレイヤーの認知度的にはそこまで評価されていません。現状、上位とされているキャラたちと相性がいいのもポイントですね。

 今まで、ミカで勝率が悪かった強豪プレイヤーと戦ったときに「これ、本当に俺が悪いのかな?」と悩んだんですよ。でも、じつは自分は最高のプレイしているのに、ミカではどうしてもカバーしきれない部分があるということだったんです。

 そんな風に不満を抱えながらプレイするのって、すごくストレスが溜まります。でも今回はEVOJPの決勝でももち選手に負けたときは、完全に自分に落ち度があったと納得することができました。バーディーはとても強いキャラなので、それで負けるのは自分のせい。負けたときは素直に相手を称賛できるし、自分のプレイに納得できる。だからバーディーを選びましたね。

 ちなみに歌広場さんは、なぜケンを使っているのですか? じつは以前から気になっていました。

歌広場:僕がケンを使う理由は“昇龍拳”が大好きだからです!

ふ~ど:“昇龍拳”はリュウも持っていますが?

歌広場:ケンの“昇龍拳”は多段技だからです! あと炎が発生してカッコイイ! まぁ、真面目な話をすると“昇龍拳”という技は基本的に無敵があり、対空、コンボ、割り込みなど、お世話になる局面が多いんですよね。要は持っているだけで読み合いが発生する。

 変な言い方かもですが、対戦中にコミュニケーションが取りやすい必殺技なんですよ。実際に今日の50人組手で、対戦相手の方と明確に意思疎通ができた瞬間がありました。僕は立ち回りでケンの中段攻撃を出したのですが、その方には100%当たると思いました。

 全然大したことじゃないのですが、僕はそのときに「お前なら当たってくれると信じていたよ!」って気持ちになったんですよ(笑)。なんか説明するのが難しくてすみません!

ふ~ど:いや、すごいわかりますよ! たぶん、格闘ゲームをやっている人なら1度は感じたときはあるんじゃないかな。なんていうか“読み合い”って「相手の気持ちを理解すること」なんですよ。だから、格闘ゲーマーは読み合いのことを一種のコミュニケーションと感じている人が多いんだと思います。

歌広場:そうなんですよ! ほかの人から見たらたいしたことじゃないかもですけど、そのときに僕は相手のメッセージ性を確かに感じました。50人組み手で1番印象に残った試合がどれかと聞かれたら、間違いなくあの試合でしたね。

ふ~ど:僕もあの試合を見たときは、熱いモノを感じましたね。ケンの中段は普通であれば、起き攻めなどの有利な状況で撃つのがほとんどです。2人の会話が聞こえてくるようで、思わず「渋いね~」と呟いてしまいましたね。

歌広場:格闘ゲームは、もちろん勝ち負けが大事です。でも僕は、ゲームをプレイしていて感動や興奮できる瞬間っていうのは、ゲームを知らない人にも伝わるものだと思っています!

歌広場氏×ふ~ど氏格闘ゲーマー座談会

――EVOJPの雰囲気は去年と比べてどのような変化を感じましたか?

ふ~ど:会場でたくさん話しかけられました(笑)。プロゲーマーとしてありがたいことなので、純粋にうれしかったです! 来年も再来年もみなさんに応援される存在でありたいので、よりがんばっていこうと気が引き締まりました。あとは、想像以上に人がいてビックリしましたね。

歌広場:めちゃくちゃ人がいましたよね。開催地が福岡になって、どうなるのかと不安もあったけど、いざ始まってしまえば大盛り上がり! まさにお祭りって感じで、みんな楽しそうでした。

ふ~ど:ああいう規模の大会がもっと増えれば、eスポーツがさらに盛り上がることは間違いないです。あと、今回の大会は開催翌日が月曜日で時間的に帰れなくなるのにもかかわらず、お客さんが最後まで会場にいてくれたのがうれしかったです。

 昔は大会が長引きすぎると悪い印象を持たれたのですが、今大会は最後まで楽しかったという意見がほとんどでした。その意識の変化は、今後のeスポーツの発展につながると思いましたね。

歌広場:お祭り的に盛り上がれる大会になることが、eスポーツを盛り上げるってことですね。やっぱり楽しい雰囲気は大事!

――お二人の思うオフライン対戦の魅力を教えてください。

歌広場:オフライン対戦の魅力は……ラグがないことです!

ふ~ど:うーん、素直な意見(笑)。

歌広場:ラグはオンライン対戦を続ける上での未来永劫の課題ですから!

ふ~ど:昔だったら格闘ゲームをオンラインでやるなんて考えられなかったですよね。オンライン対戦が主流になったのは、家庭用の『ストリートファイターIV』ぐらいからかな?

歌広場:真面目に言ったら、やっぱり相手の顔が見えることですね。「このやろー!」とやる気が出るのは素晴らしいことです(笑)。これがオンライン対戦なら、怒ってから寝るだけなので。僕の中では、人間と戦っているという感覚が最大の魅力ですね。

ふ~ど:アーケードでやっていた頃は、それが当たり前でしたもんね。筐体の向こうにいる「あいつに勝ちたい!」。この気持ちがあったから強くなれました。今は対戦相手とすぐに仲よくなれるから、そういう感覚が懐かしいです。昔のゲーセンだったら1年間対戦したけど、一度も話したことがないとか普通にありましたから(笑)。

 聞こえが悪いかもしれないですが、言ってみれば今感じる“馴れ合い”が存在しない。やっぱり、昔のゲーセンは特殊な空間だったと思います。ただ、僕はその雰囲気が居心地がよくて好きでしたね。冷たくするのも、仲よくするのも自由だから。

歌広場:オンライン対戦だと一定のマナーは絶対に必要ですもんね。いや、もちろんリアルで必要ですが! あと、僕の知り合いにとても穏やかな好青年がいるんですけど、戦い方がもうめちゃくちゃなんですよ。殺意があふれているというか。

 そういう人を見ると、楽しいなって思いますね。なんだろう、すごく人間っぽいじゃないですか。人間と対戦するのが楽しいんですよ!

ふ~ど:わかります(笑)。格ゲーをやっていると、普段は出さない感情を出す人がたくさいんいますからね。それがリアルに感じられるのもオフライン対戦の魅力の1つだと思います。

歌広場:逆にオンライン対戦の魅力は、いつでも気軽に遊べるところかな。僕は、ゲームをやれる時間が深夜になっちゃうことが多いんですよ。でも、オンライン対戦なら深夜でも誰かとつながることができる。“暗闇に向かってボールを投げて、返ってきたらうれしい”みたいな?

オンライン対戦のおかげで、たくさんの人と対戦する機会が増えたので、それは本当に素晴らしいことだと思いますね。

――アーケード版『ストV』も稼働しましたが、こちらの感想をお聞かせください。

ふ~ど:僕はもともと、ゲームセンターは居酒屋のように人が集まるためのツールだと思っています。ゲーセンに行ったらある一定の人数が集まる、そのあとに遊びに行こうぜ、飲みに行こうぜと自然に展開するので、僕はアーケード版が出たことはとてもうれしいですね。

歌広場:僕もめちゃくちゃうれしいです! 新たな出会いがあるかもしれないし、家と職場以外のプレイスポットが増えるのは単純な刺激になります。ゲームセンターという非日常の空間をまた楽しめると思うとワクワクしますね。

ふ~ど:今のゲームはスマホなどで日常的なものになりつつありますからね。アーケードで一番強くなりたいっていう気持ちを持てるのは、まさに非日常感があって刺激的です。機会があれば、ゲームセンターでの組手もやりたいですね。

――格闘ゲームで強くなるために必要なことはなんだと思いますか?

ふ~ど:僕は“成長”することが1番だと思っています。ちょっと難しい言い方になりますが、ただ単に練習して“うまくなる”だけでは、強くなれないと思っています。なぜなら、格闘ゲームは対戦相手がいて、自分と同じように相手も練習している。だから、単にうまくなることを目標にしても、相手よりうまくならないと結果的には強さの差は変わりません。

 だから、自分のプレイだけじゃなく、相手のプレイもたくさん参考にした方がいいですね。そうすれば、戦術の視野も広がるし、練習の質も自然と高まっていきます。たくさんのプレイヤーの意見を聞いて、多くのプレイヤーの対戦を見ることが成長することにつながるっていう感じかな。

 とりあえず僕は、自分の選択肢が正しいとか、自分のプレイはこうあるべきとかのこだわりをあまり持たないようにしています。なるべく柔軟にすべてのことを吸収することを心がけていますね。

歌広場:自分もわりとふ~どさんに近い考え方です。いろんな場面で成長することが重要というか。じつは僕、数年前から寝る前に1日の自分に対して〇、△、×の評価をつけることを日課にしているんですよ。毎日の自分に〇をつけられるようにすることが、人生のすべてだと思っています。

 始めて1年ぐらいのときは×と△ばかりだったのですが、3年ぐらい経った時から〇が並ぶようになりました。変な話に聞こえるかもしれませんが、自分の評価を視認することで無意識に「がんばらなきゃ!」って気持ちが働いて、いろいろな方面で成長することができたんだと思います。格闘ゲームも同じようにすれば、少しずつ強くなれると信じています!

――格闘ゲーマーにおいてやはり強さは重要だと思いますか?

ふ~ど:強いだけでいいということではないですが、やっぱり格闘ゲーマーにとっては強さが重要です。強くなることを目標に始まりましたから。

歌広場:強い人間に発言力があるのは間違いないですね。どんなに意見を言いたくても、強くなければ聞き入れてももらえないこともあるし。だから、僕は早く強くなって僕の話を聞いてくれる人が増えるようにがんばりたいなと思います!

――お二人の人生で思い出に残った格闘ゲームを教えてください。

ふ~ど:僕はやっぱり『バーチャファイター4』と『ストリートファイターIV』が印象深いですね。『バーチャ4』は、ゲームコミュニティに入っていろんな人と出会うきっかけとなったゲームなので。

 『ストIV』は、自分がプロゲーマーになったきっかけのゲームです。今の自分があるのはこの作品のおかげなので、感謝していますし、『バーチャ4』とは違う意味で思い出深いです。

 格闘ゲーム以外だと『ガンスリンガーストラトス』が印象深いです。格闘ゲーマーって、格ゲーしからやらないからゲーム全体の腕前がどのくらいかわからないじゃないですか。でも、僕はまったくジャンルの異なる『ガンスリンガーストラトス』の大会でも優勝できました。自分の技術や戦術の考え方は通用するんだって、ゲームの腕に自信がつきましたね。

歌広場:僕は『ストリートファイターIII 3rd Strike』と『バーチャファイター4』になります。『バーチャファイター4』に関しては、ふ~どさんの理由とまったく同じ!

ふ~ど:『ストIII 3rd』は僕の周りにも好きな人が多いですね。

歌広場:あのゲームは、いろいろと尖っているところが最高なんですよね! 正直、キャラのバランスは悪いのですが“ブロッキング”システムのおかげで、どうにでもなるのが好きです。

 ただ、『ストIII 3rd』に慣れると相手のジャンプ攻撃をブロッキングで対処するクセがついちゃうので、ほかの作品で対空が出せなくなるのがネックなんですよね。逆に『ストIV』勢の人は、対空が得意なイメージです。僕は対空がダメダメなので、もっと精進します!

――お二人が『ストV』以外で気になるeスポーツゲームはありますか?

ふ~ど:僕は、今後発売する格闘ゲーム『グランブルーファンタジー ヴァーサス』に注目しています。なんたって自分のスポンサーである、サイゲームスさんのタイトルですからね。

 本作が発表されてから、急にスマホ版『グラブル』を始めた格闘ゲーマーの方も多いし、ムーブメントになる可能性は大きいと思いますね。恐らく自分だけじゃなく、同じチームのウメハラさんもプレイするかと。ウメハラさんは影響力の大きい人物なので、彼がやるから参戦するって人も多いと思いますよ。

歌広場:僕は『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ですね。僕が『ストV』をやっていると言うと、周りから「すごいね!」と言われるのですが、『スマブラSP』をやっていると言うと「一緒にやろうよ!」と誘われます(笑)。

 それぐらい一般の認知度が高く、入りやすい対戦ゲームなんですよ。老若男女問わず楽しめるゲームって、まさにこのことなんだなと思いました。しかも『スマブラSP』にはケンがゲスト参戦しているんですよ! ただ、僕の技術が足りないせいでケンを使いこなせていません。だから、今はほかのキャラで練習している最中です。ケンごめーん!

――今後は、格闘ゲーマーとしてどのような活動を目標にしていきますか?

歌広場:僕の本業はバンドマンであって、ゴールデンボンバーというグループで活動しています。だから、ファンのなかには僕がゲームの仕事をやることに対して不満を持つ方もいると思うんですよ。

 もちろんゲームの活動を認めてくれる方もいらっしゃいますが、いろんな仕事を増やしていくと、最終的には「歌広場はいったい何がやりたいの?」と言われてしまいます。なので、当面はその方たちを納得させることが目標です。

 ゲームを続けて爆発的に仕事が増えれば、不安に思っているファンのみなさんもよろこんでくれると思うので、そこまでやりきってやりますよ!

ふ~ど:ドライな言い方になってしまいますが、僕はゲーム業界自体には過度な期待はしていません。発展した世界で活動できたらうれしいし、ダメになったらそれはそれで仕方ないと思っています。eスポーツブーム以前に僕らのコアの部分であるコミュニティは存在したわけで、これからも存在し続けますから心配はしていません。

 だけど、今のeスポーツ業界は確実に盛り上がっている。この先がどうなるかはわかりませんが、プロゲーマーとして業界の情勢をしっかりと体感できる場所に居続けたいと思っていますね。

歌広場:しかし、今のeスポーツ業界は本当にオモシロくなってきましたよね。もともとは何にもなかったところからTVや雑誌で特集されるまでになるなんて、想像していませんでした。

ふ~ど:こういう対談記事もそうだけど、少し前ならありえなかったですよ。こんなことが日常的に起こる世界を楽しめるなんて夢のようです。

歌広場:このeスポーツブームの地盤を築いてくれた、古のゲーマーさんたちには感謝しかないです。だから、先人のゲーマーさんたちが僕らの活動を見て「もう一回やってみるか」と思えるような世界にしていきたいですね!

歌広場氏×ふ~ど氏格闘ゲーマー座談会

【歌広場 淳 SELECT 思い出に残る格闘ゲーム】

ストリートファイターIII 3rd Strike
歌広場氏×ふ~ど氏格闘ゲーマー座談会
▲“ブロッキング”が大好きだと語る歌広場氏。昇龍拳のカッコよさに惹かれ、ケンを使用したとのこと。
バーチャファイター4
歌広場氏×ふ~ど氏格闘ゲーマー座談会
▲歌広場氏の思い出に残る格闘ゲームは、ふ~ど氏と同じく『バーチャ4』。格闘ゲームにハマり込むきっかけとなった作品であり、同じリオン使いのふ~ど氏にあこがれていたと語る。/※写真はアーケード版『バーチャファイター4 エボリューション』

【ふ~ど SELECT 思い出に残る格闘ゲーム】

ストリートファイターIV
歌広場氏×ふ~ど氏格闘ゲーマー座談会
▲ふ~ど氏がプロゲーマーになるきっかけを作った作品。“EVO2011”では、ふ~ど氏がフェイロンを使用して優勝をはたす。
バーチャファイター4
歌広場氏×ふ~ど氏格闘ゲーマー座談会
▲ふ~ど氏が格闘ゲームコミニティに入るきっかけとなった作品。トップクラスのリオン使いとして名を馳せ、続く『バーチャ5』でもスタープレイヤーとして活躍した。/※写真はPS4版『バーチャファイター4』

(C)CAPCOM U.S.A., INC. 2018 ALL RIGHTS RESERVED.
(C)SEGA
(C)CAPCOM U.S.A., INC. 2014 ALL RIGHTS RESERVED.

データ

▼『ストリートファイターV アーケードエディション デラックス (ダウンロード版)』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PS4
■ジャンル:対戦格闘
■配信日:2018年1月18日
■価格:7,398円+税
▼『ストリートファイターV アーケードエディション(ダウンロード版)』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PS4
■ジャンル:対戦格闘
■配信日:2018年1月18日
■価格:4,620円+税
▼『ストリートファイターV アーケードエディション デラックス (ダウンロード版)』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PC
■ジャンル:対戦格闘
■配信日:2018年1月17日
■価格:7,398円+税
▼『ストリートファイターV アーケードエディション(ダウンロード版)』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PC
■ジャンル:対戦格闘
■配信日:2018年1月17日
■価格:4,620円+税

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