フロム・ソフトウェアとドワンゴが、ネットワーク(オンライン)ゲーム開発のための新会社「フロム・ネットワークス」の設立を発表した(出資比率は両社ともに50%)。
プレイステーション発売同時にゲーム業界に参入し、『キングスフィールド』『アーマード・コア』シリーズなどの人気作を発売してきたフロム・ソフトウェアの高い技術力、企画力と、『釣りバカ気分』でいち早くiモード用ゲームコンテンツの製作を開始したドワンゴのネットワーク技術とのカップリングだけに、具体的なタイトルなど、今後の発表には高い期待と注目が集まる。
また、新会社が目指すのは本格的なMMP型ネットワークゲームの開発(解説は下記)。現時点のネットワーク環境だけでなく、将来的な技術の進歩を十分視野に収めた開発が行われるようだ。もちろんパソコンだけでなく、携帯端末からのアクセスも想定されている。
今年から来年にかけて、ゲーム業界のトレンドがネットワークに向かいはじめた中で、台風の目となる新会社の誕生であることは間違いない。
■MMP型ネットワークゲーム
MMPとは、「Massive Multi Player」の略。専用のサーバに接続している数千人のプレーヤー全員が、同時に同じゲーム世界の中で行動することができるというもの。理屈の上では、最もネットワークゲームらしいシステムだが、実際にはサーバの負担が大きく、技術的なハードルも高いため、現時点では一般的なものではない。ただ、将来的なネットワーク環境、技術の進歩、端末の性能向上を予想すると、主流となる方法とも考えられる。
■フロム・ネットワークス 会社概要
商号:株式会社フロム・ネットワークス
所在地:東京都渋谷区笹塚2-26-2
資本金:1億円
代表取締役社長:神直利(株式会社フロム・ソフトウェア 代表取締役社長)
取締役:川上量生(株式会社ドワンゴ 代表取締役社長)
取締役:森 栄樹(株式会社ドワンゴ 取締役副社長)
取締役:金子章典(株式会社フロム・ソフトウェア CS開発部課長)
設立:2000年6月30日
事業内容
(1)ネットワークゲーム(オンラインゲーム)コンテンツ及びシステムの開発
(2)ネットワークゲーム(オンラインゲーム)コンテンツ及びシステムのネットワーク事業者への販売およびライセンス供与
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