遠い昔、死神を率いる魔王が人間界への侵略を開始。のちに死神戦争と呼ばれるその戦いは、人間のなかから選ばれた5人の勇者が邪悪を封じる5つの腕輪の力で魔王を封じることで幕を閉じた。だが、それから長い時間が流れた15世紀初頭。イギリスとの戦争が続く不穏な時代、フランスのドンレミ村が異形の魔物に襲われる。その際、村に住む少女・ジャンヌは神の声を聞き、かつて勇者の腕にはめられていた腕輪を入手した。そして声に導かれるまま、仲間とともにシャルル王太子の下へ向かうことに……。

　本作の戦闘は、ターン制バトルを採用。味方ターンにキャラの移動や攻撃を行い、敵の全滅などの勝利条件を満たしていく。非常にオーソドックスなシステムなので、初心者でも手軽にプレイできるはずだ。また、バーニングサイトやコネクションガードといった独自のシステムも初心者にわかりやすく、かつ戦略性が高い。これにより、上級者でもやりごたえのあるバトルを楽しめる。ここでは、それらの戦闘システムについて解説しよう。なお、剣や槍、弓といった武器も多数用意されており、どれを使うかで戦い方も大きく変わってくる。

　敵を攻撃すると、その後方のマスにバーニングサイトというエネルギーの渦が発生。この上に乗ったキャラは、攻撃力がアップする。また、その場にとどまることで防御力アップ効果まで得ることが可能だ。さらに、バーニングサイトに乗ったキャラが敵を攻撃することで、より効果の高いバーニングサイトを別の場所に発生させられる。

　一定範囲内に味方キャラが存在すると防御力アップ効果が得られるシステム。効果はキャラの数が多いほど高まる。攻撃力の高い敵と戦うときや、一点突破を目指すときには必須のシステムだ。ただ、集団で行動するため、敵の範囲攻撃などには十分な注意が必要といえる。

　ジャンヌが身に付けている腕輪には聖なる力が秘められており、これを戦闘中に使うことで彼女は聖なる鎧を装着したバージョンに変身できる。具体的には、攻撃力や防御力などの基本能力がアップ。さらに攻撃時に敵を一撃で倒すと再度行動可能になり、彼女1人で大軍を全滅させることもできる。加えて、この状態でしか使えない強力なスキルも使用可能と、非常に使い勝手がいい。ただし、変身するにはソウルパワーが一定値以上必要。変身状態も使用ターン数が限られているので、発動タイミングが重要になる。また、ジャンヌ以外にも腕輪を持つキャラがいるようだ。

　本作では、「スキルストーン」と呼ばれる宝石を装備することで、各キャラクターはざまざまな魔法や特殊な技を使用することができるようになり、プレイヤーの好きなようにカスタマイズすることができる。種類は100種類以上あり、各キャラ6個まで装備することができる。

　なぜかジャンヌと行動をともにすることになった不思議なカエル、ガマール。ガマールに、集めたスキルストーンのうち、２個を選択し与えると、口の中で合成して新たなスキルストーンを生み出すことができる。なかにはこの合成によってしか手に入らないレアなものもあるようだが…!?

　魔物たちとの戦いに巻き込まれていくジャンヌ・ダルクの行く手には、さまざまな困難が待ち受けている。だが、彼女と信頼する仲間たちの力を合わせれば、どんな険しい道にも光明が見えるはずだ。ここでは、そんなジャンヌとその仲間たちの一部を紹介する。ちなみに、仲間のなかには実在した人物も数多くいるようだ。