ヴァンパイア レイン ─アルタードスピーシーズ─

ストーリー:人類の命運を賭けた決死の一夜

闇に秘められし血の惨劇

 世界では、毎年、数百万人の人たちが行方不明になっている。悪意あるモノの手によって人知れずひっそりと、しかし確実にそれは行われていた。時には犠牲者が帰ってくることもある。ある者は体中の血を失った哀れな死体となって。また別の者は傷ひとつない姿で。「無事に」帰ってきた幸運を喜ぶ家人。しかし、それが決して幸運などではなかったことをやがて身をもって知ることとなる……。

それは夜とともにやってくる

 吸血鬼、ヴァンパイア──。
  夜とともに現れ、人間の血を吸う怪物。太陽の光を嫌い夜を好むことから「ナイトウォーカー」と呼ばれ、人類をはるかに凌駕する戦闘力と残忍さを持つ彼らは、吸血によって同族を増やしていく。人間になりすまし、人間社会にまぎれこみながら──。

人類反攻ののろし

 人類は、長い時間と多大な犠牲と引き換えに「ナイトウォーカー」の特性を知ることとなる──圧倒的な力と鋭い感覚。吸血による増殖。そして、彼らが「ボス」と呼ばれるより強大な力を持つ個体から派生し、「ボス」の死亡によってその「ボス」から派生した者は灰に帰ることを。

そして、最後の夜が始まる──

 次第に数を増やしていく「ナイトウォーカー」は、やがて確実に人類を滅ぼす──。
そう判断したアメリカ合衆国AIB(国家情報局)は、「ナイトウォーカー」掃討のための特殊部隊を設立する。秘密裏に進められていくボス暗殺計画。決行は、「ナイトウォーカー」の感覚を鈍らせる雨の晩。
 
 そして、2つの種族の存亡を賭けた最後の長い夜が始まる──。