電撃ドットコム > 電撃オンライン > 緊急特別企画 創造への挑戦



 この世にゲームが誕生してから早や20数年が経つ。数多のゲームの中には、ユーザーに感銘を与える"作品"と言えるまでに昇華されたタイトルが少なからず存在し、いつしかゲームは日本が誇る文化の1つとなった。

 この"作品"として賞賛できるものは、当然ゲームだけに当てはまるものではない。この世に出ているあらゆる製品・事業に言えることである。人々に感銘を与えた新製品の開発、新規プロジェクト立ち上げの舞台裏には、いったいどのような人々がいたのだろう。成功の陰にはどのような試行錯誤があったのだろう。自然、我々の興味はそこに向かうのではないだろうか。

 そこで電撃オンラインでは、ゲームという枠を越え、様々な"作品"の創造に携わった人々が繰り広げたドラマを伝えたいと考えている。今後、新たな創造を試みようとしている方々が、これを読んで何かを感じ取っていただければ幸いである。

第四回
いつの時代の子供たちにも親しまれるものを「ガリガリ君」


 丸坊主でどこか憎めないガキ大将がデザインされたパッケージの「ガリガリ君」。現在、全国のコンビニエンスストアやスーパーマーケットで、四季を問わず見かけることができるはずだ。清涼感溢れるフレーバーの豊富さ、"当たり付き"という特典、そして60円という良心的な価格が、子供を中心とした消費者から絶大な支持を得、今や国民的な氷菓として不動の地位を築き上げた商品である。
 味、特典、価格。この三位一体のスタイルをいち早く確立し、氷菓業界を席巻したメーカーの名は、赤城乳業。それまで、カップタイプのアイスクリーム・氷菓だけを作り続けてきたこの会社が、スティックタイプの氷菓開発に踏み切ったのは、今から21年前、1981年春のことである。



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第三回
時代の流れをいち早く掴み、人々の心を掴み、新規市場を掴んだ「コンビニキャッチャー」


 '93年秋。アミューズメント業界では、「UFOキャッチャー」をはじめとしたプライズゲーム機の勢いが、ピークを迎えようとしていた。バンプレストはこの状況に鑑み、プライズゲームに新風を吹き込むべく、かつ新規市場の開拓を目的とするべく立ち上がったのである。
 そして2年後。同社は満を持して「コンビニキャッチャー」を販売、このプライズゲーム機は今や業界第1位の景品供給実績を誇るまでに成長した。この成功を掴むまでに、開発メンバーは実に数々の苦難を乗り越えていたのである…。



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第二回
ナムコ・ワンダーエッグの軌跡 ~拡がるハイパーエンターテイメント構想~


 '92年、東京・二子玉川東地区再開発事業に向けた暫定利用計画の一環としてオープンした、史上初の都市型テーマパーク「ナムコ・ワンダーエッグ」。「遊びをクリエイトする」というナムコのキャッチコピーが示すとおり、このテーマパークは数多くの独創的なアトラクションやイベントを生み出し、限定された運営期間でありながら、約650万人もの来場者数を記録した。それは、「ハイパーエンターテイメント構想」という、ナムコが見据える未来への壮大なビジョンを確立させる先駆けともなるプロジェクトであったのである。
 ワンダーエッグの誕生から閉幕までの歩み。この軌跡を辿ることで、ナムコが追い求める"夢"を垣間見ることができるはずだ。



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第一回
新部署ゆえに提案できた『ゴージャス風呂』


「我が家の風呂がゴージャス風呂に大変身!」というキャッチフレーズでタカラから発売される風呂用雑貨。浴槽の近くに吸盤で取り付け、単一乾電池2本で動くポンプで湯を汲み上げてライオン(クレオパトラの湯)や龍の(始皇帝の湯)の口から湯を浴槽に環流させるというもの。
 他に天使型「エンジェルの湯」、モアイ型「秘境の湯」、イルカ型「楽園の湯」がある。

「お風呂が楽しくなった」「不思議とリラックスできる」などなど、購入者からは絶賛されているこの商品。企画から完成までの間、果たしてどのようなドラマがあったのであろうか? そこには新規部署で試行錯誤する、2人の姿があった…。

●『ゴージャス風呂』
●発売元:タカラ
●価格:2,980円
●使用電池:単1×2本(別売)
●パッケージサイズ:H520mm×W175mm×D150mm



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