2026年にNintendo Switch 2 発売予定の『The Duskbloods(ダスクブラッド)』。8月21日より実施されるネットワークテストの先行レビュー記事をお届けします。

今回の試遊はネットワークテスト版のデータを使い、約4時間半ほどプレイ。この記事では、基本的なゲームの流れやシステムについて紹介していきます。
なお、別記事で各キャラクターのアクションやプレイ感について解説しているので、合わせてチェックしてみてください!
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『ダスクブラッド』は最大8人が参加するマルチプレイアクション。“黄昏の戦い”に呼ばれた“血族”として他プレイヤーと競い合い、最後の1人になるまで生き残りを目指すことになります。

そんな設定だけ聞くと、対人要素メインのいわゆる“バトルロイヤル”のようなゲームを想起するかもしれませんが、本作は意外にも直接的な対人要素のみで構成されているわけではありません。というのも、特定のタイミング以外でプレイヤーを倒してもメリットが少ないので、対人戦が発生しにくいからです。
マルチが前提の“PvPvE”という事前情報で「対人戦が苦手な自分には合わないかもな……」と思っていたシングルプレイ派のプレイヤーでも楽しめるであろう、プレイスタイルの幅広さと懐の深さが特徴的です。
では直接的な対人要素のみで構成されているわけではない本作でどうやって勝者を決めるかというと、それは“美徳”を集めること! “美徳”はいわゆる勝利点のようなもので、強敵の撃破や探索によって入手可能です。


“黄昏の戦い”は4つのフェイズに分かれており、フェイズ1を除き、フェイズごとに脱落者が選定されます。フェイズ2では上位6名、フェイズ3では上位3名と、フェイズごとに“美徳”の高い上位プレイヤーが選出されることに!
最終決戦は生き残った3人によるバトルロイヤルで、生き残った1名が勝者。それぞれライフが2つある残機制となっています。
なお、各フェイズの間にはインターミッションがあり、次のフェイズにおけるランダムイベントなどの発生が予告されるほか、フェイズ開始時にマップのどこに出現するかを選べます。
基本的なゲームの流れ(ネットワークテスト版の場合)
- フェイズ1(脱落者なし。全員フェイズ2へ)
- フェイズ2(上位6名以外は脱落)
- フェイズ3(上位3名以外は脱落)
- フェイズ4(上位3名で決闘。生き残った1名が勝者)


アクション性はかなりスピーディーかつ自由度が高く、大ジャンプしたりダッシュしたりで縦横無尽にフィールドを探索できます。感覚的には『エルデンリング ナイトレイン』に近いものがありますが、どこでも大ジャンプできてしかも空中でダッシュできるので、むしろ自由度は上かも?
また血族(キャラクター)それぞれに近距離攻撃と遠距離攻撃の手段が用意されており、しかも基本的に弾数が無限(時間経過で回復かそもそも何回でも使える)なので、気楽に遠距離攻撃が可能です。

さらに血族ごとに異なる血族技(スキルのようなもの)を使用できたり、敵を“吸血”で一時的に味方にしたり、敵の攻撃に合わせて咆哮(パリィ)を狙ったりと、アクションの幅はけっこう広いですね。
フィールドではマップを開いて任意の場所にワープすることも可能となっており、探索の自由度もかなり高くていろいろ快適!

“美徳”は下記のように、強敵撃破以外にもさまざまな方法で獲得できます。
主な“美徳”の獲得方法
- 強敵・侵略者の撃破
- 遺体に火を灯す
- 儀式場で他プレイヤーを倒す
- 儀式場にある血族誓柱に誓い、それを守り抜く
- 烙印の目的を達成する
- “称賛”で1位を獲得する(敵撃破または新しいアイテムの入手で1位か2位を獲得)
敵の撃破以外にも、新しいアイテムの獲得で“蒐集家の称賛”を獲得したり、各マップに配置された遺体に火を灯して“灯の美徳”を獲得したりと、探索でも“美徳”は獲得可能。戦闘が苦手なプレイヤーにも勝ち筋が用意されているのが面白いですね。
筆者のプレイ時は、他プレイヤーが見逃しがちなのか、意識的にアイテムを収集するようにした結果、“蒐集家の称賛”で1~2位を獲得できることが多かったです。
強敵の撃破がメインになるかと思いきや、“灯の美徳”や“蒐集家の称賛”で得られる“美徳”もけっこう多いので、探索に力を入れるのも十分アリ! ただし“灯の美徳”を得られる遺体のうち、とくにポイントが高い大きな遺体に火を灯せるのは最初の1人だけなので、素早い探索が重要に! なお、遺体はザックリとした位置がマップに表示されます。

個人的な感触としては、序盤はザコを撃破してレベル上げ→強敵を探しつつ遺体の元に向かうという流れを意識できるようになってくると効率的に“美徳”を稼げるようになっていきました。
一発逆転が狙える“儀式場”がゲームに緊張感を生む!
とくに獲得できる“美徳”が多い“儀式場”での対人戦は重要な要素。
“儀式場”は、フェイズ2と3で一定時間が経過すると特定のエリアに登場。儀式場で他プレイヤーを倒すことで“剣の美徳”、“儀式場”にある血族誓柱に誓い、それを守り抜くことで“誓約の美徳”を入手可能です。
また“儀式場”には赤石と黄金石が存在し、任意で獲得可能。赤石を持って他者に勝利すると“剣の美徳”、黄金石を持って血族誓柱に誓うと、“誓約の美徳”をより多く獲得可能です。どちらかひとつしか持つことができないので、“儀式場”に入った時点で“他プレイヤーを倒す”または“特定の場所をキープする”のどちらを目指すかを選ぶことになります。

序盤でイマイチ効率的に“美徳”を獲得できなくても、“儀式場”で一気に逆転できる可能性が残っているので、常に緊張感と期待感があるのがゲームのいいスパイスになっていますね。
とはいえ十分に“美徳”が高ければ“儀式場”をスルーすることもできます。筆者は数回、“儀式場”をスルーして後半のフェイズまで残ることができました。“美徳”の獲得には運も絡むので、アクションが苦手な人でも勝ち目があるのが楽しい!
プレイスタイルに変化を生むことができる“烙印”
“烙印”というロールプレイ要素も存在。“特定の相手を倒す”などの条件を満たすことで“美徳”を入手できるなどのメリットがあります。
ネットワークテスト版では“烙印”はキャラクターによって固定になっていますが、正式サービス時は付け替え可能になるとのこと。ゲーム中に達成すべき目標が自分で選べるのは、戦略に幅が出て面白い要素ですね。プレイスタイルに変化が出るので、繰り返しプレイも楽しくなりそうです。
他プレイヤーと積極的に共闘したいなら“旧き友の烙印”、逆に対戦したいなら“宿敵の烙印”や“ミュラルの眼の烙印”と、自分のプレイスタイルに合わせた“烙印”を選べます。
ネットワークテスト版で確認できた烙印
- 宿敵の烙印:特定のプレイヤー(宿敵)を倒すと“美徳”を獲得
- ミュラルの眼の烙印:特定のプレイヤー(異端者)を倒すと“美徳”を獲得
- 旧き友の烙印:特定のプレイヤー(旧友)と同盟を組むとメリットがある
- 儚い恋の烙印:特定のプレイヤー(恋人)を探して、求愛を受け入れられるとメリットがある

筆者が今回の試遊でとくに面白いと感じた“烙印”は“儚い恋の烙印”。こちらは特定のプレイヤーにエモートで求婚し、それを受け入れられると再び恋人に戻れるというものなのですが……受け入れるかはそのプレイヤーしだいなので、求婚して無視されることも!
試遊時は、求婚したはいいものの相手はガン無視→あきらめずに“儀式場”で再び求婚→求婚中に他プレイヤーに攻撃される→反撃したら乱戦になって恋人(仮)もろとも撃破してしまう、という悲しい流れに……。傍目には恋人にフラれた腹いせに暴れまくったみたいな愛憎模様! 実際にネットワークテスト版が開催されたときは、一度は求婚に成功してみたいものですね(笑)。
“眷属”と契約して疑似的なマルチプレイも可能
フィールド上にある光の柱の下では、魔法陣で“眷属”と契約できます。“眷属”を召喚すれば強力な味方に! 疑似的なマルチプレイのようで、『エルデンリング』の“遺灰”に近いですね。

敵の行動を妨害できる“歌う男”、素早く動く“モースの黒狼”、遠距離攻撃が可能な“銃士ベアトリス”など、“眷属”の種類はさまざま。魔法陣には“輪”“刃”“瞳”の三種があり、それぞれ契約できる“眷属”が異なります。
"眷属”と契約した後でも、ほかの魔法陣にアクセスすることで"眷属”の再抽選が行われるので、ある程度は自分の好きな“眷属”を選べそうですね。
ちなみに“眷属”はやられても一定時間で再召喚が可能なので、気楽に酷使できます。対人戦では、攻撃を当てにくい他プレイヤーよりも“眷属”を優先的に攻撃して、一時的に手数を減らす、といった戦術も重要になりそうな気がします。
そのほか、試遊時に気になった要素をザックリとまとめます。
侵略者(ボス)との戦闘ではプレイヤー同士の攻撃が当たらなくなる
強敵よりもさらに手強い“侵略者(ボス)”との戦闘では、一帯が結界のようになりプレイヤー同士の攻撃が当たらなくなります。一時的に“PvE”になるわけですね。“侵略者”を撃破すると、参加したプレイヤーすべてが“美徳”を獲得可能。
ちょっとだけ参戦して“美徳”を得る、といったことも可能なので、参戦タイミングが重要になりそう? 体感的に“侵略者”はかなり手強いので、挑むタイミングも大事そうです。
他プレイヤーと同盟を組める
プレイヤーと“同盟”を組んで共闘することも可能。最終決戦では強制的に解除されるものの一時的な協力関係を結べるので、強敵戦や対人戦などで有利になります。
“同盟”必須となるバランスになるかは不明ですが、少なくとも試遊時は必ずしも“同盟”を組んだプレイヤーのみが生き残っているわけではなさそうでした。
錬金炉で属性付与が可能
フィールド上で錬金炉を調べると属性が付与できます。試遊時は雷や炎のほか、毒や猛毒などの属性も確認できました。
ランダムイベントが発生する
フェイズごとにランダムイベントが発生することも。飛行船が彷徨うイベントでは、通信機を使うことで援護を要請できます。一気に敵を一掃できますが巻き込まれないように注意が必要。
特定のイベントでは鐘を鳴らすことが目標になり、ある建物を登って鐘を鳴らすと“美徳”を獲得できました。
最終決戦では漁夫の利を狙えるのが楽しい!
独特な要素が多く、覚えることはそこそこ多いものの、今までにない感覚のマルチプレイが楽しめる『ダスクブラッド』。
筆者の場合、序盤は効率的な立ち回りのポイントがつかめず、フェイズ2時点で“美徳”がほぼ0で脱落! という結果になることもしばしば。とはいえある程度コツをつかんでからは、安定してフェイズ3以降に生き残れるようになっていきました。
とくに重要だと感じたのは、マップのつながりを覚えることと、レベルを上げるまで強敵や“侵略者”に挑まないことですね。最初のうちは、出会う強敵に考えなしに突っ込んで時間をロスすることが多々ありました……。

試遊時は大体10戦前後プレイしたと思いますが、最後の最後で最終決戦まで生き残り、さらに勝利することができました!
ちなみに最終戦では、回避メインで立ち回りつつ、自分以外のプレイヤー2人が戦っているスキに遠距離攻撃で2人のHPをチマチマ削るという、若干姑息な戦術をとっていました。
最終的に生き残ったほうと一対一の状況になるも、血族技が暴発して自分が落下。残りライフが1になったところで、決着が付いたと勘違いしたプレイヤーを襲って勝利! という、ややしまらない結果だったわけですが……まあ勝ちは勝ちということで(笑)。
このように地の利や漁夫の利を狙えるのは、『エルデンリング』など従来のフロム・ソフトウェア作品らしい“何でもあり”のマルチプレイっぽくて楽しいですね。

こんな感じで幅広いマルチプレイが楽しめる『ダスクブラッド』。ネットワークテスト版ではまだまだ隠された要素も多いとはいえ、この時点でもかなりの独自性と奥深さを感じることができました。
ちなみにネットワークテスト版では、最後の1人に生き残ると特別なムービーを見ることができます。ネットワークテスト版に当選した人は、ぜひ生き残りを目指してみてください!