冒険と島作りを楽しむならコレ! 自由度高めの農場ゲーム『サマー イン マーラ』【電撃インディー#118】
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- 電撃オンライン
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はスペインの開発会社Chibigが制作した『サマー イン マーラ』のレビューをお届けします。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
島を巡る冒険に飛び出そう!
本作は、PS4とNintendo Switch向けに発売されているファーミングアドベンチャーゲーム。プレイヤーは南国の群島“マーラ”を舞台に秘められた謎を解く冒険を楽しむことができます。
主人公となるのはコアという子どもになりますが、最初から衝撃の展開で始まります。コアは、まだあかちゃんのときに乗っていた船が沈んでしまい、そこから助け出されたことで“マーラ”の島にたどり着きます。
最初は助けてくれたおばあちゃんと住んでいましたが、コアが成長するころには、1人になり、その間、ニワトリや豚などを飼っていましたが、それもいなくなってしまいます。
そんな生活の中で、島に漂着したナポポと呼ばれる謎の人物とともに船に乗って冒険に飛び出します。
コアが住んでいる島は自身以外には誰もいませんでしたが、他の島にはもちろん人が住んでいます。
そこでは会話はもちろん買い物ができたり、さまざまな交流ができたりもします。
冒険できる島は20以上も用意されているそうなので、島にはどんな宝物などあるのか気になりますね。
どんな島を作ってもいい!
本作では冒険がメインというよりも、自身が住んでいる島を作るところが大きな要素となっています。この島作りでは、果物や野菜を育てたり、建物を建造したりとできることはさまざま。
基本的に物語を進めるには、特定のものを集めたり、作ったりすることで進んでいきます。
もちろん、クエストを達成させてサクサク進めていくのもいいのですが、必要なものを集めるための農業や建設などが本作の醍醐味といっても過言ではありません。
木になっている果物を獲ったり、畑で野菜を育てたり、そこで取れた食材で料理を作ったりできます。
それだけではなく、木を切り倒して木材を集めたり、採掘することで集めた石材を使えば、井戸や小屋などのほか道具を作ることができるようになります。
ただ、例えば木は一度切り倒してしまえば、そこに勝手に生えるわけはなく、だんだん木の数が減っていきます。木を切ったら新しく植樹しないとなくなる一方なので、そういったことも考えると実際に生活しているような感じが体験できます。
なので、これを忘れていると必要なときに木を切って木材を集められないことも……。
本当に生活をしているような感じになれるところは、これらの要素だけではなく、コアに体力とお腹の減り具合が設定されているからという点もあります。
体力は木を切ったり何か行動したりすると減っていき、1日の行動量の目安となるものです。これが無くなると倒れてしまい、その日の行動がすべて強制的に終了してしまうので、適度に休みながら行動する必要があります。
お腹の減り具合も大事でお腹がすいているほどりんごの数が減っていきます。これが減ると何か行動したときの体力の減りが大きくなるので、料理などを食べて回復させてあげると効率よく行動ができると思います。
お腹が減ったら力が出ないのは我々と同じですよね!
冒険しながらも、農業などを楽しめる本作。必要な素材などの条件さえそろっていれば、結構なんでもできるので、自由度の高い島作りができます。
なのに、20以上の島が用意されているなど冒険要素にも手を抜いておらず、冒険と島作りの2つをどちらも高い水準で楽しめる作品になっているところが本当にスゴイ! 本格的なファーミングアドベンチャーゲームを楽しみたい人はぜひプレイしてみてください。
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