『ザナドゥ・ネクスト』16周年ストーリーまとめ:“最後の騎士”と呼ばれた青年の戦い【ファルコム40周年特集】
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- 電撃オンライン
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2021年3月9日に日本ファルコムは創立40周年を迎えました。これを記念して、電撃オンラインでは日本ファルコムに関する企画記事を展開していきます。
そして、本日10月27日、2005年(平成17年)に発売された『ザナドゥ・ネクスト』が16周年を迎えたことを記念して、ゲームプレイバック記事をお届けします。
ザナドゥ・ネクスト
・発売日:2005年10月27日
・機種:Windows98/2000/Me/XP
・メディア:DVD
・ジャンル:A・RPG
・価格:¥6,510(5%税込)
『ザナドゥ・ネクスト』とは?
本作は、『ザナドゥI』の数百年後の世界を舞台に展開する、自由度が高い育成システムが特徴のA・RPGです。
『ザナドゥI』とはゲーム性が異なっていますが、聖剣や王冠など、世界観やアイテムには共通するものが多く存在しています。
また、システム的には武器の熟練度が引き継がれており、初代の音楽をアレンジしたものも使われています。
こちらでは、『日本ファルコム30周年公式記念本 Falcom Chronicle』(発行:KADOKAWA)に掲載されていた、ストーリープレイバック部分を再掲載します。
主君を失い、騎士としての誇りを失いつつあった青年の旅。その道のりを辿りましょう。
『ザナドゥ・ネクスト』システムチェック
ガーディアン
任意にガーディアンを宿すことで、最大HPや獲得経験値のアップなど、多彩な効果を得られる。
スキル
武器の装備時には固有のスキルを使用可能。武器の熟練度が100%を超えるとスキルを習得し、別の武器でも使えるようになる。
ボーナスポイントによる成長
レベルアップ時にはボーナスポイントを6取得し、これを好きなパラメータに割り振れる。
『ザナドゥ・ネクスト』ゲームプレイバック
プロローグ
オーウェル湖に霧がかかると、突如湖面に姿を現す謎の古城、それが奇岩城。正体を確かめようと、城を目指す者があとを絶たないが、船で近づこうとすると、決まって幻のように、その姿は消えてしまうという。
騎士が没落しつつあった時代、主君を失い、騎士としての己のあり方を見出せずにいる青年がいた。彼は知己の少女シャルに誘われるまま各地を旅し、とある街へと向かう途中、霧の中に浮かび上がるその城を見た。
その城とそこで待ち受ける運命がどのような意味を持つのか、何も知らないままに……。
01 ハーレックの街での情報集め
霧の湖に現れる古城と、そこに眠る聖剣。その調査にやってきたシャルと主人公は、遺跡や土地の伝承を調べていけば、手がかりが見つかるかもしれないと考え、ハーレックの街の人々に話を聞く。
02 リーゼとの出会い
精霊堂では、女司祭リーゼがガーディアン降霊の儀式を行っている最中だった。それを見届けたあと、最近見つかったという街外れの遺跡の話をすると、遺跡の扉を開く鍵をわたしてくれる。
03 王冠ザグリュイレスを入手
さっそく街外れの遺跡の調査へと向かう主人公。遺跡の内部はさほど広くはなく、調査は順調に進んでいく。そして奥にある宝箱から王冠と一枚の石板を入手し、遺跡をあとにしようとするが……。
04 立ちふさがる剣士
謎の剣士が現れ、盗賊まがいの行為とは騎士も堕ちたものだと非難される。彼は王冠をわたせと迫り、それを断る主人公を容赦なく斬り捨てると、王冠を奪って去る。主人公は瀕死の重傷を負う。
05 ガーディアンの降霊
動けない体となった主人公だが、聖剣があれば体はよみがえるという。ガーディアンを降霊させることで一時的に動けるようになった主人公は、聖剣を入手して騎士の誇りを取り戻すことを決意する。
06 アニエスとの出会い
街の外にあるクローヴァー遺跡で、アニエスと名乗る女トレジャーハンターと出会う。主人公の戦いぶりを見た彼女は、一方的に主人公をパートナーに任命。遺跡の調査で協力体制をとることに。
07 王冠クォージィを入手
クローヴァー遺跡の北部を探索中、石像が老人に変化するという不思議な現象を目にする。さらに奥へ進むと、王冠の力を得た巨木の怪物ベリルアードが出現。これを倒し、王冠を入手する。
08 剣士と不思議な老人
以前に主人公を斬り捨てた謎の剣士ドヴォルザークが、再び王冠を奪いに現れる。だが、先ほど石像から人間となったティオバルトと名乗る老人がドヴォルザークの戦いを止め、主人公に謝罪する。
09 王冠と聖剣の関係
街へ戻った主人公はシャルに、王冠を見つけたことと、剣士と老人に会ったことを報告する。それを聞いたシャルは、王冠と聖剣は関係があり、ほかの王冠を探せば何かわかるのではと考える。
10 時を奪われた者達
千古の迷道で、女性の石像を前に会話するドヴォルザークとティオバルト。彼らの話によると、女性の名前はベアトリーチェ。彼らの仲間は、時を奪われたまま、島の各地で石化されているという。
11 王冠タイロンを入手
ティオバルトの話によると、この先にベアトリーチェが封印したモンスターがいるという。それは、巨大なクモ型の怪物スコルチュラだった。主人公はそれを撃退して、王冠を手に入れる。
12 リーゼの破魔矢
街の港で湖を眺めているリーゼ。霧の中をさまよう奇岩城は、孤独に耐えかねて救いを求めているようだと語る。主人公なら城を霧の呪縛から解き放ってくれると、お守りとして破魔矢をくれる。
13 強さを求める者
魔粧の森を抜けて進む主人公の前に、ドヴォルザークが現れる。彼は戦いには常に勝ち続けなければならないと考えており、騎士を名乗るならば生きてその証を立ててみよと告げ、立ち去っていく。
14 姫と黒き花嫁の所在
イーグリット山でベアトリーチェとアバターラハに遭遇。彼らは自分達が仕えるフローレット姫の石像を見つけたと語る。そして、彼らを石化させた黒き花嫁がどこにいるかも判明したという。
15 王冠レビックを入手
イーグリット山の頂上にたどり着いた主人公の前に、焔の魔神エビルブルムが現れ、襲いかかってくる。それを撃退して王冠を手に入れた主人公は、街に戻ってシャルに報告するのだった。
16 巫女姫の弓を入手
シャルによると、これで島のほぼ全域を回ったことになるという。街で情報を集めることにした主人公は、道具屋でアニエスが変わった弓を売ろうとしているのを目撃。これを買い取ることにする。
17 湖底の遺跡へ
水中でも息ができる不思議な石を使い、オーウェル湖に潜って進むと、湖底の遺跡にたどり着く。そこに待ち受けている巨大な目玉の怪物アスコモイドを倒して奥へ進むと、巨大な水門があった。
18 奇岩城出現
巫女姫の弓を装備し、水門の奇妙な模様に向かってリーゼの破魔矢を放つと、水門が開いて大量の水が流れ出した。そしてオーウェル湖の水が引いていき、湖の底に沈んでいた奇岩城が姿を現す。
19 不思議な障壁と女性の像
奇岩城の前には、アニエスの姿があった。彼女は城に入ろうとしたが、障壁が張りめぐらされており、先へ進むことができないという。そして障壁の向こうには、リーゼそっくりの石像があった。
20 障壁を解く手がかり
街に戻ってシャルに相談すると、まだ石化が解けていない人のところに行けば手がかりがあるかもしれないとのこと。リーゼに石像のことを聞いてみるが、何かを言いかけて口ごもってしまう。
21 にらみ合う2人
街の近くの男性の石像があった場所へ行くと、石像はすでに消えており、地下へ続く入口が開いていた。そこではドヴォルザークが、シュトゥルムという名の男とにらみ合っていた。
22 ザナドゥ・ラビリンスへ
地下の「狭間」から城の内部に行けるが、そこにはドヴォルザークが500年前に封印した裏切者のローレライがいるという。それでも進みたいのは姫を救うためだと聞き、シュトゥルムは道を開ける。
23 ガンダルチュアの依頼
迷宮の奥で、ガンダルチュアと名乗る男が待っていた。彼はドヴォルザークの仲間だといい、この先にある時の狭間を抜けて奇岩城へ行き、城内にある障壁解除装置を探してほしいと主人公に頼む。
24 シリューガの星
主人公が時の狭間に入ったあと、ガンダルチュアのもとに石像にされていた4人が集まる。ティオバルトは3つのシリューガの星が1つに合わさったのが見え、この戦いですべてを見定められるという。
25 ドヴォルザークの敗北
時の狭間の奥には、先行したドヴォルザークが倒れていた。ローレライに戦いを挑んだが、敗れてしまったという。「弱者は生き残れぬ」と言ったにもかかわらず、無様な姿をさらす自分を自嘲する。
26 ローレライとの戦い
怠惰と快楽に溺れるザナドゥの民を滅ぼすため、黒き花嫁とともにガルシスに馳せ参じたというローレライ。激戦の末、彼女を倒した主人公は、狭間を抜けて奇岩城に入り、障壁の破壊に成功する。
27 黒き花嫁リーゼロット
奇岩城の大広間で、黒き花嫁が現れる。その正体は、精霊堂の司祭リーゼことリーゼロットだった。彼女はガルシスのために聖剣を葬ると言いつつも、聖剣のありかの手がかりを教えて立ち去る。
28 フローレットと七導師
精霊堂には石像にされていた者達が集まっており、主人公に会ってもらいたい人がいるという。それはリーゼそっくりの女性で、名はフローレット。自分は、黒き花嫁の双子の妹だという。
29 500年前の戦いの真相
伝説ではガルシスを倒した英雄となっているフローレット。しかし、事実は異なっていた。彼女は七導師とともにガルシスを追い詰めたが、黒き花嫁に虚を突かれ、石像にされてしまったという。
30 聖剣ドラゴンスレイヤー
シリューガの星が1つに合わさったとき、聖剣の継承者が現れるという。フローレットは主人公を継承者と選定し、ガーディアンとして自らの身に封印していたドラゴンスレイヤーを託すのだった。
31 シャルの想い
聖剣を手にして体が治った主人公を見て、安心して涙ぐむシャル。ガルシスと戦うという主人公に、あとどれだけ心配すればいいのと詰め寄るが、すぐに気を取り直して、明るく見送るのだった。
32 奇岩城の奥へ
奇岩城の奥に黒き花嫁が待ち受けており、間もなくガルシスが再臨すると告げる。そこに導師達が現れるが、魔法で動きを封じられてしまう。主人公は、ガルシスが待つ城の屋上へと案内される。
33 魔王ガルシス復活
ガルシスは、なぜかリーゼロットの体にガーディアンとして封印されていた。姿を現したガルシスは、自分と主人公はあの女にしてやられたのだという。そしてガルシスとの決戦が始まった。
34 リーゼロットの真意
500年前、リーゼロットは魔王を欺いて力を得て、自分の体に封じようとした。だがフローレット達が魔王に戦いを挑み、このままでは全滅すると考え、時を封じる術を魔王ともども施したという。
35 最後の願い
リーゼロットの体は魔王と同化しつつあった。魔王を封じるには、聖剣で彼女の体を貫き、フローレットが剣を媒介に封印すればよいという。主人公はためらいながらも、剣を手にするのだった。
ENDING
双子の姉妹は、不死鳥となって永遠に魔王を封じる道を選んだ。主人公とシャルは今も旅を続け、人々のために剣を振るい続けている。それが、最後の騎士としてのあり方であると信じて……。
TOPICS
ザナドゥ王国の歴史を読み解ける
石版には、『ザナドゥI』について記されたものがいくつか存在する。「選ばれし者たち」は、魔王ガルシスの襲来から、聖剣の勇者が魔王ガルシスを倒すまでの大筋。
「四つの王冠」は、レビック、クォージィ、タイロン、ザグリュイレスの王冠に関する設定。「悲劇の名工」は、ザナドゥ王国の地下に迷宮要塞を築き上げたザイゼンについて記されている。
ちなみに「驟雨来たりなば」では、『ザナドゥI』の戦いから数年後、ガルシスの体が蘇生を始めたとあり、それを封じるためにジュリデン王は自らの娘の体に魔王ガルシスを封印した。
そして、その後数百年にわたって平和が続いたとされている。『ネクスト』の世界では、『シナリオII』の出来事は正史として記録されていないようだ。
※掲載しているパッケージはWindows98/2000/Me/XP版。掲載している画面写真はWindows98/2000/Me/XP版。
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