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『AI:ソムニウム ファイル』は続編発売前にプレイしてもらいたい傑作。オススメする3つの理由は?

カワチ
公開日時

※『AI:ソムニウム ファイル』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。

 スパイク・チュンソフトより発売中のサスペンスアドベンチャー『AI:ソムニウム ファイル』をオススメする企画記事を掲載します。

 『AI:ソムニウム ファイル』は現代の東京を舞台にした、完全新規のサスペンスアドベンチャー。2021年7月1日には続編である『アイ:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』が発表されたことで再び話題に。

 PS4/Nintendo Switch/PC(Steam)用のダウンロード版が大幅値下げされている他、先日からXbox、Windows 10に対応し、Xbox Game Passに登場しています。

 ただ、続編の話題を抜きにしても、『AI:ソムニウム ファイル』自体が傑作なので、この記事でオススメポイントを紹介していきたいと思います。より多くの人が本作に触れて、タイトルの“AI”に込められた意味を知ってほしいです。

オススメ理由1:文字を読むことが疲れないアドベンチャーゲーム!

 まず、伝えたいのは本作の作りはアドベンチャーゲームであるものの、普段アドベンチャーゲームをプレイしない人にこそ楽しんでほしい作品であるということ。アドベンチャーゲームというと長い文章を読むイメージがありますが、本作は会話のやり取りが中心で、ひとつひとつの文章が短いので読みやすいです。

 そして文字にすると大したことがなさそうですが、本作は“文字が大きい”。これが、めちゃくちゃありがたいです! 自分のような中年ゲーマーだと小さい文字をたくさん読んでいると疲れてしまうのですが、本作のテキストは文字が大きく、視認しやすいため長時間プレイしていても疲れません。ありがたい……。

 また、会話の話題に出ている人物が画面に表示されるため、視覚的にもわかりやすいのもポイント。相棒である、自律制御型AIロボット・アイボゥの能力で表示されているという設定ですが、ゲームをプレイしているユーザーとしては、コミックや映画と似たような感覚で楽しめます。

オススメ理由2:怒涛の伏線回収に震える!

 主人公は6年前に左の眼球を失ってしまった記憶喪失の青年・伊達鍵。夢の世界に入る装置を使って事件を捜査する警視庁の先進式人脳捜査部隊・ABISに所属する捜査官である彼が、人工知能を搭載した義眼の“アイボゥ”とともに連続殺人事件の謎を探っていくことになります。

 ストーリーは廃墟と化した遊園地で、左目をくり抜かれた死体が発見されるところから始まります。亡くなったのは同居人の小学生・沖浦みずきの母親である灘海硝子で、事件現場からはアイスピックを持った沖浦みずきが見つかるという衝撃の展開。

 現実世界では伊達が関係者に聞き込みをして情報を集め、夢である“ソムニウムパート”ではアイボゥが重要参考人の心の壁を紐解きながら手がかりを探すことに。


 被害自体は凄惨でインパクトがあるものの、すでに事件が起きたあとの現場を訪れて調査をすることになるため、序盤は少しだけ地味に感じてしまうかもしれません。


 ただし、中盤以降の謎の引き込み方や怒涛の伏線回収はすさまじく、「さすが、打越鋼太郎さん!」と思えます。プレイして感動してもらいたいので、あまり内容は書けないですが、これまでの打越さんの作品と同様に、小説や映像では描けない“ゲームならではの仕掛け”が施されていてワクワクします。

 クリアしたあとにもう一度、プレイして伏線を確認してみたくなるのもこれまでの作品同様ですね。……すいません。ネタバレしすぎですね。

 ここで言いたいのは、本作は中盤まではプレイしてほしいということ。そこからは本当に寝られなくなるぐらいにおもしろいです。

 なお、公式サイトなどのストーリー部分を読むと、本作はシリアスな作品に思えますが、実際はギャグ要素が多め。アイボゥのX線機能でメイドをスケスケにしたり、エロ本で敵の目をあざむいたりと、いろいろな手法で笑わせてくれます。伊達とアイボゥのやり取りはどんどん癖になっていくかと。



 特に捜査パートは事件に関係ない話を振ることができたり、部屋の中のさまざまな場所を調べられたりするのですが、いろいろな小ネタが仕込まれているので調査を進めていくのが楽しいです。

 ちなみにポイント&クリックのゲームだとストーリーを進める場所がわからず詰まってしまう心配もあるかもしれませんが、本作ではこれ以上調べてもテキストが変わらない部分は色が変わって知らせてくれるうえに、別の場所に移動できるようになった時には文字が点滅して教えてくれます。そのため、ストレスは感じにくいです。

オススメ理由3:ほどよい難易度のパズル!

 先ほど説明したように、ソムニウムパートでは女の子の姿になったアイボゥを操作。重要参考人の夢の中に入り、捜査の手がかりを発見することになります。

 打越さんが手がける『極限脱出』シリーズは謎解きにヒラメキが必要でしたが、本作は選択肢を選ぶタイプなので、時間をかければクリアすることが可能です。


 パズルは時間制限があり、選択肢の行動によっても時間を消費しますが、何度かプレイしてクリアまでの道筋を覚えれば、先に進むことができるハズ。パズルを解くことよりもストーリーを楽しみたい人にも、安心してプレイしてもらいたいです。

 とはいえ、終盤のパズルは複雑になります。入り組んでて難しいステージがあるので、気合を入れて頑張ってください。

 なお、このソムニウムパートは選んだ選択肢によってアイボゥが多彩な反応を見せてくれるので、彼女のリアクションを見るのも楽しみのひとつとなっています。そのため、選択肢を間違えても損した気分になりません(笑)。

 また、本作はソムニウムパートでの行動によって、ストーリーのルートが分岐する仕組みも。分岐条件はシンプルなうえに、ストーリーのチャートも完備されているので迷う心配はないはず。

 本作は普段ゲームをあまりプレイしない人でも楽しめるように設計されている親切な作品です。一方でゲームでプレイするからこそ体験できる仕掛けもあります。ぜひ本作をプレイしていただき、驚きを味わってもらいたいです。

 ちなみに、本作をクリアするとダンスモードが解禁されます。曲に合わせて踊るキャラクターのダンスを自由に楽しめるように。スロー機能などもあり、ダンスを覚えられるようになっているので、続編『アイ:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』が発売される時には、ファンで集合して、ゲームのようにみんなで踊りたい……!




 10月29日からSteamではセールが開始されています。大勢で踊るためにも、より多くの人にプレイしていただきたいです!!

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