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探索、建設、戦闘を楽しみたい欲張りへオススメ。『リフトブレイカー』にハマった【電撃インディー#114】

柏又
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はマーベラスよりPS5で発売された『The RiftBreaker(リフトブレイカー)』のレビューをお届けします。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

未知の惑星を開拓し、地球へと帰還せよ!

 本作は、地球より遠く離れた惑星ガラテア37が舞台のアクションストラテジーです。プレイヤーは、未知の惑星であるこの星を開拓、地球へとつながるワープホールを建設して植民地として故郷の人々が利用できる環境を整えるのが目的となります。

 作業にあたるのは主人公のアシュリーただひとり。彼女は着用しているパワードスーツのAI、ミスター・リグスのサポートを受けながら惑星の開拓を進めていくのです。

各地に埋蔵される資源を調査し、採掘基地を建設!

 惑星ガラテア37は、比較的居住しやすい熱帯地域の他、放射性の砂漠や火山地帯など全部で4種類の環境があり、それぞれに開拓に必要な資源が存在します。

 主人公は、過酷な地形条件でも適応できるよう装備を整えつつ、各地の探索を行います。

 プレイヤーがまず行うことは、採掘基地の建設。本作の資源は基本的に地面に露出しているので、その上に採掘機を建設することで入手できます。採掘機は電力をエネルギー源としているので、合わせて発電機の設置も必要です。

 また、建設した基地には定期的に原生生物の襲撃があります。自由に動けるのは主人公だけなので、防衛のためには敵の進入を防ぐ壁で周囲を囲み、近づく敵を自動的に攻撃するタワー(砲台)を建設することに。

 資源を探して採掘機を建設して、壊されないように守りを固めて、弾薬も有限だから工場を建てて……と、本作では採掘基地がどんどん拡大していく建設ストラテジーのだいご味がしっかりと楽しめます。

 さらに、多様な発電手段の選択から建設した基地をどのように守るかなど、そこに至るまでの選択肢は非常に幅広いですが、プレイヤーが何をすべきかという目的ははっきり提示されているので、迷うことなく遊べるのもいいところだと思います。

大量に襲いかかる敵の群れから基地を守り抜け!

 本作では、HQ(本拠地)をレベルアップするなど特定の条件を満たす他、ある程度の間隔をおいて原生生物の群れが基地を襲撃してきます。HQはやられた時の復活拠点となっているため、HQを破壊された状態でやられると最後にセーブしたところからやり直しです。

 本作は、最新世代のハード向けに開発されているだけあり、襲撃では大量の敵が“急流のような勢い”で襲いかかってきます。大量の敵を主人公の両手に装備した武器と、タワーの砲撃で立ち向かうのは、「はたして守り切れるのか?」という一種の絶望感と、こちらの攻撃で敵をバリバリ倒していく爽快感の両方が味わえます。

 最初のうちはタワーの火力が弱く、防衛が主人公任せになりがちですが、ゲームを進めていきロケットタワーなどの強力な施設が建てられるようになるとかなり安定するはずです。

 また、敵の襲撃から施設をどのように守るか、その考え方も「プレイヤーによって変わるのでは?」と筆者は感じました。例えば、本作の資源はマップ上に点在しているため、どうしても離れた場所に小規模な採掘基地を建設する必要があります。

 こういった小規模の採掘基地を守る際に、すべてタワーと壁で囲むのか、敵の襲撃が予告されてからタワーを建設するのか、などなどいろいろな手段が考えられます。ちなみに筆者は始めた当初は防衛に自信がなかったので、放置してHQ周辺の守りを固めて、小規模の建設基地は壊されたらその都度再建しに行っていました。

 戦闘の様子を見ると、豪快で大味なように見えるかもしれません。ですが、多様な施設と武器が用意されているため、プレイの幅が広く遊び手の発想をとり入れる余地があると感じました。

未知の領域を探索し、資源や動植物を調査する

 舞台となる惑星ガラテア37に足を踏み入れるのは主人公が初めて。ということで、資源など開拓に必要となるものはAIのスキャン結果を参考に自分で探すことになります。また、施設や武器の設計図は軌道上の衛星から通信を使ってダウンロードする他、現地の動植物を研究して獲得できるものもあります。

 探索手段は□ボタンで資源など地上にあるものを見つける“ジオスキャナ”と、動植物に探査ビームを当てて離れた場所から調査する“バイオスキャナ”があります。ジオスキャナでは、資源の鉱脈に加えて、武器につけるMOD(改造パーツ)など稀少なアイテムが見つかることもあり、ちょっとしたお宝探しの気分を味わえます。

 バイオスキャナで一定数の動植物をスキャンすると、対象の資料がデータベースに記録されます。生息する動植物は環境ごとに異なり、かなりの種類が存在。収集要素をコンプリートするのが好きな人にはたまらないと思いますね。

 資源を集めて自分だけの基地を築く建築要素と、その基地を大量に現れる敵をバリバリ倒して守るタワーディフェンス、そして未知の惑星を探索して開拓の糸口をつかむ探索要素。本作は3つの要素が高いレベルで合体していると筆者は感じました。

 採掘基地を点在させなくてはならない、HQは立て直しができないが建てるのに最適の立地がわかりづらいなど、初見プレイヤーにやや厳しい面もありますが、このあたりは慣れでどうにかなるレベルだと思います。なお、HQはあとあと水を採取できる沼地の近くがオススメです。

 公式サイトでは序盤攻略ガイドを公開中です。

 リアルタイムストラテジーが好きな人にはもちろんオススメできます。特に、建設や資源採取待ちの時間が待ちきれない人、とにかく手を忙しく動かしてゲームを遊びたい人にもってこいの内容だと思います。

 ボリュームがあるうえに、3,000円+税という価格を考えると非常にお得なソフト。体験版『The RiftBreaker: Prologue』が配信中なのでぜひチャレンジしてほしいです。

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