『ぷよクエ』あたり役の田嶌紗蘭さんを直撃。演技では自然体を大事に、テーマ曲では歴史を感じながら歌唱

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 iOS/Android用アプリ『ぷよぷよ!!クエスト』で新キャラ・あたりを演じる声優・田嶌紗蘭さんへのインタビューをお届けします。


 10月27日にリニューアルアップデート“スーパーぷよクエプロジェクト”第1弾が実施される予定。“スーパーぷよクエプロジェクト”は、『ぷよクエ』で、これまで類を見ない大型のプロジェクトです。さまざまな要素があり、長期に渡ってユーザーを楽しませるものになっています。

 田嶌さんには、『ぷよぷよ』シリーズの思い出やキャラを演じる際に心がけたこと、新たなテーマ曲『ココからもっと!ぷよぷよ!!!』を歌う時に意識したことなどをお聞きしました。

フレンドリーなあたりちゃんに憧れる!

ーー普段から、ゲームを遊んでいますか?

 大好きです! 探偵ものではないのですが、複数人の中から犯人を当てるものや、証拠を集めて脱出まで導くものがすごく好きです。

ーー『ぷよぷよ』を遊んだことはあります?

 もちろんあります! 『ぷよぷよ』との出会いは、私のお母さんの弟……お兄ちゃんのような存在の叔父の家に遊びに行った時にスーパーファミコンが置いてあって、そこで対戦してボコボコにやられた記憶があります。「勝ちたい!」と悔しい気持ちもあったけど、一緒にプレイするのはとても楽しかったです。

ーー『ぷよクエ』はいかがでしょうか。

 もちろん遊ばせていただいていて、好きなキャラは“あやしいクルーク”です。闇を抱えた属性のキャラに弱くて、使っています。ダークアルルもカワイイですね!

 って、園崎未恵さんの担当されているキャラばかりになってしまいましたね!(笑) 園崎さんの演じるキャラはとても魅力的で好きです!

ーー確かに園崎さんのキャラが続きましたね。ちなみに他に好きなキャラは?

 魅力的なキャラが多すぎて迷うのですが、一緒に住みたいと思っているのはカーくん(カーバンクル)ですね。

 あと、勝手にライバル的な存在だと思っているのが、すけとうだらです。スーパーファミコンでかなり戦ったので、“戦仲間”のような意識が芽生えています(笑)。どこか憎めない感じも好きです。

ーーあたりについてお聞きします。どのようなキャラでしょうか?

 あたりちゃんは基本的に活発な女の子。“あたり”という名前の通り、直感が強くてひらめきが“あたり”だしたり、とにかく行動派なので、何に対しても体“あたり”する勢いで物事を解決しようとするアクティブな一面があったりと、ちょっとつかめないところもあるのです(笑)。

 が、見ていて楽しいですし、飽きさせない。一緒にいて楽しいところは彼女の魅力だと感じています。

ーーキャラをご覧になって、どのような感想を持ちましたか?

 何に対しても壁を作らない雰囲気が出ていると感じました。私は人見知りしてしまうのですが、あたりちゃんは「はじめまして」という状況でもすぐに打ち解けそう。友だちっぽい感じが強いので、困った時に相談しやすそうだと思いました。

 プレイされた際には、ありのままあたりちゃんと接することができると思います。

ーー人見知りなんですか? 話をしていて、あまりそうは感じないのですが……。

 すごくしますね! もしかしたら先ほどの収録が楽しくて、アドレナリンが出ているのかもしれません(笑)。

 家に帰ったり、次の日になったりしてから、「もう少しうまくしゃべることができたらよかったのに」と反省することが多いです。なので、積極的なあたりちゃんを見習いたいですね。

ーー似ているところはありますか?

 似ているかもと感じたのは、直感的に行動するところですね。さっき話した犯人あてのゲームをプレイしている時にも、直感で「このキャラが怪しい!」と思っていたら当たったりします。

 あと、基本的に元気いっぱいなところも似ているかと。

自然体のキャラと新たなテーマ曲を収録した感想に迫る

ーー演じる際に意識したことは?

 あまり考えすぎないで、あたりちゃんが思ったことを素直に口にすることを意識して、演じさせていただきました。

 スタッフの方からは、「あたりちゃんは、『ぷよぷよ』の世界の住人というよりは、リアルなユーザー目線に近いキャラなので、寄り添いやすいように自然体で演じてほしい」とディレクションがありました。

 なので“自然体”であることを大事にしています。

ーー“自然体の演技”というのは簡単ではないと思うのですが、いかがでしたか?

 難しかったです! そういう面でも新しい世界を見させていただき、演じていて楽しかったです。

ーーセリフで楽しかったものや、苦労したものはありますか?

 楽しかったのは「セ~ガ~♪」と「『ぷよぷよ!!クエスト』」というコールです。メーカー名やタイトルを収録することで、改めてこの世界に携わっていることを認識できて、すごくうれしかったです。

 難しかったのは、連鎖の数を数えるセリフです。20まで数えるのですが、そんなに多くやったことがないので、気持ちがわからないんです! うまい人のプレイを見て「これが大連鎖か!」と思ったのですが、その気持ちをキャラに乗せて収録することにちょっと苦労しました。

 最終的には20という連鎖までこぎつけた気持ちを妄想して、出していきました。

ーーあたりちゃんは「カーバンクルさま」と言っているのですが、理由はあるのでしょう?

 実は収録の段階ではまだどういうきっかけでそう呼ぶようになったかは私もまだ未知の世界なんです! 呼び方がかわいくて、私自身とても気に入っています(笑)。

 今後のカーバンクルさまとの交流に期待です!

ーー今回、新たなテーマ曲『ココからもっと!ぷよぷよ!!!』を歌われていますが、こちらの感想をお願いします。

 『ぷよぷよ』ワールドの温かさ……これまでの歴史がギュッと詰まっているうえに、前向きなこれからの未来に向けたフレーズも入っていて、聞いた際にはジーンと来ました。

 『ぷよクエ』ファンや『ぷよぷよ』ファンのみなさんと一緒に走っている雰囲気がすごくある曲なので、聞いた人は「これからも一緒に楽しんでいこう!」と感じるのではないでしょうか。

 曲調がワクワクする分、歌うのはとても緊張しましたし、難しかったです。

ーー難しかったということですが、特に大変だった部分は?

 あたりちゃんとして自然に歌うというのがとても難しかったです。どんな風に歌うんだろうってかなり試行錯誤しました。

 あとは、それぞれのキャラ名を呼ぶところは、プレッシャーで緊張しました。歴代の大切なキャラ名を呼ばせていただく……うれしかったぶん、「絶対に噛まないぞ!」って気持ちが大きかったです。



ーー収録を聞いていたのですが、名前を呼びながら抑揚をつけていくのは大変そうだと感じました。

 いろいろなパターンを収録しました。普通のお芝居のセリフとは違うのですが、1人1人のキャラの顔を思い浮かべながら、呼びかけるようなイメージで歌わせていただきましたね。

時空を超えて行ってみたいところはどこ?

ーーあたりと同じ年のころ、どんなことをしていましたか?

 あたりと同じ年齢くらいだと、ようやくまともに人としゃべることができるようになったころかと(笑)。「とにかく今を楽しもう」と思える友だちに出会えました。

 軽音楽部に所属し、ここで頑張ることの楽しさを知りました。“縁の下の力持ち”という言葉が好きで、それに憧れてベースを練習していました。

ーー演奏を支えるパートを選びたくて、ベースにされたのですか?

 元々ベースの音が好きだったんですけど、先輩たちがそう話しているのを聞いて、「そう言われたらかっこいいじゃん……」が決め手です。支えるって素敵だなって。

ーーあたりには新人スタッフという設定があるようですが、田嶌さんが仕事の時に心がけていることは?

 「このキャラはこうだ!」という固定概念にとらわれないように意識しています。キャラは成長していきますし、私も成長していく。固定概念に縛られ続けると、変化していくことができなくなってしまう。

 その時に感じたことを大事にしながら演じることを心掛けています。

ーー時空探偵社はいろいろな時空を移動することができるようですが、田嶌さんが行ってみたい時代や場所はありますか?

 え~~、どこがいいですかね!?(笑)

 でも、まずはゲームの中の世界ですね。それこそ『ぷよぷよ』の世界も行きたいですし、『龍が如く』の世界とかも興味あります。

ーー『龍が如く』シリーズも遊ばれるんですね。あの世界だと、すぐにからまれそうですが……

 大好きです! 街中で怖い人や事件に巻き込まれそうですが、ゲームの中ならアクションを使えたり、アイテムを駆使したりできるので平気かと!

 あと昭和や平成初期の時代にも行ってみたいです。

ーーそれはなぜですか?

 『ぷよぷよ』ができたころとか、ゲームが発売されたころの勢いがすごかったと聞いています。ゲーム屋さんに人がたくさん並んでいたというのを見たことがあるので、そこに並んでやっと買えて、喜びながら帰ってゲームを楽しむ。そんな感動を覚えてから現代に戻ってきたいです。

 ゲーム自体も当時と今では大きく違うじゃないですか。オートセーブではなくて、ちゃんとセーブする必要があったり、そもそもセーブがなくて最後までやらないと終われなかったりとか……。「今クリアしないで、いつクリアするんだ!」ってそういう瞬間を楽しみたいです。

ーー『ぷよクエ』は連鎖が気持ちいいタイトル。最近、爽快だと感じたことはありますか?

 子どものころには感じなかったのですが、大人になってから温かいお風呂に入って肩まで浸かった時に「いま、生きている!」と感じたことですね。

ーーそれはスーパー銭湯とか温泉に行った時ですか?

 いえ、普通に家のお風呂です。もちろん、そういう場所も素敵ですが、何気ない日常の中でリラックスできた時に、体の芯から「あ~~~」っていう低音の声が出てくるものなのかと、驚きました。

ーー最後にプレイされているファンの方に、メッセージをお願いします。

 まずは記事を読んでいただき、ありがとうございます。

 『ぷよぷよ』という長い歴史のある作品に携われたこと、本当に光栄に思っています。私自身もそうなのですが、ファンのみなさんも時空探偵のメンバーと一緒に新しい目線で『ぷよクエ』を楽しんでいただければうれしいです。

 これからも『ぷよクエ』、ならびにあたりちゃんをよろしくお願いします!

©SEGA

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