『ディアブロ イモータル』はスマホアプリだけどコントローラでも遊べる! CBTの気になるアレコレを聞きました
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シリーズ初のモバイル専用MMORPGとして大きな期待のかかる『ディアブロ イモータル』。
そのクローズドベータテストに向けた最新情報が到着しました。新たなクラスである“ネクロマンサー”を始めとする新要素紹介トレーラーが公開されるとともに、リードプロデューサーのカレブ・アーセナー(Caleb Arseneaux/以下アーセナー)氏と、ゲームディレクターのワイアット・チェン(Wyatt Cheng/以下ワイアット)の2人がゲームへの疑問に答えてくれました。
ここでは、その模様もあわせて紹介していきます。
■ディアブロ イモータル
『ディアブロ イモータル』とは?
ダンジョンの奥深くに挑み、さまざまな敵と戦いながら、探索と成長を繰り返していくアクションRPG『ディアブロ』シリーズ。長い歴史と高い人気を誇るそのシリーズで、初の多人数同時参加型のオンラインモバイルゲームとして登場するのが、この『ディアブロ イモータル』です。
シリーズの奥深さを継承しながら、自由度が高く深みのある激しいアクションを、いつでもどこでも楽しむことが可能となっています。
今回、その『ディアブロ イモータル』のクローズドベータテストが開始されます。前回のクローズドアルファテストでのフィードバックに基づき、複数の機能の改善および追加が行われています。
今回、その内容に関する情報を収めたプロモーショントレーラーが公開されたので、解説していきます。
なお、今回クローズドベータテストをプレイできるのは、Androidのみとなります。
クローズドベータテスト内容
改善・追加されたのは、主にPvPとPvEのコンテンツおよびシステムに対する重要なアップデートと、新クラスのネクロマンサーの追加。そして、要望の高かったコントローラー対応の追加です。また、任意でゲーム内課金を試すこともできるようになりました。
コントローラーへの対応
前回のテストでプレイヤーからのフィードバックがもっとも多かった、コントローラーへの対応が可能になりました。
ただし今回は、コントローラー機能はキャラクター操作と戦闘のみに限られ、UIメニューはすべてタッチ画面での操作となります。今後、対応を拡大していくとのことです。
なお、コントローラーのボタン配置は、自由に変更することができます。
現状での使用可能コントローラー一覧
Xbox One Wireless Bluetooth Controller
Xbox Series X/S Bluetooth Controller
Xbox Elite Controller Series 2
Xbox Adaptive Controller
Sony Dualshock 4
Razer Kishi
新クラス“ネクロマンサー”の登場
これまでのバーバリアン、クルセイダー、デーモン・ハンター、モンク、ウィザードに加え、ファン待望のネクロマンサーがプレイ可能となりました。
現世に蘇った大量の亡骸が死者の軍団をなし、サンクチュアリの敵勢に呪いと悪疫を浴びせます。
シリーズでお馴染みのスキルに加えて、闇の魔法で爆発する骸骨など、新たなスキルも追加されています。
イモータルの挑戦
本作のメインコンテンツの1つ“闘争の円環”に、新しいPvPモードとして、イモータル陣営の盟主がレイドボスに変身する最終イベントが追加されました。
上位10組に所属するシャドウ30人がその盟主に挑むことになります。戦闘中はリスポーンがなく、シャドウはこのレイドボス打倒を目指すことになります。
イモータル側が勝利すればそのプレイヤーがサーバーの支配権を維持し、シャドウ側が勝利すれば、イモータルの王冠を手にするチャンスとなります。その場でシャドウ全員が復活し、30人参加によるチームベースのバトルロイヤルが開始されます!
最後まで残ったシャドウの属するダークギルドが、次のイモータルとなります。
戦場のラダー
8対8で行う“戦場”システムに“ラダー”が追加されます。プレイヤーは首位を目指して競い合い、自分の腕前がどの程度であるかを試し、報酬を得るシステムです。
このことが、“戦場”に参加する大きなモチベーションになってくるはずです。
ホラドラムの遺産
ゲームを普通にプレイして実績を獲得・レベルアップすることで、秘宝と呼ばれるオブジェクトを入手できるシステムです。
秘宝は、ウェストマーチの地下に広がる“ホラドラムの遺産”内の祠にはめると、キャラクターがボーナスを得ることができます。
また、祠に関係したデイリーダンジョンも存在。1日1回挑戦できる歯応えのあるダンジョンで、ここで秘宝をレベルアップさせるために必要なアイテムを入手できます。
ヘリクアリ・レイド
最大8人で挑戦する、ヘリクアリのレイドボス戦です。より練度の高い協力プレイが必要となり、勝者には豪華な報酬が与えられます。
このとき、クランやフレンドから最大8人のプレイヤーを勧誘できますが、レイド開始画面で、攻撃や防御の推奨値が表示されるようになりました。
これは戦える準備ができているかわからないというフィードバックを受けて追加されたもので、この数値がグループ全員が満たすべき推奨値になります。
攻撃力と防御力の調整
レジェンダリー宝石に、攻撃力と防御力が追加されました。また、チャレンジリフトなど一部コンテンツで攻撃力などの重要性が高過ぎるというフィードバックを受け、その利点が調整されました。
攻撃力や防御力の数値より、キャラクターのスキルをうまく使えるかという重要性が高まりました。
覚醒と共鳴
ランク10のレジェンダリー宝石を入手できれば、アイテムのソケットにはめて“覚醒”が可能です。覚醒させるとステータスが上昇、見た目もアップデートされます。このとき、装備のパーツが特殊なエフェクトを纏うこともあります。
これは装備の6つのパーツすべてで可能で、さらに追加のレジェンダリー宝石も使用可能です。6つ目以降は“共鳴”と呼ばれ、ボーナスが少し上昇します。
任意で利用できるゲーム内課金
今回、任意でのゲーム内課金が実装されました。今回のクローズドベータテストでは、“強化バトルパス”、“永遠のオーブ”、“プロモーションバンドル”を購入可能です。
もちろん、あくまでも任意で、ゲームを進めるために課金が必要となることはありません。また、ここで行われた課金は、ゲーム内クレジットに変換され、リリース後に持ち越されます。詳しくは開発者2人へのインタビューでも語られているので、そちらも参照してください。
ワールドパラゴン
クローズドアルファでは、1週間で獲得できる経験値に上限がありました。これは、あとから始めた人が、先に始めた人に追いつけなくなるという問題をはらんでいました。
そこでこの代わりに、サーバーのパラゴン・レベルの概念が導入されました。これは、毎日サーバーのパラゴン・レベルが上がっていき、自分がこのパラゴン・レベル以下の場合、経験値やゴールドなどが2倍になるというシステムです。
パラゴン・レベルは、0から始まり、0→2→4→6と、毎日2づつ進んでいきます。これで長時間忙しくてプレイできなかった人も、パラゴン・レベル以下なら、素早く遅れを取り戻すことができます。
ヘルの難易度の調整
ヘル2~4に新たな報酬が追加されました。最高難度のレベルで得られるアイテムのステータスが増加し、報酬の魅力も大きく高まりました。
また、自分のパラゴン・レベルがアイテム集めに役に立つようになりました。パラゴン・レベルが上がると、獲得できるアイテムの品質が上昇します。
セット・アイテムおよびセット・ボーナス
新たなエンドゲーム装備システムとして、セット・アイテムがサブの装備スロット(手袋、靴、首飾り、ベルト、指輪)に追加されました。
戦利品として獲得するセット・アイテムを、3点または6点揃いで装備すると、独自のボーナスが付与されます。
同じセット6点だと、3点の場合と6点の場合の両方のボーナスが付与されます。また、違うセット3点×2だと、別種類の3点ボーナスが2種類付与されます。どうコーディネイトするかは、プレイヤーの自由です。
なお、入手はダンジョン領域限定で、各ダンジョンから特定のセットアイテムの、特定のアイテムがドロップします。特定のセットが欲しいなら、それが手に入るダンジョンを見つけ、周回するとよさそうです。
開発者2人へのインタビューを掲載
ここからは、合同インタビューの形で行われたアーセナー氏とワイアット氏の質疑応答の内容を簡単にまとめています。ゲーム内課金や、新クラスのネクロマンサーなどについて聞いています。
クローズドベータテストでの課金について
次回のクローズドベータテストで、いよいよゲーム内課金が解禁されました。ここで解禁した場合、ローンチの時点で何かボーナスはあるのでしょうか。これに関しては、
「現状、ボーナスなどは予定していません。ですが、クローズドベータで課金された場合は、テストが終了した時点で、インゲームクレジットとしてバトルネットに移行されます。このため、正式リリースのとき、課金と同じ分の金額が、そのままバトルネットのアカウントに残っている状態になります。」とのことです。
また、今回テストされる“オーストラリアサーバーなどで課金した場合、日本のサーバーでも反映されるのか”という疑問には、
「まず前提として、今回のクローズドベータテストは、メディアもしくは関係者のみがオーストラリアとカナダのサーバーにアクセスできるものとなっています。このため、課金できる人はそもそも限られています。」としたうえで、
「現状、どのサーバーで課金しても、最終的には自分のバトルネットアカウントに移行されるので、本ローンチのときは、自分が使っているサーバーに課金が引き継がれます。」ということでした。これなら安心できそうです。
少し補足すると、クローズドベータにて課金をするには、バトルネットアカウントの連携が必要で、引継ぎを行うには、同一アカウントでなければなりませんので注意してください。
例えばクローズドベータではバトルネットアカウントAを使い課金した場合、リリース時にバトルネットアカウントBを使っても、課金分のインゲームクレジットは付与されません。課金分を引継ぎたい場合は、必ず同じバトルネットアカウントAを使うようにしてください。
ネクロマンサーのコンセプト
クローズドベータテストで追加される新クラス“ネクロマンサー”。そのコンセプトはどのようなものか聞いてみた。ワイアット氏は、自身の持っているコンセプトとして、“1/3のルール”と呼ばれているものがあるという。
「これがどういうものかといいますと、まず1/3が、既存プレイヤーが知っていることと同じ要素、さらに1/3は、既存プレイヤーが知っているけど、ちょっと変わった要素、そして残りの1/3が、まったく新しい要素です。これをベースに、今回のネクロマンサーの開発に挑みました。」。
そして具体的な例として、「知っているけど変わったものとして、『ディアブロ3』などでもあった“コープスエクスプロージョン”や“グリムサイス”といったスキルがあげられます。『ディアブロ3』では普通にチャージスキルとして使っていたのですが、今回はこのスキルで死体を作り出し、それを使って死体を爆発させるスキルにつなげたりすることができます。」
さらに、まったく新しい要素に関して、「ネクロのタッチパネルを使ったスキルで、空飛ぶ骸骨を召喚して、攻撃するスキルがあるのですが、私はこのスキルがとても好きです。」と語ってくれました。
また、アーセナー氏は、「スケルタルメイジを召喚するスキルがあるのですが、これをレジェンダリーのアイテムでエフェクトを変えると。翼が生えた悪魔(ヘビメタのCDのジャケットのような!)のキャラクターを召喚して戦わせることができます。自分はとくにこのスキルがお気に入りです。」とのことでした。
以前のテストからの細かな変更点
クローズドベータテストでの新要素がいくつか発表されましたが、ほかに何か変更点はあるのかについて聞いてみました。
「もちろん、細かい点での追加がいくつかあります。まずはベーシックアタック、通常攻撃ですね。とくに遠距離の攻撃がエイムできないというフィードバックがあったので、変更しました。クローズドベータテストでは、ベーシックアタックをしっかり狙って撃つことができます。もう1つが、ダンジョンのマッチメイキングです。アルファテストではダンジョン近くに行ってマッチメイキング画面で探していたのですが、今回のクローズドベータテストでは、その画面を小さくして、マッチメイキングをしながら、ほかのことをプレイできるようにしました。」と、さまざまな変更点があり、プレイしやすくなっているようです。
PVEのレイドでの検索性
レイドなどで仲間を探すとき、必要な攻撃力や防御力が表示され、より分かりやすくなりました。このとき、同じレベルの仲間を探したいとき、例えば検索するシステムはあるのでしょうか?
「現状は、攻撃力や防御力で検索する機能は入っていません。表示される攻撃力などは、あくまでもレイドボスの指標としてお考え下さい。ただ、今回は“ワールド・パラゴン”が追加されているので、レベル差がありすぎてマッチメイキングできないということは、かなり軽減されているのではと思います。」
「また、もしレベルが近い人たちと一緒にレイドをしたいなら、ギルドなどに参加し、自分の身の回りで近いレベルの人たちとプレイするのがいいですね。プレイヤーの考えとして、自分と近いレベルの人とプレイしたい人もいれば、強いボスに挑むため、レベルが高い人と遊びたいという人もいると思います。現状のシステムは、この2つの要望に配慮できていると思います。」と、いうことのようです。
クローズドベータテストの期間は?
気になるのは、クローズドベータテストの期間。ズバリ聞いてみると、
「現状では細かい期間は言えないのですが、だいたいクローズドアルファと同じ期間と思っていただければ大丈夫です。また、サーバーのキャパシティに関しては、数というより、サーバーにしっかり人がいる状態を維持してプレイできる状態であればよいと考えてます。」と、いうことで、十分遊べる期間はありそうです。
ワールドパラゴンについて
ワールドパラゴンは、どれくらいのレベルから適応されるのでしょうか。もしレベル1からだと、序盤の進行スピードが大きく違ったものになり、プレイ体験も変わってしまう可能性もありそうです。これのことについて尋ねると、
「ワールドパラゴンのボーナスが反映されるのはレベル55からで、これは現状のレベルキャップになります。それまでは、ワールドパラゴンのレベルボーナスは反映されません。これはまさにご質問いただいた、ゲームの体験を意識したシステムになります。」と答えてくれました。
本ローンチに向けてのスケジュール
クローズドベータテストも気になりますが、そこから本ローンチに向けたスケジュールも気になるところです。ワイアット氏は、今回のクローズドベータテストに関して、
「前回のクローズドアルファテストでは、開発にとってとても利益のあるフィードバックが得られたと感じていて、今回のクローズドベータテストに関しても、そういったフィードバックを得たいと思っています。例えば前回大きなフィードバックのあったコントローラーのサポートが今回反映されているように、今回もそういったフィードバックを得て、ローンチに向けて開発を進めていきたいと思います。」と語りながら、
「実際のローンチまでのスケジュールは、現状では2022年の前半としか言える状態にありません。ただ、それに向けて頑張って開発を進めている状態になります。」ということなので、今後の情報を待ちましょう。
悪質なユーザーに対するシステム
プレイをしていると、“この人ちゃんとやってるのかな”と疑うプレイヤーがいる場合も。もし仮にそうした人がいた場合、何かペナルティはあるのだろうか。
「そういったプレイヤーに対するレポート用のツールは、すでに用意してあります。このため、レイド中や、グループ内で良くないプレイをされている人がいれば、そのツールを使ってレポートすることができます。」とのなので、そういったレポートを確認して、何らかの対処をされる可能性はあるかもしれません。
コントローラープレイの感触
もっともフィードバックの多かったというコントローラ対応。実際お二人はコントローラ派なのか、タッチパネル派なのかを聞いてみました。
アーセナー氏は、「自分は親指が大きいので、コントローラーを使ってできるだけ画面をブロックしないようにプレイすることはあります。ただ、現状のコントローラーサポートに関しては、あくまでも一部分的なサポートになります。ゲームの要素の一部分は、どうしてもモバイルの画面を使って操作しなければならない場面もあります。」
一方ワイアット氏は、「自分はどちらも均等に遊んでいます。長いセッションでプレイするときは、コントローラーを使ってしっかり座ってプレイしています。また、ソファーで寝そべったり、寝る前に触っていたいときは、携帯のみでプレイすることが多いですね。使う比率は、半々かなと感じています。」と語ってくれました。
日本サーバーでの日本語音声は?
次に、日本サーバーでは日本語の音声は導入されているのかについての質問です。
「現状、クローズドベータテストでは一部のみ、日本語の音声が入っています。これは、収録が現在進行形で進んでいるからです。もちろん、本ローンチのときはフル音声で日本語音声が入る予定になっています。」 どんな音声が入っているのか楽しみです!
モバイル以外のプラットフォームは?
最後に、モバイル以外で展開する可能性があるのかとの質問がありました。
「本作に関しては、今までシリーズを触っていないプレイヤーたちがアクセスしやすいよう、最初からモバイルでリリースすると考えていました。このため、現状ではほかのプラットフォームでは予定はありません」とのことでした。
ファンへのメッセージ
最後に、クローズドベータテストを楽しみにしている日本のファンにメッセージをいただきました。
「今回のクローズドベータテストに関して、私たちはかなり愛情を注ぎ込んできました。ぜひ楽しんでいただければなと思っています。このクローズドベータテストで、斧や稲妻を振るって、どうか悪魔たちを倒して下さい!」
■ディアブロ イモータル
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