『劇場版 SAO プログレッシブ』初日舞台挨拶レポート。松岡禎丞さんがまさかの…!?

文: Ak

公開日時: 2021年10月30日(土) 20:40

　本日10月30日、『劇場版ソードアート・オンライン ‐プログレッシブ‐ 星なき夜のアリア』がついに公開！

　新宿バルト9で行われた公開初日舞台挨拶の模様をレポートしていきます。

キャストが公開初日の気持ちや注目してほしいシーンを語る！

　舞台挨拶では、大きな拍手に迎えられながら、河野亜矢子監督、アスナ役の戸松遥さん、キリト役の松岡禎丞さん、映画オリジナルキャラクターであるミト役の水瀬いのりさん、映画主題歌『往け』を歌うLiSAさんが登壇。ステージ上では質疑応答が行われました。記事の最後にレポートしていますが、松岡さんがまさかすぎるモノマネを見せて場内を笑わせる一幕もありました。

公開初日を迎えられた今の思いはいかがですか？

【河野さん】

　無事公開にたどり着けました。シリーズファンにはおかえりなさい、『SAO』が初めての人には初めましてという気持ちです。

【戸松さん】

　ついにこの日が来たんだという気持ちです。自信をもって楽しんでいただける内容になっていると思っているので、これから見ていただける人にどういう気持ちで見ていただけるかが楽しみです。

【松岡さん】

　自信を持ってオススメできる『SAO』の“第1話”ともいえる作品になっています。ぜひ楽しんでいってほしいです。

【水瀬さん】

　これぞ『SAO』の世界だ、というものがみなさんに届けられる映画になっています。映画オリジナルキャラクターであるミトの立ち位置から、今まで見てこなかった世界観が新たな刺激になったらいいという気持ちで演じたので、そこに注目してほしいです。

【LiSAさん】

　私は9年前から『SAO』に関わらせてもらってますが、そこから『SAO』を見てくださっている方には話したいことが山のようにあります（笑）。

　私が観ながら感じたワクワクを早くみなさんと共有したいので、ぜひ世界中の方に観ていただきたいと思います。私自身も、「帰ってきた」という感じです。

映画で注目してほしいシーンはどこでしょうか？

【戸松さん】

　《アインクラッド》編をアスナの視点で描くということで、アスナがどういう経緯で《ソードアート・オンライン》に触れることになったのかの理由についてと、戦いに慣れていない、一人の女の子としての新鮮なアスナの姿に注目してほしいですね。

　あとはもちろん、『SAO』らしい戦いのシーンも注目です。アニメーションや音の素晴らしさはぜひ映画館で体感してみてほしいです。

【松岡さん】

　アスナ視点で追加されたいろいろなシーンに注目してほしいです。スクリーンで描かれる圧倒的な世界観をぜひ目撃してください！

【水瀬さん】

　ゲーム内のミトのアバターですね。ゲーマーあるあるなシーンだと思うので、注目してほしいです。アバターを演じる声優さんにも注目です（笑）。

【LiSAさん】

　脚本を読んでアスナの成長を感じました。ああ、こういうことがあってアスナは強くなってきたんだなと、彼女の弱さを見せてもらったような気持ちです。

　そんな自分のアスナを応援する気持ちや、アスナ自身の気持ちを駆り立てるような言葉を歌詞に乗せられたらいいなと思いました。

　テレビシリーズから、こんなに長く同じ作品と一緒に歩ませていただける機会はそんなにありません。そういう意味では『SAO』は私にとって家族のような存在です。

作品を作るうえで苦労した点はどこでしょうか？

【河野さん】

　キリト、アスナ、ミトの人間性を描くことについてはかなり気を使いました。キャラクターの表情や台詞の細かい部分まで注目してみてほしいですね。

アスナとキリトを改めて演じた感覚はいかがでしたか？

【戸松さん】

　時系列も経験も全部リセットされたので、もう一度別のアスナを演じるような感覚でした。

　年齢が幼いというのもありますが、経験値の少ない、戦いに慣れてない完璧ではないアスナがどう成長していくかが映画の見どころのひとつだと思っています。

【松岡さん】

　9年前のモノマネをするのは簡単ですが、それはしたくありませんでした。今の自分なら60％くらいでできるんですが、100％でやると当時のキリトにはならない。そこのすり合わせが大変でした。

　当日まで悩んでしましたが、いろいろな人の助言もあって、改めて今の自分で14歳のキリトを演じることができたと、今では自信を持って言えますね。

最後に、これから映画を見る人にひとことお願いします。

【LiSAさん】

　早くみなさんと映画の魅力について話したいです。ぜひたっぷり楽しんでください。

【水瀬さん】

　原作が好きな人にはオリジナル要素というのはザワザワしてしまうこともあるかと思います。

　ミトをみなさんがどう受け取ってくれるか、少し不安もありますが楽しみにしています。ぜひミトを『SAO』の大事なキャラクターの一人として迎え入れてくれるとうれしいです。

【松岡さん】

　僕自身も自信をもってオススメできる作品になっています。『SAO』を知らないかたでも、新鮮な気持ちで見ていただけると思います。頑張りました！

【戸松さん】

　本作はシリーズ原点の話になるので、『SAO』をまったく知らない人であっても問題なく楽しめると作品になっています。

　シリーズを知っている人も、ぜひお友だちを連れて映画を観にいったり、『SAO』を知らない人にもオススメしてもらいたいですね。

　戦闘シーンもものすごく迫力があって、“観劇”という言葉ではくくれないアトラクションのような映画に仕上がっています。TVシリーズとつながっているシーンや裏側を知れるのも見どころなので、併せて楽しんでいただけたらと思います。

【河野さん】

　楽しんでいただけたいという気持ちで映画を作ってきました。「どこがおもしろい」などの細かいことは言いだしたらキリがないですが、感じていただきたい体感型の映画になっています。

　映画館によってはIMAXやドルビーアトモスでも上映されているので、ぜひいろいろな見方でこの世界を楽しんでいただけたらと思います。

舞台挨拶では松岡さんが“圧倒的っ……！”だった一幕も

　実は、映画の見どころについて聞かれた時には、松岡さんが「この圧倒的なっ……！　これ（スクリーン）で見られるあなた方のっ……！」といきなり藤原竜也さんが演じるキャラクターのような言い方をして、戸松さんはじめ出演者や客席のファンを驚かせつつ笑わせる一幕も。

　これは、昨日ABEMAで配信された特番『攻略前夜祭』でガーリィレコード・高井佳佑さんが見せた藤原竜也さんのモノマネにインスパイアされたもの。なんと松岡さんは、この舞台挨拶のためにしっかりと練習していたそうで、特番の後半で見せたものよりもクオリティをアップ！　勝負の大海に漕ぎ出して見事に驚きと笑いを勝ち取っていました。

　最後に、戸松さんと登壇者の「リンクスタート！」の掛け声で、ファンとともに《ソードアート・オンライン》の世界へダイブして、舞台挨拶は終了となりました。

『劇場版ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア』作品概要

スタッフ（敬称略）

原作・ストーリー原案：川原礫（「電撃文庫」刊）
原作イラスト・キャラクターデザイン原案：abec
監督：河野亜矢子
キャラクターデザイン・総作画監督：戸谷賢都
アクションディレクター・モンスターデザイン：甲斐泰之
サブキャラクターデザイン：秋月彩、石川智美、渡邊敬介
プロップデザイン：東島久志
美術監督：伊藤友沙
美術設定：平澤晃弘
色彩設計：中野尚美
撮影監督：大島由貴
CGディレクター：織田健吾、中島宏
2Dワークス：宮原洋平、関香織
編集：廣瀬清志
音楽：梶浦由記
音響監督：岩浪美和
音響効果：小山恭正
音響制作：ソニルード
プロデュース：EGG FIRM・ストレートエッジ
制作：A-1 Pictures
配給：アニプレックス
製作：SAO-P Project