“世界一幸福な町”の隠された謎とは? 『The Good Life』はストーリーも気になるスローライフアドベンチャー【電撃インディー#123】
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- カワチ
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はPLAYISMより配信中の借金返済スローライフミステリー『The Good Life』のレビューをお届けしていきます。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
SWERY氏の個性が光るスローライフ!
本作はイギリスの片田舎の町“レイニーウッズ”を舞台にしたRPG。発表当時から『レッドシーズプロファイル』や『The MISSING - J.J.マクフィールドと追憶島 -』などのアクの強い作品を手掛けてきたSwery氏の新作であること、そのSwery氏がスローライフのジャンルを手掛けるということで話題になっていました。
自分もSwery氏の作り出すオンリーワンの世界観が好きなので、どういう作品になるのかとても気になっていました。
実際にプレイしてみたところ、スローライフのじっくりのんびり遊べる良さはしっかり土台にありつつも、Swery氏の独特なセンスが光るキャラクターや世界観も健在で唯一無二の魅力がある作品に仕上がっています。
ゲームの主人公は多額の借金を抱えるジャーナリストのナオミ・ヘイワード。彼女が「イギリスのある田舎町の謎を解き明かせ」という依頼を受け、ニューヨークから遠く離れた“レイニーウッズ”にやってくるところから物語ははじまります。
ナオミは「くされ地獄だぜ」が口癖の女の子。最初は口の悪さに驚くかもしれませんが、素直な性格をしているだけで人はいいです。ゲームを進めていけば彼女のことが好きになると思うので、安心してプレイしてもらいたいです。
レイニーウッズに着いたナオミは役場の責任者であるエリザベス・ディケンズという女性と出会い、彼女から借りたボロ家を拠点に調査をはじめることになります。
その後にナオミは、夜になると住民たちがネコやイヌに変身するという奇妙な現象に遭遇。オミ自身も任意で猫に変身する能力を得ることに。そんな中、謎を追っていると殺人事件が巻き起こり……という展開になっています。
ストーリーはミステリアスで、先が気になるものになっています。ぶっ飛んだギャグシーンも笑えるので、ぜひプレイして確認してもらいたいですね。
エモを稼いで借金を返済!
レイニーウッズの謎を追うのもナオミの重要な使命ですが、彼女は3,000万ポンドもの借金を抱えており、その借金も返済しなければいけません。
そこで重要になるのが“フラミンゴ”という写真共有サービス。ゲーム内で写真をアップロードでき、写真に付いた“エモいね!”の数に応じてスポンサーから広告料をもらうことができます。
“フラミンゴ”には定期的に変わる“ホットワード”があり、そのホットワードに合致している写真は“エモいね!”が付きやすいです。
また、町の住人たちから依頼をお願いされることもあり、この依頼をこなすことでまとまっったお金を手に入れることができます。
住人たちは変な人物ばかりなので交流するのが楽しいです。なお、変な人物ばかりではありますが、個人的に嫌悪感のある人はいなかったので、そこは安心してプレイできるポイントでした。
先の気になるストーリーではあるものの、制限時間などは無いので、ゆっくり遊ぶことができる本作。
ただ、気をつけたほうがいいことはナオミの体調。ナオミは空腹度や眠気といったパラメーターがあり、放っておくと風邪などの状態異常になってしまいます。病院に行くことで治すことができますが、治療費は高いので普段からご飯や睡眠はしっかり摂るようにしましょう。
本作はSwery氏らしい尖った魅力もありますが、チュートリアルも親切でライトユーザーでも楽しめる作品に仕上がっています。ぜひ、多くの人に“世界一幸福な町”レイニーウッズに訪れてもらいたいです。
カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。
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