【すーぱーそに子15周年】本当は1回だけの登場予定だった!? 津路参汰さんに聞いてみた
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ニトロプラスのライブマスコットキャラクターとして広く知られる“すーぱーそに子(@sonico_macaron)”が10月14日に誕生日とともに、デビュー15周年を迎えました。それを記念して、そに子のデザインを手掛けたイラストレーター・津路参汰(ニトロプラス)さんにコメントをいただきました。
そに子の“産みの親”と言っても過言ではない津路さんですが、この15年で印象深かったことや、今後そに子関係でやってみたい企画など、いろいろなことをコメントしてくださいましたので、ぜひご一読ください。
――そに子はどのようにして生まれたのですか? 作るにあたって苦労した点、こだわった点もあわせてお聞かせください。
津路さん:ニトロプラスのライブイベント『NITRO SUPER SONIC 2006』のマスコットキャラクターをデザインして欲しいというお話をいただいたのがきっかけです。当初はパンフレット用の表紙として一度登場するだけで、人格を持ったキャラクターとして登場させる予定ではなかったのですが、ありがたいことにファンの方々からたくさんの支持をいただき、急遽キャラクターとして展開していくことになりました。
苦労した点としては、自分は絵を描くのが専門でそれ以外の設定的な部分を作っていくのは今以上に苦手だったため、当時のディレクターやスタッフの方々の協力をいただいて人格を形成していったところです。
――ニトロプラスのイメージキャラクターは先にオウカちゃんが存在していましたが、オウカちゃんとの差別化で意識した点はありますか? そに子ならではの魅力など、教えてください。
津路さん:オウカちゃんは3Dモデルになるのが前提のキャラクターだったため、立体映えするようにメカ少女としてデザインしました。また、女の子としてはそに子よりもマスコットキャラ色が強く、コロコロしていて楽しいイメージでデザインしています。
そに子の場合は「どこにでもいる音楽が好きな普通の女の子」という発注だったので、キャラクター色を極力抑えて、プレーンな印象になるようにデザインしました。そに子であるという最小限の記号として、ヘッドフォンだけは特徴的なものにしようと考えました。表情や髪型もオウカちゃんと比べるとデフォルメを抑えてリアリティが出るように描いています。
――この15年でもっとも印象深い企画はなんですか?
津路さん:10周年の時にサンリオピューロランドさんとコラボできたことです。個人的にキティちゃんはとても尊敬していて、仕事を選ばずにいろんな場所に登場してファンを驚かせる姿に憧れを抱いていました。おこがましいとは思いますが、そに子にもキティちゃんのようになってもらいたいと思っています。そのキティちゃんと一緒にいるそに子を描けるということはとても光栄でした。
――そに子は多数フィギュア化されていますが、そに子の造形物を監修するにあたりいちばんチェックしている部位はどこですか?
津路さん:一番気を使っているのは顔と頭部です。そに子は前髪がかなり長いため、イラストの場合は透け表現で眉毛を描くことができても立体にした時に隠れてしまうことが多いので、その見え方に気を使っています。またヘッドフォンに関しても正面から見た時の角度や位置で頭全体の印象がだいぶ変わるため、注意して見ています。あとは肉感的な体が特徴なので、肉付きの具合は特に気をつけてチェックしています。
――そに子もむっちりした造形ですが、さらにぽっちゃりした後輩“すーぱーぽちゃ子”が登場した理由を教えてください。また、すーぱーぽちゃ子もファンも多いキャラクターですが、ここまで人気になると予想していましたか?
津路さん:そに子はできるだけたくさんの方に受け入れてもらうために肉のついている箇所にかなり気を使って描いていますが、ぽちゃ子はより自分の性癖に寄ったキャラクターとしてデザインしました。例えは適切でないかもしれませんが、そに子がミロのヴィーナスだとすると、ぽちゃ子はより人間の本能的な部分に響くヴィレンドルフのヴィーナスのような立ち位置を目指しました。
そに子ではフックしなかった方、もしくはそに子では物足りなくなってしまった方に届くようにと考えたので、そういった方々に支持していただいているようでとてもありがたいです。
――今度、津路さんがそに子関係でやってみたい企画はありますか?
津路さん:そに子はお仕事を選ばないのでなんでもやります! ですが、個人的に変形玩具が大好きなので、以前バンダイさんに作っていただいたAGPそに子のような変形するメカと絡んだそに子の可動フィギュアを見てみたいです。そに子自身が変形する、というのもアリかも……? 大変そうですが……。
あとは完成品フィギュアだけでなく、プラモも見てみたいな…と思ったりしています。色んな衣装にカスタマイズできるそに子とか。趣味的なものばかりですみません…。
――改めて、これまでそに子を応援してくれたファンに一言お願いします。
津路さん:そに子は15年間活動し続けることができたのも、暖かく見守ってくださっているファンの方々のおかげです。今後とも末長くそに子を応援よろしくおねがしいます!
記事冒頭に掲載した15周年イラストですが、こちらを使用した記念壁紙が公式サイトで公開されています。他にも、そに子からの“お礼のメッセージ”も読めるので、まだ読んでいなかったファンはぜひ読みに行ってみてくださいね。
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