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新たな恋愛アドベンチャーゲームの波を! 『プラスリンクス』×『アイキス3』コラボ記念インタビュー

カワチ
公開日時

 EXNOAより配信中のPC/スマホ向け新感覚恋愛ゲーム『プラスリンクス ~キミと繋がる想い~』にて、11月25日より『アイキス3 cute』とのコラボイベントが実施されます。

 『アイキス3 cute』は、エンターグラムより2022年3月25日にPS4/Nintendo Switchで発売される美少女ゲームです。


 そこで、『プラスリンクス』プロデューサーの永野義彦氏とディレクターの湊 江哉氏、『アイキス』シリーズプロデューサーの黒太陽氏へのインタビューを2回に分けてお届け。

 前半は『プラスリンクス』がどのような経緯で生まれたのか、黒太陽氏が本作にどのような印象を持っていたのかをお聞きしていきます。

  • ▲写真左から『アイキス』シリーズプロデューサーの黒太陽氏、『プラスリンクス』ディレクターの湊 江哉氏、プロデューサーの永野義彦氏。

企画の発想は婚活のカタログ

――まずはあらためて、『プラスリンクス』が生まれた経緯についてお聞かせください。キャラクターからリアルタイムの返事が返ってくるというシステム自体も面白いですが、しっかりしたギャルゲーのフォーマットのなかにそのシステムを落とし込んでいることが画期的だと思いました。

永野義彦氏(以下、永野):ありがとうございます。自分がEXNOAに入社して、最初に立ち上げたのがこの『プラスリンクス』の企画でした。

 もともと自分はプロデューサーとして、オリジナル企画を外部のディベロッパー様と共同で作るために会社にジョインしたので、新しいものを生み出すことが使命だったんです。そのため、とにかくこれまでにないことを試してみたいと思ったんです。

――『プラスリンクス』以外の企画もあったのでしょうか?

永野:そうですね。新しい企画をいくつか同時期に走らせました。コロナ禍で大変な時期でしたが、数本の新企画を立ち上げ、その最初の1本が『プラスリンクス』でした。

――なるほど。いきなり『プラスリンクス』というのも尖っていますね(笑)。

永野:『プラスリンクス』で最初に着想を得たのは婚活や恋活サービスでした。そこに掲載されている相手側のプロフィール一覧がキャラクターリストっぽいなと思って。

 そのリストの中の相手が二次元キャラで、リアル性の高いコミュニケーションが取れたら面白いんじゃないかなと思ったんです。

 企画を揉んでいくなかで形は変わっていき、美少女ゲームのロジックのなかにフリーの会話を差し込むという形がいちばんプレイヤー様の心に引っかかるのではないかと思いました。

 そこからはひとりひとりのキャラクターにしっかりとこまかい設定を設けていきました。最初の構想ではストーリーは取っ掛かりのみのライトなものにして、チャットをメインにしようと思っていたのですが、最終的にはストーリーがとても膨大なものになっていきました。

黒太陽氏(以下、黒太陽):それは湊さんと組んだからという部分も多いのではないでしょうか?

永野:それはあります(笑)。

湊 江哉氏(以下、湊):そうですね。自分はアドベンチャーゲームがすごく好きで打越鋼太郎さんと一緒に、変わった仕掛けのゲームを作ったこともあります。

 エンターグラムさんの作品も、今回コラボする『アイキス』シリーズはもちろん、その前の『キス』シリーズもやっていますし、『さかあがりハリケーン』なども好きです。

 自分の好きな王道恋愛アドベンチャーゲームの波が少し弱くなってきてしまっている感のあるなか、新しい波を作れないかなと考えたのが今回の仕様でした。ただ、そのせいで永野さんにはかなり無茶を言ってしまいました……(笑)。

永野:いえいえ(笑)。DMM GAMESのプレイヤー層自体に美少女ゲームファンが多いので、そういった層に引っかかる作品を作るのは重要だったと思います。そのなかで新しい体験を取り入れようと思って出来上がったのが『プラスリンクス』でした。

 また、相手のメッセージに対するリアリティのある返事にはこだわっていて、そこはほかのゲームとは差別化しています。また現代的なスマホ向けゲームにも見劣りせず、ストレスなくプレイできることを心がけて作っています。DMM GAMESの作るゲームだから安心だと思ってもらえるとうれしいですね。

――フリートーク中でもキャラクターの表情が変わったり、パートボイスが聴けるのはすごいなと思いました。

:美少女ゲームである以上は表情や声も必要だなと思いました。また、既存のリアルチャットゲームは世界観設定やキャラクターの相関関係があまり無かったりしますが、『プラスリンクス』は池袋をモデルにした後袋(あとぶくろ)という街を舞台として用意して、どこで誰が何をしているのかという設定をしっかり作っています。

永野:美少女ゲームは素晴らしいイラストとシナリオが最大の武器だと思っているので、そこはファンにも受け入れてもらえるように頑張っています。

 また、コミュニケーションゲームでもあるので、美少女ゲームファン以外にも受け入れてもらえているのではないかと思っています。家族や恋人と交流するのと同じような感覚で遊んでみてほしいですね。進行速度はゆるやかになりますが、お金をかけなくても遊べるのでとりあえず体験してみてもらえればと。

――1DAYコインやヒロインのコインを使えば、そのヒロインがどんな人物かわかるぐらいまで進められますよね。

永野:そうですね。いろいろなヒロインと交流してみてほしいという思いもあって、導入しました。

:やっぱりヒロインの人となりが分からないことには交流ができないんじゃないかと思いました。

永野:そのため、ヒロインごとに主人公(=プレイヤー)との関係性も軽く設定しています。用意している設定は幼なじみだったり会社の同僚だったりと簡単なものなので、あとは自由にコミュニケーションしてほしいと思っています。

――社会人の主人公なので学生のヒロインと交流するのはちょっとドキドキします(笑)。

永野:なかには突拍子のないストーリーもありますからね(笑)。

:それを言ったら男の娘キャラクターもいますし(笑)。ただ、プレイヤー様が好きになってくれるキャラクターを考えるなかで、そのなかに男の娘は絶対に必要だろうと思っていました。

黒太陽:正直、その作り方はすごくうらやましいです。パッケージのゲームだといろいろなヒロインを考えて、そのなかから削っていく作業になるので、多彩なヒロインを盛り込めるのはうらやましいです。

――ヒロインの数が少ないと、ひとりのヒロインにもりもり属性が入っていることもありますね(笑)。

永野:基本無料のゲームだとひとりひとりの属性をハッキリさせて、好きになってもらうヒロインを作ることが必要になります。『プラスリンクス』はヒロインを順次追加していますが、リリース時のヒロインには幼なじみや双子など定番の属性を意識してちりばめました。

『プラスリンクス』はうらやましい作り方

――黒太陽さまは『プラスリンクス』がうらやましいと仰られていましたが、この作品のどういったところが魅力ですか?

黒太陽:まず最初に「新しいパッケージの美少女ゲームが出たのかな?」と思うぐらいグラフィックの完成度が高くて驚きました。その後、ゲームの内容を見てみたら人気のチャットゲームに美少女ゲームを組み合わせたものだったので、とても感心しましたね。

 また、内容に関しては湊さんが関わっていることが良い方向になっていると思います。パッケージを作っている自分から見てもこだわりを感じました。完成度の高い美少女ゲームにチャット要素もあるし、これはなかなか真似できないぞと思いましたね。

永野:そうですね。本当に湊さんがいなければ完成しなかったと思います。

黒太陽:あと、後袋という舞台もいいですね。自分も池袋周辺によくいるので、見慣れた風景が多くて感情移入しやすいです。

 『プラスリンクス』はパッケージのゲームを作っているとうらやましい部分もあり、自分も挑戦したくなりますが……大変そうだなとも思いますね(笑)。

永野:そうですね(苦笑)。

――とくにサービス開始直後は1日に6万件のメッセージが届き、しばらく入場規制が行われていましたね。このときは大変でしたか?

:さすがにここまで話題になるとは思っていませんでした。

永野:2万件くらいまでは対応できるように準備していたのですが、まさかその何倍も来るとは予想していませんでした。

――最近はほぼ毎週のペースで新しいイベントが開催されていますが、これはサービス開始直後に予定していたものが後ろ倒しになってこうなったのでしょうか?

永野:そういうわけでもないですね。開催する順番はかなり入れ替えていますが、もともと想定していたスケジュールです。

:過去に別のゲームを運営していたときに感じたのですが、やっぱり新しいイベントがあるとプレイヤー様によろこんでもらえるんです。それに夏のイベントをやるなら、やっぱり北斗の水着は出したいなとか、胸の小さい娘には浴衣を着せたいなといった自分自身の熱意もありました。

永野:11月9日から開催されている“Before Memories ~露草~”までリリース以前に考えていたものなので、それ以降に開催されるものはその後に新しく考えた企画になります。自分たちとしてもこういったジャンルのゲームを運営するのは初めてなので、いろいろ試してみたいことの構想はあります。

 今後、イベントのペースはあまり落とさずにこれまでのように開催したいと思っている一方で、ベースとなるシステムももっと改善していきたいですね。

――ベースのシステムも日々遊びやすく進化していますね。

:ベースのシステムもやりたいことはたくさんあるのですが、一気にすべてをやるのは無理なのでひとつずつ手を加えています。

永野:最近実装した、ヒロインの立ち絵や背景を自由に選んでデートを楽しめる“アナザーデート”もそのひとつですね。現状は機能開放までの条件を高めに設定していますが、状況を見ながら徐々に下げていく予定です。

 また、“アナザーデート”だけで着せることができる衣装などの実装も構想中です。もっともっとプレイヤー様が自分だけの体験を作れるような仕組みを用意したいですね。

――今のところ新規の期間限定イベントは無期限で開催されていますが、こちらは順番に終了していくのでしょうか?

永野:はい。サービス開始直後の入場規制で入れなかったプレイヤー様にも楽しんでもらえるよう無期限にしていたのですが、イベントが増え続けるとゲーム内の情報が過剰になったり、リソースも足りなくなったりするので、古いものから順次終了していく予定で、すでにいくつか終了告知を出しているイベントもあります。

:終了したイベントは一定期間後にプレイ感がよくなるようリファインした形で再開催するなどしたいですね。イベントによってはテンポを改善して欲しいというご意見もありましたので。

永野:直近で開催しているイベントはそうした点も考慮しているので、新しくはじめた人が違和感を覚えないように同じテンポ感に揃えたいかなと思っています。

――現在はサービスが安定している一方で、会話が噛み合わない返事が返ってくることなどもあります。現在、開発にはどのような要望が多く届いているのか、どういう順番でクオリティアップを目指しているのか教えて下さい。

永野:会話に関してはこれまで積み上げたデータを元に、日々改善しているので少しずつ返信の精度は上がっているのかなと思います。少しずつ手探りにはなってしまいますが、クオリティは着実に上げていきたいと思っていますのでご期待いただければと。

――返信の質は全体的に上がっているように感じます。

永野:内部のシステムに関して詳しいことは言えないのですが、自分たちも初めての試みで、始めてみないとわからない部分も多かったです。ただ、現状よくないところは認識しているので、これらはここまでの運営経験をもとに日々改善しています。

――『アイキス3』とのコラボが発表されましたが、それ以外だとどのようなイベントが開催されるのでしょうか?

永野:足もとの季節のイベントですと、クリスマスとお正月はしっかりやりたいと思っています。また、『プラスリンクス』が6月スタートだったので、12月にはハーフアニバーサリーのキャンペーンも行う予定です。そのため、これから年末にかけてどんどん盛り上げていこうと思っていますが、その皮切りとなるのが『アイキス3』コラボになります。

 『プラスリンクス』は当社のほかのゲームのように定番的なガチャキャンペーンなどはないので提供するイベントの質や体感する面白さでみなさんに満足いただけるよう、盛り上げていきたいと思っています。

 と、いうことでインタビュー前半はここまで。次回はいよいよコラボの内容に迫っていくのでお見逃しなく!

『アイキス3 cute』とは?

 『アイキス3 cute』は、エンターグラムより2022年3月25日にPS4/Nintendo Switchで発売される美少女ゲームです。

 そもそも『アイキス』は、リアル感のあるイマドキ女子校生達との恋愛や、ドキドキするシチュエーションがたくさん詰まった美少女ゲーム。

 シリーズ作品ですが、『3』から始めても大丈夫! 主人公が3年生になったばかりの新しい環境からスタートするので、初めてプレイする方も過去作をプレイ済みの方も新鮮な気持ちで遊ぶことができます。

ストーリー~攻略対象は学校在学中の女の子全員!

 都心部から少し離れた街にある美術系学校、有杜学園。

 入学から2年が経ち、一学年先輩の「桜田杏

 幼馴染の美人姉妹「三枝アヤメ」「三枝ヒナタ


 ギャルな後輩の「葛城七瀬」やよく遊びに来る「木暮郁枝」「漆原莉子



 と共に充実した作業部屋を中心とした学生ライフを送っていた。

 時が過ぎ、杏先輩の卒業と入れ違いに新入生の「ローラ」「真庭花梨」が入学して『妹系な後輩達から溺愛されまくる』学園生活が始まった!


※ほかにもナチュラル系真面目女子の「定本奈央」など、かわいいキャラクターが多数登場します!

システム~演出が強化され、より女の子が魅力的に!

●演出の強化

 今作では新たにヒロインのコミカルな表情や、感情アイコンを追加! 豊かな反応を見せるヒロインたちの姿をお楽しみください!

●彼女との距離をより近く感じることのできる演出

 彼女との二人の時間を演出する、距離感の近い背景も追加することで、コミカルな場面から、2人きりの時間まで、演出を大幅強化!

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