見えない速度の弾が飛んでくる…!? シューティング『ラジルギスワッグ』レビュー【電撃インディー#130】

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 11月18日発売予定のNintendo Switch用シューティング『イルベロスウォンプ+ラジルギスワッグ』のプレイレポートの後編をお届け。こちらでは『ラジルギスワッグ』をご紹介します。

ラジルギスワッグ

危険が安全と爽快さを生むアブゾネット祭りのシューティング

 もう一方の『ラジルギスワッグ』は、シームレスな長い1ステージのクリアを目指すタイトル。

 “ショット”、“ソード”、“シールド”、“アブゾネット”の4種類の武器が自機に搭載されています。

 このうち、大きなカギとなるのが使用中は自機が無敵になり、周囲にダメージを与えるアブゾネット。いわば『ラジルギスワッグ』におけるボム的な役割を持っています。

 アブゾネットは“アブゾネットゲージ”がフルに貯まっているときにのみ使用可能。アブゾネットゲージは、時間経過や敵への攻撃によって貯まるほかアブゾネットで敵弾を消したときにも大きく上昇します。

 アブゾネットゲージはしっかり攻撃などを行っていけば、かなり高速で貯まるもの。敵と敵弾に飛び込むようにしてアブゾネットを使えばアブゾネットの効果中にアブゾネットゲージが再度フルになります。

 連続でアブゾネットを使えば長時間の無敵時間を確保でき、敵に安心して密着できるのでスコアを稼ぎやすく敵を素早く撃破することも可能。

 敵と敵弾が多く飛び交うほど逆に安全になるという、一風変わったシステムになっています。

 そして、もうひとつ特徴的なのが“速”というアイテムを取ると一定時間ゲーム全体の速度が上昇すること。

 具体的には、背景のスクロールが高速化するとともに自機や敵機そして敵弾の速度が上昇し、通常よりも早いスパンで新しい敵が画面に登場したり弾を撃ってきたりするようになります。

 さらに“速”をある程度連続して取っていくと“OVER状態”という敵も敵弾もとにかく速い特殊な状態に。このときの敵弾の速度はとんでもなく、はっきり言って見てから避けることは無理です。

 敵から弾が放たれたのを見て、さあ自機を動かそうと思うころには自機に着弾しています。被弾して初めてどこからか撃たれていたことに気が付くということもありました。

 ゲームスピードが上がっている状態なので、そんな見てから避けられない弾が連続して飛んでくるということもザラです。

 OVER状態は避けて撃つという普通のシューティングの頭ではまず攻略不可能な難易度。ですが、敵や敵弾が多いということはアブゾネットで敵弾を吸収しやすいということでもあります。

 見えない速度の弾が飛んでくると書きましたが、実際にはOVER状態では弾が飛んでくる前にアブゾネットを展開して安全を確保するのがベスト。

 高速で敵が出現し、弾を放ってくるので通常よりも一度アブゾネットを展開すれば通常よりも容易にアブゾネットゲージを回復させることができます。

 アブゾネットゲージがたまったら再度アブゾネット。そんななかで“速”が出現したら取得してOVER状態を継続させる。

 この“速”を取る→敵が高速化→アブゾネットで敵を倒しつつアブゾネットゲージを回復→倒した敵から“速”が出て……という流れが、ゲームを進めるにもスコアを稼ぐにも理想のローテーション。

 アブゾネットからアブゾネット、さらにアブゾネットと安全でスコアを稼げる時間を維持していき、ときおり生まれるアブゾネットゲージが足りない数秒~十数秒の危険な時間を必死にやり過ごすというのが『ラジルギスワッグ』の流れですね。

 最も安全でスコアを稼げる状態が、最も危険な状況と紙一重。そんな危険行為を推奨したシステムは、うまくいくと気持ちよく、失敗したときの「もう少しうまくやれたはず」という感覚も強く、つい次のプレイに手が伸びました。

 『イルベロスウォンプ』と『ラジルギスワッグ』、どちらも盛り込まれた尖ったシステムがシューティングに+αの楽しさを生んでいる印象。

 これが初めてプレイするシューティングだと、シューティングというジャンル自体を大いに誤解する可能性はありますが、それだけに独特のおもしろさがある2タイトルです。

(C)RS34.Published by mebius.

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