こんなゲームを待っていた! 銃×剣×能が融合したアクションFPS『Bright Memory: Infinite』の満足感がすごい【電撃インディー#132】
- 文
- セスタス原川
- 公開日時
電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、PLAYISMよりPC(Steam)版で配信中の『Bright Memory: Infinite(ブライトメモリー:インフィニット)』を紹介します。
本作は2019年にリリースされた『Bright Memory』の世界観・バトルシステム・レベルデザインを一から再構築した新作ゲームです。
ゲームジャンルはFPS+アクション。多彩な銃、剣技、能力を使いこなして、立ちふさがる敵を倒して進み、任務達成を目指します。
プレイすると、やればやるだけ面白くなるゲーム性や、リアルなグラフィックなど、1,980円というロープラスからは想像できないゲームクオリティと面白さに驚愕。感想は大満足の一言に尽きました。
今回はその魅力を紹介するレビューでお届けします。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
目を奪われるリアルなグラフィック
ゲームの舞台は2036年。“程陽風雨橋”“侗族の鼓楼”“西江千戸苗寨”など中国の実在の風景がモデルになっています。ハイクオリティで描かれる風景はまるで実写のようで、映画のようなリアリティを感じさせます。
主人公は“超自然科学研究機構(SRO)”の女性隊員・シア。異常気象が起きている地域の調査を命じられた彼女は、数々の怪奇現象に巻き込まれながら、そこで起きている異常事態の究明に当たります。
任務中には、グラフィックを生かしたシーンとして、追いかけてくるハリケーンからの退避や、旅客機の上での銃撃戦など、息を飲むような迫力の戦闘があり、プレイヤー本人が冷や汗をかいてしまうほどの焦燥感を味わえます。カメラワークも一人称視点の性質をうまく活かしており、視界の揺れや視点移動もリアルです。
FPS+ACTが融合した爽快戦闘が奥深い
戦闘では、大きく分けて銃、剣(光刃)、能力(腕装甲)の3種類を使いこなして敵を倒していきます。
その中でも、銃であればショットガンやスナイパーライフル。光刃であれば遠距離斬撃や範囲攻撃など、細かい種類に分かれます。それぞれの攻撃方法を状況に応じて使い分けることが、攻撃を受けずに素早く敵を倒すコツです。
キーボードマウスでの操作は、WASDによる移動、マウスクリックによるエイムなど、PC版のFPS作品経験者であればお馴染みの操作。エイムの切り替えとホールドの設定変更など、遊びやすい形にカスタイマイズも可能です。
さらに、それぞれの攻撃方法を組み合わせて爽快コンボを作り上げるのが、本作のアクションの特徴的な要素の1つです。
例えば、相手を腕装甲で引き寄せてから光刃で滅多切りにしたり、近接攻撃を仕掛けてくる相手を衝撃波で飛ばして銃で仕留めたり。普通のアクションともシューティングとは言い切れない、2種類のゲーム性が融合した戦闘が楽しめました。
視点移動やアクションなどはスピード感を重視して作られており、シアを動かしているだけで爽快感を感じられるゲーム性。スラディングや壁走り、グラップルなど、戦闘以外のアクション要素も数多く盛り込まれており、アクションゲームとしての面白さの追求にも抜かりはありません。
他にも、敵をノックバックさせるジャストガードや、瞬間ステップによる攻撃回避など、戦闘で役立つアクションも多数。慣れてくれば、うまく相手の攻撃を受け流す気持ち良さが癖になります。
被弾した体力は時間経過と共に回復するので簡単にゲームオーバーになることはありません。一方で、弾が有限であること、相手のガードを崩すためにジャストガードを発動させる必要があるなど、少し慣れが必要な要素もあります。
アクション、FPSゲームとしての難しさは中くらいの絶妙なバランス。ある程度の難易度はありますが、細かくチェックポイントが用意されており、ボス戦や難所で倒されてしまってもすぐにリトライできる親切設計で、失敗によるストレスは感じませんでした。
要素満載でやればやるほど新しい魅力が見えてくる
本作は敵を倒すだけでなく、敵に見つからないように隠密行動をする場所や、車を運転して険しい山道を駆け抜ける場所など、その時々に応じて行うアクションが変わってきます。
こういった場面ごとに変わるゲーム性に加えて、任務を進めるにつれて使える武器や能力の種類も増えていくので、ゲーム中にマンネリはまったく感じません。むしろ、ゲームを続けているうちにアクションの幅が広がっていき、さらに面白さが増していくような感覚でした。
本筋のストーリーも見逃せません。舞台は2036年のはずですが、時折タイムスリップしたかのように古代兵が現れるのは何故なのでしょう? 立ちふさがる軍事組織の目的は? この怪奇現象の真実を知るまでは、何度ゲームオーバーになろうとも先に進むしか道はありませんね。
圧倒的クオリティと、飽きのこないゲーム性で作られた本作。アクションとFPSの面白い部分を凝縮したような作品なので、どちらのファンにもオススメできる作品です。
筆者はどちらのジャンルも好きなため、プレイした際のファーストインプレッションは「こんな作品を待っていた!」という感想。さらに、プレイを続けているうちにハマるゲーム性やグラフィックなど続々と魅力的な要素が見えてきて、満足感は文句なしです。
インディーゲームらしくロープライスながら、この高クオリティ。筆者の中での評価は、今年プレイしたタイトルの中でも五本の指に入りますね。間違いなく購入して後悔しないと言い切れる作品です。ぜひお試しあれ。
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