この許嫁は勝ち確じゃない。最新作『こんな可愛い許嫁がいるのに～』で悩んだ部分をミサキナギ先生に聞く

　電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。今回は、最新作『こんな可愛い許嫁がいるのに、他の子が好きなの？』が11月10日に発売されたミサキナギ先生のインタビューをお届けします。

　貧乏で日々バイトに勤しむ高校生・幸太の前に突如現れた、婚約者を名乗る超セレブ美少女・クリス。

　聞けば10年前、金に目がくらんだ幸太の父が勝手に縁談をまとめていたらしい。

　親の言いなりにはならない！　と意気投合した2人は《婚約解消同盟》を結成することに。だが、これは初恋相手の幸太を振り向かせようとするクリスの策略であった――!!

　「コータは他の婚約者がいると嘘をつくの。じゃあまず、好きな人を作るところからね♪」
　「待て待て。必要ない。俺は今のカノジョにプロポーズする！」
　「……はああっ!?　カノジョ――!?」

　婚約解消から始まる三角関係!?　元許嫁、クリスの下剋上が幕を開ける――！

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　ミサキナギ先生には、本作を書いたキッカケや、作品を書く上で悩んだところなどを伺いましたので、ぜひご覧ください。

――この作品を書いたキッカケを教えてください。

　『五等分の花嫁』や『カッコウの許嫁』がとてもおもしろかったので、“婚約”にスポットを当てた作品を作りたいと思ったのがキッカケです。

――作品の特徴やセールスポイントを教えてください。

　普通、許嫁はヒロインとして“勝った”存在ですが、本作は違います。婚約を解消したい主人公に対し、許嫁があの手この手で頑張る話です。

――作品を書くうえで悩んだところは？

　ラブコメ要素の入った作品はいくつも書いてきましたが、純粋なラブコメを書いたことがなかったので、どういう風に話を展開していくか悩みました。最終的にはやっぱり自分の得意な展開になったと思っています（笑）。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか？

　半年近く、ではないでしょうか。というのも、あとがきにも書いたのですが、一章だけで5回リテイク、他の章も丸ごと書き直したりしています。おそらく書いた分量は文庫本2冊に相当すると思います。

――執筆中のエピソードはありますか？

　前述の通りです。5回リテイク……普通ないですよ……。

――本作の主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。

　突然どんな許嫁がやって来たらおもしろいか考えました。

――特にお気に入りのシーンはどこですか？

　許嫁ちゃんがベッドに誘うシーンです。

――今後の予定について簡単に教えてください。

　皆さんが応援してくれれば続刊が出ます。

――小説を書く時に、特にこだわっているところは？

　とにかく読みやすく、です。

――アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは？

　いつも同人音楽を聴いてアイデア出しをしています。

――学生時代に影響を受けた人物・作品は？

　『涼宮ハルヒの憂鬱』を初めて読んだとき、「なんて自由でおもしろい小説なんだ。こういうのを自分も書きたい！」と思いました。自分の原点になっている作品です。

――今現在注目している作家・作品は？

　最近読んだ作品だと、ファンタジア文庫の『王様のプロポーズ』が大変おもしろかったです。……これも結婚関連ですね。

――その他に今熱中しているものはありますか？

　小説を書いていると自作にのめり込んで他のことをしなくなるため、自作に熱中しています。

――最近熱中しているゲームはありますか？

　熱中……というほどやり込んではないですが、『原神』は好きです。久々に“推し”ができました。

――それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。

　こんな可愛い許嫁がいるのに、他のラノベが好きなの？