『僕らのセカイはフィクションで』夏海先生にインタビュー。“理想のヒロイン”を描くのは大変!?

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 電撃文庫で活躍する作家陣のメールインタビューをお届けする“Spot the 電撃文庫”。今回は、最新作『僕らのセカイはフィクションで』が11月10日に発売となった夏海公司先生のインタビューをお届けします。

『僕らのセカイはフィクションで』あらすじ

 学園事件解決人・笹貫文士の高校生活は忙しい。学園内外のトラブルを引き受けながら、創作活動――Webで小説を連載する作家としても人気を博していた。

 最新作『アポカリプス・メイデン』の評価は高く、有名イラストレーターがファンアートを描いてくれるほど。しかし今、文士の筆は止まっていた。この先の展開に詰まっていたのだ。

 定期更新の締切が迫る中、学校からの帰り道でも、ヒロイン・いろはが活躍する山場のシーンに思考を巡らせる。ようやくイメージがまとまりそうになった瞬間──そのいろはが文士の目の前を駆け抜けて行くのだった──。

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 夏海先生には、本作を執筆したキッカケや、主人公やヒロインについて、さらには執筆についてのアレコレについてお伺いしました。最後までぜひご覧ください。

――この作品を書いたキッカケを教えてください。

 青春SFというお題がまずあって、そこに担当さんといろいろアイディアをぶちこんでいった感じです。結果、予想外の方向に着地したので、多分もうSFではありません(笑)。あとは知人がネット小説サイトに投稿していて、その経験談に触発されたというのもあります。

――作品の特徴やセールスポイントを教えてください。

 タマネギみたいな作品だと思っていまして、皮を剥いても剥いても、その中から別の何かが出てくるのを楽しんでいただきたいです。

――作品を書くうえで悩んだところは?

 事前に出ていたアイディアを全部入れると、お話が複雑になりすぎるので、いかにシンプルに、分かりやすく見せるかで苦労しました。

――執筆にかかった期間はどれくらいですか?

 準備期間も入れると半年くらいです。

――執筆中のエピソードはありますか?

 Wi2のギガぞうWi-Fiというサービスに加入したら、テザリングの手間も減って、すごく快適になりました。PCを立ち上げてすぐネットに接続、作業に取りかかれるので最高です。

――本作の主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。

 主人公は“頭の切れる三枚目”というキャッチが早い内に決まっており、安産でしたが、ヒロインは“理想のヒロイン”というキャッチが、ふわっとしすぎていて大変でした。結果的に、プロットから彼女のキャラや心情を逆算して作り込んでいきました。

――特にお気に入りのシーンはどこですか?

 主要キャラ3人にそれぞれ見せ場を作っているので、そこです。Enjiさんが素敵なイラスト当ててくれたので、よりシーンを引き立てられていると思います。

――今後の予定について簡単に教えてください。

 他シリーズ含めて、いろいろ並行でプロットを練っているところです。

――小説を書く時に、特にこだわっているところは?

 自分が読んでおもしろいか、は意識するようにしています。作品の評価軸は複数あって、相互にぶつかることも多いので、迷った時にはそこに立ち返るようにしています。

――アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは?

 他の作品を読んだり、場所を変えたりして、定期的に頭をリセットさせています。

――学生時代に影響を受けた人物・作品は?

 藤本ひとみ先生(王領寺静先生)と司馬遼太郎先生です。『国盗り物語』はヴィラン(悪役)物の傑作だと思います。

――今現在注目している作家・作品は?

 漫画ですが田素弘先生の『紛争でしたら八田まで』を楽しんで読んでいます。癖があって、できる女というのに弱いんです(笑)。

――その他に今熱中しているものはありますか?

 家飲みの機会が増えたので、いろいろクラフトビールを買って飲み比べしています。外で飲む時と違って、そのビールの由来やらコンセプトやらを調べる時間があるので、スマホ片手にチビチビと検索しながら飲んでいます。

――最近熱中しているゲームはありますか?

 ちょっと前まで『Hex Empire』という戦術シュミレーションを猿のようにやっていたんですが、Flash終了でできなくなってしまいました……。

――それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。

 いろいろギミックを仕込んでいるので、最初から最後まで楽しんでいただけると思います。ぜひ一度、お手に取ってみてください。

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