神に復讐を誓う、悪魔と契約した魔法少女。仲間との絆を丁寧に描くRPG『神殺しのアリア』を高評価
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- カワチ
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EXNOAより配信予定のPC向け3DバトルRPG『神殺しのアリア』のレビューをお届けします。
謎の存在“神群”に唯一対抗できる力を持つ“ディアミス”。本作は悪魔の力を借りて魔法使いの少女になったディアミスの少女たちで編成された国際機関“PROV”(プロヴ)の機関員となり、彼女たちとともに戦いを繰り広げる3DバトルRPGです。
ここでは本作のレビューを2回に分けてお届け。前半ではストーリー部分をピックアップ。世界観やキャラクターの魅力に迫っていきます。
TVアニメのような構成で進んでいく巧みなシナリオ
こんにちは、ライターのカワチです。『神殺しのアリア』はヒロイン連載記事も担当しているため、女の子が魅力的だということは分かっていたのですが、実際にゲームを最初から通してプレイしたところ、各ヒロインが仲間になる理由や成長していく姿がきちんと描かれる丁寧な作品であることが分かりました。
丁寧と言っても冗長になることはなく、エピソードごとに物語は区切られているのでアニメを見ているように楽しむことができます。
プロローグはセシリア以外のディアミスが仲間になっている状況で、彼女たちと協力して巨大な“神群”と戦うところからスタート。
その戦闘が終わると、メインヒロインである久遠寺真稀が、どうして自分たちが“神群”と戦っているのか振り返る形で本編のストーリーに繋がっていきます。こういった序盤の展開からして、アニメを意識したような流れでドラマチックだなと思いました。
ヒロインが心を開く様子を丁寧に描く
ストーリーは“PROV”所属となった主人公が基地に向かう途中に“神群”に襲われ、真稀と運命的な出会いを果たすところからはじまります。
真稀は“神群”をとても憎んでいますが、その理由はストーリーを進めることで判明。また、その後に出会うエリーは主人公を認めておらず、冷たい態度で接しますが、戦いを通じて心を通わせるようになります。
そのほかのヒロインも順番に登場して、それぞれの持つバックボーンが丁寧に描かれていきます。
ヒロインは“神群”によって故郷や家族を失っていたり、戦いのなかで仲間を死なせてしまっていたりとハードな過去を持っています。物語の要所要所で本作の戦いが命がけのものであることを思い出させます。また、主人公自体も不思議な能力を持っており、これも物語の重要なポイントになりそうです。
また、ストーリーの合間に挟まるバトルではキャラクターが今回のシチュエーションについて気合を入れたりぼやいたりするので、流れがシームレス。ストーリーとバトルが分断されることなく、自然につながっていることを感じさせます。
具体的なストーリー内容は配信前であるため、控えめにしたいと思いますが、序盤だけでも、主人公と真稀が命がけで“神群”を退けたあと、PROVがやってきて安堵したのも束の間、そのまま拘束されて処刑されそうになるなど、息を呑む展開が目白押しです。
基本的にはシリアスな展開なのですが、間に挟まるラブロマンスはコメディタッチなものもあり、和ませたり笑わせてくれたりします。
主人公が女子だけの施設で生活することになったときのエリーの反応や、ヒロイン同士が主人公の部屋に鉢合わせたときのシチュエーションなどは、ラブコメ漫画やギャルゲーのようで最高。こういうの大好き……。
また、メインとなるヒロインは紹介記事で取り上げた5人ですが、それ以外のディアミスも登場し、物語を盛り上げます。とくに時透定は序盤のキーパーソンとなる女の子です。それがああなるなんて……ぜひゲームをプレイして確認してみてもらいたいです。
物語の中心にいる主人公が好きになる!
もうひとつ取り上げたいのが主人公。最初は女の子に優しいキザな性格だなーと思っていましたが、ストーリーを通して彼の格好良さが分かってきました。
神群とのギリギリの戦いを繰り広げるなかで、ヒロインが自分を見失ったり諦めようとしたりすることもありますが、主人公が時に冷静に時に情熱的に彼女たちを導いていくことになります。
そこには下心は無く、純粋にヒロインたちを救いたいという慈愛の心を感じられます。主人公の言葉で絶体絶命の状況から逆転したりすると、胸が熱くなります。
また、ヒロインたちも主人公に助けられるだけでなく、彼女たちのほうから主人公のピンチを救うような展開も。チームとしての絆を感じさせるようなストーリーになっています。
なお、各ヒロインは進化をさせたり新しい衣装を手に入れることで個別エピソードが開放。彼女たちの知られざる一面を見ることができます。
ということでストーリー部分のレビューをお届けしました。プレイしてわかったのは、個性的なキャラクターたちが魅力であることはもちろん、そのキャラクターたちを活かすシナリオ構成がしっかりしているということ。自分はレビュー用のプレイをはじめてから、その面白さにのめり込んで一気に何時間も遊んでしまいました。ぜひみなさんにもプレイしてみてもらいたいです。
後編の記事ではゲームシステムについて触れていくのでぜひチェックしてみてください。
カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。
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