『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』レビュー&感想。手軽に楽しめる戦闘と誰も知らない映像のぜいたくさ

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 2021年11月30日にサービス開始予定の新作アプリ『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』の先行レビュー(プレイレポート)をお届けします。

宇宙世紀を追体験するストーリー

 本作は主に“ムービー”という映像を中心としたパートと、自分のMSで戦闘を行う“バトル”で構成。

 プレイヤーは、宇宙世紀を映像と戦闘を通して追体験していくことになります。

 ムービーにはアニメ映像や、各作品を3Dモデリングで再現したシーンが満載。宇宙世紀をダイジェストで楽しむことができます。

 後述するバトルもストーリーを楽しむだけならそこまで難易度は高くなく、映像目的で遊んでいるのに詰まってしまうということはなさそう。

 ただ、いくら宇宙世紀を舞台にした『ガンダム』作品が膨大といっても既存の映像作品を楽しめるだけでは少し寂しいですよね。

 ですが、安心してください。本作には『機動戦士ムーンガンダム』をはじめとした作品や、作品中のワンシーンの初となる映像化が発表されています。

 こういった新規映像を楽しめるのも本作のだいご味。

 昨今では、ほかの『ガンダム』ゲームで、アナベル・ガトーやガンダム試作2号機を知ってはいるけど実は『機動戦士ガンダム0083』を見たことがないという人がいるはず。

 そういった、キャラクターやMSは知っているけれども原作の映像作品はノータッチという人には、原作を知る機会であると同時に原作履修済みの人さえ見たことがない映像も見られるというぜいたくなものになるでしょう。

MSの配置がものをいうシンプルバトル

 もう一方のメインコンテンツとなるバトルは、最大6機までのMSで編成を組んで出撃するもの。最大6機までの編成を組め、自分のMS5機+ほかのプレイヤーのMSを1機借りるのが基本です。

 出撃時には画面上にマスが表示され、出撃させたMSを手前のスペースに自由に配置可能。

 配置を終えると戦闘が開始されます。


 
 この配置を考える際に大きく影響するのが、MSの属性とタイプ。

 属性は“赤”、“緑”、“青”、“紫”、“黄”の5種類があり、属性間で有利不利の相性があります。さらに、属性とは別にMSのタイプによる相性と適した配置位置も存在。

 これらを踏まえて、出撃させるMSやその配置を考えることとなります。

■機体のタイプと特徴
・強襲機
 至近距離での白兵戦に特化したMS。適正配置:前列、不適正配置:後列。狙撃機、砲撃機に有利
・重装機
 近距離での射撃戦に特化。同時に2機との交戦が可能な唯一のタイプ。適正配置:前列、不適正配置:後列。強襲機に有利
・汎用機
 近距離~中距離での遊撃戦に特化。適正配置:中列、不適正配置:なし。相性の有利不利はなし
・砲撃機
 中距離から遠距離での砲撃戦に特化。適正配置:後列、不適正:前列。重装機に有利
・狙撃機 遠距離での狙撃戦に特化。適正配置:後列、不適正:前列。重装機に有利

 配置を終えたあとの戦闘は基本的にオートで進行。

 戦闘中は複数のカメラアングルから好きなものを選べるため、全体を俯瞰したりお気に入りのMSだけを見たりと好みに応じてバトルシーンを楽しめます。

 一方で6機+敵機が入り乱れる戦闘で、個々のMSがどれだけ活躍しているかをバトルシーンから読み取ることは困難。無理ではないでしょうが、混乱します。

 ですが、MSのHPや時間辺りの与ダメージ、総合与ダメージなどは確認できるので「盾役として配置したMSが思ったほど敵を引き付けていない」など次に同じバトルを遊ぶ際によりよい戦果につなげられる情報を読み取ることはできます。

 そして、戦闘中に唯一プレイヤーが干渉できるのは、戦闘中にたまるEXゲージを消費して繰り出すEXスキルの使用タイミング。

 EXスキルは、いわばそのMSの必殺技。強力な攻撃や一定時間の強化効果、味方のサポートなどMSによってさまざまなものが用意されています。

 レアなMSに強力なEXスキルが搭載されている一方で、入手が比較的容易なMSに回復効果のEXスキルが搭載されていることもあり。

 ギリギリの勝負でこういった回復効果がいぶし銀のような活躍を見せて、味方の勝利に貢献するというケースもありました。

 このEXスキル、必ず手動で発動させなければいけないというわけではなくゲージがたまりしだい自動で即発動するように設定できるので、バトルを常にじっくり見ている必要はなし。配置を決めたらあとはバトル終了までスマホやタブレットを放置しておくこともできます。

 じっくり画面と向き合いながらMSの活躍を楽しむこともあれば、ちょっと忙しいときに片手間にプレイすることもある。プレイヤーのスタンスにもよりますが、必ずしも画面に向き合い続けなければいけないわけではないというのは昨今のスマホゲームとして重要なポイントです。

 ちなみに、基本プレイ無料のゲームではしばしば、ほかのプレイヤーから“借りなければいけない”というシステムが用いられていることがありますが、本作では6機目も自分のMSを使用することが可能。

 サービス開始前なので気の早い話ですが、こういったほかのプレイヤーからなにかを借りるゲームで定番の「あのMSが使いたいのに、借りられないから使えない」という状況をある程度回避できることが保証されているのは、ちょっとした安心感がありますね。

じっくり楽しめるユニット育成

 ここまでMS、MSと書いてきましたが本作のユニットは実際にはMSとパイロットの組み合わせで構成されています。

 そして、組み合わせを決める際に重要になるのが、MSの“機体カテゴリー”とパイロットの“スキル”。

 MSには“主人公機”、“赤いMS”など個々のMSにいくつもの機体カテゴリーが用意されています。

 そして、パイロットには“主人公機に搭乗すると〇〇が上昇”、“黄属性のMSに搭乗すると〇〇が上昇”といったように、機体カテゴリーや属性に応じて発動するスキルがあります。

 バナージ・リンクスをユニコーンガンダムに搭乗時させるなど、原作に沿った組み合わせを選べばおおむねスキルは十全に発動。

 ですが、歴代ガンダム作品のライバルなら“ライバル機”を条件にスキルが発動するなど、作品の垣根を越えたシナジーもあります。

 各パイロットのステータスだけでなく、こういったシナジーも考えてユニットを編成していくのがMSの配置と同じくバトルの勝利には重要になります。

 また、MSとパイロットは共通して、バトルに出撃したり特定のアイテムを使ったりして経験値を獲得するとレベルアップが可能。さらに同じMSやパイロットを入手し続けていくとそのMSやパイロットの性能を強化できます。

 そして、MSはバトルで手に入るパーツをセットして強化する“改造”が可能。改造を行うとMSの性能が強化され、提示されているパーツをすべてセットすると“カスタムアップ”というMSの大幅強化が行われます。

 ストーリーではなく、システム面を中心に考えるとこの改造のためのパーツ集めがメインの遊びになりそうですね。

 プレイした感覚では、序盤の改造を数機行う程度ならサクサク改造を進められますが、しだいに改造に必要なパーツの入手に時間がかかっていく印象。

 ムービーを見たからやることがなくなる、ということはなくじっくりMSの育成を楽しめます。

 そもそも宇宙世紀の登場するMSや、エースパイロットの専用機などを考えるとその数は膨大です。レアで主力になるMSを改造したら、原作で好きだったMSの改造に着手。さらに、別の『ガンダム』ゲームで愛機だったあのMSを……と遊んでいくと、常にすることがあるでしょう。

 じっくりと育成を楽しみながら、誰も見たことのない映像作品に触れられる。本作はそんなタイトルになりそうです。

※画像は開発中のものです。
©創通・サンライズ

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