魔法×アイドルがテーマのバトルRPGという新感覚。アプリ版『ラピスリライツ』は高品質かつボリューム満点!

セスタス原川
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 メディアミックスプロジェクト『ラピスリライツ ~この世界のアイドルは魔法が使える~』のアプリが12月にリリースされます。

 本稿では、そのレビューをお届けしていきます。魔法×アイドルがテーマのバトルRPGという新感覚のゲーム性や、引き込まれるライブ演出は必見です。

アニメ×3Dで描かれる大ボリュームの物語

 本作のジャンルは育成バトルRPG。魔女たちを育成しながらストーリーを進めていきます。

 舞台は魔法が存在する異世界。”魔女”と呼ばれる彼女たちは“オルケストラ”と呼ばれるライブを行うことで力を集め、被害を生み出す“魔獣”に立ち向かうのです。

 異世界に呼び出された主人公は、その身に秘めた力を認められ、先生として彼女たちと学園生活を送ることに。生徒となった彼女たちと関係を深めながら、一人前の“魔女”へと導いていくことになります。


 メインストーリーは、アニメと3Dを使用したアドベンチャーパートを組み合わせたフルボイス収録の豪華な魅せ方。1つのストーリーごとのボリューム感も申し分なく、プレイしている際の満足感は十分でした。

 アニメが使用されている場面は、物語の中でも重要なシーンや、彼女たちの可愛らしさが存分に発揮されているシーンなど。1つのストーリーに複数のアニメシーンが含まれているエピソードもあり、制作陣のこだわりを感じます。


 ストーリーの合間には、生徒たちからメッセージや通話が届くことがあります。ただ俯瞰的にストーリーを読むだけでなく、自身が先生として彼女たちと交流しているという没入感を満喫できました。

 『ラピスリライツ』は既にアニメや小説、コミカライズなどさまざまな形でストーリーが描かれていますが、それらを見たことがなくても、このゲームをプレイするには全く問題なし。まだ物語を知らないという方は、ここから『ラピスリライツ』の世界に触れてみましょう。

  • ▲メッセージには既読機能があったり、やり取りに少し間があったり、細かいところまでリアル。

 また、ストーリーはメインだけでなく、入手したカードに付属した“カードストーリー”、ユニットごとの物語を描く“ユニットストーリー”など、幅広く展開されます。もちろん、こちらもフルボイス収録です。メインストーリーだけでも十分なボリュームでしたが、これらも加わると凄まじい文章量になります。

  • ▲最初は先生として生徒との向き合い方に苦戦する場面も。ティアラたちの助けもあって、徐々に主人公も先生として成長していきます。

演出満載のバトルはまるでライブのワンシーン

 バトル中の見どころは、ボスとの戦いで発生する“ボスライブ”です。普段のバトルとは異なり、彼女たちが行うパフォーマンスを背景に戦闘が行われます。

 戦闘のワンシーンですが、その様子は本当のライブビューイングばりの臨場感。ライブシーンの3D演出はハイクオリティの一言に尽きます。彼女たちの表情やダンスなど、細かいところの一挙一動まで作り込まれた動きを楽しめました。

 初見では、アイドルたちが登場するリズムゲームかと思うかもしれません。バトルRPGながら、アイドル育成ゲームに相応しいステージ演出を楽しめるという、1つの作品で2倍楽しめるバトルシステムです。


  • ▲ライブ中にはUIを非表示にして歌詞付きでMV風に視聴することも。スクショが捗ります!

シンプルで直感プレイ可能なコマンドバトル

 バトルでは、提示される5つのコマンドから4つを選択して攻撃を行います。

 攻撃は紅珠、蒼珠、黄珠の3種類に分類されており、どれでも好きなものを選択可能。組み合わせは自由ですが、同じ種類の攻撃を選択すると追加効果と攻撃演出が発生して、よりバトルが有利に、そして派手になります。

 最初は難しく考えずに、とりあえず同じ色になるように攻撃を選んで、使えるスキルをどんどん使えば問題なし。クエストクリアよりも「この組み合わせはどんな演出になるかな?」と、彼女たちのパフォーマンス目当てのバトルになってしまうかもしれませんね。

 とはいえ、ボスやある程度進めた後のステージになると、キャラクターの相性差が顕著に出たり、スキルの工夫が求められたりと、戦略的な要素も増えてきます。遊びやすさ重視でバトルシステムは作られていますが、じっくりバトルを楽しみたい方も、RPGらしい戦略性を味わえるのでご安心ください。

 さらに、演出は人数によって変化するので、2人、3人、4人の場合でそれぞれ違う映像が楽しめる仕組み。どのキャラクターが攻撃するかにもよって違いも出てくるので、編成したキャラクターを変えれば、また違った演出を見られます。


 同じユニットのメンバーを編成して劇中のライブを再現してみるもよし。ユニットの枠を超えた編成でオリジナルライブを作るもよし。視覚的にも幅広い遊び方ができます。

 演出は“ボスライブ”だけでなく、通常のバトルでも連携攻撃時に発生。通常のバトルとライブでは、それぞれ違った演出になるので、1つのバトルでも2倍楽しめる豪華な仕様です。

美麗なスキル演出が戦闘を盛り上げる

 バトル中のもう1つの見どころは、スキル発動時の演出です。スキル演出のバリエーションは豊富で、迫力と美しさを兼ね備えた動きを見せてくれます。URにはそれぞれオリジナルのスキル演出が用意されているので、URカードを獲得した際には、ぜひスキルを使ってみましょう。

 スキルはバトル中にどんどん使っていけるシステムになっており、戦闘中は最初から最後まで躍動感ある演出が続きます。すぐに終わってしまうバトルでも、スキルを使うことで満足感を味わえるので、クエスト挑戦が作業に感じることはありませんでした。


 バトル時には、オートや倍速、演出スキップ機能が用意されており、快適にゲームをプレイできました。ストーリーを中心に楽しみたい人は、サクサクとクエストを進められます。

 ゲームの演出はこだわりつつも、それを見せることに固執せずに「手早く遊びたい人はどうぞ!」と言わんばかりに効率アップ要素取り込む親切設計。その時々のスタイルに合わせた遊び方ができるのは嬉しい限りです。

 とはいえ、バトルの演出はかなり凝っているので、できるだけスキップをせずに楽しみたいと思うのが正直なところ。しかし、ストーリーも先が気になる展開で早く読み進めたい……。こればかりは、どの要素もしっかり作り込まれているのが逆に憎いです。

育成と交流で生徒たちとより親密に

 カードの育成には、ステータスアップ以外にもさまざまな恩恵があります。

 大きな恩恵を得られるのが、同じカードを重ねて強化する“開花”です。この強化を行うことで、キャラクターストーリーの解放と、カードに紐づいた衣装の追加解放が行われます。

 SSR以下のカードであればゲームを進めてガチャを回しているうちににダブりが出てくるので、自然に“開花”を行えるようになるはず。難しい強化方法であるかわりに、達成できた際のリターンが大きく達成感を味わえます。

 他にも、経験値アイテムを消費する通常のレベルアップ。育成アイテムを消費して能力を解放していく“宿星”の強化項目が存在します。

 ここまでが、カードに付随する強化項目です。本作ではカードの強化とは別に、装備を強化することでキャラクター自身が持つ基礎ステータスが上昇。カードの強化とキャラクターの強化の2軸で進めていくのが本作の育成要素の特徴です。

 交流で育成したステータスは、そのキャラクターの基礎ステータスとして異なるカードでも影響します。信頼関係が力になることをシステムで表現しており、ストーリーとリンクした育成になっています。

  • ▲キャラクターの装備を強化してステータスをさらにアップさせることも可能。装備の見た目はバリエーションが用意されており、好きなものに変更できます。



  • ▲カードのイラストは背景やキャラクターが動いており躍動感抜群です。

絆を深めれば生徒たちとの関係性が変化!?

 交流では、タッチやプレゼントをしてキャラクターとの親密度を高めます。親密度が上がれば、キャラクターストーリーやボイスが解放される仕組みです。

 ボイスはオーソドックスなものから、恥ずかしがるセリフや怒ったセリフまでバリエーション豊富。触った場所によってセリフが変わるので、いろいろなところをタッチしてみたいですね。

  • ▲マナー違反とはわかりつつも、ついいろいろなところを触りたくなります……!

 衣装の着せ替えも交流モードで行えます。ここで着せ替えた衣装はバトル中にも反映されるので、お気に入りのコーディネートを推しメンに来てもらえば、バトル中の楽しみがさらに増えます。

 衣装はチケットを集めて交換することに加えて、カードを獲得したタイミングで入手できる種類も存在します。カードを入手すれば、衣装やカードストーリーなど、同時にお楽しみ要素が多く解放されるので、URやSSRのカードを獲得した際の嬉しさはひとしおです。積極的にガチャを回したくなってしまいますね。


 細かいところですが、交流モードにはホーム画面からキャラクターをワンタッチするだけで移動できます。面倒な操作をせずとも、挨拶感覚で彼女たちと交流できるのは嬉しいところです。

 このモードではARカメラ機能もあり、自分の部屋に生徒たちを登場させられます。さらに、ARカメラ中にはダンスを踊ってもらったり、ポーズを決めてもらったりと、幅広い楽しみ方ができる機能が備わっています。

RPGながらキャラの可愛さも存分に楽しめる!

 これまで各機能を紹介してきましたが、注目すべきは各コンテンツのクオリティの高さです。

 ボリュームとアニメと3Dを使ってリッチに描かれるストーリーから、バトル演出に交流機能まで、すべての要素が高い水準でまとまっているゲームという印象です。

 とくに、美麗なイラストや可愛く動く3DCGなどで、キャラクターを可愛く見せようという意気込みがゲームの各所から伝わってきました。美少女たちを愛でるゲームとしても文句なしです。

 加えて、バトルRPGとしても、オート機能やスキップ機能など「これは欲しい!」と思う要素をしっかりと抑えています。

 アイドル系+バトルRPGという目新しい組み合わせも面白さを感じるポイントで、まるで2種類のゲームを同時に遊んでいるかのようか感覚を味わえます。多くの方が初めて体験するゲーム性なので、珍しいジャンルの作品としてもぜひ触れていただきたいタイトルです。

 『ラピスリライツ』はメディアミックスプロジェクトなので、既にアニメやライブなど様々な形で展開されています。このゲームをきっかけに作品にハマって、それからアニメやライブの振り返りなどを行えば、ゲームの枠を超えた楽しみを体験できることでしょう。

 純粋にアプリとしても高品質で高く評価できる本作。まだ深く『ラピスリライツ』に触れてないという方は、本作を通してお気に入りのキャラクターを見つけてみてはいかがでしょうか? ゲームを通して、これから羽ばたいていく彼女たちの成長をぜひ見届けてくださいね。

※ゲーム画面は開発中のものです。

『ラピスリライツ ~この世界のアイドルは魔法が使える~』概要

​タイトル:ラピスリライツ ~この世界のアイドルは魔法が使える~
対応OS:iOS、Android
ジャンル:魔女(アイドル)とキセキを起こす育成RPG♪


©2017 KLabGames
©KADOKAWA CORPORATION 2017
©Shengqu Games

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ラピスリライツ ~この世界のアイドルは魔法が使える~

  • メーカー: KLab
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2021年12月14日
  • 価格: 基本無料/アプリ内課金

ラピスリライツ ~この世界のアイドルは魔法が使える~

  • メーカー: KLab
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2021年12月14日
  • 価格: 基本無料/アプリ内課金

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