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勝敗は99%実力で決まる!? eスポーツ色の強い『シナプティック・ドライブ』を試遊

セスタス原川
公開日時
最終更新

 YUNUO GAMESより、サウザンドゲームズが開発するNintendo Switch/PC(Steam)用3Dオンライン対戦シューティングゲーム『SYNAPTIC DRIVE(シナプティック・ドライブ)』が発売されることが、8月末に発表されました。

 本作の注目ポイントは、eスポーツ競技として成り立つ高い戦略性。システム、ビジュアルの各方面でハイクオリティな対戦ゲームを生み出すため、『カスタムロボ』を手掛けた見城こうじゲームディレクターをはじめ豪華スタッフ陣が集結し、長い開発期間を要して創り上げた超力作となっています。

 そんな本作の試遊版をひと足早くプレイしましたので、ゲーム概要の紹介とプレイした感想をお届けします。

プレイヤーの実力を引き立てる対戦システム

 本作は、Nintendo SwitchとPC(Steam)のクロスプラットフォームにて展開。ダウンロードによる販売方式を採用し、日本に限らず全世界に向けて配信が行われます。全世界のプレイヤーと、手に汗握るバトルが楽しめます。

 シューティングゲームを大きく分類するプレイヤーの視点に関しては、俯瞰式の三人称視点を採用。その中でも従来の作品と大きく差別化を図るポイントとして“キャラクターの位置や攻撃状況に応じてカメラが遠近移動をする”というカメラワークが採用されています。

 このカメラワークでは、その瞬間に情報として必要のない場所は映されないため、より洗練されたフィールドの情報がプレイヤーへ伝わります。実際に体験したところ、カメラの移動に違和感を感じることはなく、その上で拡大表示されたキャラクターの動きに集中しながらプレイすることができました。

 シューティングゲームとは言ったものの、バトルで重要になるのは射撃センスよりも立ち回りです。射撃を行う際には、銃口が自動で相手の方に向くオートエイムが働きます。

 「ここでどういう行動を取るべきか?」「攻撃のタイミングは?」といった立ち回りの部分に関する部分に重きが置かれており、バトルでは直観やセンスよりも戦略性の高さが問われます。

 射撃に関しても、直線的に飛ぶものに限らず、相手を追尾したり、その場に停滞したりと、フィールドに残存するものが多くあります。そのため、複数の攻撃で敵を包囲していくような詰め将棋的な要素を含んでおり、これも戦略性を高めるのに一役買っているポイントです。

 こうしたシステムにより、プレイヤー同士のシビアな駆け引きや視認してから反応する速度勝負がより白熱。対戦ゲームとして高いクオリティで仕上がった作品となっています。

 立ち回りが重要であり、攻撃の種類も多く、戦略性が高いということで、ゲームの難易度が高いと感じてしまう人もいるでしょう。とはいえ、勝ち方を徐々に理解していく達成感と充実感は、まさにゲーマーが対戦ゲームに求める要素そのもの。それらをゲームに求めている人にとっては「こういうのでいいんだよ、うん」とうなずきたくなる作品になっています。

組み合わせ自在のキャラクターカスタマイズ

 キャラクター(ボディ)と武装は、用意された中から自由な組み合わせを選択できます。キャラクターの専用武装のようなものはなく、すべてのキャラクターにすべての武器が装備可能です。

 では、キャラクターごとに何が変わるのか? というと、総合的なステータスと必殺技が変化します。ステータスの細かい部分としては、HP、移動速度、ダウン耐性などがあり、ここにそのキャラクターの特徴が表れるようになっています。

 装備できる武装に関しては、大まかな武装が数個あり、その中でさらにどんな効力の武装を使うかチョイスするような形になります。大まかな分類は以下のようになっています。

ガン攻撃

 右腕に装備する射撃系の武装。最も使用頻度の高いメインウエポンのような役割を担います。オートエイミング方式で、ボタンを押した瞬間の敵の場所に向かって発射されます。

 常時打ちっぱなしのような使い方もできますが、ガン攻撃中はプレイヤーの移動速度が落ちてしまうので注意が必要。種類によって、同時発射数、攻撃力、弾速が変化したり、ガトリングや3ウェイショットのようなものがあります。

 誘導性能は低く、横に移動しているだけで避けられてしまうことも多いです。正面から向かってくる相手を迎撃したり、自分から敵と軸を合わせて当てに行くことを意識すると、各段に当てやすくなります。

 また、ボタンを長押ししてパワーを溜めると“チャージショット”を放つことができます。チャージする時間がかかる分その威力は抜群! 敵の隙を見つけて上手くチャージショットを当てられると気持ちがいいですよ!

トラッカー

 相手を自動追尾する弾を発射する武装です。相手の場所を感知しながら、障害物を避けつつ進んでいきます。種類によって、同時発射数、最大同時存在数、感知能、力、爆発範囲などが異なります。

 使用した感想は、敵を追尾するとはいえ単体では避けられてしまうので、トラッカーを囮にして敵を動かし、そこを本命の攻撃で狙う(またその逆)という使い方が有効でした。

ワイヤー

 左腕の武装で、地表に光るワイヤーを伸ばし、その線上に爆風などを発生させます。射出したワイヤーはプレイヤーの操作で自在に動かせる他、爆破するタイミングも調整可能です。

 種類によって、長さ、速度、機動性、連射性が変化します。トラッカーと同じく、敵を囲んだり、進路をふさぐなどして、とどめの攻撃につなげていく戦略的な武装です。

体当たり攻撃

 近接攻撃技を設定できます。直線的な体当たりだけでなく、かかと落としのようなものや、敵からの攻撃回避に使えるようなアクションがあります。

 基本的な攻撃は射撃が主となりますが、近接攻撃は命中時にダメージを与えるだけでなく、攻撃の際に移動する特徴があったり、攻撃中に敵の攻撃を無効化する瞬間があるので、効果的に使えるようになれば強力な選択肢となります。

対戦に特化したゲームモード

 ゲームモードは、1人プレイ用のシングル戦と、対人戦のオフライン対戦、オンライン対戦に分かれています。

 シングル戦には、ステージをクリアしていくアーケードモード、相手を設定して練習できるトレーニングモード、操作説明のチュートリアルモードの3種類があります。

 対人戦では、純粋な1vs1のバトルに加えて、タッグで戦う2vs2のモードが用意されています。2vs2は、コマンドでメンバーを入れ替えながら戦うタッグマッチです。

 他にも、ミッションやランキングページなどが存在しますが、ストーリーモードのようなものは存在しません。ここは思い切った部分とは思いますが、従来の対戦ゲームで「対戦目的で購入したからストーリーは放置!」という人も多いのではないでしょうか?

 そういったユーザーへまるでメッセージを送るかのように、この対戦に直結する要素のみに絞られた本作。他のモードもあった方がよいという意見もあるかもしれませんが、筆者としては“『シナプティック・ドライブ』は対戦のためのゲーム!”という覚悟のようなものが伝わってくるようで、このスマートさに感銘を受けました。

対戦好きは『シナプティック・ドライブ』に集合すべし

 対戦ゲーム好きであれば、遊んだ作品において「もう少し競技的になってほしい」「実力が勝敗にしっかり現れてほしい」と物足りなさを感じた経験があることでしょう。勝利画面を開きながら「君より僕がうまいから勝った、それだけ」とドヤ顔したいと思ってしまうのは、筆者だけではないはず。

 その点において『シナプティック・ドライブ』は「信頼できる要素しかない」と言って大丈夫でしょう。プレイヤーの戦略性を重視した視点設定、対戦に関係のない要素の取捨選択、全世界展開……あらゆる部分から「何より対戦を通してゲームを楽しんでほしい」という意図がヒシヒシと伝わってきます。

 ゲーム性はお世辞にも簡単とは言い難いですが、逆にそれがさらに信頼を高める要素の1つ。もっとカジュアル寄りにすればより幅広い層に遊んでもらえる可能性もあったにも関わらず、ここまで対戦ゲーム好きに振り切ったものを提供してくれたのです。向こうからこんなにもラブコールが来ているのですから、こちらもプレイという形でそれに答えたくなるというもの。

 『シナプティック・ドライブ』は、東京ゲームショウ2019のYUNUO GAMESブースで先行テストプレイが実施されます。会場に遊びに行く方は、せひご自身の手で、この研ぎ澄まされたオンライン対戦ゲームを体験してみてください!

※画像は開発中のものです。
※Nintendo Switchでオンライン対戦をプレイするにはNintendo Switch Onlineに加入する必要があります。
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Developed by Kouji Kenjou / Thousand Games

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SYNAPTIC DRIVE(シナプティック・ドライブ)

  • メーカー: YUNUO GAMES
  • 対応端末: Switch
  • ジャンル: ACT
  • 配信日: 未定
  • 価格: 未定

SYNAPTIC DRIVE(シナプティック・ドライブ)

  • メーカー: YUNUO GAMES
  • 対応端末: PC
  • ジャンル: ACT
  • 配信日: 未定
  • 価格: 未定

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