懐かしのサクセスが復活した『パワポケR』レビュー。サクセス戦争編の収録に胸が熱くなる!
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- る~ぱ
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11月25日に発売されるNintendo Switch用ソフト『パワプロクンポケットR』のプレイレビューを掲載します。
二刀流で大活躍した大谷翔平選手や下剋上対決となった日本シリーズ、新庄ビッグボスの誕生など、話題が続く野球界ですが、個人的に一番気になるのがNintendo Switchで発売される『パワプロクンポケットR』。
最初に軽く『パワプロクンポケット』について説明しておくと、1999年~2011年に携帯用ハードで発売されたシリーズ作品です。『パワプロ』シリーズで選手を育成する“サクセスモード”に特化したタイトルで、携帯機ならではの手軽さと一風変わったストーリーで人気を獲得。また、育成した選手を同時期に発売されていた据置ハード用の『パワプロ』に移行して遊ぶこともできました。
本作『パワポケR』は、1999年~2000年に発売された『パワプロクンポケット』と『パワプロクンポケット2』をベースに、新要素を加えたタイトル。当時ハマりすぎて『パワプロ』&『パワポケ』の二刀流プレイで選手育成していたライターがレポートします。
サクセスモードは3編収録
本作に収録されているサクセスモードは“極亜久高校編”、“ドリルモグラーズ編”、“戦争編”の3編。
育成した選手はオリジナルチームに編成して“対戦モード”で使える他、“転生”により初期能力の高い状態でサクセスを始めることが可能です。
スタンダートな内容の“極亜久高校編”、“ドリルモグラーズ編”
崩壊寸前の野球部を立て直して甲子園を目指す“極亜久高校編”。スタート時点では主人公と凡田くんの2人しか部員がいないため、他の部活から有力選手を引き抜き、メンバーを集める必要があります。
“ドリルモグラーズ編”は弱小球団にドラフト6位で入団した主人公が日本一を目指すというストーリーとなっています。
要所要所ではミニゲームをクリアする必要も。登場するミニゲームは別モードでもプレイが可能なので、事前に練習しておくとスムーズに攻略できます。
野球の練習や試合以外では、彼女関連のイベントが豊富。どの娘と仲よくなるかによって得られる能力が異なります。
強い選手を育成するには、彼女からもらえる能力やアイテムを見込んだ育成プランの構築が重要。とはいえ、イベントはランダム性が高く、意中の娘と仲よくなれるかは運次第なのがサクセスの難しいところでもあり、おもしろいところでもあります。
昨今のサクセスと比べて1回のプレイ期間が長めで、じっくりと腰をすえた育成が可能。なお、練習は投手&野手に分かれており、ポジションにかかわらずどちらの練習も実施できます。このため、今話題の“二刀流”選手育成に挑戦してみるのも一興です。
ギャンブル性&中毒性の強い“戦争編”
個人的に思い入れがあるのが“戦争編”。タイトル通り、戦争真っ只中に目覚めた主人公が、軍隊の補給部隊として活動していくストーリーとなっています。
ゲリラによる襲撃や空爆、各種病気など、およそ野球とは関係ない要素が盛りだくさん。ただ、サクセス失敗=死という、戦争の厳しい現実が待っています。
ゲームシステム的には上記2編と比べて、野球要素を減らしてランダム性を強くした内容。野球の練習や試合等はほぼ存在せず、各種イベントで入手できるポイントを使って能力を強化していきます。
なかでも当時ハマったのが“呪い島”で挑戦できるミニゲーム。マインスイーパーの要領で地雷を避けつつゴールを目指す内容となっており、配置されたアイテムを入手すると各種ポイントや特殊能力がゲットできます。地雷を踏むと大ダメージを食らい、体力によってはそのまま死亡してゲームオーバーに……。
地雷の配置はランダムとなっており、後半になるとマインスイーパーに慣れている人でも頭を悩ますような局面に出会うことも。
“戦争編”は最大200週までプレイ可能で、40週以降は任意で帰還(育成の終了)ができます。週が進むほど不利なイベントが発生する確率が上がり、万全な状況でも“即死亡”の危険がつきまといます。
このように、射幸心を刺激する要素をふんだんに盛り込んでいるのが“戦争編”の魅力。どのタイミングで帰還するか、“呪い島”をどこまで進むか、ダイジョーブ島に挑戦するかなどなど、ギャンブル要素は中毒性が高く、何度もプレイしていた記憶があります。
今回の記事のためのプレイでも、気が付いたらひたすらプレイしていたので、発売されたらこちらのモードに籠ることになりそうです。
やり込み要素の高い“サイバーバル”
新モードの“サイバーバル”はステージクリア型のアクションゲーム。自機のマシンを操作し、ステージに配置された敵をすべて倒せばクリアとなります。
ステージをクリアすると“野球人形のパーツ”、“特殊能力”、“CP”を獲得。“野球人形のパーツ”を組み合わせて選手の素体を作り、その素体に獲得した特殊能力付与することができます。“CP”は自機のマシンを強化するのに使用します。
くり返しプレイすることで自機を強化し、より難易度の高いステージに挑戦して高性能な“野球人形のパーツ”や“特殊能力”を狙うというのが、本モードの流れ。運要素の強いサクセスとは趣が異なり、やり込み次第で強い選手が作成できそうです。
また、“サイバーバル”はマルチプレイに対応。せん滅速度が単純に上がるだけでなく、活躍するとマシンが強化されるため、シングルプレイよりも効率よく“野球人形のパーツ”などのアイテムを集めることができます。
サクセスの完成度は文句なし! 今後のアップデートにも期待
サクセスは、スタンダードな“極亜久高校編”と“ドリルモグラーズ編”に、かなり風変りな“戦争編”を収録。そしてやり込みプレイヤー向きの“サイバーバル”と、選手育成を楽しみにしている『パワプロ』ファンにオススメできる内容。
発売当時楽しんでいた人はもちろん、シリーズの原点のリメイクなので、『パワポケ』をやったことがない人でも楽しめるかと。
育成した選手の活躍の場が対戦モードぐらいなのが気になるところですが、アップデートで“俺のペナントレース”搭載がアナウンスされているので、育成を進めながら今後の展開に期待したいところです。
阪神甲子園球場公認
ゲーム内に再現された球場内看板は、原則として2020年のデータを基に制作しています。
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