『聖剣伝説 エコーズ オブ マナ』CBTレポート! シリーズ初心者が楽しむことはできる?

松葉
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 スクウェア・エニックスのiOS/Android用アクションRPG『聖剣伝説 エコーズ オブ マナ(ECHOES of MANA)』のクローズドβテスト(CBT)が11月16日(火)~11月24日(水)の期間で実施されました。

 『聖剣伝説 エコーズ オブ マナ』は、本作オリジナルキャラクターや歴代『聖剣伝説』シリーズのキャラクターたちが登場し、作品の枠を超えた物語が展開される作品です。バトルは多くのシリーズで採用されていた2Dアクション。開発は『消滅都市』や『アナザーエデン』などで知られるWFSが手掛けます。

 本記事では、『聖剣伝説 エコーズ オブ マナ』CBTのプレイレポートをお届けしていきます。

シリーズ未経験or初心者でも楽しめる?

 本題に入る前に、前置きがひとつ。シリーズ歴代キャラクターが登場するオールスター作品をプレイするにあたって、まずは今回のレポートを担当する自分が、去年4月に発売された『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』で参入したばかりのシリーズ初心者であることを白状せねばなりません。

 なんと言っても、『聖剣伝説』は今年30周年を迎えた歴史あるシリーズ。コアなファンの方々がいる中で、最近のリマスター・リメイク作品に触れて興味を持ったばかりのユーザーが輪に入って楽しめるのかどうかは、非常に気になるところではないでしょうか?

 という訳で今回、にわかながらCBTに参加! CBTではメインストーリーが4章までプレイでき、本作のシステムをしっかり体験することができました。なお、CBT時点での内容となるため、正式サービスと異なる部分があるかもしれませんのでご了承ください。

いきなり闇の神獣!? 惹き込まれるストーリー

 本作のストーリーは章仕立てになっており、ストーリーを読み進めながらクエストをクリアすることで進行。ストーリーはSDキャラが動くパートと、2Dの立ち絵が表示されるパートで構成されています。

  • ▲動くSDキャラがかわいい。
  • ▲2Dの立ち絵も目や口が動く。

 バックログやオート送りなどの機能が用意されているのも嬉しいところ。そして、スキップには“文章でストーリーを読んで次に進む”機能が備わっているのが画期的です。

  • ▲ストーリーは気になるけど時間がないときや、一度見たストーリーを見返したいときなど、ログで簡潔に展開を追うことが可能。

 ストーリーのおおまかな流れとしては、主人公は聖剣を求めて“マナの実”に宿った記憶の中の世界である《実の世界》(エコーワールド)を渡り歩くことになります。

 《実の世界》では本作オリジナルのキャラクターたちや、『聖剣伝説』シリーズのキャラクターたちが暮らす世界が再現されており、さまざまな場所を冒険する中で、彼らと出会い、ともに戦っていく……といった感じです。

  • ▲主人公は見た目が選択できます。選ばなかった方のキャラクターも、後々ストーリーに登場します。

 一応、冒頭の展開だけ少し紹介! ゲームを開始した直後、プレイヤーは『聖剣伝説3』の世界に降り立ち、チュートリアルをこなしながら進んでいくことになります。



  • ▲チュートリアルで描かれるのは、『聖剣伝説3』におけるホークアイのオープニングイベントが元になっています。原作ではニキータというキャラクターが登場しますが、代わりに現れるのが本作の主人公です。

 そしてホークアイに戦闘方法を教えてもらいながら進んでいくと、現れたのはなんと闇の神獣ゼーブル・ファー! 同作の印象的なボスがいきなり登場したことにビックリ!! インパクトのある絵面で掴みはバッチリです。


  • ▲代表的な固有技“ヘルサザンクロス”を使用してきます。

 《実の世界》は原作の世界と似て非なるもの。原作の展開に沿った場面もあれば、上記のようなハチャメチャな展開が待ち受けていることもあります。とはいえ、原作がベースのやり取りが多いので、ファンがニヤリとする“作り”になっているのは間違いないでしょう。

 とはいえ、何も知らない主人公を中心に物語が進行していくので、シリーズを経験していない人でも置いてけぼりをくらうことはありません。全体的にキャラクター同士の軽妙な掛け合いが楽しく、逆に「このシーンは原作のどの辺りなんだろう?」と興味がそそられます。

2Dアクションをカジュアルに楽しめる

 本作のクエストには、メイン3人とサブ3人の計6名を編成して挑むことになります。

 クエスト中、操作するキャラクターはメイン・サブ含めていつでも変更できるため、自由度の高い編成が可能です。敵によって有効属性・有効武器種が異なるため、臨機応変にメンバーを切り替えていくことが大切になります。


  • ▲左上のアイコンを押すことでいつでも変更可能。

 なお操作していないキャラクターは、設定した“作戦”に則って自動的に動いてくれます。

  • ▲キャラクターごとに細かく作戦を設定可能。

 MPを消費して発動する“スキル”、必殺技ゲージが溜まると発動できる“必殺技”など、キャラクターごとに特性のことなるアクションが使用可能。常時発動の“援護スキル”も存在するので、誰を編成するべきか悩ましい場面も……。


  • ▲必殺技を発動するとカットインが入ります。

 そして肝心のアクション面ですが、操作感としてはベルトアクションに近い遊び心地です。上下左右に動くことができますが、上下に攻撃を打ち分ける手段は限られていて、敵の攻撃も横方向に広がる物が多いです。

 また、移動やスキル、必殺技を自動で行ってくれるオート操作も選択可能です。アクション周りに関しては、スマホでの遊びやすさを重視したカジュアルな作りになっていると言えるでしょう。

 そのほか、スキップはできないもののオート周回が設定できるため、ほぼ放置して素材集めやレベル上げができるのは嬉しいですね。

  • ▲隙間の時間でオート周回!

 なおストーリーではたまに、通常よりも広めのステージを進む“探索クエスト”が用意されています。すべてのクエストが“探索”になるとスマホならではのカジュアルさが失われてしまいますが、多少の探索要素が入っていることで『聖剣伝説』らしさも感じられるようになっています。

  • ▲探索クエストには女神像の姿も!

ガチャの演出がすごくいい

 ガチャについても確認していきましょう。

 ガチャからは強力なキャラクター・メモリージェムが排出されるため、パーティを強くするうえで重要な手段となります。

 メモリージェムは編成で1キャラクターに1つセットする装備のようなアイテムで、パラメータの上昇やアシストスキルで、さまざまな恩恵を受けることができます。

 なお、キャラクター・メモリージェムはガチャのほかに、ストーリー進行やイベント報酬などでも獲得できます。

  • ▲章をクリアするとメモリージェムを報酬として獲得可能。進行度に応じて徐々に絵柄が明らかになるため、ストーリーを進めるモチベーションに繋がります。

 ガチャはキャラクター・メモリージェムともに同じガチャから排出され、CBT時点での提供割合は最高レアリティの★4キャラクターが3.00%、★4メモリージェムが1.50%となっていました。



 特筆すべきはガチャ演出! ★3以上のキャラクターが排出された際の演出が秀逸で、出典作品の楽曲が流れる仕様となっています。★4キャラクターはセリフと共に楽曲が流れ始めるので、盛り上がること必至です。

  • ▲『聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-』のキャラが登場すると“Rising Sun”、『聖剣伝説3』なら“Meridian Child”……のように、各作品のメインテーマが流れます。

 ガチャを引くたびに名曲が流れるので、その都度手が止まっていました(笑)。個人的には“Meridian Child”が非常に思い入れのある楽曲なのですが、それ以外の楽曲のすばらしさも再認識させられた瞬間でした。

 ちなみに、CBTでは引き直し可能な★3確定ガチャを引くことができました。

オリジナルキャラも魅力的!

 歴代キャラクターたちの魅力は言わずもがなですが、本作オリジナルのキャラクターたちも負けてはいません。かなり推せる面子がそろっています。

  • ▲本作オリジナルのキャラクターたち。

 ダッフルはハルバードを振るう元気いっぱいの少女。物怖じせず、誰とでも仲よくなれるのが彼女の魅力です。


  • ▲「勝利のジャ~ンプ!」がかわいい。

 ハニカムは真面目で、少し背伸びをしたいお年頃の少年。優秀な魔法使いの家系で、魔法の勉強に励んでいます。


  • ▲ダッフルの掛け合いが微笑ましいです。

 ほかにも、お人好しなウルフ族の青年・ブランケットや、アウトローなスコーピオ族の女性・ラシャなど、さまざまなキャラクターたちが登場します。


 ハニカム、ダッフル、ラシャ、ブランケット……生地や衣服に関連した(?)命名規則があるようなので、ひと目で本作オリジナルキャラだと気づけますね。

 今回のCBTで確認できた中で、個人的にお気に入りのキャラクターはモスリンですね。年齢不詳の妖精で、見た目が非常にタイプでした。

 彼らがどんな活躍を見せてくれるのか、正式サービスが楽しみです。

キャラ推し要素は満載

 オールスター作品としては、やはりキャラ推し要素がちゃんと充実しているかが気になるところ。

 ホーム画面では主人公を自由に動かすことができ、拠点にいるキャラクターに話しかけることが可能です。キャラクターはボイス付きで反応し、多くのセリフパターンが用意されています。




  • ▲シャドウナイトのセリフ一例。一緒の拠点にいるだけでも驚きなのでは?

 拠点でもそうですが、SDで表現されるキャラはそれぞれ細かい個性付けがされており、眺めているだけでも楽しめます。

  • ▲勝利のポーズなどにも、個性が現れていて〇。

 システム的な面から見ると、育成要素はレベルやマナボードのほかに、進化、限界突破、覚醒などが用意されています。キャラクターを最大まで強くするのが大変な印象を受ける反面、それだけ愛着がわく要素でもあります。

  • ▲★4スタートのキャラクターがステータス上有利にはなりますが、どのキャラクターでもレアリティを★6まで上げることが可能。

 セリフの変化などは確認できなかったものの、クエストに連れていくことで絆ポイントが獲得できる絆Lvといった要素も用意されています。

本作はシリーズ入門作にもなりえる!?

 本作をプレイしていて気になったところも少し! エリア切り替えごとのロード時間が少々長く、没入感が削がれてしまうと感じる場面もありましたが、今回はCBTということで、今後の改善に期待したいところです。

 そのほかマルチプレイ時のエラーなど、CBTゆえの不安定さを除けば、かなり遊びやすいタイトルになっていると感じました。個人的な要望としては、各キャラの“必殺技”に無敵判定を付けてほしいですかね。


  • ▲シリーズおなじみのリングコマンドのデザインが、本作のUIに落とし込まれています。

 記事冒頭で語った「シリーズ未経験or初心者でも楽しめる?」という点に関しては、原作を知っていた方がより楽しめるのはもちろんのことですが、世界観、雰囲気、BGMなど、魅力に感じられる部分が多く、本作をシリーズ入門のきっかけにするのもよいのではないかと思えました。

 CBTを触った結論としては、オリジナルキャラクターが刺さったら非常にオススメ! シリーズ歴代作品に気になるキャラクターがいたら、今のうちに過去作を遊んでおくとより楽しめるといった感じでしょうか。

 私自身、今回のCBTで手に入れることができた★4キャラが『聖剣伝説2』のポポイで、ずっとスタメンとして起用していたこともあり、原作こそ触れていなかったものの非常に好きになってしまいました。本作のストーリーで登場したポポイもとても可愛かったです。

  • ▲へい親分。

 『聖剣伝説 エコーズ オブ マナ』は2022年に6カ国語対応で世界同時配信予定です。自分は正式サービス開始までに、ポポイに会いに『聖剣伝説2』の世界へ旅立とうと思います!

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