新納一哉さんがTYPE-MOON合流と聞いて、どのゲームを思い出した?
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- そみん
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いやあ、ビックリしましたねえ。あの新納一哉さんがTYPE-MOON所属となり、新スタジオ“TYPE-MOON studio BB”で新しいゲームを作るんですって!
つきましては、小規模ではありますが、タイプムーン内に独立したゲーム開発スタジオ「TYPE-MOON studio BB」を設立いたしました。タイプムーン関連作品はもちろん、オリジナルタイトルなども立ち上げていけたらと思っています。 pic.twitter.com/JcTz9uNmbz
? 新納一哉 (@Nino_Kazuya) August 30, 2019
“studio BB”のスタジオディレクターに就任した新納一哉さんは「タイプムーン関連作品はもちろん、オリジナルタイトルなども立ち上げていけたら」とTwitterでコメントしています。楽しみでならない!
さまざまな傑作や意欲作に携わってきた新納一哉さんと聞いて、みなさんはどのゲームを思い出しましたか?
新納一哉さんと言えば……初代『世界樹の迷宮』!
自分が新納一哉さんの名前を初めて意識したのは、2007年にアトラスから発売された初代『世界樹の迷宮』でした。
昔ながらのなつかしさをかもしだしつつ、新しい形の3DダンジョンRPGとして楽しめる初代『世界樹の迷宮』のディレクターである新納さんの出現に、とてもワクワクしたものです。
(ちなみに電撃オンラインでは、初代『世界樹の迷宮』の際に新納一哉さんへのインタビューを行っています)
余談ですが、自分は遅ればせながら、その時期に新納一哉さんがDSの『超執刀カドゥケウス』のディレクターだったことを知り、「あの隠れた名作を作ったのも新納さんだったのか……!」と震えた覚えがあります。
イメージエポックでの活躍。特にイチオシは『ラストランカー』!
新納一哉さんの名前がさらに有名になったのは、イメージエポックへの移籍後だったと思います。
特に2009年発売の『セブンスドラゴン』(発売元:現セガゲームス)はいい意味での“王道RPG”を体現した傑作として、多くのゲーマーに高評価を得た作品でした。(もちろん評価に個人差はありますが、新納さん=RPG作りの名手というイメージを強めた作品だったと思います)
ちなみに僕が選ぶベストオブ新納さん作品は、2010年にカプコンから発売されたPSP用RPG『ラストランカー』です!
当時、電撃ゲームスという雑誌で『ラストランカー』の記事編集のヘルプに入って、リレーインタビューなどに携わっていたから思い入れが深いという部分もありますが、これがもう、本当にワクワク感が強い作品でしてね。
語り始めると長くなるのでほんのさわりだけの紹介ですが、アクション性が強いバトルは対戦格闘ゲーム的な部分があって飽きが来ず、武力で世界を維持する戦侯機構バザルタによる戦士ランキングの上位を目指して戦うという世界観&物語がとにかく熱い!
四天王とか十傑集とか、そういう言葉に弱い僕としては、下位ランカーからどんどんとなりあがっていくストーリーがとにかく大好きでしてね。
(気になった方は、ぜひ過去の電撃オンラインの紹介記事(ランキングの頂点に立つ七騎士とは!? 『ラストランカー』新情報)とか、イベントレポート(EDまで見るとジグを好きになる!? 『ラストランカー』完成披露会で中村さんが暴露)とかを読んでみてください!)
とにかく熱量が高い作品で、人によって評価が分かれる部分はありますが、好きな人はとことん好きになれる熱いゲームとなっています!
雑草でもなんでも食べる主人公のジグがぶっきらぼうななかで見せる暑苦しさと、そのライバルであるレンのクールな雰囲気とは裏腹の暑苦しさったらもう、いろいろな意味でたまりませんぜ。
ある意味、TYPE-MOON所属となる伏線だった!? 『Fate/EXTRA』も話題に
2010年にマーベラスエンターテイメントから発売されたPSP用RPG『Fate/EXTRA』も、イメージエポックの新納一哉さんがプロデューサーとして携わったことで話題になった作品です。
対戦型ダンジョンRPGと銘打たれた本作は、サーヴァント同士の対戦が物語的にもシステム的にも主軸となる、非常にユニークな作品でした。
(個人的には選択肢を間違った時のデッドエンドのプレッシャーも受けながら遊んだ作品でした(苦笑)。なかなか緊張感がありましたけど)
この作品でTYPE-MOONといっしょにゲームを作ったことが、もしかしたら今回の“TYPE-MOON studio BB”につながった部分が大きいのかもしれませんね。
ちなみに、“TYPE-MOON studio BB”公式サイトでは竹内崇さんがこんなコメントを掲載しています。
新納さんとはじめてお会いしたのは、10年ほど前になります。
「この企画を見てください」とFate/EXTRAの企画書を手渡された時の衝撃は、未だに忘れることが出来ません。
それは奈須きのこ、そしてTYPE-MOON作品へのラブレターであり、挑戦状であり、そして冒険へ誘う地図でした。
私達TYPE-MOONにとって、新納一哉は黒船です。
新天地より現れて、変革をもたらす冒険者。
彼と共に、新しいTYPE-MOONが始まります。
あの時と変わらない、冒険の地図を広げる新納さんの笑顔に、今はワクワクが止まりません。
黒船であり冒険者! ベタボメじゃないですか!!
ちなみに奈須きのこさんも「「いつか何の緩衝材もない環境で一緒にゲームを作りたい」数年前に交わした夢物語が奇縁の果てに実現しました。間違いなく、『studio BBの立ち上げを喜んでいるランキング』トップ5に入るのは自分です。」と喜びを語りつつ、「でも『studio BB』って……嬉しいけど……BBって……(笑)」と、しっかりとスタジオ名をネタにしていました(笑)。
スクウェア・エニックスでもRPGに携わることに
その後、スクウェア・エニックスに参加した新納一哉さんはしばらく表舞台に名前が出なかった時期がありましたが、オンラインRPGである『ファイナルファンタジーXIV』のチームに携わっていることが知られるようになり、個人的には新納さんがゲーム業界で活躍を続けていることに安心しつつも、新作を遊びたいなあとこっそり期待を募らせていました。
そんななか、2016年に発売された『ドラゴンクエストビルダーズ』のディレクターには新納一哉さんの名前があり、「これは神ゲーになる……!」と確信。実際、非常に楽しいゲームとなっており、「さすがは新納さん!」と、人知れずガッツポーズをとったりしていました(笑)。
新納一哉さんの今後の活躍にいちファンとして期待!
そんな新納さんが次にどんな会社でどんなゲームを手掛けるのかドキドキしていたのですが、まさかTYPE-MOONの新スタジオ“TYPE-MOON studio BB”に入るとは、ちょっと予想していませんでしたわ……。
“TYPE-MOON studio BB”公式サイトでの新納さんのコメントによると、「studio BBは、外部のデベロッパーと協力して開発する中規模~大規模の3Dゲームと、社内で開発する小規模の2Dゲームの2つの柱で開発を進めていく方針です。」とのこと。
コンシューマゲーム機なのかパソコンなのか、はたまた現代の流れ的にスマホゲームなのか……。
個人的にはやっぱり新納さんには大作RPGを期待しつつ、続報を楽しみに待とうと思います!
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