おなじみの“あのシーン”を確認! 『新サクラ大戦』体験会プレイレポート&開発者インタビュー
- 文
- たく坊
- 公開日時
セガゲームスが12月12日発売予定のPS4用ソフト『新サクラ大戦』の体験会が、8月31日に東京・浅草の花やしき座で開催されました。
本作は、架空の“太正時代”の帝都・東京を舞台に、悪と戦う“帝国華撃団”の活躍を描くドラマチック3Dアクションアドベンチャーです。
本体験会には報道メディアと招待された参加者100人が参加し、用意された体験版を試遊できました。以下では、体験会の様子に加えて、『新サクラ大戦』をプレイした感想、プロデューサー・片野徹さんへのインタビューを掲載していきます。
なお、今回体験したものは“東京ゲームショウ2019(TGS2019)”で体験できるものと同じものとのことです。会場を行く予定の人は、ぜひ参考にしてみてください。
新しく生まれ変わった『サクラ大戦』のプレイフィールはどうなのか?
先日、筆者が地元に帰省した時に、シリーズファンの友人から「新作の『サクラ大戦』はいろいろと新しくなりすぎている」という声を聞きました。
ジャンルやキャラクターデザイナーが変わったことで、ファンが戸惑っていることは理解できます。
そのうえで筆者が体験した感想を率直に言うと、“『新サクラ大戦』はプレイしがいのある作品”だと感じました。
アドベンチャーパートのイベントでは、制限時間式の選択肢が登場するシステム“LIPS”が実装されていて、セリフや好感度の変化を楽しめます。また、いわゆるモブキャラクターとの会話が豊富で、世界観を楽しめますし、会話が始まる瞬間にカメラがキャラクターの正面に向き直る関係で、気持ちよく楽しめました。
さらに、後述するバトルパートでは、おなじみ“霊子甲冑”が最新グラフィックで表現され、思い描いていたような“光武”の動きを楽しめます。
重きを置かれたアドベンチャー要素に注目
体験したエリア“大帝国劇場”では、売店やポスターなど、世界観に没入できる要素を確認できました。ストーリーで案内される“劇場内部”では、細かいところまで表現されているため、感動。
“LIPS”が表示される会話もあり、選択肢に応じたキャラクターの反応を楽しめます。筆者は、“制限時間を過ぎる”を選択してみました。結果として、“東雲初穂”に呆れられるという反応をいただきました。
さらに、シリーズでも欠かせない“肌色要素”も体験することに。
楽屋に訪れた主人公“神山誠十郎”は、誰もいないので帰ろうとしたのですが、ちょうど“天宮さくら”が入ってきます。どうやら、さくらは汗を拭くようです……。
このイベントでは左スティックを上下に入力して言葉のニュアンスを調節できる“アナログLIPS”を体験できます。
実際にどんな映像が飛び出し、どんな展開だったのか、気になる人はぜひ会場でプレイしてください。
イベントをいくつか体験したのでストーリーを進めると、緊急出動命令が発令。ここから、バトルパートが始まります。
爽快アクションが展開するバトルパートに没入!
バトルパートでは、望月流忍者という忍一族の末裔“望月あざみ”と2人で“降魔”に立ち向かいます。
過去シリーズは、コマを動かしてマップを攻略していくウォーシミュレーションタイプとなっていましたが、本作ではキャラクターを操作して縦横無尽に駆け巡るアクションゲームとなっています。
○ボタンで弱攻撃、△ボタンで強攻撃、□ボタンで必殺技と、操作自体は簡単。ダッシュやジャンプにより操作の自由度が高い一方で、○ボタンの連打でも十分に戦える爽快アクションとなっていました。
人によっては難しいと感じることがあるかもしれませんが、今回のバージョンであればひたすら弱攻撃を連打してから、必殺技を繰り出すことで、ボスも撃破することができました。
アクションゲームに慣れている人であれば、弱攻撃と強攻撃を組み合わせることにより、効率的に敵を倒せるため、攻略要素を楽しめるようなバランスでした。
画面左下のゲージが溜まると、必殺技を発動可能。発動時に入るカットインは、思わず「かっけぇ!」とつぶやいてしまうほどの迫力。さらに強力なのもポイントです。
また、同時に出撃するNPCが活躍し、プレイヤーと負けず劣らず敵をせん滅していたので、アクションゲームが得意でない人にとっては心強い味方になってくれそうです。
ゲームシステムは大きく変わっているのですが、戦闘中もキャラクター同士が会話したり、ストーリーが進行していったりするところは、アドベンチャー要素が重要な『サクラ大戦』らしいと感じました。
個人的には“霊子甲冑”をアクションゲームとして動かせるだけでも感動したのですが、スタイリッシュさも本作に没入できる重要な要素となっています。これまで頭の中で想像していたような“霊子甲冑”の動きはぜひチェックしてみてほしいです。
プロデューサー・片野徹さんにインタビュー
――ジャンルがアクションに変わったためか、難しいと感じましたが、製品版でも同じ難易度になるのでしょうか?
今回のステージは、製品版の4ステージ目にあたるので、難易度は少し難しいです。最初の何WAVEかは気持ちよく敵を倒せるように少しだけ調整してあるので、最初はスムーズに行けたと思います。ですが、小部屋あたりからちょっとずつ難しくなっていったかと。
――穴に落ちたり、倒せない敵が現れたりしましたが、同じような仕掛けは多いのでしょうか?
倒せない敵は、バトルパートで出現した大蛇だと思うのですが、あれは4ステージ目の特別なギミックとなっているので、それまでは出てきません。そこまでプレイして、ある程度慣れた人に対して用意しているものとなっています。
落ちる要素は、1ステージからあるのですが、1ステージ目のカメラは少し上から映すようにしているので、あまり落ちないようになっています。そこでジャンプを覚えるので、4ステージまで来るころにはおそらく慣れているでしょう。
――R1でジャスト回避できると伺いましたが、詳細をお聞きできますでしょうか。
ジャスト回避は、さきほど体験している方々もあまり出せていなかったようだったので、我々も詳しくお伝えするべきだったと思いました。ただ、決まると攻略しやすい要素になっているので、ぜひ“TGS2019”では試していただきたいです。
――今回キャラクターは2キャラだけでしたが、最終的には5人とかになっていくのでしょうか?
今回の4ステージが“誠十郎”と“あざみ”を操作するストーリーだったので、切り替えられました。
今後発表するであろうステージでは、出撃するメンバーを自分で選べるところや、操作キャラクターが入り乱れて登場するところもあります。
また信頼度が高いと、自分は操作できないんですが、お助けキャラとして登場して一緒に戦う要素があります。今回はシナリオの進行上、他のメンバーは先に行っている設定だったので、合流した後だと一緒に戦えます。
――アドベンチャーパートの“アナログLIPS”では、声の大きさをプレイヤーが調節できましたが、他にもギミックは用意されているのでしょうか?
アナログLIPSは、声の大きさ以外のところにも適用していたりします。例えば、距離の遠さだったり、さくらのシーンでは姿勢を上下に動かしたりなど、そのような使い方をしているところもあります。あとは、時間制限がある中で、いくつかの会話や証拠を集めるシーンもあります。
――さくらの着替えを見るイベントで怒られた後に出会っても、何事もなかったかのように会話が成立していたのですが、製品版も同じ仕様なのでしょうか?
……実はあのイベントはこの体験版のために他のところから移動させてきたものとなっているので、つながりとしてはあまりよくないのです。そのため、あそこにたどり着けたサービスだと思っていただければと。実際にはあのようなシーンに遭遇した後は、会話できなくなります。
――次回予告が懐かしいと感じましたが、シリーズをやっている人なら懐かしいと感じるポイントを教えていただければと思います。
ここでの公開は難しいですが、次回予告は入っています。うちの開発メンバーには新しいメンバーもいるのですが、古くから『サクラ大戦』を作っていたメンバーもいるので、「こういうものをファンは求めているだろう」という要素を入れています。ぜひ今後の情報をお楽しみください。
――体験会のアンケートが実施されましたが、集められた意見を製品版に反映する予定はあるのでしょうか?
製品版は佳境に入っているので正直難しいところはあるのですが、開発一同目を通して参考にさせていただくつもりです。
――TGS2019で体験できるとお聞きしましたが、プレイする人に向けて一言お願いします。
プレイを後ろから見ていると、ゲーム慣れしている人なのか、まっすぐ目的地であるクラリスに向かっている人がいました。
クラリスと話をしてしまうとバトルパートに移行し、アドベンチャーを楽しめなくなるので少しもったいないかなと思います。クラリスに話しかけるのはなるべく後回しにして、他のところからあたってもらえると、より長くアドベンチャーパートを楽しめるのでオススメです。
(C)SEGA
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新サクラ大戦
- メーカー: セガ
- 対応機種: PS4
- ジャンル: アクションADV
- 発売日: 2019年12月12日
- 希望小売価格: 8,800円+税
新サクラ大戦(初回限定版)
- メーカー: セガ
- 対応機種: PS4
- ジャンル: アクションADV
- 発売日: 2019年12月12日
- 希望小売価格: 14,800円+税
新サクラ大戦(ダウンロード版)
- メーカー: セガ
- 対応機種: PS4
- ジャンル: アクションADV
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