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なぜ『シュタゲ』とコラボ? オカリンのフルボイス化の理由は?『アリスギア』インタビュー

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 コロプラのiOS/Android/PC用アプリ『アリス・ギア・アイギス(アリスギア)』で、12月27日までの期間限定で、『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』とのコラボイベント“共鳴時空のエンタングルメント”が開催中です。

 本コラボイベントの開催のきっかけやイベントストーリーへのこだわりなどについて、運営ディレクターの加賀純氏、アートディレクター(世界観やキャラクター設計及びデザインやコンテンツディレクションを担当)、リードアウトゲームプランナー(ホームのスクリプトやバトル以外のテーブル設定など担当)の3名にお話を聞きました。

コラボのきっかけはグループ会社化

――まずは『STEINS;GATE』とのコラボが決まった経緯について聞かせてください。

加賀純氏(以下、敬称略):我々とMAGES.さんが同じコロプラグループ会社になったのがきっかけですね。双方の会社間での協業を模索していく過程で、「『アリス・ギア・アイギス』と『STEINS;GATE』のコラボをできませんか?」とお話を持ち掛けました。

――これまでのコラボではメカと少女、とくにメカという要素が強く出ていましたがそういったタイトルと比べて『STEINS;GATE』とのコラボでの違いなどはありましたか?

加賀:MAGES.さんに全面的にご協力いただけたこともあって、コラボを行うというところまではスムーズに進みました。

 ですが、どういったコラボにするかは悩みましたね。ご存じのとおり、『アリス・ギア・アイギス』は少女が武装して直接戦うゲームです。ですが『STEINS;GATE』はそういった直接的なバトルを中心にした作品ではありません。

 そういう側面だけ考えると親和性が高いわけではないタイトルですから、コラボの温度感はチーム内で模索しましたね。

 ただ、まったくのゼロベースで温度感を模索したわけではなく、これまでに行ってきた他社さんのIPとのコラボをはじめ、リアル店舗や作家さん達といった様々な方面でコラボしていただけていたので、その知見や幅広い選択肢を元に規模感や『アリス・ギア・アイギス』と『STEINS;GATE』のどちらに寄せるかなどを見定めていきました。

 とはいえ、当初からキャラクターをバトルに参加させたいという漠然とした願望はありましたよ。

――結果として、かなり力の入ったコラボになりましたよね?

リードアウトゲームプランナー:そうですね。ここにいる3人を含めて社内には『STEINS;GATE』のファンが多かったこともあり、できる限り全力でやらせていただきました。

アートディレクター:自分たちがファンであるという原動力に加えて、『アリス・ギア・アイギス』のメインターゲットと『STEINS;GATE』ファン層は近いだろうという確信もコラボへの推進力になりました。

――ティザーサイトも、某大型掲示板が模されている凝った作りでした。

加賀:実は、そこで一波乱ありまして……。当初作っていたものが、勘のいい人ならコラボのネタバレに気が付いてしまうようなものだったんですよ。

アートディレクター:タイムリープものには後から気が付いたときに「あっ」となる気持ちよさがあるので伏線を仕込んだのですが、よくよく考えてみたらネタバレしかねません。

 作成中に「あれ? もしかしてこれって……」と気づいて、慌てて修正しました。加賀さん、あれ大変だったよね……(笑)。

加賀:マーケチームにも協力してもらって、かなりギリギリのタイミングで修正してもらいました……。書き込まれている日付表示については、リアルタイムで更新されていくという仕掛けがあったため、わかりやすさを重視した結果、現実世界の西暦や日付が表示されています。

まゆりが戦う世界線があったかもしれない

――今回のコラボイベントの制作は、まずどこから行われたのでしょうか?

加賀:この規模のコラボイベントになりますと、まずはキャラクターを何人登場させるかから決めています。何人登場してもらう、誰を登場させるというキャラクター周りが決まると、ようやくストーリーなどの制作が始まります。

 登場キャラクターをできるだけ輝かせるにはどうするかや、どういった演出をすればユーザーさんが喜んでくれるかを考えて、制作を進めていきます。

 もちろん、理想はコラボ先のキャラクターのすべての3Dモデルを作り、全キャラクターをフルボイスにすることです。ただ、理想は際限がない一方で、それを実現するためのマンパワーや制作期間には限界があるので、現実ラインを見定めつつ線引きしています。

――そういった制限のなかで、牧瀬紅莉栖と阿万音鈴羽をプレイアブルキャラクターに選んだ決め手は?

加賀:2人のうち鈴羽については、運動神経がよく“戦士”でもあるので、選ぶというよりも満場一致くらいの感覚ですんなり決まりました。

 ただ、鈴羽以外でプレイアブル化するのにふさわしいキャラクターにはスタッフ内でも諸説ありまして。いろいろと意見を交わした結果、悩みながらも紅莉栖を選びました。

――では、椎名まゆりが戦う世界線もあったかもしれないと?

アートディレクター:可能性はゼロではなかったです。ただ、まゆりが戦って紅莉栖が戦わない状況って……など、少し考えを広くもったときに、まずは紅莉栖なのでは、ということでプレイアブルキャラクターに選んでいます。

――結果的にまゆりはコラボストーリーで重要な位置づけにいますよね。

アートディレクター:まゆりがプレイアブルキャラクターになっていたら、あの役割はちょっと持たせにくかったかもしれませんね。

 プレイアブルではないからこそ、物語のなかで重要な立ち位置にできました。ちょっとかわいそうな役回りですが……。

加賀:とはいえ紅莉栖も自ら武器を手に取って戦うようなキャラクターではありません。

 ですから、専用ギアを操作するにあたって、運動神経だけではなく脳波でも補助的に操れるという設定が盛り込まれていますね。

――『アリス・ギア・アイギス』のコンセプトを踏まえると、プレイアブルキャラクターの候補になっていたのは女性だけだったのでしょうか?

アートディレクター:そうですね。アリスギアは女性しか使えないという大前提があるので、オカリン(岡部倫太郎)やダル(橋田至)はプレイアブル化の候補にはあがっていません。

――コラボにあたって、『STEINS;GATE』のキャラクターがギアを使って戦うという部分はMAGES.さんに受け入れられましたか?

加賀:鈴羽も紅莉栖も、とくに戦うということに難色を示されることはありませんでした。ただ、原作キャラクターとしての整合性や口調などはしっかり監修してもらっています。

アートディレクター:そもそも『アリス・ギア・アイギス』本編のキャラクターたちも普通の少女で、なかには運動神経の悪い子もいます。ですから紅莉栖がアリスギアをまとえさえすれば、ヴァイスと戦えるのはいいのかなと。

 コラボ世界線の設定上は、『アリス・ギア・アイギス』の世界は『STEINS;GATE』本編から“17%”世界線が変動している世界。ヴァイスの脅威によって人類が地球を飛び出しています。

加賀:そういった『STEINS;GATE』とはまったく違う世界線の話という前提があったからオリジナリティを許容してもらえているのかもしれません。

“圧”が欲しかったからオカリンがフルボイスになった

――両作品の設定面の違いとイベントストーリー、二重の意味で過去と未来が入り混じっている今回のシナリオの全体像はどうやって作ったのでしょうか?

アートディレクター:全体像は作ったというよりも自然にできあがったという方が近いですね。先ほど加賀が話したとおり、シナリオを作る段階では既に登場キャラクターは決まっています。

 そこに加えて、ヴァイスと戦う理由をはじめとしたイベントに必須の条件をまとめていったら、こういうシナリオしかないだろうと。

加賀:ただ、大枠ができるまでは速かったのですが、矛盾が出ることはありました。ライターチームも大変だったと思います。時間を扱うシナリオは難しいですね。

リードアウトゲームプランナー:ボリュームも通常よりも増えていますよね?

アートディレクター:通常の約2.5倍のボリュームです。

加賀:我々が好きだからというのもちょっとはあるかもしれませんが、やはり『STEINS;GATE』ファンのお客様に届けるには一定の文章量と質が求められるであろうと考え、意図的にボリュームを増やしました。

アートディレクター:これでも泣く泣く結構なエピソードを削ったんですよ(苦笑)。

 ちょっと話が変わるのですが、『アリス・ギア・アイギス』のキャラクターを中心にしたお話ですと地球ではない“東京シャード”という空間が当たり前で、あって当然の世界としてしか描かれていませんでした。

 そこに今回はこの世界を知らない、かつ好奇心を持ってくれる人=紅莉栖たちが来てくれたので、知らない人目線からの東京シャードをちょっとだけ描けたのが楽しかったです。

――コラボストーリーの見どころを聞かせてください。

アートディレクター:『STEINS;GATE』で抱いた「つらい」とか「気持ちいい」といった気持ちをコラボイベントでも味わってもらえたらいいなと……。

 『STEINS;GATE』を知らないプレイヤーにも同様に、夜露がタイムリープを繰り返すなか体験したことや、オカリンの一見ふざけているようにしか見えないようでいて実は頼りになる人であることを体験していただいて、「『STEINS;GATE』とはこんなに感情を揺さぶられる作品なのか」と感じてもらえたらうれしいです。

――原作発売からかなり経っている今、ラボメンの新たな会話のやりとりを見られ、オカリンの口上を声つきで聞けるというのは嬉しかったですね。

アートディレクター:実は、当初オカリンのボイスを入れる予定はなかったんです。シナリオがある程度完成してきたころに柏木(柏木准一氏。『アリス・ギア・アイギス』のプロデューサー/開発ディレクター)から、もっと“圧”を出したいからオカリンにボイスを入れようかという話が出まして、それから収録の準備を始めました。

――オカリンがフルボイスというのも驚きました。

アートディレクター:我々としてもキャラクターのフルボイス化は初の試みでした。今まで行わなかった理由はシンプルに、スケジュールと容量の問題ですね(苦笑)。

 ですが、『STEINS;GATE』という物語や会話劇で進むという性質を考えて、オカリンだけ今回フルボイスになりました。

加賀:オカリンのボイスを入れるという話になったあとも、当初はフルボイスにする予定はありませんでした。最初は確かオカリンの「俺だ」から始まる一連の口上にボイスがないのは寂しいという話からスタートしたんじゃないかと。

 そこから「俺だ」を収録するならクライマックスシーンはボイスを入れよう、クライマックスを録るならここも、それならいっそ……、とどんどん話が大きくなってフルボイスに。

 我々では『STEINS;GATE』らしい演技指導というのはできないので、収録にあたってはMAGES.さんに全面的にご協力いただけました。そのおかげで宮野真守さんの素晴らしい演技を聞くことができて、私もシンプルにファン目線で嬉しかったです(笑)。

アートディレクター:「ハイパースペースラスカル!」も一発撮りでOKでした(笑)。

 後編では紅莉栖と鈴羽のゲーム内でのコンセプトや、コラボアイテムについてのお話をお届けします。

・インタビュー後編は後日公開予定です。

『STEINS;GATE』コラボイベント“共鳴時空のエンタングルメント”開催中!

開催期間
2021年11月25日(木)15:00 ~ 12月27日(月)14:59 予定

 『アリスギア』と『STEINS;GATE』のコラボイベントが開催中!

 イベントで手に入る「100コイン」を集めると、『STEINS;GATE』作中に登場するメイド喫茶「メイクイーン+ニャン2」のユニフォームといった特別なコラボコスチュームなどのアイテムが獲得できる「うーぱガチャ」を引くことができます。

<あらすじ>

 聞こえているか……未来の人類たちよ。

 俺は、狂気のマッドサイエンティスト 鳳凰院凶真<ほうおういん きょうま>!

 2010年の秋葉原から、貴様らに警告する。

 今、東京シャードに危機が迫っている。

 機関の陰謀か、運命のいたずらか、俺たちの失敗か──

 世界線が変動するときアクトレスとラボメンは時空を超えて邂逅し終わりなき戦いに敢然と立ち向かう!

 隊長、今こそ手を取り合い作戦名<オペレーション>『魔狼捕獲の足枷<グレイプニル>』を開始するのだ!

 すべては『運命石の扉<シュタインズゲート>』の選択である。

 エル・プサイ・コングルゥ……

期間中ログインでコラボ★3キャラクターをプレゼント!

開催期間
2021年11月25日(木)15:00~12月27日(月)14:59 予定

 期間中にログインすると、「牧瀬 紅莉栖(CV:今井 麻美)」と「阿万音 鈴羽(CV:田村ゆかり)」の★3キャラクターを受取箱へプレゼントします。

『STEINS;GATE』コラボ <ダブルピックアップ>スカウト 開催!

開催期間
2021年11月25日(木)15:00 ~ 12月27日(月)14:59 予定

 コラボイベントで活躍する「牧瀬 紅莉栖(CV:今井 麻美)」、「阿万音 鈴羽(CV:田村ゆかり)」の★4キャラクターを<ダブルピックアップ>したスカウトが登場しております。

※★はレアリティを表します。
※期間終了後の本スカウトの再配信は未定となります。
※詳細はゲーム内お知らせをご確認ください。


©Pyramid,Inc. / COLOPL,Inc.
©MAGES./Nitroplus

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アリス・ギア・アイギス

  • メーカー: コロプラ
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: STG
  • 配信日: 2018年1月22日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

アリス・ギア・アイギス

  • メーカー: コロプラ
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: STG
  • 配信日: 2018年1月22日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

【PC動作環境】

  • OS:Windows10(64bit)
  • メモリ:4GB以上
  • グラフィックス:Intel(R) HD Graphics 5500以上、ディスプレイ解像度1280×720以上

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