精神病院を舞台に極限の恐怖が描かれる『OUTLAST』をプレイ【綾那のゲームに夢中】

綾那
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※『OUTLAST』は、暴力表現やゴア表現の頻出があり
全年齢層向けではないコンテンツを含んでいます。

 さまざまなゲームを遊び、愛するゲーマー女優である綾那さんのゲームコラム“綾那のゲームに夢中”の連載第51回をお届けします。

 皆さん、ゲームしてますか?

 今回書かせていただくゲームは、グロい! 怖い! 痛い! という三拍子を兼ね備えたパニックホラーの金字塔である『OUTLAST』です。


 『OUTLAST』の物語は、フリージャーナリストのマイルズが、マーコフ・コーポレーションの内部告発メールを受け取り、その真意を確かめるべく隔離されたマウントマッシブ精神病院を訪れ、ビデオカメラ片手に病院で起こった事件の真相を解き明かしていくといったもの。

 場所が精神病院なので、幽霊とかの霊的なものではなく、襲ってくるのは主に重度の精神異常者たち。

 筋肉だるまの怪力男や生まれたままの姿でうろついている双子の成人男性、大きな鋏を持った裸エプロンのおっさんなど、そこに実在する人間の恐怖を思う存分味わえるゲームとなっています。

 こんなヤバイ場所に赴くマイルズはいたって普通の一般市民。特別な能力があるわけでも、めちゃくちゃ強いわけでもない。彼の武器はビデオカメラ。何の変哲もない、ナイトモードが付いてるビデオカメラただ一つ。

 あとはもう何があってもカメラを離さない強靭なジャーナリスト魂が彼の最大の武器。指を切り落とされてもすぐさまカメラですからね。あっぱれマイルズ君。

 まぁこのゲーム、ビデオカメラのナイトモードがないと暗すぎて何が何だか分からないので、意地でも持ってもらわないと困るんですが。

 そんな普通の一般市民だからこそ、追いかけられた時の恐怖感が半端ないんだと思います。

 はてさて、冒頭で簡潔にグロいだの痛いだの言っておりますが、このゲームのグロさはかなり上位にランクインするんじゃなかろうかってほどに高いです。

 グロだけじゃなく、生まれたままの姿のリアルな成人男性が出てくる点も、なかなかのもの。

 精神異常者全員が襲ってくるわけではないので、まじまじと彼らを見てみるのも一興です。

 中でも『OUTLAST』を代表するのが、男性を女性に見立てて出産シーンを連想させるようなすさまじい遺体。

 赤ちゃんの変わりに男性の頭を押し込んでで狂気以外のなにものでもなく、「一周まわってもうアートなのでは?」とこっちまで思考がおかしくなるトラウマ級のそれは、本編ではなくDLCの『Whistleblower』の方なんですが、本編の3倍くらいぶっ飛んでいる内容なので、あわせてやることをオススメします。

 せっかくなのでDLCの『Whistleblower』も紹介していきましょう。

 この『Whistleblower』は本編より前のお話です。

 ここでの主人公・ウェイロンは内部告発メールを送った張本人。後にマイルズがその受け取って調べにくることになります。

 そしてプレイヤーは出会うのです。史上最強に頭がイっちゃってるエディというサイコパスに。

 モーニングを羽織り、理想の花嫁を求めている一見すると紳士のように見えなくもないこの男。私的にゲーム至上、TOP5に入るほどのサイコパスキャラだと思っています。

 彼の求める“理想の花嫁像”が常軌を逸していて、いいキャラなんですよね。なにせウェイロンを花嫁にするために追いかけまわしてくるのですから。トラウマにもなります。

 ちなみに“男性を女性に見立てて”というのは、彼がしでかしたことです。

 そんな新郎候補のウェイロンと地獄の鬼ごっこができるので、日々の生活に刺激が足りない方はぜひともマウントマッシブ精神病院を訪問してみてください。

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