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韓国のWeb小説から生まれたミラクルなゲームの開発秘話を聞きました!【電撃インディー#141】

カワチ
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、ビジュアルノベル『ミラクルスイーツショップ』の開発者インタビューをお届けします。

 本作は、経営・恋愛シミュレーション要素のあるビジュアルノベルです。魅力的なヒロインの美麗なイラストとドラマチックなストーリーが魅力で、Nintendo Switch/PC(Steam)で配信中です。

 12月2日に配信開始したNintendo Switch版は、フルHDの高解像度対応とともに、日本語フルボイス対応、“フィリア・アフターストーリー”がクリア特典として収録されているといったさまざまな要素が追加されています。

 本記事では、そんな『ミラクルスイーツショップ』の開発者である、Talesshopのディレクター・Zadさんにお話を伺いました。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

Zad氏(ディレクター)インタビュー

――『ミラクルスイーツショップ』の注目点を教えてください。

 注目点と言えば、本作は韓国のWeb小説専門プラットフォーム“Joara.com”で大人気だったWeb小説『奇跡の軽食店(Miracel Snack Shop)』をベースにしていることです。

 Talesshopとしては最初のWeb小説IPゲームで、その上にキャラクターと細部設定を追加しながら多彩な話になることができました。特有の世界観と印象的な雰囲気を楽しんでいただければと思います。

――フィリアとミラという2人の魅力的なヒロインが登場しますが、彼女たちについて本編では明かされない裏設定はありますか?

 質問に答えることができるほどの裏設定は残っていません。お見せできるものは全てゲームでお見せしました。

――本作には多彩なかき氷が登場しますが、どうやって調べたのでしょうか? 実際にお店に食べに行ったり作ってみたりしたのでしょうか?

 各地域の風変わりなかき氷をモデルとして参考し、海外の異色のアイスクリームをたくさん参照しました。終盤にはちょっと楽しむ気持ちでいろいろふざけたアイデアも積極的に採用しました。

 夏には“ソルビン”によく行きました。ブルーベリーかき氷が本当によかったです。

――本作にはシミュレーションパートも存在しますが、バランス調整は大変でしたか? 開発するにあたり苦労したポイントなどを教えて下さい。

 ビジュアルノベルのみ作っていた我々には初めて経験したもので、少し苦労しました。でも他のゲームに比べては単純なゲームなので、大変ではありませんでした。

 開発終盤に1カ月にわたってプレイを続けながらバランスを調整しましたが、このようなゲームを一度もやってみなかった人もできるように、やさしい難易度にしようと努力しました。

――開発をするうえで、特に気を付けている点などを教えてください。

 ゲーム開発の経歴が長くなるとマナリズムや惰性に流されやすいですが、そのような状況でもユーザーにどうすれば新しい経験を提供できるか悩むべきだと思います。

――ゲームタイトルにこめた想いを教えてください。

 最近、人々が一番欲しいと思っていることが“奇跡”ではないかと考えています。自分の商売や仕事が奇跡のように上手くなる想像をすれば楽しくないですか? そういう意味で原作“奇跡の軽食店”というタイトルが気に入って、そのまま採用しました。

――今後、実現したい野望などありますでしょうか?

 120歳までゲームを開発することです。

――ゲームの開発に携わることになったきっかけについて教えてください。

 勉強することが嫌で19歳の時にビジュアルノベルを作りましたが、作り続けたら職業になりました。

――ここ数年でもっとも感銘を受けた、おすすめのインディーゲームについて教えてください。(インディーゲームでなくても構いません)

 『Katana ZERO』です。

――最後にユーザーに一言お願いします。

 我々のゲームは物語を中心としたゲームです。普通の物語をビジュアルノベルとして、もっと簡単で楽しむことができるように努力しています。これからも何卒よろしくお願いします。


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