『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』プレイレポ。あの悪役で暴れられる非対称型オンラインアクションを体験

滑川けいと
公開日時

 バンダイナムコエンターテインメントが2022年に発売を予定のPS4/Nintendo Switch/Xbox One/Steam用ソフト『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』。そのクローズドベータテストのレポートをお届けします。

 本作は、世界中で人気の『ドラゴンボール』を題材にした、アクションゲーム。本作は、味方と敵にわかれてそれぞれの目的を達成するために戦う7対1の非対称型のオンラインバトルが展開します。

 RPGや格闘ゲームなどさまざまなジャンルでゲーム化されている『ドラゴンボール』ですが、非対称型のオンラインバトルというのは本作が初めて。そんな本作のクローズドベータテストが、先日行われました。クローズドベータテストを通して感じた、タイトルの魅力を紹介していきます。

時の綻びで繰り返される戦いを生き残れ

 プレイヤーは、時空の裂け目である“時の綻び”に飲み込まれてしまった一般市民。時の綻びには、地球での人類殲滅を狙う強敵が待ち構えています。

 プレイヤーは一般市民のため、Z戦士のように立ち向かうことはできません。同じ境遇になった他のプレイヤーと協力し、何としてでも生き残るために行動します。

 タイムパトロールに助け出されたプレイヤーの拠点となる場所。ブルマやウーロンといった『ドラゴンボール』のキャラクターもいます。


 プレイヤーは一般市民なので、固定の容姿はありません。キャラクタークリエイトで好みの外見にできます。ちなみに、容姿は拠点でいつでも変更できました。

 前述したように、本作は7対1の非対称型オンラインバトルです。7人の味方(サバイバー)、そしてひとりの敵(レイダー)にわかれて戦っていきます。

 マッチングを行い、8人がそろったらバトルスタート。マッチングを行う前にあらかじめルームに招待できる仕組みになっていたので、特定の人でかたまっての参加も可能だと思われます。知人を8人集めてわいわい遊ぶこともできますし、2~3人で集まって残りのメンバーはマッチングするといったやり方もできそうです。

 サバイバー側とレイダー側、どちらのロール(役割)でプレイするのか希望を出せるのですが、マッチングで希望に添わない場合もあります。特に本作ではサバイバーは一般市民ですが、レイダーはセルやフリーザなど原作世界で猛威を振るった悪役。そのキャラクターを操作できるとあってか、レイダーを希望する方は多いように感じました。

 ですが本作では希望のロールにならなかった場合“優先権”が得られ、優先権が多くなればそれだけ希望したロールになれるようになっています。繰り返しプレイすれば希望のロールになりやすい仕組みは、うれしいですね。

目的が対極にある2つの陣営での超激戦の幕が上がる!

 マッチングが終わりサバイバーとレイダーが決まると、いよいよバトルの開始。サバイバーとレイダーはそれぞれの目標のために動き、勝利を目指していくことになります。以下ではサバイバーとレイダー、ふたつの陣営について触れていきます。

 サバイバーの勝利条件は、“マップからの脱出”。マップの各エリアには“起動キー”があり、それらの設置で出現する“超タイムマシン”の起動まで守り切ることができれば、脱出可能となるのです。

 サバイバーの移動は基本的に徒歩。周囲を見渡しながら探索を行っていきましょう。

 マップ内にはいたるところにアイテムボックスがあり、中からはバリア回復装置やロケットランチャーなどさまざまなアイテムが手に入ります。特に“起動キーレーダー”は範囲内にある起動キーの場所が分かるので、非常に重宝するかと。起動キーもアイテムボックスにあるので、ゲーム中はひたすらアイテムボックスを探すことになります。

 さらに、ドラゴンボールが見つかることも! 7つ集めると神龍が出てきて願いごとを叶えてくれます。

 サバイバー操作時には、何ともいえない緊張感があるんですよ。『ドラゴンボール』の戦士たちなら“気”を感じ取れるので敵が自分に近づいてきていることが分かるのですが、サバイバーにはそんな力はありません。


 一般市民であるサバイバーは、基本的にはレイダーと戦っても勝ち目はありません。レイダーには出くわさないようにして、起動キーの発見、起動キーの設置、超タイムマシンを守るといった流れを、その場に集まった仲間とともに行うことになります。


 すべてのエリアで起動キーを設置すると、超タイムマシンが出現。破壊されないように守りぬけば勝利。破壊された場合、各地に出現する脱出用タイムマシンで各々逃げることになります。

 サバイバーは任意で発動させる“アクティブスキル”や自動で発動する“パッシブスキル”を持っており、いずれも移動することや隠れることに役立ちます。これらを駆使して、目的の達成を目指しましょう。緊張感がある分、勝利できた時には何とも言えない安堵感と達成感があります!

 もし、レイダーにやられても、仲間の力があれば復活できます。

 仲間と協力すればもちろん勝利の確率は上がりますが、実際にプレイしたところ仲間同士でしっかり連携を取らなければ勝てないというわけではありませんでした。目的にさえ向かっていればマイペースにプレイできたので、非対称型オンラインバトルがはじめてという方にもおすすめです。

 先ほど“基本的にはレイダーと戦っても勝ち目はない”と書きましたが、それを覆す能力をサバイバーは持っています。それが“ドラゴンチェンジ”。これはアイテムの“チェンジパワー”でゲージをためると使用できるもので、孫悟空やピッコロといったZ戦士の力を一定時間借りられる、特殊な力です。

 画面の左下にあるのがチェンジレベル。チェンジパワーを獲得することでたまり、レベルが1以上になるといつでも変身できるようになります。変身すれば、必殺技も繰り出せますよ!

 ドラゴンチェンジした仲間と力を合わせれば、レイダーを倒すことだって夢ではありません。……ボコられているレイダーは筆者ですが(苦笑)。

 ここぞというタイミングで使えば、レイダーとも互角に闘える可能性を秘めています。

 一方レイダーの目的は、サバイバーを全滅させること。広大なマップを動き回り、サバイバーを見つけ倒していきます。

 注目すべきは進化で姿を変えるというレイダーの特性です。ゲーム中、民間人NPCやサバイバーを倒すことで進化ゲージがたまっていき、“進化”してより強大な力を手に入れられるのです。

 今回のクローズドベータテストではセルのみを選択できました。幼虫から完全体になるまで姿がガラリと変わるので、見応えがありました。他のレイダーがどのような進化を見せてくれるのか、今からワクワクしますね!


 民間人NPCを吸収したあとには衣服しか残りません。こうした演出も凝っているのがいいですね。

 また、レイダーは強力な攻撃手段を持っており、サバイバーを力で蹂躙できるのがポイント。パワー、スピード、技、すべてにおいてサバイバー以上のものを持っています。

 プレイしてみると、とにかく移動が素早い! むしろ注意して慎重に周囲を見ないとサバイバーを見逃してしまうほどの速度があるんです。何て言うんでしょう……手にしてしまった力と自分の感覚の差がありすぎて追いつかないというか。「すばらしいスピードに、わたし自身も驚いているよ……」というセルのセリフを、言わずにはいられません。

 ビルの屋内にいても、攻撃ひとつで破壊できます。さらにレイダーは舞空術で自由自在に空を移動できます。この疾走感が気持ちいいんです。

 レイダーの圧倒的な力は、必殺技でも体感できます。特に見応えがあるのはエリア破壊技。進化するごとに1回だけ使用可能な技で、その名の通りマップ内の任意のエリアをひとつだけ破壊します。

 破壊されたエリアは以後侵入できなくなりますし、発動中にエリア内にいたサバイバーを瀕死にさせられます。演出はもちろん、少しずつエリアを減らしていき、サバイバーを追い詰めていく感覚が気持ちよくてクセになるんです。

 サバイバーが追われる恐怖を脱した時の達成感を得られるのであれば、レイダーは追い詰め破壊の限りを尽くせる爽快感を得られます。あらゆる必殺技を駆使して、サバイバーを追い込んでいきましょう。

スキルを組み合わせて自分好みのサバイバーを作りだそう!

 レイダーに対抗すべく、サバイバーにはドラゴンチェンジで歴戦の戦士の力を借りられると前述しましたが、これはサバイバーに孫悟空やクリリンなどの力を持った“トランスボール”を装着して使用可能になります。

 トランスボールを装着できるのは3つ。チェンジレベルが高いほどドラゴンチェンジ時に得られる力が上がります。ちなみに、トランスボールはガシャから入手できます。

 このトランスボールにはアクティブスキルやパッシブスキルが備わっているものもあり、装着したトランスボールの持つスキルをサバイバーにセットできるように。トランスボールのスキルの組み合わせ次第で、いろいろな立ち回り方が可能になるイメージですね。

 ベジータのトランスボールにあったアクティブスキルは、“サイヤ人ポッドリモコン”。発動するとポッドが落ちてきて好きな場所に移動できます。

 装着できるのはトランスボールだけではありません。衣類やアクセサリーのアイテムを装着すれば、外見に反映されます。

 『ドラゴンボール』を題材にした非対称型オンラインバトルということでプレイしてみましたが、のめり込めるゲーム性になっています。サバイバーとレイダーで別々の楽しみ方があり、どちらの陣営になっても夢中になれることは間違いないです。

 非対称型オンラインバトルが好きな人はもちろん、『ドラゴンボール』好きにはぜひチェックしていただきたいタイトルです。オンラインで他人とのプレイ経験があまりないという人は、本作からはじめてみるのもいいかもしれません。

 今回はクローズドベータテストだったのですが、これがどのように進化していくのか非常に楽しみです。なお、クローズドベータテストに参加した方向けに意見フォームが設けられています。さらによいゲームになるよう、クローズドベータテストに参加した方は意見を投稿してみてください。

※2021年12月12日(月)23:59まで利用できます。

©バードスタジオ/集英社・東映アニメーション ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら