2Dホラーなんて怖くない…はずが。良ゲー『OMORI』の奇妙な世界観&ゲームシステムを高評価(ネタバレあり)【電撃インディー#144】
- 文
- ハチ
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電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はアメリカのインディーゲームスタジオOMOCAT, LLCがSteamで配信中の『OMORI』を紹介します。
※本記事内にはネタバレを含む要素がありますので、ご注意ください。
『OMORI』は“RPGツクール”で開発されており、インディーゲームとは思えないほどのボリュームとクオリティの高さ、作りこまれたストーリーが魅力です。
原作はWebコミックスシリーズ『omori ひきこもり』。愛らしいビジュアルとは裏腹に、不安を煽ってくるようなホラー要素はプレイしていると背筋がゾワリ。ここではそんな『OMORI』をご紹介します!
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
カラフルな世界でもオモリは白黒で描かれる理由とは…
ゲームをスタートさせると、泣いている子とその子を慰める2人と「いつもそばにいるって約束して…」「大丈夫きっと、うまくいく」などの言葉も映し出されます。
そして「ホワイトスペースへようこそ」と白い部屋にたどり着きます。一体ここはどこなのでしょうか。部屋には主人公である“オモリ”、パソコン、電球、ティッシュペーパー、絵日記、扉、猫のような生き物。他には何もなく、外へ走っていくと連れ戻されてしまいます。
とくに“○○をしてください。”という指示はないので、物語を進めていくにはものを調べたり、いろいろな場所を探索したりしてみましょう。
絵日記やパソコンを調べてみると、なにやら不穏なものが……。これはなにを意味しているのでしょうか。
絵日記は何枚もあるのですが、どれも奇妙なものでこれからはじまる物語に不安を覚えます。
扉を調べると、次のステージへ。いままでの白い部屋とはうってかわり、カラフルな世界になりました。
ここでは“ヒロ”、“ケル”、“オーブリー”の3人と出会います。3人はオモリのことを知っている様子で、“マリ”と“バジル”がピクニックしようと言っているから、一緒に行こうと誘われます。
外へでると森になっていて、3人とともに探索することができます。いろいろな場所を調べていくとオモリが「溺れるのがこわい」「高い場所がこわい」「クモが怖い」ことがわかります。オモリの過去と関係しているのでしょうか?
進んでいくとマリとバジルと出会いピクニックをすることに。バジルは写真を撮るのが好きとのことで、アルバムを見せてくれました。
楽しそうな写真ばかりですが、気になるのはオモリだけが白黒であること。ホワイトスペースだけでなく、カラフルな世界でも白黒なのは、理由がありそうです。
仲間と連携して繰り出す必殺技は、超強力です!
その後、バジルのおうちに遊びに行くことになるのですが、途中広場でかくれんぼをすることに。すると、ボスという敵にバジルが捕まってしまい、助けるためのバトルが始まります!
バトルはターン制で、それぞれスキルを持っています。また、感情の変化も重要になっています。“にこにこ”、“いらいら”、“しょんぼり”があり、それぞれに有利不利があります。これらを考えながら敵を倒していきましょう! 敵を倒すとレベルが上がり、スキルも増えていきますよ。
無事にバジルを助け出し家へいくと、先ほど見ていたアルバムの写真が落ちてしまいバラバラに……。一緒にアルバムへ戻してあげるのですが、すべて戻し終わったはずなのに、写真が1枚残っています。
それを見たバジルは恐怖し「マリちゃんが…」と言って黒い影に覆われます。これがホラー要素のあるゲームであったと思い出す瞬間でした……。
バジルが何を見たのかはわかりませんが、気が付くと再びホワイトスペースへ戻ってきていました。今度は扉がなくなっていたので、他に変化がないかさがすことに。すると、絵日記に変化がありました。
これまではなかったページが追加されており、そこには黒い1つ目の何かが……。
扉がなくなって悩んでいると、ふとスキルなどが見られるメニュー画面のことを思い出しました。開いてみると、刺すという赤い選択肢を発見。押してみると“誰を刺す?”とオモリが選択されます。
扉もないので恐る恐る刺してみると画面が変わり、寝ている男の子の名前を聞かれます。見た目はオモリにとても似ていますが、名前を入力する欄にはすでに“サニー”とありました。
ひとまずそのままサニーにし、これまでの世界とはまた別の世界へ。セーブしてみると、オモリは白黒ですがサニーには色がありました。
『OMORI』は謎解きもホラーもほのぼのとした日常も楽しめるなどもあり、とにかく“これからどうなるんだろう”と先が気になるストーリーになっています。
サブクエストなども細かく作りこまれており、やりこみ要素も十分。ぜひプレイして、「オモリ」の過去と真実をご自分で体験してみてください。
以上、『OMORI』の紹介でした。
OMORI (C) OMOCAT, LLC.
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