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『くにおくん三国志』はやっぱ2人プレイも面白い! スキルカスタマイズやド派手な計略も熱いぜ【電撃インディー#143】

Ak
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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディーでは、アークシステムワークスから本日12月16日に発売された『くにおくんの三国志だよ全員集合!』Nintendo Switch版のレビューを2回にわたってお届け。

 第2回は、バトルや育成システムに注目したレビューを掲載します。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

バトルは素手のケンカが基本! 三国志らしいアクションも!

 『くにおくん』といえばドッジボール。という人も多いかもしれませんが、本作は横スクロールアクションゲームの方。(三国志の世界でドッジボールというのも面白そうですが)

 並みいる敵を豪快な攻撃でなぎ倒していく、爽快感溢れるアクションになっています。

 難しい操作は必要なく、とにかく気持ちよさを重視した作りです。

 本作のバトルは、『くにおくん』らしく素手での戦闘……素手転(ステゴロ)が基本。

 パンチやキックで敵にダメージを与えつつ、防御を固めた敵や集団戦では投げを駆使して戦っていきます。

 パンチは手数、キックは一撃の威力、投げは攻撃範囲とそれぞれ強みが違うので、使い分けが重要になる戦略性が味わえます。

 三国志らしい要素として、武器を使った戦闘も可能。落ちている剣や槍などを拾うことで、さまざまな武器攻撃を繰り出せます。

 剣や槍などのオーソドックスな武器以外にも、竹や石など、落ちているものであればなんでも武器として利用可能!

 武器はフィールド上にひんぱんに落ちていますが、種類によって強さや攻撃パターンが異なるので、いろいろな武器を試してみるといいでしょう。

 また、SPを消費することで“熱血乱舞”を発動できます。この状態では関羽らしく、青龍偃月刀を駆使した広範囲攻撃が可能に!

 非常に強力ですが、効果時間はそれほど長くないので連発はできません。敵に囲まれたときや、ボスとの戦闘で切り札として使うのがよさそうですね。

 パンチやキック、武器攻撃はスキルをセットすることで攻撃パターンが変化。

 パンチが遠距離攻撃になったり、キックがドロップキックになったりと、スキルの種類は非常に多彩で、相性のいい組み合わせを考えるのが楽しいです。

 また、スキルの組み合わせなどで特殊な必殺技を習得できることも。

 SPゲージを消費するものの、ダイナミックな攻撃で敵を一掃できます。

 また、計略ゲージがたまると三国志らしい“計略”を発動することも可能。

 広範囲を一気にせん滅できる“火計”などで敵を一網打尽にできるほか、一部の計略はステージの仕掛けを解くためにも使用できます。

 戦闘時に出現する敵の数は多めなので、考えなしで敵に突っ込むだけではやられてしまうバランス。

 とはいえ、味方の広範囲への攻撃手段が豊富なので、さまざまな攻撃を使い分けていくことで、有利に戦えるようになるのでそこまでシビアではないです。

 とくに“計略”は複数の敵を巻き込むことで計略ゲージを回復するアイテムを効率的に入手できるので、要所要所で積極的に使っていくのがオススメです。

スキルやステータスの選択が楽しい育成システム!

 関羽(くにお)は、レベルアップして得られるステータスポイントを割り振ることで各種ステータスを強化できます。

 パンチやキック、武器など各攻撃手段を強化できるほか、体力なども強化可能。

 ステータスポイントは一度割り振ると簡単に振り直すことはできないので、慎重に選択しておきましょう。

 ただしステータスの割り振り以外にも、装備などで各種ステータスは強化できるほか、ゲームを進めるとステータスをリセットできるアイテムも少数手に入るので、完全に取返しのつかない要素というわけではありません。

 個人的には、序盤はパンチかキックでよく使うほう、敵が強くなってきたら武器や打たれ強さ、余裕があったら知力や運に割り振るのがよさそうに感じました。

 キックだけ鍛えまくって、ドロップキック1本で敵をなぎ倒していく! みたいなプレイスタイルも可能で、プレイヤーごとの個性が出せるのが楽しいですね。

 スキルは専用のアイテムを使うことで習得可能。基本的には通常攻撃よりもスキルのほうが強いので、ガンガン習得していったほうがよさそうです。

 ただしそれぞれの系統のスキルは1つずつしかセットできない(習得は可能)ので、なるべく幅広いスキルを習得するのがオススメ。プレイスタイルに合ったスキルやステータスを模索するのが楽しいです。

 個人的なオススメスキルは、なんといってもドロップキック! くにおくんらしい、いい意味でおおざっぱなスキルで、集団戦にも役立つほか一撃の威力が高いので、ボス戦でのヒット&アウェイにも役立ちます。

お手軽ながら爽快感と戦略性を味わえる万人向けのゲームシステム!

 一見大味に見えながらも、攻撃方法の使い分けが戦略性を生む戦闘と、スキルやステータスの選択によってプレイに幅が出る育成システム。

 シンプルながらも飽きにくい、あらゆる面でとっつきやすいのが本作の最大の魅力です。

 広大なマップの探索やサブクエストの達成など、やり込み要素も十分。

 フィールド間ではファストトラベルも可能ですが、銭が必要です。とはいえ必要な銭はわずかなので、比較的気軽に利用できます。

 ゲームを進めるほどファストトラベルできる場所も増えて銭にも余裕ができるので、より探索が快適に!

 ちなみに、本作では協力プレイも楽しめます。2P側のキャラクターは周倉(そのかわ)でプレイ。周倉(そのかわ)、オープニングのシーンから出てこないと思ったらこんなところにいたんですね……。

 本体を2台持ち寄ってのプレイはもちろん、ジョイコンを分割すれば1台のSwitchでおすそ分けプレイもできるので、協力プレイの敷居は低め。

 本作は、戦闘面でも育成でもバランスのとれた王道のアクションゲーム。アクションゲームファンであれば万人にオススメ!

 協力プレイもできるので、年末年始、深く考えずにスカッと遊べる作品を求める人に、ぜひ触れてみてほしい作品です。


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